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目次
幼くして即位した朝鮮第6代王・端宗の統治下でおきたクーデターにより引き裂かれる恋と復讐を描く“朝鮮版ロミオとジュリエット”。
朝鮮第5代王・文宗の娘・キョンへ王女、従姉妹のセリョン、左議政の息子キム・スンユ・・・3人の運命はセリョンの父である首陽(スヤン)大君(後の世祖)の企てたクーデターにより大きく狂い始める!クーデターは、家族の運命を狂わせ、愛し合う男女も、信頼し合う親友同士の絆も引き裂いてしまう。政治的陰謀の緊張感と切り裂かれるような切ないロマンスが話題となり、2011年韓国で最もヒットした歴史ドラマ。
いい
運命の出会い
1452年朝鮮王朝。第5代王文宗の治世。 文宗の腹心の部下キム・ジョンソと、文宗の弟スヤン大君の間には絶えず緊張の火花が散っていた。そんな中、突然スヤン大君がキム・ジョンソに縁談を持ちかける。娘のセリョンをキム・ジョンソの末息子スンユに嫁がせたいというのだ。 スンユは王族の教育機関に勤める新入りの講師。このたび急きょ敬恵王女の講義を担当することになった。一方、セリョンは敬恵王女とはいとこ同士で仲もよい。自分の縁談を知ったセリョンは、相手のスンユがどんな人物か確かめるため王女に成り代わって講義を受ける。 同じ頃、朝廷では敬恵王女の婚姻について話し合われていた。その婿選びの主導権を巡り、ここでも対立するスヤン大君とキム・ジョンソ。だが意外にも今回はスヤン大君があっさり譲る。何とかして娘の縁談をまとめてキム・ジョンソと姻戚関係を結び、彼と文宗の仲を引き裂きたいのだ。だがキム・ジョンソはなかなか受け入れようとはしない。 そんな折、国王文宗がいきなり王女の婿を発表する。それはキム・ジョンソの息子スンユだった。
王女の婿選び
セリョンは母に禁じられながらもこっそり馬に乗って街に出る。ところがその馬が突然暴走。偶然彼女を見かけたスンユにすんでのところで救われる。セリョンの無茶な振る舞いを諌めながらも、奔放な彼女に魅かれていくスンユ。しばらくして、父から自分が王女の婿に決まったことを聞いた彼は、セリョンを思い浮かべ独り顔をほころばす。 一方、セリョンの許婚と思っていたスンユが自分の婿に決まり、複雑な心境の敬恵王女。だが、セリョンとスンユがかなり深い仲だと感じた王女は、セリョンに嫉妬を抱き始める。 その頃、スヤン大君はスンユが王女の婿となることを何としても阻もうと彼の殺害を目論んでいた。 そんな中、スンユとセリョンは再び街で出会う。性懲りもなくまた宮殿を抜け出したのかとセリョンを叱るスンユ。セリョンは素直に帰ろうとするが、彼女が嫁入り前に馬で思い切り走ってみたいと言っていたことを思い出したスンユは、セリョンを馬に乗せることに。初めは怖がっていたセリョンだが、風を受けて走る清々しい気分を存分に味わう。だがその帰り道、二人は盗賊に襲われ、スンユが背中に矢を受けてしまう。
束の間の喜び
盗賊に襲われたスンユとセリョン。スンユは背中に矢を受けるが、たまたま盗賊を追っていたスンユの親友シン・ミョンに救われる。 セリョンがスンユと馬に乗ったと聞いて嫉妬を覚えた王女は、スンユが自分の婿に決まったことをセリョンに話し、彼と会うことを禁じる。だがセリョンはもう一度馬の乗り方を教えてもらう約束をしていた。当日、スンユが待っているのではないかと心配で、セリョンは出掛けて行ってしまう。スンユは、危険な目に遭ったのにまた外出したのかと叱りながらも、セリョンを月に一度立つ市に連れてゆく。楽しい時を過ごし、互いへの想いを深めるスンユとセリョン。 一方、スヤン大君は、自分に目を光らすシン・スクチュを自分の側に取り込もうと考える。そして彼と息子のシン・ミョンを家に招くと、娘セリョンとの縁談を持ちかける。その際セリョンは庭でばったりシン・ミョンに会ってしまう。なぜ王女がここにいるのかと驚く彼に、セリョンはすべてを打ち明ける。シン・ミョンは、スンユには一刻も早く事実を明かしてほしいと告げる。 セリョンはスンユに謝るためもう一度だけ会うことを許してもらおうと王女のもとを訪れる。するとそこへ来客が。セリョンは隣の部屋へ移される。現れたのは、なんとスンユ。王女はスンユに、自分が本当の王女だと明かす。
動き出す策略
敬恵王女から、自分が本当の王女だと明かされたスンユ。だが彼は、王女の婿を決める最終選考の日が来てもセリョンのことが忘れられない。自分が会っていたのは身代わりをさせられた女官だと聞いたスンユは必死でその女官を捜すが、行く先も名前さえも分からない。 諦めて最終選考の場へ向かう途中、スンユは突然武官に捕らえられてしまう。彼が王女を宮殿から誘い出し妓楼へ連れていったというのだ。王、文宗に直接詮議を受け、王女に会ったと認めるスンユ。王女を装ったことが知れればあの女官の命はないのだ。それでもやましいことは何もないと訴えるスンユだが、セリョンに送った手紙が証拠として出され彼は追い詰められる。 だが、そこへ敬恵王女が現れ、スンユは勝手に宮殿を抜け出した自分を助けてくれただけだとかばう。文宗はスンユを婿候補から外しこの件に決着をつけようとするが、早くも彼を極刑に処すことを求める上奏が届く。途方に暮れた文宗は結論を翌日に持ち越す。 その夜、女官に頼んでこっそり獄舎を訪ねたセリョンは、宮殿の外で会ったのは王女ではなく自分だと事実を話すようスンユに訴える。だが自分の素性を明かそうとしたちょうどその時、スヤン大君が現れる。
婚礼の陰で
獄舎のスンユを訪ね、父スヤン大君と鉢合わせしてしまったセリョン。自分の素性も明かせぬまま連れ出されてしまったセリョンは、父にすべてを打ち明け、スンユの命だけでも助けてくれるよう涙ながらに頼む。スヤン大君は承諾し、代わりにスンユと二度と会わないと約束させる。 一方、キム・ジョンソも熟慮の末、スヤン大君に息子スンユの命乞いをする。彼はスヤン大君の要求どおり右議政の職を辞任。スンユは死罪を免れ、宮廷から追放されるにとどまる。 無事放免されたものの、父の話を聞き胸を痛めるスンユ。そんな彼に父キム・ジョンソは、過ぎたことは忘れてこれからは自分に代わってスヤン大君に立ち向かうよう告げる。その父の勧めで、スンユはしばらく旅に出ることに。 改めて王女の婿に選ばれたのは、スンユの親友チョン・ジョン。大喜びの彼に対し、王女は相手の名前を聞こうともしない。間もなく婚礼が執り行われ、娘の美しい花嫁姿に目を細める王、文宗。だが式ももう終わろうかという時、文宗が倒れてしまう。兄に知らせを受け、急いで都に戻ったスンユ。ふと市場に立ち寄った彼は、セリョンにばったり会ってしまう。
募る思い
旅から戻ったスンユは、いきなりセリョンとばったり出会う。だが、彼女への想いを断ち切るため、敢えてセリョンを冷たく突き放すスンユ。セリョンはそんな彼の態度に傷つき悩む。 王、文宗が倒れ、朝廷を好き勝手に動かし始めたスヤン大君。敬恵王女は独り抵抗を試みるが、婚姻を理由に宮殿から私邸へ居を移され、病気の父や幼い弟の世子から遠ざけられてしまう。 アンピョン大君は兄の文宗を思いやり、敬恵王女の私邸へ連れていく。そこにはキム・ジョンソも待っていた。命懸けで王と世子を守ると文宗への忠節を誓う彼を、喜んで許す文宗。 間もなく文宗は世を去る。スヤン大君は用意していた宣旨を世子の名のもと発表しようとするが、文宗は生前アンピョン大君に宣旨を託していた。その宣旨により、キム・ジョンソが左議政に任ぜられる。思惑が外れ、キム・ジョンソへの敵意を新たにするスヤン大君。 その頃、セリョンへの想いをどうしても抑えられないスンユは、彼女が暮らしていると聞いた寺へ出掛けてゆく。セリョンも気持ちを落ち着かせるため、たまたま寺を訪れていた。境内でセリョンを見つけたスンユは、彼女を抱きしめる。
友情の亀裂
スンユの気持ちを知り、心を弾ませるセリョンだが、なかなか自分の正体を明かせない。名前もヨリだと、侍女の名を言ってしまう。 今や朝廷はキム・ジョンソの天下。王族であるスヤン大君は政治への関与を禁じられ、宮廷への立ち入りも控えるよう言われる。だが、それでおとなしく引き下がるスヤン大君ではない。彼は、密かに養成してきた私兵を使い、キム・ジョンソの暗殺を謀る。だが、キム・ジョンソには宮廷でも自宅でも常に取り巻きがいて隙がない。そこでスヤン大君が自らキム・ジョンソを自宅に訪ねて殺すことに。しかしそのためには、まことしやかな口実が必要だ。娘のセリョンが密かにまたキム・スンユと会っていることを知ったスヤン大君は、セリョンと話し、キム・ジョンソにもう一度縁談を持ち掛けようと言う。それを聞き、喜ぶセリョン。しかし、縁談はキム・ジョンソの家を訪ねるための口実に過ぎなかった。 ついにキム・ジョンソ暗殺を決行する日、出掛ける前に妻に計画を話すスヤン大君。だが、それを偶然セリョンが立ち聞きしてしまう。
悲劇の始まり
スヤン大君たちはいよいよキム・ジョンソ暗殺を決行することに。その計画を偶然立ち聞きしたセリョンは、何とかスンユを助けようとする。だが母の監視が厳しくスンユに会えない。ついには納屋に閉じ込められたセリョンは、服の一部を裂き、それに自らの指を噛んで血で文字を書く。そして、その布をスンユに届けてくれるよう侍女のヨリに託す。「僧法寺 ヨリ」と血で書かれたその布を受け取ったスンユは、夜中にもかかわらず急いで以前セリョンと会った寺へ向かう。 スヤン大君はキム・ジョンソに、スンユが心を寄せる相手が女官であり、役人が女官に手を出すことは極刑に値すると記した書状を送る。スンユに、意中の人が女官であることを確かめたキム・ジョンソは、警戒しながらも訪れたスヤン大君を部屋に通す。再びスンユを利用するつもりかといぶかるキム・ジョンソに、スンユが想う相手は実は自分の娘だと明かすスヤン大君。彼は証拠の手紙を見せると侍従を部屋へ呼ぶ。だが彼の袂に入っていたのは手紙ではなく鉄球のついた武器だった。キム・ジョンソと息子のスンギュはそれで一撃を食らってしまう。 セリョンに会えなかったスンユが屋敷に戻ると、父と兄が倒れていた。
父の無念
スンユが留守の間に、父と兄がスヤン大君に襲われた。だが父キム・ジョンソは一命を取り留める。その父に、王女の私邸にいる王に自分が生きていることを知らせるようにと命じられたスンユ。彼は兄嫁に父を託し王女の私邸へ向かう。到着すると、王に呼ばれたと思ってやって来たキム・ジョンソ側の高官たちが、スヤン大君の手の者に次々と殺されていた。シン・ミョンまでスヤン大君に加担していることを知ったスンユは、彼と対決。だが結局捕まってしまう。 しかしスヤン大君はキム・ジョンソの居所を突き止めるため、スンユをわざと逃がす。そうとは知らないスンユは父が匿われている兄嫁の実家へ。そして着いた途端に父ともどもスヤン大君の手の者に討たれてしまう。そこへ駆けつけたシン・ミョンは、スンユの遺体を静かな山の中へと運ぶ。ところがそこでスンユが息を吹き返す。シン・ミョンはまだ意識の戻らないスンユに止めを刺そうとするが結局刀を振り下ろすことができず、そのまま立ち去る。やがて意識を取り戻したスンユは傷だらけの体で身なりも構わず街へ。そこでさらし首となった父を見たスンユは怒りに燃え、スヤン大君の屋敷へ向かう。
命を懸けた恋
父の敵を討とうとスヤン大君の屋敷の前にやって来たスンユ。兵士から奪った刀で晴れがましく帰宅したスヤン大君にいざ斬りかかろうとしたその時、出迎える家族の中にセリョンの姿を見つける。彼女がスヤン大君の娘と初めて知ったスンユ。彼は困惑しながらもスヤン大君めがけて飛び出していくが、すぐに捕らえられてしまう。 スンユは死んだものと思っていたセリョン。だが彼は生きていた。セリョンは目の前で捕らえられたスンユを何とか助けようとする。もはや彼にとってお前は敵の娘でしかないと母に諭されてもセリョンの気持ちは変わらない。スンユが翌日打ち首に処されると知り、一晩考えて意を決した彼女は、出掛けてゆく父の前で、スンユを殺すなら自分も死ぬと刀を首に当てる。動揺しながらも、そんな脅しは利かぬと出掛けてゆくスヤン大君。 だが、弟クムソン大君の登場で彼の思惑が外れる。叔父クムソン大君の加勢を得て奮い立った端宗が、スヤン大君に処刑の中止を命じたのだ。危ないところで命だけは助かったスンユだが、翌朝には流刑地へ送られることに。セリョンはその前に一目会おうと牢獄を訪ねるが…。
危機一髪
スンユは牢獄に現れたセリョンを見て逆上し、いきなり彼女の首を絞める。自分が心を寄せていた相手が、実は父や兄を殺した敵の娘だったのだ。お前とお前の父を殺してやると言うスンユに、セリョンは殺される日を待っていると告げ、獄舎を後にする。 翌日、セリョンは流刑地に送られるスンユをそっと見送る。そこへ、スンユの兄嫁リュ氏とその娘のアガンが、罪人の家族として連行されてくる。その時ひきつけを起こしたアガンが、以前スンユの屋敷にいた子だと気づいたセリョンは、シン・ミョンに頼みこみ彼女を医師に診せる。感謝するリュ氏に、自らの素性も明かさず、ただ詫びるセリョン。 弟アンピョン大君を亡き者にしたいスヤン大君は、謀反を企てた証拠となる書状を偽造。思惑どおり王命を取りつけ、アンピョン大君に自害させる。さらにスンユを始末するため彼の乗った護送船まで沈めてしまう。生きる気力を失っていたスンユだが、偶然隣り合わせたソクチュのお陰で首尾よく船を脱出。ソクチュと鎖で繋がれたまま近くの島に泳ぎ着く。だがスヤン大君の手の者が執拗に追ってくる。彼らの頭は、スンユの目の前で父キム・ジョンソを殺した男だった。
断ち切れぬ思い
追っ手の狙いがスンユだと知ったソクチュは、スンユとともに一芝居打つ。追っ手の前でスンユを斬り崖から蹴り落としたのだ。遥か崖の下にスンユの死体を確認した追っ手は、使命を果たしと島を去ってゆく。ソクチュとスンユは小舟で都へ戻り、ソクチュがよく知る妓楼に身を隠す。 シン・ミョンとの婚礼が迫っても一向に心を開かないセリョン。スンユの兄嫁と姪が敵の家で婢として下働きをさせられていると知った彼女は、シン・ミョンが止めるのも聞かず、二人を寺にかくまう。だがその兄嫁から、スンユの乗った船が沈んだと聞かされる。スンユが死んだと思い、悲嘆に暮れるセリョン。 それでもセリョンはスンユの兄嫁と姪を心配して寺を訪れる。だが二人はこつ然と姿を消していた。セリョンは、シン・ミョンがまた使用人の暮らしに戻したのではないかと疑うが、実はシン・ミョンの計らいで、二人は安全な場所で何不自由ない暮らしを始めていた。誤解したことを謝るセリョン。だが頑な態度は変わらない。そんな彼女をシン・ミョンがいきなり抱き締める。その様子をスンユが物陰から見ていた。
復讐の序章
先延ばしとなっていたセリョンとシン・ミョンの婚礼の日取りが決まった。だがセリョンはいまだスンユのことが忘れられず、シン・ミョンには一切心を開こうとしない。 婚礼の日取りを報告するため敬恵王女を訪ねたセリョンは、王女から指輪を渡される。それは以前セリョンを王女と思い込んでいたスンユがセリョンのために買ったものだ。その指輪を愛おしそうに眺めるセリョン。一旦は寺の積塔に置き、護送船とともに沈んだはずのスンユの冥福を祈る彼女だったが、思い直して取りに戻ると何者かに二つのうちの一つが割られていた。後ろ姿しか見えなかった男が実はスンユだとも知らず、セリョンは指輪のかけらを拾い集める。 一方、ソクチュに連れてこられた妓楼で夜は用心棒を務めることになったスンユ。昼間、街に出掛けた彼は、兄嫁と姪の行方を探す。だが、兄嫁は敵であるオンニョン君の屋敷の使用人にされた挙げ句に、娘の病気を苦にして川に身を投げて娘と心中したという。悲しみに打ちひしがれ、いっそうスヤン大君への恨みを募らせるスンユ。彼は家族の敵を討つため、セリョンをさらおうと考える。
衝撃の再会
婚礼が始まる直前、花嫁であるセリョンが姿を消す。スヤン大君に復讐するためにスンユが連れ去ったのだ。急きょ婚礼は中止され、スヤン大君を討つというクムソン大君の計画も見送られる。 妓楼の小屋に閉じ込められたセリョン。彼女は自分をさらったのが、死んだはずのスンユと知り驚愕する。そんな彼女を、「生き抜いて自分を殺しに来てくれ」という言葉どおりすぐに殺してやると脅すスンユ。セリョンは、彼の苦痛が消えるなら何度でも死ぬとスンユを抱きしめる。 スンユが生きているとは夢にも思わないスヤン大君は、手掛かりさえつかめず焦りを募らせる。そこへ、「明日、渓谷の岩場に独りで来い」と脅迫状が届く。スヤン大君は娘を救うため、服の下に鎧をつけて渓谷へ。岩場を見下ろす場所にはシン・ミョン率いる兵が待機する。 顔を隠しセリョンを連れて岩場にやって来たスンユ。彼はさっそくセリョンに矢を向ける。それを見たシン・ミョンは、犯人を生け捕りにしろというスヤン大君の命令を無視して、すぐさま弓を構える。そこへスヤン大君が現れる。スンユの放った矢は彼の腹部に命中。シン・ミョンもすぐにスンユに矢を放つが、直前に気づいたセリョンがスンユをかばい、彼女の背に矢が刺さる。
苦渋の決断
自分をかばって背中に矢を受けたセリョンを前に、呆然と立ち尽くすスンユ。そこへ密かに彼の跡をつけてきていたソクチュとノゴルが。スンユは二人に連れられ、無事にその場から逃げる。 幸いセリョンも命に別状はなく、しばらくして意識を取り戻す。すぐに父から犯人について聞かれるが、スンユをかばうため何も見ていないと嘘をつくセリョン。 クムソン大君とチョン・ジョンを排除したいスヤン大君は、二人にセリョンを拉致した罪を着せる。ついに夫チョン・ジョンまでもが捕らえられ気が気でない敬恵王女。二人が拷問を受けていると知った彼女はスヤン大君を訪ね、二人を助けてほしいとひざまずいて懇願するも、スヤン大君は全く取り合わない。 同じく二人を助けようと苦悩する王、端宗は、ついにスヤン大君に王位を譲ると告げる。それを知り悲嘆する敬恵王女たち。釈放されたチョン・ジョンも端宗と王女を思い、胸を痛める。 そんな彼の前に、スンユが現れる。死んだと思っていたスンユに会え、涙が止まらないチョン・ジョン。復讐の決意を新たにしたスンユは、オンニョン君を討とうと屋敷に忍び込む。
即位の日
スンユは、オンニョン君を討ち、その服に血で「大虎」と書き残す。「大虎」はスンユの亡き父キム・ジョンソの異名。人々はキム・ジョンソの怨霊が恨みを晴らしに来たと噂し始める。 体裁を繕うため、端宗の譲位の意志をしばらくは受け入れなかったスヤン大君。だが得体の知れぬ敵から身を守るため、直ちに即位することに。王になれば、誰も容易には手を出せないからだ。 スヤン大君の即位を知り、かっとなったスンユは、刀を取り妓楼を飛び出す。その彼を止めたソクチュは、王女になる前にセリョンをさらい夫婦となってすべてを忘れろと諭す。一瞬心が揺らぐスンユだったが、すぐにその思いを断ち切ると、次はシン・ミョンの父シン・スクチュを襲う。だが間一髪でシン・ミョンが父を救う。刀を交えるスンユとシン・ミョン。そこへ兵士たちが駆けつけ顔を見られそうになったため、スンユはそこで引き上げる。 甥から王位を奪った父が許せず、王女にはならないと言い張るセリョン。スンユの居場所を知った彼女は、母や弟たちとともに宮廷へ住まいを移す日の朝、スンユに会いに行く。するとそこへシン・ミョンが。護送船から生還した者がいると密告を受け、その者を捜しに来たのだ。
苦悩する新王女
スンユに会いに行ったセリョンは、彼を義姉リュ氏と姪アガンの所へ連れてゆく。死んだと思い込んでいた家族と再会でき、喜び合うスンユとリュ氏。だがスンユは、引き合わせてくれたセリョンに感謝しつつも、会うことはこれきりにしようと告げる。セリョンが、自分が復讐を誓う敵(かたき)の娘であることは動かしようのない事実なのだ。 初めは王女となることを頑なに拒んだセリョンも、運命を受け入れ宮廷で暮らすことに。だが望みもしない王女になったのだからもう誰にも嫁がず生きたいように生きると両親に宣言する。 今や復讐のためだけに生きるスンユ。彼は父キム・ジョンソの異名「大虎」の名で、次々と敵を襲う。やみくもに人を斬ってもスヤンは討てない、それより自分たちと一緒に戦おうとスンユを誘う恩師イ・ゲ。彼はチョン・ジョンや数名の重臣たちと、明国の大使を歓迎する宴でスヤン大君を討ち、真の王は端宗であることを示そうと考えていた。一旦は断るスンユだが、自分の「復讐」がただの腹いせに過ぎないと気づき、イ・ゲたちの仲間に加わることに。彼らが会合を重ねるのは敬恵王女の屋敷。敬恵王女を訪ねてきたセリョンは、彼らの話を偶然聞いてしまう。
決起の行方
スンユたちが父スヤン大君を討つ計画であることを知ったセリョン。多くの命を奪った残酷な人間であっても、セリョンにはかけがいのない父親。その父の命を、愛するスンユが奪おうとしている。父を助ければスンユが死に、スンユを助ければ父が死ぬ。二人の間で悩み苦しむセリョン。 彼女の苦悩を察するスンユは、セリョンに自分のことを忘れるよう告げる。そんな彼に、一緒に見知らぬ土地へ行って暮らそうと言うセリョン。だがスンユの決意は変わらない。 弟、端宗を復位させるため、計画の成功を切願する敬恵王女。だが彼女は計画に参加する夫チョン・ジョンが心配でならない。どんなにつれなくしても一心に愛してくれる彼の存在が、いつしか非常に大きなものになっていたのだ。必ず生きて帰ってほしいと涙ながらに訴える敬恵王女。 だが計画は失敗してしまう。スヤン大君を討つ予定だった宴が始まる前に、ハン・ミョンフェが勘付いたのだ。その場で捕らえられるイ・ゲとチョン・ジョン。会場の外で待機していたスンユはそれを知らず予定どおり宴に踏み込もうとするが、シン・ミョンに阻まれる。スンユはやむを得ず退散するが、シン・ミョンが執拗に追跡。見つかったスンユは、ついに自ら覆面を取る。
別離再び
世祖(スヤン大君)を討つ計画が直前に露見し、イ・ゲやチョン・ジョンは捕らえられてしまった。スンユは何とか逃げおおせるが、シン・ミョンに正体を知られてしまう。それでもイ・ゲとチョン・ジョンを救わねばと独り牢獄の襲撃を考えるスンユ。見兼ねたソクチュが助っ人を買って出、事情を知らないノゴルもついてくることに。セリョンもイ・ゲたちを助けたいと協力する。牢獄のある漢城府にシン・ミョンを訪ね、その時に自分の護衛としてスンユたちを連れて入るのだ。 一方、スンユが生きていると知った世祖は、居場所を聞き出そうとイ・ゲたちに拷問を加える。だが誰一人として口を割らない上に、世祖を王と認めようともしない。激怒した世祖は彼らを八つ裂きの刑に処せとの命令を下す。 計画どおり牢獄に押し入ったスンユたち。ところがすでに死を覚悟したイ・ゲたちは誰も牢獄から逃げようとしない。スンユの必死の訴えもむなしく終わる。翌朝、さっそく刑が執行される。だが直前に王命が下り、チョン・ジョンだけは流刑に変更。敬恵王女が世祖に命乞いしたのだ。 イ・ゲたちを排除した世祖は、端宗までも流刑に処そうと考える。それを知ったセリョンは、父の前で髪を切り、親子の縁を絶つ。
絶縁の果てに
父、スヤン大君と親子の縁を切ったセリョン。彼女は宮廷を出て、寺に身を寄せる。それを知ったスンユは寺にセリョンを訪ねると一旦は宮廷に戻るよう諭すが、結局自分のいる妓楼へ連れていく。宮廷とは大違いの暮らしだが、セリョンはスンユのそばにいられるだけで幸せだった。 その頃、セリョンの弟で王位継承者のスンが血を吐いて倒れてしまう。スヤン大君は、弟が病に臥している時に男と逃げているとはと、ますますセリョンへの怒りを募らせる。 流刑地に送られたチョン・ジョンと敬恵王女。チョン・ジョンはさっそく地元の役人に接触し、スヤン大君を倒すために動き始める。スンユも亡き父の元部下を訪ね、協力を要請する。 そんな中、セリョンとスンユを血眼になって捜すシン・ミョン。彼はチルグというならず者から情報を得て、スンユたちが身を潜める妓楼に踏み込む。スンユはちょうど留守だったが、セリョンは妓楼に残っていた。彼女は一旦は逃げようとするが、妓楼の人々に迷惑は掛けられないと思い直して自らシン・ミョンの前に出てゆく。だが宮廷に連れ戻されてもスンユの居場所は決して言わない。堪忍袋の緒が切れたスヤン大君は、セリョンをシン・ミョンの使用人にしてしまう。
それぞれの愛
父スヤン大君によってシン・ミョンの使用人にされてしまったセリョン。それを知ったスンユは、ソクチュとノゴルの力を借りてシン・ミョンの屋敷に侵入し、セリョンを助け出す。そして、その足でセリョンとともにチョン・ジョンの流刑先、光州に向かう。 二人は無事、光州に到着。チョン・ジョン、敬恵王女とともに再会を喜ぶ。だが休む間もなく、スンユはチョン・ジョンに連れられ地元の反スヤン勢力の者たちと会い、決起の計画を進める。 その夜、四人そろっている時に、敬恵王女はお腹に新しい命が宿っていることを明かす。思わぬ吉報に大喜びのチョン・ジョン。彼はつましい暮らしの中、幸せをかみしめる。 だがそれも束の間、シン・ミョンがスンユを追ってやって来る。ちょうどスンユとセリョンは散歩中で家にはいなかったが、侍女のウングムが二人が近くにいることを白状してしまう。シン・ミョンたちが来たことに気づいたスンユは、セリョンを近くの物陰に隠し、家の様子を見に行く。スンユは必ず近くにいるはずだと、スンユに向かって出てこいと叫ぶシン・ミョン。そのシン・ミョンに、スンユは弓を構える。だがそこへ、捕らえられたセリョンが連れてこられる。
哀しき友情
スンユとセリョンを追って、シン・ミョンがチョン・ジョンの流刑先にやって来る。セリョンは一旦は捕まってしまうものの、敬恵王女とチョン・ジョンの力添えもあり、スンユはセリョンを連れ馬で逃げる。だがチョン・ジョンが檄文を見つけられ、捕らえられてしまう。それを知り、セリョンと敬恵王女を連れ急いで都へ戻るスンユ。檄文を見て激怒したスヤン大君は、翌日直ちにチョン・ジョンを処刑することに。スンユが自分を助けに来て、待ち構えるシン・ミョンに捕まることを心配したチョン・ジョンは、面会に来た敬恵王女に、処刑が明日であることをスンユには伏せておくよう言う。スンユがそれを知り、処刑場に駆けつけた時には、すでに刑は執行された後だった。親友を救えず、泣き崩れるスンユ。 セリョンは寺で偶然母ユン氏に会い、弟が病床にあることを知る。弟のことは心配だが、戻ってくるよう諭す母の言葉には耳を貸さないセリョン。 亡き恩師や親友に託された使命を果たすため再び挙兵の計画を進め始めたスンユは、拠点を咸吉道へ移すことに。だがセリョンがスヤンの娘と知った同志たちは彼女が同行することに反対する。
王室からの抹消
挙兵するため咸吉道へ向かうスンユ。セリョンは都へ残ることを決め、弟スンが病の床に臥す実家へ戻る。だがスンは間もなく他界。スヤン大君は後継ぎを失い悲嘆に暮れる。彼は、スンユの居場所を言おうとしないセリョンに怒り、すべての記録から彼女に関する記述を抹消した上、自分の前に二度と姿を見せるなと彼女を追い出す。再びシン・ミョンの使用人として暮らし始めるセリョン。 咸吉道に到着したスンユは、地元の反乱軍とともに次々と官軍を倒す。その報告を受け、今度こそスンユの首を取れとシン・ミョンを送り込むスヤン大君。シン・ミョンは、目の前でキム・スンユを殺してやると、セリョンも連れてゆく。スヤン大君の信頼を回復するため何としてもスンユを倒したいシン・ミョンだが、反乱軍の拠点は険しい山の中にあり探し出すことは難しい。そこへハン・ミョンフェが現れる。シン・ミョンに不審を抱くスヤン大君が送り込んだのだ。ハン・ミョンフェはセリョンを餌にしてスンユをおびき出せと命ずる。それを知ったセリョンはスンユに知らせるため、シン・ミョンのもとを馬で逃げ出し山奥としか分からない反乱軍の拠点へ向かう。
永遠の愛
反乱軍の拠点のそばまでやって来たセリョン。ところが彼女を見つけた反乱軍の兵士は彼女を密偵と判断。セリョンはすぐさま殺されることに。だがそれがセリョンだと察したスンユが間一髪で彼女を救う。スンユはセリョンを砦に連れて戻り、仲間に自分の妻だと紹介する。セリョンに会い束の間の心の安らぎを得るスンユだったが、ここは危険な戦場。彼はセリョンを都へ帰す。そしてシン・ミョン率いる官軍との戦に臨む。激戦の中、シン・ミョンと刀を交えるスンユ。だがシン・ミョンの背に味方が放った矢が。ハン・ミョンフェがスンユを殺すためシン・ミョンを見殺しにしたのだ。シン・ミョンはスンユの目の前で息絶える。 都に戻り敬恵王女が暮らす寺へ身を寄せたセリョン。彼女は自分がスンユの子を身ごもっていることを知る。喜びをかみしめるセリョンだが、そこへスヤン大君と母ユン氏が。セリョンの妊娠を知ったスヤン大君は彼女を部屋に閉じ込めるよう命じる。 様子を探るため都に戻ったスンユ。スヤン大君が寺を訪れていると知った彼は、スヤンを討つ絶好の機会だと、独り寺に忍び込む。だが逆に捕らえられ、翌日処刑されることに。
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バリ島を旅する3人とガイド…。愛と嫉妬、希望と猜疑心が複雑に絡みあう人間ドラマ 南国の開放感とは裏腹に、物語は緊迫して展開。傲慢ながらも弱い役柄を演じたチョ・インソンが存在感を示し、ガイド役、ハ・ジウォンのファム・ファタールぶりも鮮烈だ。 財閥の御曹司・ジェミンの婚約者・ヨンジュは初恋のイヌクを忘れられない。ジャカルタに暮らすイヌクを訪ねたヨンジュ、彼女についてきたジェミン、イヌクの3人はバリ島を旅することに。そこで現地ガイドのスジョンと出会い、ジェミンの運命は狂っていく。
刑務所で出会った4人の“魔女”が手を取り合って、前向きに頑張る姿を描く痛快ドラマ 横暴な財閥一家と関わったことから服役した4人が同じ房で出会って意気投合し、自分たちを陥れた一家と対決する中で、恋模様や出生の秘密が明かされていくのが面白い。 シンファグループの後継者である夫を亡くしたスインは、舅に横領と背任の罪を着せられ服役。同房のボンニョら3人もそれぞれシンファと関わったことで服役していた。出所後4人はシェフのウソクの応援でパン屋を開き、スインは彼と心を通わせていく。
韓国KBSで2002年に放送されたドラマ。日本では2003年にNHK BSで放送されて大反響となり、翌年にはNHKでも再放送された。韓国での人気もさることながら、日本でも“冬ソナ現象”を巻き起こし、韓流ブームの火付け役といわれている作品である。監督は大ヒットドラマ『秋の童話』を手がけたユン・ソクホが務め、彼の代表作のひとつとなった。主人公・チュンサンを演じたのは、ペ・ヨンジュン。ヒロイン・ユジンを演じたチェ・ジウとの名シーンの数々はファンの心をわしづかみにし、ふたりはともにKBS演技大賞や百想芸術大賞などで多くの賞を受賞した。春川に住む高校生のユジン(チェ・ジウ)は毎朝、ギリギリの時間にバス停に走っていく。先に待っていた幼なじみのサンヒョク(パク・ヨンハ)は、いつものように笑顔でユジンを迎え、到着した満員バスに自分よりも先にユジンを押し込み、乗せてやるのだった。やっと空いた席に座ったユジンは、隣の見知らぬ男子高校生(ペ・ヨンジュン)の肩にもたれ、いつしか寝込んでしまっていた。ふと目を覚ましたユジンは、乗り過ごしてしまったことに気づく。慌ててバスを降り、男子高校生と割り勘でタクシーに乗り、高校にたどり着いたのだが、校門では担任教師が鬼の形相で遅刻生徒を取り締まっていたのだった…。
企業買収家役のペ・ヨンジュンがホテルを舞台に恋を繰り広げるお仕事ラブストーリー ホテルを巡る買収合戦と恋の行方が一番の見どころだが、ホテルを訪れるさまざまな人々の人間模様も見もの。商売敵の娘役でソン・ヘギョがまだ初々しい姿を見せている。 経営難に陥った老舗のソウルホテルは再建のため、辞めた敏腕支配人テジュンを呼び戻すことに。そこにアメリカから冷徹な企業ハンターとして知られるドンヒョクが乗り込んで来る。一方有能なホテルウーマンのジニョンは、ドンヒョクと惹かれ合うようになり…。
韓服作りの名家を舞台に悪女と天真爛漫な田舎娘が激突するサクセス・ラブストーリー 2014年度MBC演技大賞の「今年のドラマ賞」受賞作。出生の秘密、陰謀、愛憎の要素が詰め込まれた波乱の展開で大ヒット。悪女役イ・ユリの熱演がスゴイと話題に。 韓服の名家ピスルチェに生まれたウンビは、母と伯母の後継者争いに巻き込まれた末、行方不明に。記憶をなくしたウンビは、ヘオクとミンジョン母娘に拾われ、ボリと名付けられて明るい女性へと成長する。一方、ミンジョンは野心を胸にピスルチェに入り込む。
2012年に韓国のケーブルテレビ局tvNで放送された作品。90年代に流行したファッションやヒット曲、時事ニュースなどもリアルなものが引用されており、自分の青春時代と重ね合わせ、懐かしむ世代からも高く支持された。タイトルの「応答せよ」は流行語となり、韓国内に大きなブームを巻き起こした。放送作家になって10年が経ち、33歳になったシウォン(チョン・ウンジ)。やりがいのある仕事にはなかなかありつけず、取引相手にお世辞をいいながら頭を下げるばかりの生活にちょっと疲れていた。そんなとき、癒してくれるのはやはりあのころの歌、そして仲間たち…。自分たちが輝いていた90年代に思いをはせながら、シウォンはビアホールに入った。今夜は釜山広安高校第38回同窓会。「太った?」の一言にムッとしながらも、シウォンが親友・ユジョン(シン・ソユル)たちとの再会を喜んでいると、喪服姿の男たち4人が遅れてやって来た。ジュニ(ホヤ)、ソンジェ(イ・シオン)、ハクチャン(ウン・ジウォン)、ユンジェ(ソ・イングク)。彼らを含め、今夜この同窓会の出席者の中で、1組のカップルが結婚を発表することになるのだが…。
『華麗なる遺産』は、2009年に韓国SBSで放送された大人気ドラマである。平均視聴率31.8%を記録し、最高視聴率47.1%という驚異的な数字を叩きだした。不幸な出来事が続き、どん底に落とされてしまったヒロイン・ウンソンを演じるのは、『冬のソナタ』のユン・ソクホ監督が手がける四季シリーズドラマ『春のワルツ』で無名ながらヒロインに抜擢されたハン・ヒョジュ。どんな逆境でも前向きに生きるヒロインを、爽やかに演じている。裕福な家庭に育ち、ニューヨークに留学中のウンソン(ハン・ヒョジュ)。一時帰国のため韓国に戻ると、最愛の父が経営する会社が倒産し、父は多額の負債を残したまま不慮の事故で亡くなってしまった。父の後妻であり、ウンソンの継母であるソンヒ(キム・ミスク)は、父の死亡保険金を横取りし、ウンソンを追い出してしまう。突然すべてを失ってしまったウンソンだが、何とか前向きに生きる手立てを考える。そんなある日、道端で倒れていた老婆を助け、回復するまでしばらく面倒をみたウンソン。一命を取り留めたこの老婆はなんと、韓国最大手「チンソン食品」の社長・スクチャ(パン・ヒョジョン)であった。会社の後継者問題に悩んでいたスクチャは、ウンソンの優しい人柄とひたむきに生きる姿勢に惚れ込み、家族の前で、自分の莫大な財産を赤の他人であるウンソンにすべて譲ると発表してしまうのだった…。
20歳の天才ピアニストと40歳の人妻の禁断の恋の行方は…?ブームとなった不倫ドラマ 当時27歳だったユ・アインが20歳の主人公の不器用さ、純粋さを瑞々しく演じて、47歳とは思えないキム・ヒエと見事なコラボレーションを見せる。脇役陣の巧演も見もの。 ソハン芸術財団の有能な企画室長ヘウォンは、音大教授の夫が連れてきた若者ソンジェのピアノを聴いて、その才能の虜となる。貧しい中でピアノを独習したソンジェは指導を受けるうち、ヘウォンへの思いを募らせる。彼女もソンジェの純粋さに惹かれ…。
普通の女子高生が大韓民国の皇太子妃に⁉ 知的でクールな皇太子と突然プリンセスとなったイマドキの女子高生との皇室ラブコメディ!「もしも韓国にまだ王室が続いていたら…?」という斬新な設定で人気を博し、ミリオンセラーとなったコミックスが待望のドラマ化!ある日、大韓民国の皇太子のイ・シンのもとに、韓国先代皇帝の親友の孫娘との結婚の話が舞い込んできた。その相手はごく普通の一般人シン・チェギョン。借金に追われている家庭環境だと聞いたシンは、秘密で付き合っていたミン・ヒョリンにプロポーズをするが、断られてしまう。一方チェギョンも突然舞い込んだ結婚話を拒んでいたものの、家の事情でやむなく皇室に嫁ぐ事を決意する。チェギョンは、皇太子妃としての教育を受けるが、その厳しさに悪銭苦闘の毎日を送っていた。初めはチェギョンに冷たくしていたシンだったが、頑張り屋で笑ったり、怒ったり、自分の感情に素直な彼女から目が離せなくなる。そんなとき、シンの従妹で王位継承第二位のイ・ユルが転校してくる。次第にチェギョンに惹かれるようになり…
不幸な結婚を強いられた女性が苦難を経て、自らの手で運命を切り開いていく姿を描く 姑が嫁であるヒロインをネチネチといびる様子がすさまじいが、不思議と不快感がなく面白く見られる。ブレイク前のユン・サンヒョンがマザコン夫を熱演しているのも見もの。 両親亡き後、父の知人のチョン会長の養女となったヨンウンは会長の息子ドヒョンと秘かに愛し合っていたが、ドヒョンの母の強い勧めで結婚を決める。だが、婚約者には隠し子がいることが分かり破談に。その後、結婚したギョンウは極度のマザコンだった。
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2018月9月25日~2020月10月19日
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