当サイト内に掲載されている[PR][Sponsored]の表記がある商品は広告(アフィリエイトプログラム)により編集部のおすすめとしてご紹介>させて頂いております。

SHARE

contents kv

出典:amazon

2019/04/15
7,724 1

【知ってる?】歴史の影に隠れた超マイナーヒーローたち

日本のヒーローといえば、仮面ライダー、ウルトラマン、スーパー戦隊?かつて、日本にはもっとたくさんのヒーロー達がいた。60年代後半の怪獣ブーム、70年代初期から半ばの変身ヒーローブームの間に、綺羅星のごとく特撮番組が作られては消えていったのだ。一体なぜ、彼らは歴史に埋もれてしまったのだろうか。あまりにもユニークな知られざる英雄達について、紹介していきたい。

目次

カルト特撮の代名詞!? 隠れた人気者『ゴッドマン』

初めに紹介するのは『ゴッドマン』だ。放映期間は1972~1973年。毎朝の子ども向け番組『おはよう!こどもショー』の枠内でほぼ毎日4分ほど放送されていた。

「ファイヤーゴッド星から来たゴッドマンが悪の怪獣と戦う」というのが基本的なストーリーだが、それはあってないようなもの。

ヒーローものというのは、例えば仲間との対立葛藤や主人公の過去などに関する物語展開があるはずなのだが、この作品にはそれがない。

「怪獣が出てきた→ゴッドマン登場→勝つ」という流れを繰り返すだけだ。

またアクションのレベルはかなり低く、ゴッドマンも怪獣もなぜかいつもフラフラで、どう贔屓目に見ても酔っ払いのケンカにしか見えない。

そんな恐ろしく稚拙な殴り合いが基本6日間、約25分延々繰り広げられるという、おそらく今では到底考えられない異様な作風であった。

だが、そのあまりに個性的すぎる内容が現代においてカルト的な人気を呼び、某動画サイトで一時期大人気を博した。

東映スーパー戦隊に非ず『円盤戦争バンキッド』

写真を見た瞬間、誰もが「黄色が二人!?」という驚きを抱くだろう。

彼らは東映の『スーパー戦隊』ではなく、1976年東宝によって制作された『円盤戦争バンキッド』だ。(ちなみに黄色の2人は兄弟という設定)

この番組の売りは「円盤」。UFOブームのあおりを受けて制作された本作は、実際(?)の未確認飛行物体目撃事件を題材にし、SFホラー感を強くアピールしていたようだ。

また、デザイナーに『ウルトラマン』で知られる成田亨、脚本に『特捜最前線』の長坂秀佳など、スタッフの顔ぶれもすごい。

だがその意欲は通じず、あえなく半年での打ち切りとなってしまった。

この番組で主役を演じ、現在も俳優兼監督として活躍している奥田瑛二は「自分の力不足で番組が終わった、残念に思っている」と本作について述べている。

夢に出る!? 一度見たら忘れられない『白獅子仮面』

暗闇の中「獅子吼ゥ~」の絶叫とともにヒーローの生首が迫りくるOPを観て、果たして子どもたちはどう感じただろうか。

『白獅子仮面』は1973年、大和企画によって制作された時代劇ヒーローだ。

当時のテレビ時代劇は現在よりも人気が高く、『仮面の忍者赤影』や『怪傑ライオン丸』など、ヒットをとばした時代劇ヒーローも多数存在した。

だが、本作はあまりにも異彩を放ちすぎた。セットは非常にしっかりしているし撮影のレベルも高いのだが、いかんせん肝心のヒーローの顔が怖すぎる。怪人と言われたって信じてしまう。

それが災いしてかは知らないが、本作は13回という非常に短い期間で放送終了。

これほど当時の子どもたちの感想が知りたい番組はないと言っても過言ではない。

有名俳優が熱演!? 江戸のバットマン『幻之介世直し帖』

どちらかと言えば特撮というよりも時代劇として扱われることが多い本作。

だが「うだつのあがらない浪人が覆面の武士「はやぶさ」となって悪と戦う」という大筋のストーリーは間違いなく変身ヒーロー物のそれだ。

主演は『渡り鳥シリーズ』の小林旭、共演には松尾嘉代や長門裕之など、豪華キャストがそろっている。

主役である「はやぶさ」のデザインを含め、某アメコミから影響を受けたと思われるこの作品であるが、やはり人気は振るわず24回で打ち切り。

時代劇なのか変身ヒーローなのかいまいちはっきりしていない作風が原因だったのかもしれない。ちなみにDVD未発売。

貴重作品! 怪物番組に立ち向かった異色作『突撃!ヒューマン』

この作品は1972年、ユニオン映画社によって制作された。その特色は、舞台で行われていたいわゆる「ヒーローショー」をそのまま公開していたという点だ。

舞台なので当然合成などの特殊効果は一切使えず、煙や照明、手品などを中心とした演出が多用されていたという。

また、会場の子どもたちが「ヒューマンサイン」というおもちゃを回し、主役のヒーローであるヒューマンを応援するといった観客参加要素もあったようだ。

だが、この作品はその異色な内容以前に競争相手が悪すぎた。当時の裏番組はあの初代『仮面ライダー』だったのだから。

たった13回という短さで打ち切りを余儀なくされてしまったこの作品は、マスターテープすら現存しておらず、本編の視聴は絶望的だ。

もしあなたがどういう訳か本作の映像を持っていたのなら、絶対消さないように。それがこの地球上で最後に遺された、ヒューマンの動く姿かもしれないのだから。

参考元

当社は、本記事に起因して利用者に生じたあらゆる行動・損害について一切の責任を負うものではありません。 本記事を用いて行う行動に関する判断・決定は、利用者本人の責任において行っていただきますようお願いいたします。

合わせて読みたい

「邦画」人気ニュースランキング