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2016/12/19
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落語で世界は救えるか? 【異世界落語】にハラハラしちゃう!

「異世界もの」というジャンルが、このところ人気を集めています。 どんな話かざっくり言えば、この現実の世界から異世界に迷い込んでしまった主人公が、現代ならではの技能や知識を生かして一目置かれる人物へと成長していく……というのがお約束です。 しかし、この主人公はかなり変わったタイプです。 彼の名は楽々亭一福。 名前から何となく察した方もいらっしゃるかもしれませんが……。 彼は、落語家なのです。

そもそもなぜ落語家は異世界へ?

もともと「異世界の有能な人間」を呼び出すのが目的だったらしいのですが、いったいどうして落語家が召喚されてしまったのでしょう?

この世界「ターミナル」では常に異界のテレビ番組が放送されている部屋があり、担当者はそれを観ながら、これはという人物が映った時に召喚の手続きをする手はずになっていました。

このテレビというのが日本のもので、たまたま一福の落語が放送されていたのです。
それを観た担当者は、彼の落語の腕前に感服して思わず拍手をしてしまいました。
 
拍手そのものが、召喚の手続きということをすっかり忘れて。

前向き落語家の大活躍!

召喚されてしまった落語家は関係者一同から謝罪されますが、彼らを責めることはしません。むしろ「役目を忘れるくらいの拍手をさせた」と嬉しそうなくらい。
この時点では落語というものの存在を、召喚の責任者とその弟子くらいしか認識していません。

おなかが空いた、というので関係者たちにつられられて、ご飯を食べる一福さん。
ですが安穏とした時間はあまり続かず、種族全体で仲の悪かったオークとエルフの喧嘩が店内で起こってしまいました。 

だけれどそれでひっこむ一福ではございません。なんと酒場のはからいで、一席ぶつことになってしまいます。
 
それで始めた落語は――「時そば」。
無論この世界にはそばがないので「チンチローネ」という大衆向け麺類での挑戦です。途中までは観客にウケていたものの、落語に詳しい例の方が「この落語は破綻する!」と言い出して、てんやわんやになりかけるも、結局は一福の機転で大成功におさまります。

異世界へ波及する”ラクゴ”

一福が有名になればなるほどその影響は大きく、凄いものになると「落語を悪用して、一儲けしてやろう」というやつまで出てくるようになります。

件の”落語犯”はきちんとしょっ引かれましたが、その機転を認められ、一福とネタの相談をするくらいの仲になります。

また「青菜」をアレンジした「ニグニグ草」という落語では、栄養はあるが美味しくないニグニグ草を無理なく食べる方法が発案されたり、その影響力はすさまじいものがあります。

落語を知らなくたって、大丈夫!

出典:

落語、と聞いただけでしり込みする方もいるでしょう。

「全然わかんないから……」
「もとがわかんないと、面白く無いんじゃないのかな……」
と、思ってしまうのは仕方のないことだと思います。

知らない世界に手を出すというのは、たとえそれが一冊の本であれ、ちょっぴり勇気が必要なもの。

しかしこの作品は、落語を「全く」知らなくても十分に楽しめます。実は私も、これを読むまで落語には興味がまるでありませんでした。

しかしいざ読んでみると、どんどん先へ先へと運ばれているような気持ちの良い文章で、途中でコラムのように落語の解説が入ることもあります。

読んでいるうちに「落語、見てみたいな」とお思いになる方もいるかもしれません。
その位に本作は、落語のわくわくが詰まった作品なのです。

参考元

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