芸能界きっての特撮好きである、お笑いコンビ「オジンオズボーン」の篠宮さんに、仮面ライダーの魅力を語っていただきました!前半では、篠宮さんの仮面ライダーへの想いや、好きな作品についてお聞きしました。後半では、篠宮さんお気に入りのシーンや、「登場人物の内相方にするなら誰?」などなど、まだまだ語っていただきます!
- aukana編集部
今回は仮面ライダーが好きで有名なオジンオズボーンの篠宮暁さんにMS!編集部がインタビューをしました。仮面ライダーへの熱い想いを語ってくださった篠宮さん。この記事ではインタビュー後編をお届けします!
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特撮好きオジンオズボーン篠宮が語る仮面ライダーの魅力!【前編】初期から最新ライダーまで仮面ライダーの楽しみ方をご紹介!
仮面ライダー出演で「ぼくの人生変わった」
―「仮面ライダー ビルド」からお気に入りのシーンについて教えてください。
仮面ライダー「グリス」が、最後の戦いで禁断の武器を使ってしまい、変身するときに流れる「Are you ready?」に対して、「できてるよ。」と応えるシーンです。ビルド好きの方は全員ここをお気に入りのシーンに上げるかもしれないです(笑)
まず、「グリス」が仲間になる過程を簡単にお話ししますね。「仮面ライダー ビルド」の世界では、日本が大きな壁で三分割されてしまっています。
その中のひとつで、最も劣悪な環境である「北都」にいたのが「グリス」で、「北都三羽ガラス」という仲間がいました。
でも、「三羽ガラス」は、暴走した「ビルド」が原因となって、みんな死んでしまうんです。そんな仲間の死を受け入れて、乗り越えて、「グリス」は「ビルド」と仲間になりました。このシーンもかなりグッときましたね。
仲間になったあと、「ビルド」と「クローズ」という二人のライダーが、どんどん強くなっていく一方で、「グリス」はなかなか強くなれないでいました。
そのままストーリーは進むんですが、ラスボスに戦いを挑みに行く道中に現れた敵を、ひとりで食い止めるという「グリス」に対して、「ビルド」は密かに作っていたパワーアップアイテム(武器)を渡すんです。
でも、この武器を使うと死んでしまう。だから、絶対に使わないという約束をして敵と戦ういます。それでも一言、「約束破るわ」と呟いて、その武器を使ってしまうんです。
そこで、ぼくの言ったシーンが訪れます。この作品では、全ライダーの変身前に「Are you ready?」という声が流れるんですが、この変身のときだけ、覚悟を決めて「できてるよ。」って呟くんです。もう「うおおおおお!!」ってなりました(笑)
最終話直前、しかもこのたった1話のためだけに新しく「グリスブリザード」が登場するんです。そして戦いを終えた「グリス」は死んでしまいます。
本当に鳥肌が立ちました。すごいシーンだなって。
最期のパワーアップ「グリスブリザード」
―好きなコメディ回を教えてください。
「仮面ライダー カブト」の30話あたりだったと思うんですが、急に始まった料理の回です。
料理漫画の「ミスター味っこ*」みたいに、相手が作った料理や主人公が作った料理を食べた審査員が、おいしすぎて急にお花畑を歩きだすみたいな、すごい誇張されたリアクションを取るんです。
「仮面ライダー カブト」では、水嶋ヒロさんが主人公を演じていて、役柄が「すべて完璧にこなす男」なんですが、こんな時でももうめちゃくちゃ格好良かったですし、物語の終盤にいきなりコメディ回を入れてきたっていうので、とても印象に残っています。
*1986年から「週刊少年マガジン」で連載された料理漫画。キャラクターたちが取る大きすぎるリアクションは、その後の料理漫画に大きな影響を与えた。
コメディ回の料理シーン
―篠宮さんの人生を変えたシーンはありますか?
非常に個人的なものなので、共感は得られないかもしれないんですが、「仮面ライダー電王」の41話の、ぼくが出演したシーンです。本当に一瞬なんですけどね(笑)
この作品は、大ヒットを記録したシリーズなんですが、この作品に出演したことへの反響がすごくて。
これが初めて仮面ライダー関連で携わらせていただいたお仕事だったんですが、この時からお笑い芸人として頑張っている中でも、今回の取材みたいに、時々仮面ライダーに関わるようなお仕事を頂けるようになりました。「仮面ライダーのお仕事の原点」って感じです。
その撮影後には東映の撮影場に連れて行っていただいて、初めて生の高岩成二さんにお会いできました。わざわざ面をつけて写真撮ってくださったりもして。どのテーマパークよりも楽しかったです。(笑)
こんな風に裏側を実際に見せていただけたことも、仮面ライダーへの興味が強まった理由の一つですね。
*高岩成二:日本の超一流スーツアクター。東映作品であるスーパー戦隊シリーズや仮面ライダーシリーズなどの特撮ドラマで、主役ヒーローのスーツアクターを担当している。
―好きなセリフとそのシーンについて教えてください
1位はと聞かれたらもちろん、お気に入りシーンでもお話しした、「グリス」の「できてるよ。」ですね。
でも他にも挙げるなら、「仮面ライダー 555(ファイズ)」の、神回ともいわれる第8話で主人公が言う、「俺には夢がない。でも夢を守ることができる」というセリフです。
登場人物のひとりである啓太郎が、「夢っていうのは持ってるとすごい胸が熱くなる。いいもんだよ」的なことを言うんです。それに対して、ギタリストでありながらも、仲間の陰謀で手を潰されてしまった人物が、「夢ってのは呪い。叶えられるまで一生ついてまわるもんだよ」と非常に対照的なことを言います。
そんな対照的な二人のやり取りの後に、主人公のこのセリフがあって、とても印象的でした。「夢(呪い)は叶うまで解けない」、でも「追い続ければ夢は呪いにはならない」。なんだかとても深いなぁって。
これがぼくが芸人を続けている理由かもしれないです。(笑)
呪いにはしたくないので、まだまだ夢を追い続けていたいと思います(笑)
仮面ライダーは「本当に魅力的なキャラばかりで、挙げればキリがない」
―好きな登場人物を教えてください
挙げればキリがないのですが、「仮面ライダー ビルド」の「猿渡一海(グリス)」と「仮面ライダーキバ」の主人公の父である「紅音也」ですね。
この二人ともを、武田航平くんが演じています。二人とも主人公ではないんですが、本当にいいキャラクターだと思います。
仮面ライダー グリス
出典:amazonキバの主人公の父、紅音也
―では、かっこいいと思う主人公は?
「仮面ライダー カブト」の、水嶋ヒロさん演じる「天道総司」ですね。
料理もできるし、イケメンだし、もう何でもできちゃうところが魅力的です。
天道総司を演じていた水嶋ヒロさん
―魅力的だと思う女性の登場人物を教えてください。
「仮面ライダーキバ」に登場する、「麻生ゆり」です。
「仮面ライダー キバ」の過去編にて、高橋ゆう(旧芸名:高橋優)さんが演じていらっしゃいます。自身も変身して戦うし、男勝りな性格という「強い女性」を、もう10年も前の、相当お若い時に堂々と演じていらっしゃったのがとても印象的でした。
また、この過去編はバブル期が舞台になっているんですが、その当時の服装が非常に似合っていたのも、とても印象的でしたね。
麻生ゆりを演じた高橋ゆうさん
もしも仮面ライダーの世界にいけるなら…
―どの組織に所属したいですか?
「仮面ライダー キバ」で出てくる、敵である「ファンガイア」に対するレジスタンス組織「素晴らしき青空の会」に所属してみたいですね。
この組織の拠点は喫茶店なんですが、そこのマスターが出してくれるコーヒーがもう美味しそうで。ぜひ飲みたいなぁと(笑)
―「仮面ライダー」と戦うとしたら誰と戦いたいですか。
戦いたい相手ですか!戦いたくない相手なら山ほどいるんですが…難しいですね。しかも、仮面ライダーと戦うとすれば負けちゃうってことですもんね?(笑)
強いて言うなら、「仮面ライダー 555(ファイズ)」ですかね。ぜひ夜に戦いたいです。光るので。
あのキックでひと思いにやって欲しいですね(笑)
仮面ライダー555(ファイズ)
―どのバイクに乗りたいですか。ベスト3を教えてください。
これも難しいですね…。バイクの格好良さやデザインで見るか、ストーリーとの関連度で見るかで変わってくるんですが…今回はデザインで選びたいと思います。
1位は「バトルホッパー」です。
「仮面ライダー BLACK」で登場したバイクです。名前の通りバッタをイメージしたバイクなんですが、バイクなのにめっちゃ跳んだり、とてもバイクとは思えないような動きをするんです。
もう一つ特徴的なのは、バイク自体に意思があるんですよね。名前を呼ぶと走ってきてくれます。
バトルホッパー
2位は「ロードセクター」です。
同じく「仮面ライダー BLACK」で登場する、「バトルホッパー」の次のバイクですね。
見た目がとてもメカメカしくて、ちょっとピザ屋の配達バイクみたいなんですが、ものすごいスピードが出るんです。
そのまんま敵に突っ込む技もあって凄い派手なんです。そのスピードはなんと1000キロです(笑)
ロードセクター
座席頭上部を覆うこともできる。
3位は「マシントルネイダー」です。
「仮面ライダー アギト」で登場したバイクです。バイクのデザインがものすごく格好いいんですが、タイヤが横になって(サーフボードのように変形する)、空を飛ぶこともできるんです。
ぼく自身はサーフィンもできたことないんで、乗りこなせなさそうですけどね(笑)
通常モードのマシントルネイダー
これがサーフボードのように変形する
―バイク以外のマシンで乗りたいものがあれば教えてください。
「仮面ライダー ドライブ」の「トライドロン」!それしないです!
トライドロン
―もし登場人物のうち誰かを仲間にするとしたら、誰を仲間にしたいですか。
仮面ライダーキバに使える3人のアームズモンスターの中のひとりで、ウルフェン族の「次狼」ですかね。めちゃくちゃ頼もしいキャラですし、すごく義理堅いんです。
―もし登場人物のうち芸人として相方にするなら誰にしますか。
面白い質問ですね…悩むなぁ…「門矢士」ですかね。
「だいたいわかった」っていう決まりセリフがあるんですが、なんか全てを達観してそうな感じがいいですね。
このキャラクターを演じている井上正大さんもすごく面白い方なんです。結構ぶっ飛んでるところもあって。(笑)
演者の方々の多くは、熱いライダー愛を全面に押し出しているようなところがあるんですが、井上さんは心の中に秘めて、外には出さないって感じです。
「仮面ライダー ジオウ」にも出演されていたんですが、すこし歳をとって、面白さに磨きがかかってました。(笑)
仮面ライダーが「ぼくを芸人でいさせてくれているのかもしれない。」
―最後に、仮面ライダーへの愛を熱く語ってください。
非常に歴史の長い「仮面ライダー」シリーズですが、その作品全部が本当に面白いなと感じます。
また、そんな面白さもさることながら、過去の作品を見返すと、いろんな自分を思い返すことができるのも、本当にいいところだなと思います。
当時こんな気持ちで観てたなぁとか、当時こんなことやってたなぁとか、彼女の家で観ててめっちゃ怒られたなぁとか。(笑)
なんか、自分の外付けハードディスクみたいなものだなって思っています。いろんな自分を思い出させてくれるので。
そういった意味で、「仮面ライダー」は生活のすぐ近くにあるものだなとも感じます。
また、昔は自分ひとりで楽しんでいました。SNSもないので、特に発信することもできず、自己完結するばかりでした。今では自分の意見を話したり、他人の意見を聞いたりできて、世界が広がりました。おかげで、自分が「仮面ライダー」をどんなふうに捉えているのかなんてことも、考え直したりできます。
そんな中で思ったのは「仮面ライダー」が、ぼくを芸人でいさせてくれているのかもしれない、と言うことです。「仮面ライダー 電王」への出演みたいに、芸人の仕事を頑張っていれば、いつかもう一度出演できるかもしれない。「仮面ライダー」がぼくのモチベーションを高めていることは間違いないです。
ぼくが芸人を続けられているのは、「仮面ライダー」が続いているから。
それほど、「仮面ライダー」は自分にとって大きな存在です。
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