美しく艶やかで、季節感にもあふれている日本の着物。そんな着物の魅力をうっとり堪能できる映画をご紹介します! セレクトしてくれたのは、リーズナブルでかわいい着物や和装小物を展開する「京都きもの町」さん。映画で着物の色使いや着こなしも学べます!
京都から、綺麗&可愛いものをリーズナブルにお届けしたいという思いを込めて、オリジナルアイテムを中心に展開するネットショップです。着物好きな方はもちろん。着物初心者の方も、これからはじめたいという方も。着物から浴衣まで気軽に楽しめるアイテムを取り揃えております。https://www.kimonomachi.co.jp/
『お嬢さん』(2016年韓国)
出典:amazonイギリスの小説「荊の城」を原案に、舞台を日本統治下の韓国に置きかえたサスペンス映画。
「上月(こうづき)」と名乗る朝鮮人の富豪の邸宅で暮らす美貌の令嬢・秀子。秀子が相続権を持つ莫大な財産を目的に、侍女「珠子」として近づく詐欺グループの少女・スッキ。和洋折衷の世界で発展してゆく2人の関係と物語から目が離せません。
書籍愛好家の上月は、広大な書庫に春本を大量に所有。好事家を集めては、秀子に蔵書の朗読会を行なわせています。
その朗読シーンの着物姿が大変印象的です。
髪を異様なほど大きな島田髷に結い、白い着物を着た秀子。着物には胡蝶蘭の刺繍がほどこされており、重厚な迫力があります。革手袋をした手で鞭打つしぐさがフェティッシュな感覚を煽ります。
着物姿の秀子の美しさは、まさに「蠱惑的」。官能美を演出する衣装が光る一本です。
『さくらん』(2007年)
出典:amazon江戸時代の吉原遊郭を舞台に、少女・きよ葉が伝説の花魁・日暮となるまでの生き様を描いた映画。
シーンごとに映される金魚は遊女の隠喩。金魚のような赤と金の色彩を基調とした世界はうっとりするほどあでやかです。
遊女たちの衣装も見ごたえ十分。
気が強い主人公・きよ葉は赤地に金、白黒の帯と強い色彩がメイン。紫に銀、白を中心とした高雅な色遣いの粧ひ。嫉妬深い性格の高尾は、緑の地に紫の掛け衿と補色を組み合わせた強烈な色。
見どころは、玉菊屋トップの花魁・日暮となった道中での姿です。
赤の着物にギラギラと輝く墨色と白の片身替わりの仕掛、そして帯は何とゼブラ柄!
遊女の最高位に上りつめたシーンでのゼブラ衣装は、これまでにない強い印象を残します。
個性豊かな衣装の数々は京都の着物メーカーの協力によるもの。
蜷川実花のこだわり抜いた映像美と、極彩色の世界に映える、計算されつくした衣装デザインに注目です。
『日日是好日』(2018年)
出典:amazon森下典子さんの人気エッセイ「日日是好日-「お茶」が教えてくれた15のしあわせ-」が映画化。
物語は、主人公典子が20歳になる春に母の勧めで茶道を習う事から始まり、いま自分がいる空間そのものを、五感を使って全身で味わうという茶道の教えと典子の成長を描いています。
憂鬱だと思う事も少し捉え方を変えるだけで、幸せと感じたり楽しいと思えたり、と考えさせられる映画。
一年間を24に分けた二十四節気と典子の13年が描かれていて、茶道教室での日常の着物の着こなしから初釜のシーンまであり、さまざまなシーンでの着物姿が楽しめます。
先生役・樹木希林の自然な着物の着こなしがとても素敵。茶器を選ぶシーンでは、着物のコーディネイトもさることながら、季節・その時を取り入れる大切さや楽しさが語られています。
日常に着物を取り入れるのに参考に出来る映画です。
『かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~』(2019年)
出典:amazon第65回小学館漫画賞を受賞した赤坂アカの大人気漫画の実写化。橋本環奈と「King & Prince」平野紫耀の共演で話題になった映画。
エリートゆえに、気になっている相手から告白させようと恋愛頭脳戦を繰り広げる、色々とこじらせた二人の恋愛喜劇が見どころです。
印象的なシーンは、原作でも読者の心を鷲みにした花火大会。大切な友達と、そしてちょっと気になる人と、浴衣を着て見る花火大会は最高ですよね。
自室に集めた溢れんばかりの浴衣や小物の中から、悩みに悩んで選んだ浴衣は、トレードマークのリボンに合わせた、赤色にマーガレット柄の華やかな浴衣。
かぐや様が着てる浴衣も、部屋いっぱいの浴衣や小物も、実はきもの町のアイテムです!
原作概念の蝶の帯との色合わせがお洒落で「お可愛いこと!」
原作では「花火の音が聞こえない」の台詞の意味がより読者に響く構成になっており、最高の一言なのですが、原作を意識した演技+α、実写ならではの演出が楽しめる作品となっています。
『かぐや姫の物語』(2013年)
出典:amazon日本最古の文学「竹取物語」かぐや姫の心情にスポットを当てたスタジオジブリの超大作。
竹から生まれたかぐや姫は里山でのびのびと育ちますが、育ての親である翁は、高貴な姫に育てるべく、都へと居を移します。
当時は喜んでいたかぐや姫も自由のない生活に苦悩しながら翁の願いを叶えるべく手習いに励み、現代の成人式にあたる裳着の儀式が執り行われます。
その後の宴で謂れのない中傷を受けたかぐや姫は、その鬱屈した感情を爆発させ、屋敷を飛び出します。駆けている最中に十二単をまるでタケノコのように一枚一枚脱ぎ捨てていく様は圧巻です。
映画では成人の儀だけでなく、その他シーンでも着物を大切な表現の一つとして使われています。水彩画のようなタッチや登場人物も大変魅力的。
ちょっとしたところに目を向けてみても面白い作品になっています。
『細雪』(1983年)
出典:amazon戦前まで大阪の中心として栄えていた、船場の旧家に生まれた四姉妹の日常を描いた作品。東宝創立50周年記念映画として公開。
着物を見るならコレ! と誰もが言わしめる作品です。
蒔岡家のお嬢様が魅せる着物姿と所作の美しさ。シーンが変わる度にその着こなしを見てはため息が出ます。
この豪華絢爛な着物は、映画の為に一から作られたもの。これだけの衣装はなかなか見られません。
今は無き船場言葉が、戦争の足音が聞こえてくるまでの華やかであった界隈を思い起こさせてくれます。
着物はもちろん壮観ですが、俳優陣も着物に負けない豪華さ。四姉妹のうち、長女(岸恵子さん)と次女(佐久間良子さん)の掛け合いが見ものです。
優雅な身のこなしや船場言葉の物言いは、姉妹の美しい着物姿に、現代では失われた雰囲気や深みを添えています。
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