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出典:amazon

2017/03/27
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古今東西の英雄・偉人が入り乱れて大騒ぎ!?破天荒な異世界譚「ドリフターズ」

異世界にて様々な英雄らが乱れ戦う物語『ドリフターズ』。作者は平野耕太さんで、その突き抜けた内容と魅力で多くのファンから支持をされ続ける作品です。こちらでは2016年10月からアニメ放映もされた本作のご紹介と共に、登場人物らの簡単なご紹介もさせて頂きます。

目次

異世界で展開される国盗り物語

『ドリフターズ』とは?

『ドリフターズ(DRIFTERS)』は少年画報社より出版されている「ヤングキングアワーズ」にて、2009年より現在も連載が続けられている作品です。

コミックスは2016年6月に最新刊5巻が発行され、その時点で累計発行部数が350万部をも突破した人気作品です。

本作の作者である平野耕太さんは、大英帝国を舞台に現代吸血鬼の闘争を描いた『HELLSING(ヘルシング)』でお馴染みの有名作家です。

作中には異世界、タイムスリップ、そしてドラゴンやエルフなど、多くの耳馴染んだ単語が盛り込まれていますが、古のファンタジー作品とは一線を画していると言えるでしょう。

またある意味「異世界における異種格闘技」的な要素を持つ本作ですが、主人公である豊久をはじめとした多くの個性豊かな登場人物らが、作中において各々の魅力を余すことなく私たちに見せてくれます。彼らは物語を盛り上げながら楽しませてくれるのです。

TVアニメ『ドリフターズ』

TVアニメ版『ドリフターズ』は2016年10月から12月まで、TOKYO MXなどで全12話が放映されました。

アニメ制作は『聖痕のクェイサー』などのフッズエンタテインメント(HOODS DRIFTERS STUDIO名義)。

監督には『ジョジョの奇妙な冒険』などを手掛けた鈴木健一さん。そして脚本は本作と同雑誌に掲載されていた『エクセルサーガ』も担当したことで話題となった、倉田英之さんと黒田洋介さん両名が手掛けられました。

登場人物のご紹介

討たれたはずの信長、平安を生きた与一、そして……。

この作品には多くの英雄や偉人、または伝承やおとぎ話で扱われている人物らが登場します。

織田信長やジャンヌ・ダルクなど、歴史的観点から見ても大変メジャーな存在以外に、山口多聞や菅野直といった、なかなかコアな人々も重要人物として物語を彩ります。

ですがやはり、本作によりすっかりメジャーとなったといっても過言ではない主人公“島津豊久”の存在が、この物語を語る上では外せないでしょう。

そこで以降より、主要となる登場人物らを、主人公側の「漂流者(ドリフターズ)」、そして敵側の「廃棄物(エンズ)」に分け、簡単ではありますがご紹介させて頂きます。

漂流者-ドリフターズ-

本作の主人公・島津豊久を首魁とし、本能寺で死んだとされていた織田信長、那須与一ら三人が異世界で廃城を根城とし、国王軍と戦いながら「国盗り」を始めます。

彼らドリフターズは、陰陽師・安倍晴明が率いる十月機関(オクト)がサポート。
彼らに保護された他ドリフターズとして、すっかりお爺ちゃんキャラとなってしまったカルタゴの英雄ハンニバルや、その好敵手であるスキピオも登場します。

また強盗団であるにもかかわらず、ドリフターズ側として異世界に来たワイルドバンチのブッチやキッド。

さらに『艦これ』などで、すっかりお馴染みとなった飛龍の艦長・山口多聞(やまぐち たもん)や、よほどでなければ知らないであろう大日本帝国海軍のエースパイロット菅野直(かんの なおし)らなども「空母や戦闘機ごと」異世界に現われ、作中に於いては文字通り“大暴れ”をしています。

廃棄物-エンズ-

エンズとは人の世に怨嗟を持ち、憎みきった結果の末路で、元々は人であった存在を指します。
彼らは「黒王(こくおう)」と名乗る謎の人物に率いられ、人の世である異世界を滅ぼそうと画策するのです。

そんな彼らエンズ側には、炎を操る力を得た聖女ジャンヌ・ダルクや、氷や吹雪を生み出すロシア皇女アナスタシアなどが傘下に入ります。

また黒王に傾倒する怪僧ラスプーチンや、元新撰組副長・土方歳三もエンズとして登場。
さらに信長と因縁深い明智光秀も、エンズ側で登場を果たしています。

ご当地キャラと放送局

ところで何人もの実在の人物が登場する本作は、その放送局(対象地域)にもそれぞれキャラクターの“ご当地”として関連性を持たせます。

【TV局とご当地キャラ】
南日本放送(鹿児島県)…島津豊久(島津家)。
KBS京都(京都府)…織田信長、安倍清明。
とちぎテレビ(栃木県)…那須与一(源氏)。
TOKYO MX(東京都)…太平洋戦争の撃墜王・菅野直と土方歳三。
ぎふチャン(岐阜県)…関ヶ原の戦い。

こちらはその都度ツイッターなどでも告知され、登場人物やその“ご当地”に対するファンの気持ちを掻き立てました。

物語のあらすじ

1600年10月21日・関ヶ原の戦い

物語は西暦1600年、関ヶ原の戦いから始まります。

主人公である島津豊久は敗走する西軍の中にありながら、東軍の包囲網から島津勢を逃がすために、わずかな軍勢を率いて「島津の退き口(捨て奸)」、すなわち“足止め”として敵正面へ突撃を開始します。

薩摩武士として勇猛果敢に戦い、伊井直政さえ追い詰めた豊久でしたが深手を負い、満身創痍のまま戦場を放浪していました。

…と、突然。
幾つもの扉が並ぶ空間へと足を踏み入れた豊久は、謎の男“紫”により、エルフやドラゴンが存在する異世界へと送られてしまうのです。

オルテ帝国と黒王軍

異世界へと飛ばされた豊久でしたが、大量の出血により意識を失ってしまいます。
そんな彼を助けたのが、何かに怯える二人のエルフの少年でした。

少年らは血だらけの豊久を引き擦ると、“漂流者(ドリフターズ)”と呼ばれる者らが住む古城へと連れて行きます。
その城には明智光秀に本能寺で討たれたとされていた織田信長、そして伝説として後世に語られている弓矢の名手・那須与一が豊久同様“ドリフターズ”として異世界へとまさに“漂流”させられていたのです。

彼らから聞かされる言葉や様々な事実に驚く豊久。

ところが、ドリフターズである豊久を助けた事で、エルフの村がその咎としてオルテ帝国に襲われてしまうのです。
実は人間が治める強大なオルテ帝国は、40年前の戦いでエルフらを農奴へと落とし、彼ら亜人(デミヒューマン)に対し、長きに渡り非道な仕打ちを繰り返していたのです。

こうして成り行きとは言え、エルフを助けた事で豊久ら古城の住人らはオルテ帝国を奪い、人類の敵と成す黒王軍と戦う事になるのでした。

まだまだ続く?ドリフターズ

平野先生による原作『ドリフターズ』は、現在も好評連載中となっています。
ですがTVアニメ版は残念ながら、2016年12月に全12話をもって終了してしまいました。

ところが、その最終回でスタッフロールが流される中、最後の最後に明智光秀が登場し、信長への憎しみを吐露した直ぐ後。
黒地に白文字で「TO BE CONTINUED SECOND SEASON」……と表記された画面が大写しされたのです。

もっともその後に「SEE YOU AGAIN TOKYO 20XX」と続き「SAYONARA」で締められた事実に気付くと、ぬか喜びかと残念がる者や、それでも諦めきれずに期待を募らせるファンが大勢いました。

何故なら原作である漫画は、この物語はこれからが佳境であり、目の離せない展開となっていたからです。

そんな視聴者やファンの思いを知ってか知らずか、アニメ終了からほどなくして、原作掲載誌であるアワーズ誌上で本作の「第2期制作進行中!!」の発表がされたのです。

これは原作読者と共にアニメ視聴者、そして本作のファンにとっても嬉しい発表ではないでしょうか。

アニメ2期を心待ちにしながら、物語としての豊久や『ドリフターズ』の動向、そして本作の展開にも注目していきたいと思います。

参考元

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