アニメ『K』『劇場版K MISSING KINGS』に続き、最終章では王同士の本気の戦いが幕を開けます。新たに赤の王となった櫛名アンナ率いる吠舞羅と、青の王率いるセプター4、白銀の王のクランズマンの夜刀神狗朗やネコらが一体となって緑の王に立ち向かう!
『K RETURN OF KINGS』とは
『K RETURN OF KINGS』とは、7人の作家集団「GoRA」原作のアニメ『K』シリーズ2作目。
パラレルワールドでの、7人の王とその配下たちの異能力バトルが描かれています。
アニメ2期では、アドルフ・K・ヴァイスマンをはじめ、緑の王など、これまで謎の存在だった人たちがついにその姿を現します。
『K RETURN OF KINGS』あらすじ
学園島事件以降、行方不明になったままの伊佐那社。
一方で、周防尊の死により櫛名アンナが赤の王として覚醒し、吠舞羅は新たな絆を作りあげていました。
周防尊の跡を継いだ幼いアンナを擁護するように、吠舞羅が結束して、周りを固めています。
そんななか、緑のクランズマンたちの動きが活発化します。
<Jungle>というアプリを使って、クランズマンを増やし、吠舞羅を襲撃させていたのです。
実はこの襲撃も、比水の計画を実行するための準備のひとつで、黄金の王亡き今、その時期が刻々と迫ります。
そして事態は大きく動き、ついに王たちの最終決戦が幕を開けます。
比水流の力はとても強大なもので、白銀の王とて易々と越えられるものではありません。
そこで、伊佐那社が提案したのは、赤、青、白銀の王と、双方のクランたちが共闘するということ。
決して手を組むことのなかった、赤、青、白銀の王たちが協力体制をとる貴重なバトルが、いま始まろうとしています。
アニメ1期で見せなかったキャラも新たに登場!
第5王権者「緑の王」:比水流(ひすい ながれ)
第五王権者緑の王・比水流は、車椅子に拘束衣という奇妙な姿をしていますが、これには大きな理由があります。
普段は秘密基地に篭り、決して姿を見せません。
コトサカというオウムを媒介役にし、自分の居場所を知られないように、ダモクレスの剣も出さないようにしているのです。
白銀の王を心から尊敬していると言っていますが、本当のところは伽具都事件の一件で、恨みを抱いているとしか考えられません。
携帯端末でクランズマンを増やし、吠舞羅を襲わせていたのは、敵は少ない方がいいという、計画を実行するための下準備に過ぎなかったのです。
また、無色の王・きつね煙に、ヴァイスマンの体を乗っ取れば最強の王になれる、とそそのかしていたのも比水流です。
迦具都クレーター事件の際、子供だった比水は被害にあい、瀕死状態で磐舟天鶏に発見され、命を救われました。
以後、天鶏を親のように慕っています。
第6王権者「灰色の王」:磐舟天鶏(いわふね てんけい)
緑のクランJungleの幹部で、比水流の世話役をしている飲んだくれです。
秘密基地では、家事のようなこともしています。
2期では、磐舟天鶏が灰色の王と判明します。
磐舟天鶏は過去に黄金の王に継ぐ勢力、灰色のクラン・カテドラルというクランを率いていました。
迦具都クレーター事件を阻止できず、多くの犠牲を出したことを、怒りを感じました。
そんな中、瀕死状態の比水流を助け、彼が緑の王に覚醒する瞬間に立会います。
そのとき灰色の王権を捨て、比水の世話役となりました。
緑のクランJungleの幹部:五条スクナ
JungleのJランカー五条スクナは、秘密基地に出入りできる、ランクアップしたクランズマンです。
13歳の少年ですが、自分の力に自信を持っていて、戦うことへの本能がみられます。
また、吠舞羅襲撃にも喜びの笑みを浮かべるような猟奇的な一面もみられます。
普段は棒のような武器を所持していますが、緑の能力を解放すると、鎌状のものに変化させることも可能。
特に、八田美咲との戦いを優先に考えていることから、人間的に相性の合わないのだと考えられます。
青の王のクランズマン:善条剛毅(ぜんじょう ごうき)
善条剛毅は、先代の青の王のクランズマンで、1期や劇場版には登場していませんが、本作では重要な役割を与えられます。
善条は、先代青の王が暴走した際、ダモクレスダウンを阻止するために王を殺害。
その時、自身の片腕も失ってしまいました。
その後、宗像礼司から勧誘され、セプター4に所属。
寡黙な性格と、顔に大きな傷があることで、鬼の善条とも呼ばれています。
2期では、王殺しの負荷によるダモクレスダウンが見込まれた時は殺して止めるよう、宗像から命令を受けました。
Jungleのアプリ「Lost Small World」とは
緑の王がばら撒いた「Lost Small World」は、携帯端末アプリです。
これをダウンロードすると、まず始めに緑のクランズマンとして、認められるようになり名乗ることもできます。
各端末に送られてきたミッションを、成功させればポイントが加算され、失敗すると減算されるような仕組みになっています。
ある程度ポイントが溜まるとランクアップし、緑の異能力を使えるようになります。
使用者のほとんどは、ゲーム感覚でダウンロードしています。
しかしこれにより、緑は不特定多数のクランズマンを獲得することができました。
また、上位者は秘密基地へ入ることも許され、比水流に会う権利も与えられるのです。
基本的に、ミッションの内容は赤のクランズマンを襲うことですが、相手が幹部クラスだとポイントも跳ね上がる仕組みになっています。
磐舟天鶏が「灰色の王権」を捨てた理由とは
磐舟天鶏は本名ではなく、灰色の王として人々から親しまれていた、鳳聖悟という名前が本当の名です。
伽具都クレーター事件のとき、ダモクレスダウンを阻止することが出来ず、人を守る力もないのに王を名乗る資格はないと、灰色の王権を捨てました。
事件後、生存者を探していたところ、瀕死状態だった比水流を見つけ、救いました。
当時はまだ子供だった比水ですが、天鶏はこのときから比水の親代わりとなって育てたのです。
「車椅子に拘束衣」比水の奇妙なスタイルの理由
比水は、過去に起こった伽具都クレーター事件によって、一命は取り留めたものの、両手足が不自由になってしまいました。
車椅子に拘束衣という奇妙なスタイルには、体が自由に動かないからという理由だけでなく、比水の体にエネルギーを溜める目的もあります。
自分にパワーを蓄積することにより、歩くことも可能になりますが、現状では一定の時間しか歩くことが出来ません。
比水の能力は、「変革」「改変」を司っており、身体能力を向上させることも、応用すれば物体を透過させることもできるのです。
その能力を解放したとき、自身の体は緑色の矢の形になり、目にも留まらぬ光の速さで、あらゆるものを突き抜けていくことが出来ます。
比水の能力は黄金の王に継ぐ強さを誇りますが、能力を長い時間維持させるには、強大なエネルギーを必要とします。
青の王のダモクレスの剣が崩壊寸前の危機!
アニメ1期で周防尊を殺害した宗像礼司は、王殺しの負荷を負っているため、いつダモクレスダウンを引き起こしても不思議ではありません。
次第に体も弱りを見せ、これまでのような動きが出来なくなっていきます。
自分の死を覚悟しているのか、時おり迷う姿を見せることもありますが、後悔しているようには見えません。
その時期は着々と近づいているのです。
また、2期の冒頭では、淡島世理が現場の指揮を取っていることが多くみられます。
これは、宗像が現場に赴くことで、能力を使ったり暴走したりすることを防ぐための措置だと思われます。
その後、善条をつれて現場に向かっていますが、このとき既に死を受け入れる覚悟が固まっていたということなのでしょう。
緑の王によってドレスデン石盤が盗まれる!?
ドレスデン石盤とは
ドレスデン石盤とは、王を召喚することができ、またなんらかの理由によって選ばれた人物を王として覚醒させることができる、謎の石盤のことです。
ヴァイスマンは、ドイツでこの石盤と王のシステムを研究していたチームのひとりでした。
このシステムが解明されれば、きっと平和に役立つ、そう考えていました。
その後、ドレスデン地区が爆撃され、ヴァイスマンの姉が死去。
それと同時に、ヴァイスマンは飛行船で空に逃げることを選択したのです。
石盤は、王の力の源にもなっており、恐ろしいほどのパワーを秘めていることは、研究チームによって確認されています。
それらの力が悪用されないために、黄金の王・國常路大覚の手によって日本に運び込まれ、御柱タワーにて管理されていたのです。
緑の王は石盤で何を目論んでいるのか?
比水流の狙いがドレスデン石盤であることは、劇場版で明かされています。
それを盗むために、黄金の王や伊佐那社の不在中に、自分のクランズマンや吠舞羅を暴徒化させ、石盤から目を逸らしておく必要があったのです。
また、その間に御芍神紫を御柱タワーに出向かせ、石盤の場所を確認させています。
では、比水はその石盤を何に利用しようとしているのか。
それを知っているのは、Jungleの幹部のみです。
比水はもともと石盤を狙う計画を立てており、磐舟天鶏や御芍神紫はその計画に賛同しています。
磐舟や比水は伽具都クレーター事件の被害者なので、王制度には恨みをもっているはずです。
石盤を破壊するつもりなのか、それとも何かに利用するつもりなのかは、アニメ2期で確認してみてくださいね。
クオリティはアニメ1期、劇場版よりさらにバージョンアップ!
オープニングから目を惹く美しい映像に注目!
もともと映像美が話題になった『K』ですが、アニメ1期、劇場版に続き、2期ではさらにクオリティが高くなっています。
1期では、赤と青の王が中心にストーリーが進んでいたため、彼らの色がメインで描かれていました。
2期では、そこに緑の王の色も追加されました。
また、各王たちの迫力の登場シーンも追加されているので、様々なビジュアルが期待できます。
冒頭シーンは、空を駆け抜けるような美しい映像が、昼と夜の2種類で映し出され、心地よいスピード感とネオンの色彩に目を奪われます。
また、赤と青双方の王の、ダモクレスの剣が輝きだす様は芸術的であり、ミステリアスな世界観を表しています。
散らばるガラスの破片1つにも手を抜かない、最高のビジュアルを体験して頂けると思います。
新たに加わった”緑”がド迫力の戦闘シーンを生み出す
赤、青に緑が加わり、色彩もより色鮮やかになった2期ですが、いままで見たことのなかった緑のダモクレスの剣も初めて登場します。
御柱タワーの頭上に5つのダモクレスの剣が現れるシーンは、まさに鳥肌もののド迫力映像です。
また、戦闘シーンでは、赤や青、そして緑が折り重なる美しさを見せてくれています。
さらに白銀の王の銀が加わると、より一層の美しさに息をのみます。
各所で起こる幹部同士の戦いや、磐舟天鶏の灰色の王としての能力も加わり、
目を追うごとに大満足の映像をキャッチできます。
今まで交わらなかった赤と青が手を組む!
伊佐那社の帰還により、最強の緑の王への対応策として打ち出されたのが、白銀・赤・青の王と、そのクランたちの協力体制です。
緑の能力を使ったクランは、壁や床に姿を隠し、神出鬼没に出現したり、空間を移動することも可能な、とても厄介なものです。
そこで、これまで敵対関係にあった王同士に、協力を要請したのです。
もちろん、すべてが協力したとしても、比水流を止められるかどうかは定かではありません。
しかし、誰もが緑の王を野放しにさせておくのは危険と認識していることもあり、一時的に手を組むことに異論はありませんでした。
この際、白銀の王は戦闘向きではないので、あくまでも計画を進行させるため、司令役の立場をとりました。
これは前代未聞の出来事で、歴史史上初めての、赤・青・白の共闘という形になります。
7人の王消滅の危機!?
ヴァイスマンは当時、ドレスデン石盤から得られる力は、すべての人々が幸せになれるためのものだと信じて研究を進めていました。
ヴァイスマンはもともと、本人の意思で覚醒したわけではありません。
石盤がヴァイスマンを王として選んだのです。
白銀の王は、不老不死だけではなく人や物を浮かせる能力もあります。
彼の乗っていた飛行船も、その能力によって半世紀以上、同じ経路を規則正しく進むことが出来たのです。
しかし実際は、石盤の力によって人々が幸せになるどころか、争いの元になっていることに気がついてしまいます。
石盤がある以上、今の王が亡くなったとしても、また新たな王が覚醒してしまいます。
しかし石盤を破壊してしまうと、王制度はなくなってしまい、治安を治めるものがいなくなることで、街が崩壊してしまうかもしれません。
伊佐那社は、緑の王を前にどんな決断を下すのでしょうか。
その結末はアニメ2期で。
参考元
- ・参照リンク:K (アニメ) - Wikipedia
- ・参照リンク:「K RETURN OF KINGS」オフィシャルサイト
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