「太陽がいっぱい」・「山猫」などの名作に出演してその美貌で人気を博したフランス出身の俳優のアラン・ドロンが81歳になった今年、俳優を引退することを宣言しました。そんな美男俳優の代名詞とも言える彼の出演した名作を紹介します。
夢破れた若者たちの冒険を描く「冒険者たち」!
3人の若者たちと夢の挫折と宝探しというアドベンチャーの要素を加えたのが映画「冒険者たち(1967)」です。
自動車技師ローランと、飛行クラブの教師のマヌーは、意気投合した前衛彫刻家レティシアを引き入れて、3人でアフリカの海底に眠るという宝探しの旅に出るのですが・・・。
映画「冒険者たち」でアラン・ドロンは飛行クラブの教師のマヌーを演じています。
この作品は宝探しがテーマになっていることもあり青い海の美しさや、それを空撮で撮影する映像のダイナミックさに心が踊ります。
ただし、少年漫画にあるような宝を見つけてハッピーエンドという様な成功物語ではなく、人生の挫折というテーマを盛り込むビターな味わいはいかにもフランス映画的です。
また、ローラン、マヌー、レティシアの三角関係も描かれて、友情か恋かという選択に揺れるマヌーを演じるドロンの演技には哀愁を感じます。
そして、フランソワ・ド・ルーベ作曲のテーマ曲は口笛のメロディが物悲しく作品の魅力を引き立ててくれます。
■stereo(URL last "&fmt=18")■ 【Music】 Francois de Roubaix フランソワ・ド・ルーベ 【director】 Robert Enrico ロベール・アンリコ 【cast】 Alain Delon アラン・ドロン (Manu) Lino Ventura リノ・ヴァン...
娯楽活劇のヒーローを演じた「アラン・ドロンのゾロ」①!
これまでにも幾度も映像化されてきたジョンストン・マッカレーの原作の「快傑ゾロ」をアラン・ドロン主演で映像化したのが「アラン・ドロンのゾロ(1975)」です。
名うての剣の達人として名声を得ていたドン・ディエゴは故郷スペインに帰る途中に、南米カルタヘナの港町により、そこで旧友のミゲルと再会して旧交を温めます。
ニュー・アラゴンの新総督に選ばれたミゲルは、その地で暮らす人々の助けになりたいと総督としての意気込みを語るのですが・・・。
映画は悪政によってニュー・アラゴンの民を苦しめるウエルタ大佐に立ち向かうために、黒馬、黒装束、黒覆面の騎士”ゾロ”になったドン・ディエゴの活躍を描きます。
この作品の魅力は勧善懲悪のわかりやすい世界観が魅力で、とにかくエンターテイメントとして面白いです。
『アラン・ドロンのゾロ』(原題:Zorro)は、1975年製作の剣戟映画。イタリアとフランスの共同製作。ジョンストン・マッカレーの小説『怪傑ゾロ』を原作にしている。俳優アラン・ドロンの主演第50作記念作品。VTR発売時の予告画像。
娯楽活劇のヒーローを演じた「アラン・ドロンのゾロ」②!
相手の裏をかく奇襲をしかけ、悪の親玉ウエルタ大佐を追い詰めてゆく正義の黒い騎士の”ゾロ”の活躍は、ハラハラドキドキの連続で痛快な面白さがあります。
映画の中の見せ場は”ゾロ”と宿敵ウエルタ大佐との一騎打ちの場面で、西洋風のチャンバラバトルの魅力をたっぷりと堪能できます。
また、”ゾロ”とヒロイン・オルテンシアとのロマンスも描かれて恋愛劇としての面白さもあります。
”ゾロ”のトレードマークとも言えるZの文字を剣できざむシーンもバッチリ決まっていて、一番かっこいいアラン・ドロンが見れるのがこの映画の素晴らしいところです。
俳優引退を発表したアラン・ドロン!
アラン・ドロンが俳優として世界的に人気を得ることになったのは美男というだけでなくて、「太陽がいっぱい」や「山猫」など数々の名作で実力を発揮してきたからです。
アラン・ドロンにとって、2017年は俳優生活60年の節目のアニバーサリーイヤーにあたりますが、アラン・ドロンは俳優としての引退を発表しました。
ただし、今すぐに俳優を引退するわけではなくて、2018年完成予定の映画と、その後に出演する舞台出演を最後に俳優として引退をします。
そんな引退宣言でも話題のアラン・ドロンですが、俳優生活60周年記念の特集上映「アラン・ドロンに魅せられて」がBunkamura ル・シネマで開催が決定しました。
また、スターチャンネルでもアラン・ドロンの出演作53作品を放送する企画が現在行われています。
さらに、この企画では「私の愛したアラン・ドロン」という特別連載で草刈正雄などの著名人が彼の魅力を語っています。
参考元
- ・参照リンク:アラン・ドロン - 映画.com
- ・参照リンク:アラン・ドロン - Wikipedia
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