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目次
太平洋戦争真っ只中の広島。主人公・すずは、絵を描くのが好きなごくごく普通の女の子。幼少期に一度だけ出会った顔も覚えていない人に嫁ぐため、広島市から呉へ向かう。新しい家族、新しい街、新しい世界に戸惑いつつも、すずは天性の大らかさで明るく過ごす。北條家に嫁ぎ、ようやく呉の街にも馴染んできたある日、すずにリンという友達が出来る。道に迷っていた時、優しく教えてくれたのがきっかけだった。リンは娼婦だったが、すずは気にせず彼女と接する。しかし、彼女は夫・周作が結婚前に密かに通じ合っていた女性だった…。
第一話 昭和の戦争のさなか懸命に生きた家族の愛と命の感動物語!
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第一話 昭和の戦争のさなか懸命に生きた家族の愛と命の感動物語!
昭和9年のある日、広島県広島市江波に住む少女・浦野すず(幼少期:新井美羽、大人時代:松本穂香)はお使いに出た帰り道で人さらいに捕まってしまう。しかし、先に捕まっていた少年・周作(幼少期:浅川大治、大人時代:松坂桃李)の機転で逃げ出すことに成功する。無事自宅に帰りついたすずだが、今日の出来事が夢のように思えて・・・。時は経ち昭和18年秋。祖母・森田イト(宮本信子)の家で手伝いをしていたすず(松本穂香)のもとに、自宅にすずを嫁に欲しいという人が来ていると連絡がきた。事情がよくわからないまま自宅へと急ぐ道すがら、すずは海軍兵学校へ進んだ幼なじみ・水原哲(村上虹郎)と出会う。てっきり哲が相手の人だと思っていたすずはさらに混乱する。その頃、浦野家では北條周作(松坂桃李)とその父・円太郎(田口トモロヲ)がすずの帰宅を待っていた。周作は以前にすずを見初めたというが、こっそり家の様子をのぞいたすずには全く見覚えがなく・・・。
第二話 小姑襲来!戦時下の広島波乱の新婚生活が幕を開ける!
すず(松本穂香)が北條周作(松坂桃李)のもとに嫁いで数日。山の上に建つ北條家には水道が通っておらず、共同井戸まで水をくみにいくのがすずの日課となった。近所のことなら隣に住む刈谷タキ(木野花)が何でも教えてくれる。隣保の住民たちとも徐々になじみになってきた。中でもタキの娘・幸子(伊藤沙莉)や堂本志野(土村芳)ら同世代の女性とはかしましく話が弾む。すずは自分が嫁に来たことを実感する。そんなある日、径子(尾野真千子)が娘・晴美(稲垣来泉)を連れて北條家に帰ってきた。嫁ぎ先の黒村家と折り合いが悪くしばらくは戻らないという。径子は北條家の家事は自分がやるからすずは実家に帰れと言い放つ。周作は反対するが義母・サン(伊藤蘭)と義父・円太郎(田口トモロヲ)は径子の意見に賛成し、すずは嫁いで1カ月で実家に帰ることになる。
第三話 初めての逢引、交錯する4つの運命
昭和19年6月のある深夜。呉に初めて空襲警報が鳴った。北條家ではすず(松本穂香)・周作(松坂桃李)夫婦をはじめ、家族全員が恐怖とともに飛び起きた。呉の街も徐々に戦争の色が濃くなり、北條家と刈谷家は合同で防空壕を掘ることに。そんな状況ではあるが、すずは今さら周作がかっこよくて仕方がない。結婚して3カ月。ことあるごとに周作に見とれてはデレデレする毎日を送っていた。そんな中、すずは誤って砂糖を水がめの中に落としてしまう。砂糖は8月から配給停止になる高級品。心の底からどんよりするすずに、サン(伊藤蘭)は闇市で砂糖を買ってくるよう自分のへそくりを渡す。闇市で砂糖を買ったすずはその値段に驚き、改めて後悔する。そして家に向かって歩いているつもりが、いつの間にか見知らぬ場所に迷い込んでいた。帰り道を通りすがりの人たちに聞くが、誰もが知らないという。途方に暮れたすずは、リン(二階堂ふみ)という女性に声をかけられる。
第四話 りんどうの秘密、知られざる過去
昭和19年8月のある日、すず(松本穂香)が段々畑から見える呉湾をスケッチしていると、通りがかった憲兵からスパイ行為だと厳しく言い寄られる。海岸線の写生・写真撮影は禁止されているのだ。憲兵のあまりの剣幕にすずは恐怖に包まれる。何とかその場は納まったものの、すずはショックで寝込んでしまう。その夜、まだ体調が悪いすずを家族は心配する。夏バテや疲れではないかと言い合う中、円太郎(田口トモロヲ)は子供ができたのではと口にする。この唐突な発言にサン(伊藤蘭)と径子(尾野真千子)は不快感をあらわにする。翌日、すずは病院の帰り道に朝日遊郭を訪れる。リン(二階堂ふみ)と再会したすずは世間話に花を咲かせる。そんな北條家に小さなお客さんが訪ねてきた。広島の黒村家に径子が置いてきた長男・久夫(大山蓮斗)がひとりで呉の北條家までやってきたのだ。
第五話 空襲来る・・・さよなら初恋の人
昭和19年12月のある日、すず(松本穂香)が水くみをしていると、軍艦に乗っているはずの水原哲(村上虹郎)が現れた。水原はすずに会いに来たという。すずは水原を北條家に連れて行くが、水原は今晩泊めて欲しいと言い出す。サン(伊藤蘭)と径子(尾野真千子)は突然の客にびっくりするものの、やがて状況を楽しみ始める。帰宅した周作(松坂桃李)は水原の顔を見て以前会ったことを思い出す。しかし、周作は自分の知らないすずの過去を水原が話すのを聞き不機嫌に。水原は周作の気持ちも知らず、ひたすら笑顔ではしゃぎ続ける。そんな2人に挟まれたすずは気が気でない・・・。やがて夕食も終わり、居間には水原と周作の2人だけに。水原は戦艦での様子や思いを吐露する。それを聞いた周作は水原に納屋で寝てくれと言い渡し、母屋から追い出してしまう。そしてすずにも2人で昔話をして来いと水を向ける。
第六話 昭和20年夏、きたる運命の日!
昭和20年春。呉にも空襲がやってきた。北條家に被害はなかったが、戦争の陰が日に日に濃くなっていく。そんなある日、北條家ではこんなご時勢だからと花見が企画される。その花見は幸子(伊藤沙莉)に周作(松坂桃李)の同僚・成瀬(篠原篤)を紹介するという重大な会でもあった。大勢の市民が公園で桜を楽しみ、サン(伊藤蘭)や径子(尾野真千子)も満開の桜に心が和む。しかし、すず(松本穂香)は人ごみの中にリン(二階堂ふみ)を見つけてしまい、逆に心乱れる。初対面の幸子と成瀬を皆で盛り立てる中、すずは家族の輪から離れリンと接触する。お互いに言いたいことはあるのだが、すずとリンの会話はかみ合わない。花見からしばらく経ったある昼間、ラジオから円太郎(田口トモロヲ)が勤める工場が爆撃されたというニュースが流れる。さらに、文官だった周作が武官になることになり、教練のため3カ月ほど家に帰れないという。突然の報告にすずは絶句する。
第七話 昭和20年8月広島・・・失った笑顔、絶望の先
すず(松本穂香)が目を覚ますと、そこは北條家だった。全身包帯だらけで体は動かない。まだ夢を見ているようだ。しばらくたち、すずは現実を理解し始める。防空壕を出たところで不発弾の爆発に遭ったのだ。すずは、底知れぬ絶望と悲しみに襲われる。数日後、呉中が空襲に遭い、北條家の周辺も焼夷(しょうい)弾の被害に。そんな中、戦局の変化で訓練が中止になった周作(松坂桃李)が家に帰ってきた。周作はすずをねぎらうが、夫の顔を見て緊張がゆるんだすずは倒れてしまう。
第八話 最終章前編!戦争が終わる・・・さよなら親友
広島の方角の空には見たこともない巨大なきのこ雲が。新型爆弾が落とされたという。すず(松本穂香)は江波に住む家族が心配で仕方ないが、ひとりでできることはない。やがて帰宅した周作(松坂桃李)に心配されるが気丈に振る舞う。そして、すずはもっと強くなりたいと心に誓うのだった。数日後、北條家に回覧板が回ってきた。正午から重大発表があるからラジオの前で待機するようにという通達だ。サン(伊藤蘭)や径子(尾野真千子)だけでなく、タキ(木野花)ら近隣住民も北條家に集まり・・・。
最終話 完結〜原爆後の広島で出会った愛の奇跡
戦争が終わった。空襲におびえることもなくなったが、戦時中以上の物不足に悩まされる日々が続いている。北條家では円太郎(田口トモロヲ)の再就職が決まり、径子(尾野真千子)も働きに出るようになった。しかし、終戦直後に海兵団に招集された周作(松坂桃李)はいまだ帰ってこない。すず(松本穂香)は夫の無事を願って前向きに日々を過ごしていた。そんな秋のある日、実家の様子が分からず気をもんでいたすずは、意を決して広島に向かう。
「夕凪の街 桜の国」などで知られる人気漫画家・こうの史代の原作コミックを映画化したアニメ作品。公開後に口コミやSNSで評判が徐々に広まり、映画興行ランキングでは14週連続でトップ10入り。国内外から高い評価を受け、第40回日本アカデミー賞では「最優秀アニメーション作品賞」を受賞した。1944年の広島。故郷の江波から20キロ離れた呉に、相手の顔も知らぬまま嫁いできた少女、すず。それまでは好きな絵を描きながらのんびりと暮らしていたすずだったが、嫁いでからは生活が一変。戦争により様々な物資が不足するなか、なんとか家族の食事をまかなおうと創意工夫を凝らす日々を過ごしていた。しかし日に日に戦争は激化し、日本海軍の要となっている呉はアメリカ軍による激しい空爆にさらされるようになる。身近なものが次々と失われていくなか、それでもなお、前向きに健気に日々を送るすずだったが…。
太平洋戦争真っ只中の広島。主人公・すずは、絵を描くのが好きなごくごく普通の女の子。幼少期に一度だけ出会った顔も覚えていない人に嫁ぐため、広島市から呉へ向かう。新しい家族、新しい街、新しい世界に戸惑いつつも、すずは天性の大らかさで明るく過ごす。北條家に嫁ぎ、ようやく呉の街にも馴染んできたある日、すずにリンという友達が出来る。道に迷っていた時、優しく教えてくれたのがきっかけだった。リンは娼婦だったが、すずは気にせず彼女と接する。しかし、彼女は夫・周作が結婚前に密かに通じ合っていた女性だった…。
こうの史代の名作漫画を初連続ドラマ化。戦争の最中、懸命に生きた家族の愛の物語 松本穂香×松坂桃李で名作を連続ドラマ化!太平洋戦争のさなかに、時代に負けず前を向いて生きる夫婦を中心に、かけがえのない日常を丹念に描く。 松本穂香×松坂桃李で、こうの史代の同名マンガ(双葉社刊)を連続ドラマ化!太平洋戦争のさなか、広島県の江波から呉に嫁いだヒロイン・すずが、嫁ぎ先の北條家で暮らすかけがえのない日常を丹念に描く。
![]() この世界の片隅に(アニメ映画) |
![]() この世界の片隅に(2011年・北川景子主演) |
![]() この世界の片隅に(2018年・松本穂香主演) |
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人が人を殺す戦争の恐ろしさと愚かしさを寺島しのぶ主演で描く衝撃作 監督は『実録・連合赤軍 あさま山荘への道程』のベテラン、若松孝二。戦争に翻弄される1組の夫婦の姿を、怒りを込めた過激な筆致で描き、強烈な印象を残す。 1944年、春。日中戦争に出兵した久蔵は、故郷の村に帰ってきた。両手両足を失い、頭は焼けただれ、耳も聞こえず、口も利けないその姿に村人は驚き恐れるが、勲章を授けられた彼を生ける軍神と奉る。世話を任された妻・シゲ子は献身的に面倒を見るが…。
戦争で死んだ者への追悼の意が強烈に伝わってくる、巨匠・市川崑による不朽の名作 音楽好きの小隊の仲間たちが、竪琴の音に合わせて歌う「荒城の月」をはじめとした唱歌が沁みる。中でも別れの場面で歌われる「埴生の宿」に涙を流さない者はいないはず。 1945年、夏のビルマ。敗戦後も抵抗を続ける日本軍の残党のもとに降伏の説得に向かったまま戻らない水島上等兵。隊の仲間たちが水島を探す中、ある日彼らは水島にそっくりのビルマの僧を見かけて声をかける。しかしその僧は、目を伏せ走り去ってしまい…。
日露戦争で最も激戦を極めた「203高地の戦い」を題材に描いた戦争映画超大作 「仁義なき戦い」シリーズの笠原和夫が脚本を担当。大国ロシアに戦いを挑んだ帝国陸軍の攻防戦と、戦争に駆り出された一兵卒や民間人の姿を通し、戦争の悲惨さを描き出す。 ロシアの南下政策が進行する中、ロシアの強大さを熟知する伊藤博文は戦争回避を訴えたが、明治天皇は御前会議で開戦の決議を下す。陸軍によって新たに設けられた第三軍の司令官を命じられた乃木希典は、二百三高地攻撃を開始するが、戦況は熾烈を極めていく。
太平洋戦争に巻き込まれていく人々の悲劇。戦争の愚かさを描いた3時間に及ぶ大作 「二百三高地」をヒットさせた桝田利雄監督と脚本家の笠原和夫が再び組んだ戦争映画。主人公の東條英機を丹波哲郎が演じ、三浦友和、夏目雅子ら豪華キャストが集結した。 日中戦争が泥沼化によって近衛内閣が総辞職したことで、東條英機が内閣総理大臣に就任する。やがて日本の奇襲作戦による真珠湾攻撃から太平洋戦争が勃発。陸軍士官学校で少尉を任命された小田島をはじめ、床屋の幸吉ら一般庶民たちも戦争に借りだされていく。
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『戦場のメリークリスマス』は、日本人監督である大島渚が手掛けた戦争映画である。日本軍の俘虜収容所で起きた事件を描き、国際的なミュージシャンであるデヴィッド・ボウイや、お笑い芸人のビートたけしが出演している。今作はストーリーだけでなく、坂本龍一が手掛けたテーマ曲も高く評価された。坂本龍一は映画本編にも出演しており、デヴィッド・ボウイ演じるセリアズに惹かれていく、難しい役どころを演じている。第2次世界大戦下のジャワ島。日本軍の俘虜になった軍人たちを収容する施設にて、暴行事件が発生する。日本軍のハラ(ビートたけし)と、日本語を話すイギリス軍人・ロレンス(トム・コンティ)は、協力して事態を収拾させた。ふたりは事件をきっかけに仲よくなるが、無線機を所持していたロレンスは頭の固い大尉・ヨノイ(坂本龍一)によって、独房に入れられてしまう。しかし、ヨノイは命令に従わないイギリス軍人・セリアズ(デヴィッド・ボウイ)に惹かれていき…。
“生きること”“希望”を壮大なスケールで描いたアクションアドベンチャー ダイナミックな活劇と重厚な人間ドラマ、障害を乗り越え成就する純愛など、想像を超えたストーリー展開に引き込まれる。歴史上闇に葬られた海戦のビジュアルにも驚がく。 1945年8月、ドイツ降伏後日本海軍に接収された戦利潜水艦・伊507。艦長に任命された絹見少佐に与えられたミッションは、原子爆弾を積んだ輸送艦を沈めることだった。絹見は、かつて共に戦った先任将校の木崎茂房大尉を右腕にこの作戦に挑むのだが…。
1954年に公開された『二十四の瞳』は、1952年に発表された壺井栄の同名小説が原作で、壺井の出身地でもある小豆島をロケ地として撮影された映画。第12回ゴールデングローブ賞外国語映画賞を受賞し、第28回キネマ旬報ベスト・テンで第1位を獲得した。戦時中でも前向きな先生と生徒を描いた本作は、上映から50年以上経過した今でも見応えがある。1928年、瀬戸内海べりの一寒村――。そこにある分教場に新しく赴任してきた女性教師の大石先生(高峰秀子)は、1年生12人のクラスの担任になる。大石は慣れない田舎の環境に苦労しながらも、生徒たちにとっていい先生になれるように努めていた。しかし、しばらくして大石は本校に転勤することになり、分教場に別れを告げることになる。本校に赴任後、しばらくすると日本は軍国主義に染まっていく。戦争に行く教え子たち。大石先生が教えた男の子の半数が戦死し、大石先生の夫も亡くなってしまう…。やがて終戦を迎えたころに、大石先生は再び分娩場へと戻るのだった――。昭和初期から終戦後に至るまでの約20年間を大石先生はどのように過ごし、その先に何を見るのだろうか――。時代を超えて語り継がれるべき物語が、ここにある。
野戦病院での手術で梅毒に感染した医師の苦悩を黒澤明が描く 青年医師を三船敏郎、医師の父を志村喬、恋人を三条美紀が演じている。医師が命と欲望の狭間で葛藤する姿がじりじりと痛い。隠ぺいの結果が招く残酷さには言葉を失う。 野戦病院には次々と運び込まれる負傷兵や患者がおり、軍医の藤崎恭二は休む暇もなく手術台の横に立ち続けていた。陸軍上等兵の中田龍夫は下腹部盲腸を患い、命危ないところを恭二の心魂込めた手術により救われる。だが、中田は悪性の梅毒にも罹っていた。
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