可愛いキャラクターたちと崩壊した世界に蔓延るゾンビのギャップで人気のサバイバル漫画『がっこうぐらし!』。その名の通り、学校で生活する学園生活部に所属する4人の少女がメインとなっている。数え切れない多くの伏線が描かれファンも考察に夢中になる漫画『がっこうぐらし!』を紹介していく。
『がっこうぐらし!』とは
『がっこうぐらし!』は、2012年から「まんがタイムきららフォワード」で連載中の漫画である。
原作・海法紀光、原画・千葉サドルよるサバイバルホラーで、可愛いキャラの女子高生4人を中心に物語が展開していく。
キャラクターのイメージには似つかない、ゾンビが蔓延る世界観が注目され、人気を博している作品である。
また、巧みに忍ばされた伏線や謎、それに対する考察も数多く上がっており、謎を解明すればするほど、どんどん深みにハマる面白さがあると話題になっている。
ある日突然、世界にゾンビが蔓延った…
物語は巡ケ丘学園高校から始まる
ある日突然、主人公たちが通う巡ケ丘学園高校で、学生や教師たちが次々と謎のウイルスに感染していった。
ウイルスに感染したものは、人間の思考回路をもたないゾンビへと変化してしまうのだ。
また、ゾンビに噛まれたり引っかかれたりした者も同様に、いずれ死にいたりゾンビと化してしまうのである。
主人公4人の女子高生のうち、由紀とくるみ、りーさんは、佐倉慈(さくらめぐみ)という教師と校舎の屋上に避難して、ゾンビ化を免れていた。
みーくんは、3人が遠足と称して出向いたショッピングモールで発見され、助け出されている。
また教師の佐倉慈は、みーくんが発見される前、彼女たちを救うため犠牲となっているが、由紀にだけはその姿が見えている。
彼女たちがいる学校には、この状況が起こることを予知していたかのような設備があり、生活に困るようなことはなかった。
しかし、このがっこう以外にも同じような設備が完備されているところが多々あり、故意にウイルスを撒いたのでは、と示唆されている。
原作では、高校から大学、そしてランダルへ向かう
『がっこうぐらし!』の原作は、2017年3月現在単行本が9巻まで刊行されているが、高校で避難生活を送れなくなった少女たちが向かったのは大学。
大学には、武闘派と穏健派に別れた生存者がおり、彼女たちは穏健派と合流した。
しかしそこでは、噛まれていないのに感染した人物がでたことから、空気感染が疑われ始めている。
すると、この現状をどうにかするため彼女たちは、ウイルスに関係していると思われるランダル・コーポレーションを目指すことにした。
何かの研究所のようだが詳細は不明。そこにも他に生存者がいるのか、そこに行けば何か情報が得られるのか、というところまで来ている。
ただ、大学での生き残り含め、現在生存しているのはすべて女性。この理由もこの先明らかになるのだろうか。
荒廃した世界で生き残る勇敢な少女たち
丈槍由紀(たけや ゆき)/ゆき
主人公の丈槍由紀は、みんなから「由紀」と呼ばれている明るくて活発な少女だが、ゾンビ感染の騒動の影響で、幼児退行していると思われる。
由紀が間違えて学校から出ないように、めぐねぇこと教師の佐倉慈が学園生活部を作り、学校での非難生活を送れるようにした。
登場当初から子供っぽさは変わらないが、ストーリーが進むごとに、徐々に頼りになる存在と変わっていく。
ネコミミのついた帽子を被り、年のわりには幼く見える。
くるみやりーさんとは同学年のはずだが、ひとりだけ制服の色が違う。これもまた、大きな伏線になっていると思われる。
恵比須沢胡桃(えびすざわ くるみ)/くるみ
恵比須沢胡桃はみんなから「くるみ」と呼ばれており、4人のなかで唯一戦闘担当の少女である。
学校の地下を調査しにいき、そこでゾンビ化しためぐねぇに噛まれて感染する。
しかし、みーくんがワクチンを発見し、それを接種。一時ゾンビ化は免れたと思われたが、次第に悪化し現在は人間とゾンビの間となっている。
かつては陸上部に所属していたため、身体能力には長けている。
かつて好意を持っていた先輩がゾンビと化し、近くにあったシャベルで倒した。その後、そのシャベルは肌身離さず持っている。
若狭悠里(わかさ ゆうり)/りーさん
若狭悠里はみんなから「りーさん」と呼ばれていて、しっかりしたお姉さんのような存在である。
しかし、くるみが感染したあたりから精神状態が不安定になりはじめ、学校を出ることになった後、くまのぬいぐるみを少女と思うなど、異常をきたしている。
自分に妹がいたことを由紀に打ち明けており、妹を助けられなかった後悔も大きいようだ。
大学編において、ランダル・コーポレーションに向かう計画を実行する直前には、精神状態回復の兆しが見え始めている。
直樹美紀(なおき みき)/みーくん
親友の圭とショッピングモールに非難していた。一緒にいた人々は次々を感染し、最終的には圭とふたりで避難生活をおくっていた。
しかし、圭は「生きていればそれでいいのか」と言い残し、ひとりでショッピングモールを去ってしまった。
その後、ずっとひとりで過ごしていたが、由紀たちに発見され、救出された。
読書が好きでクール、学園生活部のメンバーのなかで一番冷静に物事を考えることができる。
由紀に継ぐ、もうひとりの主人公とも言われている。
佐倉慈(さくら めぐみ)/めぐねぇ
佐倉慈は登場当初から故人の教師で、みんなから「めぐねぇ」と呼ばれている。
由紀だけは、姿が見え、会話もしているが、これは由紀が作り出した幻覚や幻聴といわれている。
めぐねぇの描写には、髪が長い時と短いときがあり、これも伏線となっていると思われる。
髪の長いめぐねぇは生きている、という説もあるが、未だ伏線回収はされていない。
由紀がしっかりし始めてから、めぐねぇが見えているような描写もなく、回想シーンにのみ登場していることがある。
コミック本も必須!? 扉絵にも隠された伏線考察が魅力!
黒塗りされたり見えなかったりと情報が封印されているものも
『がっこうぐらし!』の単行本には、必ず何かに繋がる情報が含まれている。
たとえば過去、巡ケ丘の町で何が起こったのか。たとえば新聞だったり、人口情報だったりと何気なく載せてある。
めぐねぇの手記にも、当時どんな状況だったのかも細かく書かれているが、もちろんそれを書いた状況と違う場合もある。
また、文面が黒塗りされていて読めなくなっていたりするものがある。
それが伏線回収の鍵になっているのか、そうと見せかけてまったく関係ないのか。
情報が封印されているところは数多く存在する。
それがファンの考察意欲をそそるものになっているのは確かだろう。
読み手が自由に考察できる
この作品はアニメと原作で、設定や背景など違っているところが多い。
アニメは1期しか放送されていないが、原作は2017年3月現在も続いており、多くの伏線も貼られている。
それは、一見気がつかないような小さなものから、あからさまに伏線となっているものまで様々。
また、単行本の表紙を外すとアニメでは見られない貴重な情報が書かれていることもある。
さらに、扉絵にも重大な情報が潜んでいることもあるので、この作品を考察するには単行本必須ということになる。
とにかく伏線が多く、読み手によって解釈も様々だが、考察はあくまでも自由。
自分なりの解釈をして楽しむのもいいかもしれない。
解いても解いても深まる謎…この世界は一体何なんだ!
謎を解いても解いても深まるばかりの『がっこうぐらし!』だが、自分の考察が見事にハマったときの爽快感は何とも言えず嬉しいものだ。
また、ファンの間では考察したものを議論したり、新たな発見があると情報提供したりしている方も多い。
それだけこの『がっこうぐらし!』には、多くの謎が隠されているのである。
化学実験、何度も生まれ変わるクローン説、描写されてる過去と現在の違いなど、一体どこに何が隠されているのか…。
この世界を本の中だけではなく、外側から広げてみると、また意外なことが分かるかもしれない。
いつかはすべての伏線が回収されると思うが、それはまだ先のことになるだろう。
参考元
- ・海法紀光原作・千葉サドル原画『がっこうぐらし!』芳文社
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