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2019/05/14
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愛しい人と「一心同体」!?SFラブコメディ『スーパーカルテジアンシアター』

もしかしたら、アナタの身近にいる人は誰かが操縦している「ロボット」かも知れません。 六道 神士(りくどう こうし)が描いたSFラブコメディ『スーパーカルテジアンシアター』をご紹介します。

目次

●あらすじ

平凡な女子高生「御櫛田春月」は、前々から思いを寄せていた「筥崎真砂人」へ告白する。
彼からのOKを貰った途端、気が付くと自分は制服姿だったのに、知らない服装に変わっている。
場所も通学路にいたはずなのに、真っ暗で狭い部屋に閉じ込められていた。

実は、そこは彼女の告白相手だった「筥崎君」の頭の中だったのだ。
「『御櫛田春月(おくしだ はるる)』と『筥崎真砂人(はこざきまさと)』が『直るまで』、アナタには『筥崎君』となって貰います。」
彼を正しく操縦するため、ナビゲーション機構「ナビオ」に告げられます。
「この事が他人に知られたら、証拠隠滅のために半径10kmが壊滅する程の爆発が起きます。」
小さくなった春月は、その日から恋人(仮)の「筥崎君」を操縦することになる。

●「スーパーカルテジアンシアター」って?

本作品のタイトル「スーパーカルテジアンシアター」ですが、やはり変なタイトルですよね。
タイトルだけだと、一体どんな内容なのかサッパリ見当もつきません。

「カルテジアン劇場(シアター)」という言葉は、哲学的な「精神」の概念に基づいた言葉です。
昔の哲学または精神を論じる時、「『肉体』と『精神(魂)』は別個の存在である」とした考え方が主流でした。

そんな概念を批判する表現として、「人間の脳内には小人が住んでいて、世界や思い出を上映している劇場がある。」と表現したのが、「カルテジアン劇場」です。

主人公「御櫛田春月」が小さくなって「筥崎君」から世界を見ている姿が、「カルテジアン劇場」と重なっているわけですね。

さらには、その光景を読者である我々が眺めている姿も「カルテジアン劇場」と言えます。
そして「カルテジアン劇場」から発展して、主人公「春日」が「筥崎君」自身を操縦するから「スーパーカルテジアンシアター」なのです。

●他人を操縦する面白さ

実はこうした人間を他人が操縦する設定は、よくある手法です。

有名なものでは、映画「Man In Black」の冒頭に登場し、主人公達へダイイング・メッセージを残す宇宙人でしょう。
他にも、漫画作品では「超人間要塞 ヒロシ戦記」や「へんなねえさん」があります。

しかし、この作品の面白さは「普通の女子高生」が「好きになった人」を操縦することで起こるドタバタでしょう。
しかも、まだ好きと告白したばかりの「恋に恋した女子高生」です。
そして「筥崎君」は意識の無い完全な「乗り物」です。

良いも悪いも主人公「春月」次第で、「筥崎君」が少しかわいそうなのが現状です。
自分が理想とする「筥崎君」へと近づけるべく、コミカルに悪戦苦闘する姿が描かれます。

●どうにも非日常な周辺

本作品は、恋人を操縦するという非現実的なスタートから始まります。
しかし、どうやら我々の「日常」とは少し違う「世界」も垣間見えます。

ギャグマンガですから、常識は通用しないのが「普通」なんですが、それでも色々と「普通」と違う。
主人公「春月」が暮らす街は、大変治安が悪いらしく、事故や死人が出ても大きく取り乱すことなく対処します。
その冷静な対応を見て、「ナビオ」が引く位です。
もしかしたら時代的には、少し未来、または我々とは違う平行世界の話なのかも知れません。

周囲にいる友人・知人達もひとクセもふたクセもある人ばかりです。
まだ「筥崎君」と「春月」の秘密は隠せていますが、これから数多くの困難が待ち受けていることは間違いないでしょう。
しかも、謎の集団も暗躍し始めつつ、どうも作者の別作品と繋がっていることを暗示させる雰囲気もあります。

●一心同体のナゾ

最大の謎が「"筥崎君"と"御櫛田春月"が"一心同体"となってしまったのか?」でしょう。
物語冒頭で、簡単な経緯は説明があります。

「誰がそんな事態を招いたのか?」
「何故にそんな事をしたのか?」
こうした根本的な説明は、はぐらかされています。

安易に考えると、地球よりも科学が進んだ「宇宙人」の仕業と思いますが、周辺の環境を見てみるとそれが正解とも言えません。

ついつい主人公の「春月」が明るく前向きなので、そうした謎は忘れがちになります。
しかし、こうした謎を考えると、物語終盤には「どんでん返し」が発生して、コメディでは終わらないかもしれません。

本作品は2017年に第一巻が発売され、物語としてはまだまだ「これから」です。

「主人公『御櫛田春月』と『筥崎君』の恋の行方は?」
「筥崎君の正体はバレずに大団円を迎えられるのか?」
「学校に蔓延る謎の組織が企てる陰謀とは?」
一体、どんな展開が待っているのでしょうか。
予測不能なコメディで大変楽しみです。

参考元

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