映画「ヱヴァンゲリヲン新劇場版」シリーズの製作で知られるスタジオカラー製作のアニメ「龍の歯医者」がNHK BSプレミアムで2月18日、25日に前後編の90分の大作として放送されます。この作品はエヴァのスタジオが製作することでも話題ですが、初めて声優に挑戦する清水富美加の好演も評判を呼んでいます。
「龍の歯医者」のあらすじ
彼の国には龍が棲んでいる──神話によれば、古の人々との契約により、龍は人を助け、人は龍を助けるという…。
物語は、人知を超えた巨大な力を持つ龍が国を守護する“龍の国”を舞台にしています。そんな“龍の国”では、歯医者は龍の生命力の源である歯を虫歯菌から守ることが仕事で、新米歯医者として奮闘しているのが主人公の野ノ子です。
野ノ子たちが住む“龍の国”と隣国との戦争は日々激しさを増していきます。そんなある日、野ノ子は龍の歯の上で気絶している少年兵を見つけます。ベルという名前の彼は敵国の兵士で、“黄泉帰り(よみがえり)”という不思議な現象で巨大な龍の歯の中から生き返ったのでした。
しかし、“黄泉帰り”は大きな異変の前に龍が起こすと言われる現象で、彼の出現は“龍の国”に動揺をもたらします。突然自分たちの国と敵対していた“龍の国”に生き返ったことに対してベルは戸惑いを見せます。
けれども、歯医者として働くようになったベルは、野ノ子たちと打ち解けていくのでした。
エヴァのスタジオカラーが製作した「龍の歯医者」!
アニメ「龍の歯医者」は、「ヱヴァンゲリヲン新劇場版」シリーズの製作で知られるスタジオカラーが手掛ける初のテレビアニメ作品としても話題です。
この作品の監督を担当するのは、「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q」で監督をつとめるなど、数多くの庵野秀明作品に携わってきた鶴巻和哉です。
また、「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q」と同時に上映された「巨神兵東京に現わる」の劇中に出る文章を担当した舞城王太郎が、原作・脚本をつとめます。
そして制作統括だけでなく、音響監督を庵野秀明が担当しています。エヴァシリーズでおなじみのメンバーが製作スタッフとして名を連ねているところがアニメファンにとっては嬉しいところでしょう。
龍の歯医者という職業を描く独特な世界!
「龍の歯医者」では龍の住む世界が登場しますが、龍が登場する物語は珍しくありません。しかし本作では、歯医者が、龍の力の源であり弱点でもある龍の歯を守る役割を持つという特殊な設定が登場します。
さらに”龍の国”と隣国との争いも描かれますが、そうした戦争とは別に、龍の歯医者達が龍の歯を虫歯菌から守るために奮闘する姿も描かれます。
また龍の歯医者達は龍の顎の下に作られた宿舎で寝泊まりをして、生活の全てを龍に捧げます。そうした独特でユニークな設定が、他の龍が登場する物語とは異なる魅力を作品に与えています。
声優初挑戦で主人公の声を好演する清水富美加!
「龍の歯医者」で主人公の野ノ子を演じるのは、声優初挑戦の清水富美加です。野ノ子は明るい性格で小さなことではクヨクヨしない元気な少女。
清水富美加の声の演技は、少女らしい透明感のある声質で、感情の抑揚のつけ方も素晴らしいと絶賛されました。彼女は女優としての才能を声優という分野でも発揮しています。
小説へと続く「龍の歯医者」の物語!
原作・脚本の舞城王太郎は、今回放送される「龍の歯医者」は自身が今現在執筆中の小説シリーズ「龍の歯医者」の冒頭にあたる物語だということを語っています。
今回放送された全2話の「龍の歯医者」のストーリーの続きは小説で読むことができます。小説でこれから「龍の歯医者」の世界がどのように広がるのかも楽しみです。
参考元
- ・参照リンク:NHKアニメワールド 龍の歯医者
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