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2019/03/12
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『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツオトナ帝国の逆襲』を徹底解説!

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2001年4月に上映されたクレヨンしんちゃん劇場シリーズ9作目『嵐を呼ぶモーレツ大人帝国の逆襲』。『クレヨンしんちゃん』のアニメを見ていない人からも評価されたほどの名作ですが、その細かい内容はご存知でしょうか? 今回は映画のネタバレから、制作の裏話、意外な人が歌う主題歌の紹介や映画の小ネタまでまとめて書いていきます。

目次

『クレヨンしんちゃん』の劇場版シリーズの中で、名作を挙げようとするときに必ず名前が上がるのが『嵐を呼ぶモーレツ大人帝国の逆襲』です。

2001年の4月に上映され、興行収入は15億円を記録しました。

それまで『クレヨンしんちゃん』の劇場版作品を見ていなかった人、そもそもアニメシリーズすら見ていなかった人の間でも『大人帝国逆襲』はとても話題になりました。

映画を見て号泣する人が続出したほどの作品ですが、一体どんなストーリーなのでしょうか?

今回は映画の細かいネタバレから、意外な人が歌う主題歌の紹介、さらには裏話まで書いていきます。

記事の後半にはネタバレを含みますので、あらすじだけ知りたい人は前半まで、映画の内容を全部知りたい人はぜひ後半まで読んでみてください。

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野原一家が住む埼玉県春日部市、そこに「20世紀博」と呼ばれるテーマパークができました。

70年代のアニメや音楽など、20世紀博は懐かしい雰囲気たっぷり。

しんのすけの両親であるひろしみさえをはじめとした大人たちは、どっぷりとはまってしまいます。

自分たちのことはそっちのけで遊ぶ大人に、しんのすけたちの不満が募ってきたころ、20世紀博からテレビを通じてお知らせが届きました。

「明日の朝、お迎えに上がります。みなさん愉快に過ごしましょう」

たったそれだけの短いCMが流れた翌日、大人たちは春日部の町から消えてしまいます。

パパママや幼稚園の先生たち、さらにいつも通りの平和な日常を取り戻すため、しんのすけたちかすかべ防衛隊が立ち上がるのです。

ここから先は映画のネタバレを含みます。

『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツオトナ帝国の逆襲』あらすじ① 大人が夢中になる20世紀博

埼玉県、春日部市に出来た「20世紀博」と呼ばれるテーマパーク。

70年代の日本をコンセプトにした20世紀博は、子ども時代を懐かしむ大人に大人気です。

ひろしみさえたちも特撮ヒーロや魔法少女になりきって、全力で遊びます。

しかし、70年代の雰囲気など知らないしんのすけや、妹のひまわりは退屈そのものでした。

友だちであるかすかべ防衛隊の面々の親も、20世紀博に夢中。

子どもたちはみんな大人の様子に呆れます。

不満気な子どもたちとは対照的に、70年代の懐かしい雰囲気は春日部の町全体を包んでいいます。

街中ではCDよりもレコードが売られ、70年代のファッションが流行します。

すれちがう古い型の車を見たひろしは「うちも(古い車に)買い替えるか」などと言い出すほど。

春日部中の大人たちが懐かしさの魅力にはまったある日、20世紀博からCMが流れます。

「明日の朝、お迎えに上がります。みなさん愉快に過ごしましょう」

白黒放送でたった1言だけ放送された映像を見ると、ひろしみさえはテレビを切り電気を消します。

うつろな声で「今日ははやく寝なくちゃ」と呟くき、風呂にも入らずご飯もつくらず、困惑するしんのすけを放って寝てしまいます。

CMを放送した放送局ではケンとよばれる男と、恋人のチャコが壮大な計画が始まったことを宣言するのでした。

ケンチャコが支配している組織「イエスタデイ・ワンスモア」は20世紀博を運営する裏で、ある計画を実行していたのです。

『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツオトナ帝国の逆襲』あらすじ② 春日部から消えた大人たち

翌朝、しんのすけが見た光景は信じられないものでした。

ひろしみさえが朝から山盛りのお菓子を食べ、仕事にも行かないのです。

しんのすけが「朝からお菓子食べていいの?」「仕事に行かなくていいの?」と問い詰めても真面目に取り合ってくれません。

ひろしにいたっては「大人は働かなくちゃいけないって法律で決まってるのかよ?」と子どものような返答をするほど。

両親を頼れないと思ったしんのすけは、赤ん坊のひまわりを連れて幼稚園に行きます。

しかし、普段はまじめでやさしい先生たちは缶ケリをして遊ぶばかり。まったく話をきいてくれません。

しんのすけが途方に暮れかけたとき、スピーカーから音楽をながす三輪タイプトラックの大群が現れます。

音楽に引き寄せられるように、大人たちは子どものような笑顔を浮かべてトラックに駆けていきます。

次々にトラックに乗り込み、やがて春日部中の大人が町からいなくなってしまったのです。

『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツオトナ帝国の逆襲』あらすじ③ 決意を決めたかすかべ防衛隊

この異常事態に、かすかべ防衛隊はしんのすけの家に集まります。

20世紀博は大人だけを集めた「大人帝国」を作って何がしたいのか、防衛隊のなかで推測が続きますが答えは出ません。

食料調達のために町へ出かけますが、大人がいなくなった町はまさに無法地帯。サバイバルとも呼べる状況でした。

夕方になっても町に電気はつかず、電気会社からも大人がいなくなってしまったことを知ります。

絶望的な気持ちの子どもたちのもとに、ラジオから20世紀博のおしらせが届きます。

その内容は「今から町に来るトラックに乗り込めば、パパとママに遭わせてやる。しかし乗らなかった子供は明日の朝8時に捕獲に来る。捕獲された子どもはパパとママには遭わせない」というもの。

それからほどなくしてトラックがやってきます。

甘い誘いにのった子どもたちは次々トラックに乗り込み、連れていかれます。

かすかべ防衛隊は「今朝は置いていったのに、今さら迎えに来るのはおかしい」と思い、乗り込みません。

翌日朝8時の襲撃に備え、ベットも食べ物もあるデパートに立てこもることに決めたのでした。

『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツオトナ帝国の逆襲』あらすじ④ 子どもたちの逆襲! 大人を取り返せ!

翌朝、デパートにたてこもったかすかべ防衛隊は、大人たちから逃げ回ります。

子どもを捕まえに来た大人の中には、ひろしみさえ、幼稚園の園長先生がいました。

しかし、しんのすけたちのことなど忘れてしまったかのように容赦なく追ってきます。

とうとう追い詰められたかすかべ防衛隊は、大人帝国の面々が乗ってきた幼稚園バスを運転して、包囲されたデパートからの脱出を試ることに決めました。

大人たちとカーチェイスを繰り広げるうちに、いつの間にかバスは20世紀博の方向へ向かっていました。

かすかべ防衛隊はこのまま20世紀博に乗り込み、大人たちを取り戻す決断をします。

しかし、建物内に乗り込んだときにバスが柱に激突。

同時に大人たちに乗りこまれて、しんのすけ以外の面々は捕まってしまいます。

しんのすけひまわりと飼い犬のシロを連れて、味方がいない20世紀博を駆けまわることになってしまうのです。

『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツオトナ帝国の逆襲』あらすじ⑤ ひろしの思い出、家族の絆

20世紀博内を逃げるしんのすけが迷い込んだ部屋には、ひろしがいました。

ひろししんのすけを見ても「知らない子だ」と言います。

しんのすけケンが「大人たちの精神は子どもに戻っている」と言ってたことを思い出しました。

精神が昔に戻っているのなら、今の事実を突きつければいいと思ったしんのすけは、ひろしが履いていた靴を奪ってそのままひろしに嗅がせます。

さらにしんのすけは、必死にひろしに語り掛けます。

「この匂い分かるでしょ? 父ちゃんは父ちゃんなんだよ」

声と匂いに、ひろしの意識は遠くなりました。

そして、ひろしの回想のシーンがはじまります。

はじめに思い出したのは、父が運転する自転車の荷台に座っている夏の景色。

1人で自転車に乗って遊びに行った光景や、好きな女の子との秋の帰り道や、寂しい雪景色を思い起こします。

やがて上京して就職し、現在の妻であるみさえと出会い、しんのすけが生まれました。

家を買い、シロを迎え、ひまわりが生まれます。

最後に自転車の荷台にしんのすけを乗せ、家族で遊びに行った景色を思い出します。

ひろしは自分が父親にだったこと、愛する家族がいたことを思い出して涙を流しながらしんのすけを強く抱きしめました。

「父ちゃん、オラがわかる? 」

そう聞いたしんのすけに、何度も涙声でうなずくのでした。

『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツオトナ帝国の逆襲』あらすじ⑥ ケンとチャコの目的

ひろしと同じ方法でみさえの記憶を取り戻し、やっと集結した野原一家

しかし、そこにケンチャコが現れます。

2人は自力で記憶を取り戻したひろしみさえに興味をもち、計画の真意を明かすといって20世紀博の地下に案内します。

地下には70年代の街並みが再現されていました。

建物だけでなく、人々も暮す町には本当に70年代にタイムスリップしてしまったかの様なリアリティがあります。

ケンチャコはそこに暮らし「日本全体が70年代に戻ること」を計画しているのだといいます。

ゴミや切羽詰まった人があふれる21世紀に絶望し、時間を巻き戻そうとしていたのです。

それは、この先の未来を消すことを意味していました。

計画をすべて話したうえで、ケンは計画の続行を宣言し、野原一家ケンチャコの計画をつぶすために立ち上がります。

ケンは“懐かしい気持ちを増幅させ、人を昔に戻す匂い”を使って、20世紀博の塔から日本中に匂いを広めることで、時間を巻き戻そうとしていました。

野原一家は匂いの散布を止めるため、タワーを目指します。

野原一家が駆けていく70年代の町の人々は優しく、空は常に夕暮れで奇妙な懐かしさを掻き立てられます。

ひろしみさえは、うっかりすると取り戻した記憶を無くしそうになるほど強烈なにおいに涙滲ませながら、未来を取り戻すために走るのでした。

『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツオトナ帝国の逆襲』あらすじ⑦ 未来を取り戻す闘い!

タワーを登る途中も、イエスタデイ・ワンスモアの妨害は続きます。

大勢のイエスタデイ・ワンスモアの構成員に対し、4人と1匹で闘う野原一家の姿に、いつのまいか町の人々の目が釘付けになりました。

ひろしみさえ、さらにひまわりシロは、足止めのために構成員と闘います。

しんのすけは、高い高いタワーの階段を一人で登らなくてはいけません。

息が切れても、転んで鼻血を出しても、必死にタワーを駆け上がります。

自分を追い越していくケンチャコが乗ったエレベーターを見て、限界の体をさらに追い込んで走り続けました。

結果、ケンチャコが匂いの散布装置にたどり着く前に、タワーの頂上にたどり着きます。

しかし、しんのすけは息も絶え絶えで、装置に歩いていこうとするケンの足にすがりつくので精一杯。

何度でもすがりついてくるしんのすけを、苦い表情で振り払いながら装置の前にたったケンが見たものは、彼にとって信じたくない光景でした。

懐かしさを感じさせる匂いが、ほとんど底をついていたのです。

この匂いの発生源は、作られた70年代の町に住む人々でした。

町の人々が「過去に生きたい」と思うほど、匂いが生成されていく仕組みだったのです。

しかし未来を掴みとろうと懸命に闘った野原一家を見て、町の人々も「未来を生きたい」と思うようになってしまっていました。

計画の失敗を知ったチャコは、つかれて倒れているしんのすけに涙ながらに「どうして未来に生きたいのか」を問い詰めました。

しんのすけは、ボロボロの顔を上げて返します。

「家族と一緒に暮らしたいから、喧嘩してもずっと一緒がいいから」

「それに、オラ、大人になりたいから。大人になって、おねぇさん(チャコ)みたいな綺麗なおねぇさんといっぱいお付き合いしたいから!」

真っ直ぐな瞳と言葉に、チャコは自分の敗北を認めます。

「終わりね…」と呟くと、うなずいたケンと腕を組んで去っていきます。

『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツオトナ帝国の逆襲』あらすじ⑧ ケンとチャコの決断とは?

イエスタデイ・ワンスモアは撤退し、ひろしみさえたちしんのすけのもとに駆け付けます。

野原一家ケンチャコを追ってたどり着いたのは、タワーの屋外。

春日部の町が一望できるほどの景観の中、ケンチャコは手をつなぎながらタワーの淵へ向かって歩いていきます。

2人が飛び降りて自殺するつもりだと察したひろしみさえは、とっさに駆け寄ろうとします。

しかしチャコの厳しい一声にたじろいで近づけませんでした。

ケンチャコが手を強くつなぎ直して、飛び降りようとしたその時。

「ずるいぞ!」

しんのすけの鋭い声が響きます。

タワーに巣をつくっていた鳩の家族の親鳥が、その声に驚きケンチャコをつつきました。

親鳥の勢いに後退するケンチャコ

チャコはそのまま身をかがめて「死にたくない!」と言って泣きだします。

一瞬感じた死の気配の恐ろしさが、チャコを襲ったのです。

ケンは「また、家族に邪魔されたな」と言って、チャコの肩を優しく抱き寄せました。

町から大人が消え、未来がやってこなくなるかもしれないという危機は、1人の死者も出さずに幕を閉じたのです。

こうして野原一家は、過去から未来を勝ち取って日常へと帰っていくのでした。

『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツオトナ帝国の逆襲』の裏話

『嵐を呼ぶモーレツオトナ帝国の逆襲』は、同じく話題を集めた『嵐を呼ぶアッパレ戦国大合戦』と同じ原恵一さんが監督を務めています。

原監督は2018年に紫綬褒章を授かったほどの名監督。

そのルーツが、実はクレヨンしんちゃんの映画にあるのをご存知ですか? 

原監督は『大人帝国』のラストシーン、「キジバトの親子がケンとチャコの自殺を止めるシーン」を描くかどうか迷ったと言います。

シリアスな描写はクレしん映画らしくないと考えたのです。

しかし『クレヨンしんちゃん』という枠組みにとらわれすぎずに作った結果、『嵐を呼ぶモーレツオトナ帝国の逆襲』は大ヒット。

原監督は映画監督として活躍しているのは、『大人帝国』という映画があってこそだと語っています。

『嵐を呼ぶモーレツオトナ帝国の逆襲』は、ファンの間でもクレヨンしんちゃんの劇場版作品らしくないと言われています。

それでも、10年以上の時を超えて名作と呼ばれているのは、原監督の覚悟と決断があった結果なのでしょう。

『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツオトナ帝国の逆襲』まとめ

『嵐を呼ぶモーレツオトナ帝国の逆襲』は大人が観ても充分に楽しめる映画です。

映像はノスタルジックで、昔を懐かしむ人々の気持ちも分かるほどリアルな描写がされています。

観ているうちに「子ども時代に戻りたいな」と思うかもしれません。

しかし、野原家が未来を生きていこうと決断する姿には勇気をもらえます。

過去を懐かしみつつ、明日からもまた頑張って生きていこうと思える映画に仕上がっています。

もちろん『クレヨンしんちゃん』らしいギャグシーンも満載。

大人も子どもも、最後まで釘付けになって見てしまうこと間違いなしです。

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