興味はあるけど、難しそう…。そんな”マジック”への興味をお手伝いする、やさしいテーブルマジック解説書。
今日から特技!
特技はマジックです!
なんて言えたら格好いいと思いませんか。
注目を浴びたい方には特にぴったり。
話題にも事欠かず、「今度見せてあげる」なんて言えば、次のお誘いにも有効そうではありませんか?
それに「マジック」「手品」と聞いただけで、子供のころのあのわくわくがよみがえってくるような心地がする方も少なくないでしょう。
あの不思議が知りたい、あわよくばやってみたい、というのは当然の欲求です。
しかし「難しそう」「専用の道具を買わなきゃいけなさそう」「練習が大変そう」と、様々な壁がマジックへの挑戦を妨げます。
でも大丈夫、この本1冊でその壁はすべて取り払われる……とは言い過ぎにしても、かなり低くなることは間違いありません。
タイトルが「女性のためのマジックレッスン」となっているので、「男性には向かないの?」と思うのは尚早です。
このタイトルには「女性が演じる」「女性に向けて演じる」という二つの意味が込められているのですから。
必要な道具もトランプやハンカチ、ストローや磁石など、家にあったり、なくても100円ショップでそろえられるようなものばかりですから、金銭的な心配もしなくてOK。
練習については個人差がありますので、すぐできる人もいれば、何度も練習を必要とする人もいるでしょう。
この本はテーブルで行える規模の小さいマジックばかりですので、手順もあまりなく、また写真入りで詳しい解説がされています。
それに様々なマジックが紹介されていますので、苦手と感じるマジックがあっても、得意なマジックもきっと見つかりますよ。
不思議!? グランマのネックレス
本書で一番初めに紹介されているのは「グランマのネックレス」と呼ばれる非常に古いマジック。
印刷機で刷られた本としては、聖書の次に古い本にもその方法が書かれているそうです。
その発行から、四捨五入して400年。現代では演じる人はあまりいないそうですが、「なんで?」「どうして?」なワクワク感は色あせません。
内容としては、ビーズを通した紐を結び、その状態でビーズをひもから外すというもの。
文章で書くと大したことがないように思えるかもしれませんが、実際で目の前で起こったら……どうでしょう、びっくりしませんか?
このマジックの応用編も複数収録。
ハンカチを使ったアレンジはビーズより遠くからでも見えやすいので、みんなの前で演じる機会に活躍してくれるでしょう。
みるみる伸びるストロー
ミニチュアサイズの紙コップに刺さったストロー。
最初はちょうどいい長さだったのに、マジシャンがするする引っ張ると伸びてゆき、最終的には普通の長さのストローに変身してしまいます。
もちろん、コップの底に穴があったりはしませんよ。
こちらのマジックは事前準備がキモです。
工作の苦手な方にはちょっと大変かもしれませんが、頑張ってみる価値はあり。
使うものも紙コップとストローと〇〇だけですので、ぜひやってみてください。
どうしてもうまくいかない……という不器用さんには、複雑なギミックなしで行える「手からストロー」「手から鉛筆」が収録されていますので、まずはそっちをやってみましょう。
てのひらタイムマシン
タイムマシン……と言い切るにはちょっぴり簡素過ぎるでしょうか。でも時を超えることには違いありません。
このマジックの名前は「タイムマシン・ラッピング」。原型は欧米のマジックショップで初心者向けに販売されていたマジックグッズ「ブッダ・ペーパー」。
仏様の紙で包むと奇跡が起きるというわけです。
もちろんテーブルで演じるぶんには、仏様にお願いする必要はありません。
ルールを守って丁寧に包めば、あなたの手の上にタイムマシンが出現します。
気になる内容は、ばらばらにちぎられたカードを2枚の紙で包むとカードが過去に戻る、つまりちぎられる前に戻るというものです。
このマジックは種明かしをご覧になればわかるとおり、非常に汎用性の高いマジックです。
過去に戻すのみならず、未来を予言したり、さらには幽霊からメッセージをもらったり……。
あなたはこのタイムマシン、どこに繋げますか?
魔法のハンカチ
大判のハンカチは、トランプに次ぐマジシャンの基本装備。
その一振りでワイングラスが消えたり、ハトが飛び出してきたり、ほかにもなんだかびっくりするようなことが起こったり。
そんな「ハンカチの魔法」を演じてみませんか。
本書では「幸せのハンカチ」の名前で紹介されているこのマジック。
シンプルなハンカチを一振りすると、その表面にメッセージが出現するドラマチックなものです。
普段は伝えにくい愛や感謝の言葉でも、これなら伝えられるかも?
事前準備はごく簡単。準備をしたら、あとは練習あるのみです。
このマジックを覚えれば、「縦縞のハンカチがいきなり横縞になる」というコミカルなマジックも演じられますよ。
さらには観客が選んだトランプのカードが、ハンカチに移動するという大技も。
こちらはどちらかというと、宴会芸向きでしょうか。
きっちり演じ切れば、拍手喝采、請け合いです。
ごはん、何食べようか?
親しい人と一緒にご飯を食べるのは楽しいものです。
でも、食べたいものが一致しなくて喧々諤々の言い合いになったこと、ありませんか?
例えばあなたは最近できたイタリアンレストランに行ってみたいけれど、相方は前も一緒に行った中華料理屋さんに行きたいという。
こういう時に限って、お互い譲るのを良しとしない性格だったりします。
困っちゃいますよね。どうしたらいいのでしょうか?
これはゲーム感覚でカードを選んでいって、最後にはあなたが望むカードが残る、というマジックです。
原型は「パテオ・フォース」と呼ばれるアメリカのマジック。
ただし、マジックで自分の行きたいレストランをごり押ししたと知られたら……その責任は、取れません。
なるべく「洒落」で済む間柄の方に、お試しくださいね。
このマジックには「予言」として封筒に望む絵を入れて行うのですが、もっとインパクトを!という上昇志向の方には応用編に記載されている「フルーツの予言」がオススメですよ。
封筒を紙袋に変更し、その中には果物を。
相手が選んだのと同じ果物が、あなたの用意していた紙袋からゴロリ……!
きっとカード以上に、観客は驚いてくれることでしょう。
水晶玉に映る真実
水晶玉と言えば占い師。占い師も、ある意味では預言者です。
これは占いとはちょっと違いますが、水晶玉によって「透視」を行うマジックです。
しかし本物の水晶玉は高価だし、持ち歩くのも重くて大変。
そういうわけで、アクリルの円盤を使って行えるマジックになっています。
これならポッケに入れておいても割れませんからね。
この水晶玉……もといアクリル板が、観客が選ぶカードを予言してくれるのです。
タネさえわかれば「なーんだぁ」という感じですが、目の前でそれが演じられたら、”水晶”といううたい文句の神秘性も相まって、ドキドキしてしまうこと、請け合いです。
もっと身近にマジックを!
先にも申し上げましたが、本書に収録されているのはごく小さい規模の「テーブルマジック」がほとんどです。
ステージの上でやるような派手さはないけれども、誰でも挑戦できる手軽さがウリです。
本書はただ読むだけでも「そうか、そうだったのか」という種明かしが楽しい本ではありますが、自分でもできそうと思えたら、ぜひぜひ、練習してみましょう。
そして練習したならば、きっと誰かに見せたくなってくるはず。
あなたがこの本をきっかけに人気者になれたら、幸いです。
参考元
- ・女性のためのマジックレッスン東京堂出版
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