引退した伝説の暗殺者の活躍を描いた人気シリーズ最新作『ジョン・ウィック:パラベラム』。この記事ではそんな本作に関する情報をまとめました。シリーズの振り返りや、ストーリー、登場人物に関する考察など、『パラベラム』をより楽しめるよう設計していますので、ぜひご覧になってください!
これまでの『ジョン・ウィック』は
出典:amazon『マトリックス』のキアヌ・リーヴス主演で一作目が映画化されて以来、その独特の世界で瞬く間人気シリーズとなった『ジョン・ウィック』。
この項目ではシリーズ3作目『パラベラム』についてご説明する前に、今までのシリーズについて振り返って行きます!
その前にそもそも『ジョン・ウィック』って? 原作はあるの?
『ジョン・ウィック』シリーズは2014年に初めて世に出たアクション映画シリーズで、引退した殺し屋が元の稼業に戻るまでの数日間を鮮烈に描きました。
主人公ジョン・ウィックの劇中におけるカムバックは長らくアクション映画界から距離のあったキアヌ・リーブスと重なる部分があります。
そんな『ジョン・ウィック』はその鮮烈なまでの殺し屋たちの世界観や設定が話題となり、いかにもアメコミ原作っぽくありますが、意外にも(?)原作はなく、映画オリジナルシリーズとして展開されました。
そのため、いい意味でも先の読めない展開が続き、この先もスピンオフの製作が決定するなど、ますます目が離せなくなって来ている注目株のシリーズです!
『ジョン・ウィック』
出典:amazon前述のように、一作目『ジョン・ウィック』は伝説の殺し屋であるジョン・ウィックが彼の元いた暗黒の世界にいかにして戻ることになったのかという課程が描かれました。
1作目の始まりでは、最愛の女性と出会い幸せな生活を送っていたジョン・ウィックは妻に先立たれ、悲しみに暮れる中である日生前の妻からの贈りものである子犬が届けられます。
そして、その子犬とともに傷を癒そうとするのですが、程なくしてジョンの持つ車に目をつけたロシアンマフィアの息子が彼の家を襲撃し子犬を殺し車を奪ってしまいました。
その襲撃犯がかつての自分の雇い主の息子だと知っても御構い無しに、復讐に燃えるジョンは再び裏社会の門を叩き…、という導入で物語が語られます。
当初は主人公のジョンは悲哀に暮れ、不意打ちを食らったこともあって襲撃犯に遅れを取るなど弱めに描かれていたジョンですが、復讐を誓い暗殺者ジョン・ウィックに戻ってからはそのイメージは一変、"バーバヤーガ"の異名で恐れられるほどの殺人の腕で次々と刺客を葬って行きました。
この一作目では、ジョンたち暗殺者の世界では特別な黄金の金貨が貨幣として流通している、ニューヨークにあるコンチネンタルホテルは暗殺者たちの聖域でホテル内での殺しはご法度等、シリーズの基礎的な設定が描かれています。
しかし、それらの設定もまだまだ氷山の一角でしかないのでした…。
『ジョン・ウィック:チャプター2』
出典:amazon直接の続編である『チャプター2』は、1作目の5日後から始まります。
1作目においてロシアンマフィアのヴィゴ・タラソフを殺害し復讐を果たしたジョンは、冒頭で奪われた車を取り返すためにヴィゴの弟であるアブラフを襲撃しました(この時のいざこざでせっかく取り戻した愛車がスクラップ同然になるのはご愛嬌)。
その後自宅に戻り、今度こそ平穏を取り戻したジョンの元にまたしても裏社会からの手が伸びます。
彼は以前暗殺業から足を洗う際に、イタリアンマフィアのサンティーノ・ダントニオに誓いの「誓印」を結んでおり、その掟によりサンティーノの姉で主席連合の代表の1人であるカシアンの暗殺を依頼されるのです。
カシアンの旧友でもあったジョンは最初は渋るのですが、家を爆破され、「誓印」の効力を消すすべはないという現実を突きつけられたこともあって、彼女の暗殺のためローマへ飛びそれを成功させました。
しかし、サンティーノは最初からジョンを生かす気など毛頭なく、彼が暗殺に成功するや否や刺客を差し向け、それも失敗すると今度はジョンに懸賞金をかけ、世界中の殺し屋が彼を狙うように仕向けます。
今作でジョン・ウィックを待ち受ける壮絶な運命は必見となっていますので、ぜひご覧になってみてください。
ちなみに、ジョンは1作目のラストで保護した犬を今作でも帯同させているのですが、今回は無事なままですので安心して視聴することが可能です。
U-NEXTで歴代シリーズを振り返ろう!
そんな『ジョン・ウィック』歴代シリーズですが、今はU-NEXTで配信されていますので、『パラベラム』鑑賞前にはぜひチェックしましょう!
U-NEXT未加入の方でも、31日間無料トライアルがありますので気軽に視聴することができます。
「ジョン・ウィック」シリーズは『パラベラム』まで含めて作中で数日しか経っていない密な繋がりを持った作品となっていますので、前2作を観てからの最新作の視聴が最もオススメです!
『ジョン・ウィック:パラベラム』の見どころ!
ここからはいよいよ最新作『ジョン・ウィック:パラベラム』の話題に入って行きます!
まずこの項目では3作目の見所について解説していくのですが、ネタバレありで進めて行きますので、未見の方でネタバレを避けたいという方は気をつけてください!
パワーアップしたアクションシーン! 殺陣のアイディアはより洗練されたものへ!
『ジョン・ウィック』シリーズの最大の魅力といえばやはりなんと言っても迫力あふれるアクションシーンではないでしょうか。
1作目、2作目と経るにつれパワーアップしてきたそれは、本作ではよりアイデアが洗練されたものに溢れています。
今回はメインの敵役がマークス・ダカスコス率いる忍者集団がメインとなっていますので、銃を使ったインファイトが主だった前作までとは違い、刀(脇差しほどの長さ)を使った戦闘シーンも多数描かれました。
もちろん主人公であるジョンの使う獲物のバリエーションも増え、分厚い本やベルト、果てには馬(!?)など、もはや彼にかかれば何でも凶器になってしまいます。
特に、序盤の暗殺者たちとの武器屋での戦闘は見どころ満載で、ショーケースに入った斧やナイフなどの武器をガラスを肘で叩き割りながら調達していく様はスタイリッシュさが留まるところを知りません。
今回ゲスト的参戦のハル・ベリー氏演じるソフィアの戦闘スタイルも工夫がなされていて必見となっていますので、ぜひ劇場でその目で確かめてみてください!
より深みを増した世界観! 主席連合の深部が見え始める3作目
1作目ではジョン・ウィック達暗殺者をサポートする「コンチネンタル」、2作目では12人の代表から成る世界中の犯罪者組織が集まった「主席連合」と、そのどちらにも所属しない地下の情報組織など、シリーズを経るにつれその世界観の深みがどんどん増してきています。
『パラベラム』においてもそれは同様で、今作においては主席連合の掟に違反した者に処罰を下す権限を持った裁定人や、それらを束ねる首領の登場など、いよいよ『ジョン・ウィック』世界の深部が描かれ出しました。
また、誤解されがちですがコンチネンタルと主席連合は別組織で、どちらがどう言った関係なのかは名言されていませんが、劇中の描写を見る限り主席連合の方が立場が上のようです。
また、バワリー・キング率いる地下の情報組織も主席連合とコンチネンタルのどちらにも所属しないというスタンスをとってはいるものの、『パラベラム』では前作でジョンを手助けしたという理由で裁定人からキングが処罰を受けていましたので、やはり主席連合の影響は大きいのではないでしょうか。
3つの組織に共通して言えるのは特殊な金貨が貨幣として価値を持っていて、これで物のやりとりをしているということですが、劇中どこまでこの貨幣が浸透しているかは不明です。
『ジョン・ウィック:パラベラム』のストーリー(※ネタバレあり)
この項目では『ジョン・ウィック:パラベラム』のストーリーをネタバレありで解説していきます!
物語の核心部分にも触れる内容となっていますので、「ネタバレなしで映画を楽しみたい」と言う方は気をつけてください!
物語開始は『チャプター2』の30分後! 終われるウィックはどこへ行く?
『パラベラム』の物語はコンチネンタル内で殺人を犯したジョンが追放処分を受けた『チャプター2』ラストより30分後から始まります。
事態の打開を図るためにある場所へと向かうジョンはニューヨーク公立図書館へと向かい、その中に保管してあった何者かとの誓印とロザリオを回収しました。
しかし、図書館内でルールを守らない大男の暗殺者との戦闘になってしまい、辛くもこれを退けたはいいもののジョンは負傷してしまいます。
その手当のため、ジョンは旧知の中の老人の医者の元を訪ねるのですが、治療途中で彼の追放処分の時間が来てしまい、ジョンは自分で治療をすることに。
そして、なんとか治療を終え、彼に手を貸したことが知られるとまずいと言う老人に請われ、潔白の証明として彼の急所を外して何箇所か撃ったのち、再び別の場所を目指して走り出します。
襲いかかる数々の刺客を退けたジョンは、古巣であるベラルーシ系のハンザ組織の劇場にたどり着き、そこで自身の育ての親であるディレクターに自身の持つ「チケット」を使用しモロッコまでの船を手配するのでした。
一方、コンチネンタルホテルにはルールに反した者たちに罰を与えるために主席連合から裁定人が訪れます。
ウィックはついに主席の元へ! 彼が主席連合復帰と引き換えに差し出したものとは?
モロッコのカサブランカに到着したジョンが、そこで旧知の仲で今はモロッコのコンチネンタルホテルで支配人をしているソフィアと再会し、かつて彼女がジョンと結んだ誓印に則った助力を要請します。
渋々それを了承したソフィアは、ジョンを自分の元上司で今は貨幣や誓印の鋳造所の管理をしているベラーダに引き合わせました。
そこでジョンは「主席連合の首長に会いたい」と言い、その方法を聞き出したは良いものの、それと引き換えにベラーダがソフィアの犬を要求したため交渉は決裂し、戦闘に発展します。
多数の部下を従えていたベラーダですが、一騎当千の実力を持つ2人はこれを全滅させ、ジョンはソフィアと別れ、首長に会うために1人砂漠を彷徨うのでした。
そして、謎の存在とされていた主席連合の長と会ったジョンは、「妻の記憶を留めておくために生き長らえたい」と言う願いを明かし、組織復帰のために自身の薬指と妻との結婚指輪を差し出し、親友のウィンストンの暗殺と言う任務を引き受け再びニューヨークに舞い戻ります。
その頃、ニューヨークでは裁定人が忍者集団を率いるゼロを使い、今回のジョン・ウィック逃亡に関わった面々に罰を与えていました…。
物語は最高潮! コンチネンタルホテルニューヨーク支部での決戦!
ニューヨークに戻ったジョン・ウィックですが、彼は首長から命じられたウィンストンの暗殺を直前で取りやめます。
そして裁定人がジョン達のいるコンチネンタルホテルの聖域指定を解除し、主席連合の精鋭を差し向けたことでホテル内での戦闘に発展しました。
最新の装備を持つ敵にジョン達は苦戦しつつもこれを退け、ゼロ達も下したことによって裁定人はウィンストンに対して交渉を申し入れます。
その交渉の場で、なんとウィンストンはジョンを撃ってしまい、ジョンがホテルの屋上から落下したことでコンチネンタルホテルの聖域指定は再び取り戻されました。
しかし、確実に死亡していたと思われたジョンですがその身は地下組織のボスであるキングの部下によって回収されていて、重傷を負うジョンとキングがお互いに主席連合に対する怒りの感情を語り、新たな戦いを匂わせたところで物語は幕を閉じます。
『ジョン・ウィック:パラベラム』の登場人物一覧
ここからは『ジョン・ウィック:パラベラム』の登場人物についてご説明していきます!
前作からはお馴染みの人物に加え、今作で登場した魅力的な新キャラクター達についても考察していますので、物語の熱量がますますヒートアップしている今作をより楽しむための手がかりにしてください!
ジョン・ウィック(演:キアヌ・リーヴス)
ご存知シリーズの主人公にして"ババヤーガ"の二つ名で恐れられる伝説の殺し屋です。
前作ラストでコンチネンタルの掟を破りサンティーノをホテル内で暗殺してしまったことから、主席連合を追われる立場となりました。
『パラベラム』においてはそんな状況を打開するために、昔のコネをフル活用し、とうとう主席連合の首領と合間見えるのですが、その際に組織に戻るための条件として左手薬指と亡き妻との思い出が詰まった指輪を差し出すことを要求されます。
さらには親友であるウィンストンの殺害も命じられるのですが、これは直前になって突っぱね、そのまま主席連合の精鋭たちと聖域指定が解除されたニューヨーク支部で決戦にもつれ込みました。
この際、敵が最新の防弾装備をしていて対策を施したはずの銃弾もあまり効かなかったため珍しく焦りを見せています。
それでも周りで供に迎撃に出たコンチネンタルホテルのスタッフが為す術もなく敗北していく中でアーマーの隙間に弾を命中させて敵を仕留めていっていますので、ここはさすがとしか言えませんが。
また、前作でも度々描かれましたが、単なる殺し合いではなく死闘を演じた相手はトドメを刺さずに見逃す傾向にあり、今回もゼロや忍者集団の戦闘員など、自身に敬意を払って戦いを挑んできた物はそのままにしていました(ゼロはたぶん死にましたが)。
余談ですが、前作ラストで受け取った犬は、逃亡のために物語開始早々にまたコンチネンタルに預けています。
U-NEXTならキアヌ・リーヴス主演の他の映画も見放題!
先ほどご紹介したU-NEXTなら、他にもキアヌ・リーヴス主演の映画が見放題となっています!
SFアクションの金字塔となった「マトリックス」シリーズはもちろんのこと、『コンスタンティン』や『スピード』などといったエンタメ性溢れる作品が揃っていますので、『ジョン・ウィック』を観た後はぜひこれらの映画も楽しんでください!
ウィンストン(演:イアン・マクシェーン)
コンチネンタルホテル・ニューヨーク支部の支配人にしてジョンの親友です。
どういう経緯かは不明ですが強い信頼関係で結ばれていて、前作ラストでホテル内で殺しを行なった彼を追放処分に留め、しかも1時間の猶予を与えたことから裁定人に目をつけられて立場を追われそうになってしまいます。
1作目において、彼はホテル内で仕事をしてしまった別の暗殺者を問答無用で処分していますので、これがいかに甘い処置であったかがわかるでしょう。
しかし、シャロンを始めとするホテルのスタッフ達からも強く信頼されているようで、ニューヨーク支部の聖域指定が解かれ、主席連合の精鋭達が押し寄せて来ても多くの者が残りジョンと共に敵を迎え撃ちました。
ただウィンストン本人に戦闘力はないのか、ホテル内での戦闘においては彼はシェルターに引きこもりお酒を飲みながら高みの見物と洒落込んでいます。
最終的には業を煮やした裁定人がウィンストンと話し合いの場を儲けるのですのですが、なんとその場で彼はジョンを銃で撃ってしまい、撃たれたジョンはホテルの屋上から落下してしまいます。
これにより忠誠を示したとしてニューヨーク支部は聖域に戻るのですが、この展開には多くの人が唖然としたことでしょう。
しかし、ラストで裁定人が「ジョンが消えた」と言った時には「そりゃそうだ」と言った感じですっとぼけていますので、もしかしたらわざとの可能性もあります。
シャロン(演:ランス・レディック)
コンチネンタルホテル・ニューヨーク支部のコンシェルジュで、ウィンストン同様に彼もジョンに対して絶大な信頼を寄せている人物です。
冒頭で彼が追放処分となる直前も、彼の身の安否を気遣うなど、過去に何かあったことが伺えます。
シリーズ通してジョンの愛犬と共に殺伐としがちな劇中における和ませ役として印象的だった彼ですが、今作ではとうとう自らも先頭に立って戦う姿が描かれました。
終盤のホテル内の決戦では、主席連合の精鋭たちは特殊な防弾装備をしているという情報を把握していたため自信満々でジョンに対防弾装備の弾丸を紹介するのですが、それが対して効かなかったためにキレ気味でジョンと共に戻ってくる場面は差し迫った状況にも関わらずクスリとなる良いシーンです。
その際に別の銃と弾を紹介するシーンも半ばヤケクソで、彼もまた珍しく焦っている様が見て取れます。
バワリー・キング(演:ローレンス・フィッシュバーン)
ホームレスに扮した集団を率いる裏社会の情報組織のボスです。
『チャプター2』のHPによると元コンチネンタル会員の殺し屋で、過去にジョンに追われるも見逃された過去を持つとされています。
前作で本人が語った所によると、ジョンに見逃してもらったおかげで現在の地位につけたと語っており、サンティーノに追い詰められたジョンに銃と7発の弾丸を与えました。
しかしながら、それがサンティーノの暗殺を手助けしたとしてウィンストン同様裁定人に処分を言い渡され、最終的にゼロによって自身がジョンに与えた弾丸の数と同じ回数切られることになります。
死んだと思われた彼ですが生存していて、物語のラストで重傷を負いながらも生還し自身の元に運ばれてきたジョンに対して主席連合に対する叛逆を示唆して終わりました。
キングを演じるローレンス・フィッシュバーン氏は、主演のキアヌ・リーヴス氏とは『マトリックス』以来の盟友ですので、2人の共闘となると熱いものがあります。
ソフィア(演:ハル・ベリー)
モロッコのカサブランカにあるコンチネンタルホテルの支配人で、彼女も元コンチネンタル会員の暗殺者です。
娘がおり、その子を逃がすためにジョンと誓印を結んだ過去があり、今作ではそれに従い彼を手助けし、かつての自分のボスである主席連合のメンバーであるベラーダに引き合わせます。
2匹の飼い犬を完璧に手懐けていて、どこに行くにも同伴させているのですが、ベラーダとの取り引きの際にこの犬のうちの1匹を渡せという要求を断ったことで犬が撃たれてしまい、それに激昂し犬のベラーダを殺害しようとしたことで戦闘に発展します(犬は防弾着を着ていたので無事でした)。
このことにはジョンも多大な共感があるのか「気持ちはわかる」と言っていました。
2匹の飼い犬は戦闘でも指示を出すことで敵に食らいつき彼女をサポートし、犬の防弾着に銃を忍ばせることでボディチェックも潜り抜ける等、並々ならぬ働きを見せます。
裁定人(演:エイジア・ケイト・ディロン)
今作から登場する主席連合の重要人物で、連合の掟に背いた人物に対し裁きを下す役割を持っています。
本人は戦闘能力がないのか、ただ戦わないだけなのかは不明ですが実行部隊は現地調達のようで、今作では忍者集団を率いるゼロをスカウトしました。
劇中ジョン・ウィックに手を貸した者たちに次々と罰を与えていくのですが問答無用で処分するという訳ではなく、後任の選定や身辺整理をする時間を与えたり、何らかの形で忠誠を再び示せば多少のペナルティはあるものの今までのポジションの維持を許すなど、冷徹そうに見えて意外とバランス感覚には優れています。
ゼロ(マークス・ダカスコス)
今作のメインの敵役で、多数の弟子を抱えるコンチネンタルと契約した暗殺者です。
普段は寿司屋に身をやつしているのですが、この時に流れている店内BGMがきゃりーぱみゅぱみゅの「にんじゃりばんばん」が流れていて、彼らの正体を露骨に暗示していると話題になりました。
また、ジョン・ウィックのファンで、彼の暗殺の遂行よりも伝説の殺し屋との戦闘そのものを楽しむなど、武人としての一面も垣間見えます。
普段は日本語訛りの英語を話す一方、日本語を使う時は今度は英語訛りバリバリだったりと人種がよくわからないのですがおそらく日本人でしょう(演じるマークス氏は実際に日系人とのハーフとのこと)。
その他にも、他に空いているにも関わらず三人がけのソファの端に座るジョンの隣に真顔で詰めて座るなど、シリアスな笑いが多めの人物です。
ディレクター(アンジェリカ・ヒューストン)
追い詰められたジョンが頼った、バレエの劇場で暗殺者を養育している人物で、彼女の組織もまた主席連合の参加にあります。
実は彼女の組織はジョンの古巣であり、ジョンの持つ「チケット(誓印とは別の誓約のペンダント)」の持つ掟に従い、彼がカサブランカまで行くための船を手配しました。
しかし、このことがジョンに手助けしたとして裁定人からの怒りを買い、再び主席連合に忠誠を誓うために彼女は両手の平を刀で貫かれ大きな傷を負うことになります。
ベラーダ(演:ジェローム・フリン)
ソフィアの元ボスで、今では金貨や誓印の鋳造所の管理人をしています。
取り引きでジョンに主席連合首領との会い方を教えるのですが、その際に取った行動がソフィアの逆鱗に触れてしまい手痛いしっぺ返しを受けることになりました。
この際ソフィアは彼を殺害しようとするものの、ジョンに止められたことで一命は取り止めています。
主席連合首長(演:サイード・タグマウイ)
主席連合を束ねる謎の人物で、本人は砂漠で部下たちと放浪の生活を送っています。
「妻の記憶と共に生きるために延命を望む」と言うジョンに対し、追放処分取り消しの条件としてウィンストンの殺害を命じました。
また、この際にジョンの左薬指と彼の妻との結婚指輪を再度の忠誠の証として差し出させています。
『ジョン・ウィック』4作目も製作決定! その展開は?
『ジョン・ウィック:パラベラム』の興奮も冷めやらぬ中、めでたくシリーズ4作目の製作も決定しています!
この項目では続編に向けて、本作で描かれた伏線についておさらいして行こうと思いますので、予習としてご覧ください。
また、続編だけでなくスピンオフの計画も動き出していますので、そちらについても解説します!
ウィックとキングの共闘? ウィンストンは?
今作では最終的に痛恨の裏切りにあってしまったジョンですが、キングに救われたことで事なきを得ます。
この際、キングに「左手の薬指と指輪を奪われお前もムカついているだろう?」と言われ「もちろんだ」と返し、いよいよ主席連合との全面戦争が見えてきました。
今作のタイトルとなった「パラベラム」とはラテン語で「戦いに備えよ」と言う意味ですので、今作は1作を使った壮大な前振りであったことが伺えます。
また、ジョンはウィンストンに対してどう出るのかと言う問題はありますが、シャロンがジョンを撃った彼に対して「上手くやりましたね」、キングがウィンストンを指して「俺でもそうする(ジョンを撃つ)」と発言する等、ところどころ彼を庇うための伏線が貼られていました。
ジョンとウィンストンが元々親友同士であったことを考えると、彼らが敵対するのはあまり見たくはありませんが、キレると歯止めの効かないジョンだけにどうなるかはわかりませんね。
ソフィアの再登場? 再びウィックと共闘するのか、それとも?
今作でスポット参戦的な出番ながらも、印象的な活躍をしたソフィアですが、今作では主席連合のメンバーであるベラーダを撃ったことで彼女もまずい立場に追い込まれました。
普通に考えれば、次回作でも彼女と共闘する可能性が非常に高いと考えられますが、もしかしたら再び忠誠を示すために今度はジョンの敵として立ちはだかる可能性もあります。
その他にも、今までのシリーズを通してジョンが見逃してきた人物は多数いますので、彼らももしかしたら再登場する可能性が十分にあるのではないでしょうか。
スピンオフのタイトルは『Ballerina(原題)』! 本作でも登場した暗殺者集団が登場!
『ジョン・ウィック』シリーズのスピンオフとして企画されているのが、本作でも登場したバレリーナの暗殺者たちを主題にした作品とのことです。
監督は『ダイハード4.0』や『トータル・リコール』などのレン・ワイズマン氏の就任が決定していて、キアヌ・リーヴス氏も製作に関わることが発表されています。
『パラベラム』では名有りの人物はディレクターのみの登場でしたが、ジョンや忍者集団が乱入してきてもディレクターに止められるまで黙々と踊り続けるなど、不気味な演出が為されていただけに、どのような活躍が描かれるのかに期待が高まるのではないでしょうか。
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