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2010年6月に公開された、15本目の北野武監督作品。「全員悪人」「下剋上、生き残りゲーム」というインパクトがあるキャッチコピーも話題になった。第63回カンヌ国際映画祭のパルム・ドームノミネート作品。バイオレンスなシーンが数多くあるため、R15指定を受けている。
従来の北野作品に比べると、セリフ量が多い異色作品でもある。北村総一朗、石橋蓮司、國村隼などの大ベテランから、椎名桔平、加瀬亮といった実力派が揃ったバイオレンスアクションムービー。公開から10年たった今も、根強いファンが多いアウトレイジシリーズ3部作の記念すべき1作目である。
関東のヤクザ界を牛耳る山王会本家会長の関内(北村総一朗)は、傘下の池元組が村瀬組と親密になっていることを快く思っていなかった。関内は、組の若頭の加藤(三浦友和)とともに、池元(國村隼)に村瀬(石橋蓮司)を締めるように命じる。
自ら、兄弟杯を交わした村瀬を締めるのを避けたかった池元は、配下の大友組組長・大友(ビートたけし)に、村瀬を締めるように命令を下した。予想外の抵抗やトラブルの末に、大友は村瀬組を締めることに成功し、最終的に村瀬組は解散となる。
しかしこの事件がきっかけとなり、関東ヤクザ界のなかで壮絶な権力争いが勃発するのだった。
山王会池元組内大友組組長。親元である池元から厄介な仕事ばかりを押しつけられるものの、愚直な性格ゆえに従う。自らの手を汚したくない池元に、村瀬組を締めるように命じられる。村瀬組との抗争は成功するものの、思いもよらぬ裏切りに遭う。抗争では自ら率先して動く武闘派で、部下想いの一面を持つ。
山王会池元組内大友組若頭。組長である大友に対して強い忠誠心を持っている反面、大友と異なり部下の失態には容赦がない。目的のためならば、拷問や暴力、殺人すらも厭わない残忍な性格である。抗争の際には、若頭ながらも自ら大きな仕事をすることが多い。大友と同じく昔ながらの武闘派ヤクザである。
山王会池元組内大友組組員。現代的なインテリヤクザで、英語を流暢に話す。組内の金庫番でもある。古いタイプのヤクザを内心馬鹿にしているが、武闘派が多い大友組のなかでは浮いた存在でもあり、ほかのヤクザから馬鹿にされることも多い。失態のたびに暴力を振るわれるため、水野を憎んでいる。
長年、関東のヤクザを牛耳る山王会本家・会長。一見、穏やかな風貌だが、自分の利益のためならば、どんな犠牲も厭わない冷酷さと腹黒さを持つ。自身の傘下にある池元が、村瀬と兄弟杯を交わしたことを快く思っておらず、無茶と知りながら池元に村瀬を締めるように命じる。
村瀬組組長。山王会に入るために、池元と兄弟杯を交わす。シノギは麻薬売買や、水商売が主の弱小ヤクザの組長。山王会のシマで麻薬を流してしまったことが原因で、関内の怒りを買ってしまう。部下が命令に従わないなど、組長の割には情けない一面もある。
山王会池元組組長。山王会本家の傘下にありながら、村瀬と兄弟杯を交わす。相手によって言い分を変える二枚舌を使い、自分の私利私欲のためだけに動く。関内から村瀬を締めるように命じられたが、自らの手を汚したくないため、その役割を大友に押し付ける。
山王会本家若頭。関内の右腕存在であり、関内の命令は彼を通して命じられることが多い。関内から、どんな不当な扱いを受けても耐えて従っている。冷静沈着な性格である一方、関内の知らないところで刑事と繋がっていたり、村瀬に交渉を持ちかけたりと策略家の一面もある。
「マル暴」の刑事ながら、ヤクザから賄賂を受け取っている悪徳な刑事。大友とは大学時代からの知り合いである。一方、山王会若頭の加藤とも繋がっている。
『アウトレイジ』は、日本映画界が誇る名優たちが集結しました。豪華なキャスト陣も見所のひとつです。R15指定で、いわゆる「ヤクザもの」の映画なので敬遠する方も多いかもしれません。
しかし、ただ荒々しい映画で終わらないのが『アウトレイジ』の面白いところです。どの登場人物も強面で、まさにキャッチコピーの通り「全員悪人」なのですが、その一方情けない一面だったり、人間くさかったりとどこか憎めません。
暴力的なシーンが続くなか、思わず笑ってしまうシーンが絶妙なさじ加減で出てきます。また、今まで悪者のイメージがなかった役者たちの熱演にも、最後まで目が離せません。
『アウトレイジ』は、今でも絶大な人気を誇る『アウトレイジ』シリーズの第1作目です。2作目『アウトレイジ ビヨンド』、3作目『アウトレイジ 最終章』と、シリーズを重ねるごとに新たなキャストも加わり、ストーリーに過激さが増していきます。
思わぬ人物の登場、下剋上の末にのしあがった人物の新たな苦悩など、続編2本も十分に楽しめる内容となっています。そしてその物語のすべては、今作から始まったといえます。
ぜひ『アウトレイジ』からチェックしてみてください! 3作品ともテンポよく、予想外の展開に最後まで目が離せません。
第54回ヴェネツィア国際映画祭の金獅子賞を受賞した『HANA-BI』をはじめ、北野作品は世界各国に熱狂的なファンが多くいます。そんな北野作品のなかでも、『アウトレイジ』は異色の作品といえます。
必要最低限のセリフ、「動」よりも「静」というイメージが強いのが北野作品です。しかし『アウトレイジ』は、監督自身がインタビューで「ヤクザたちの言い合いのシーンは漫才の間」と答えているように、テンポの良いセリフの応酬や派手なアクションシーンが見られます。
また北野作品のなかで唯一、続編があるのも『アウトレイジ』なのです。それだけに監督をはじめとした、製作陣の力の入りようも伺える作品になっています。
椎名桔平くそかっこいい!
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2010年6月に公開された、15本目の北野武監督作品。「全員悪人」「下剋上、生き残りゲーム」というインパクトがあるキャッチコピーも話題になった。第63回カンヌ国際映画祭のパルム・ドームノミネート作品。バイオレンスなシーンが数多くあるため、R15指定を受けている。従来の北野作品に比べると、セリフ量が多い異色作品でもある。北村総一朗、石橋蓮司、國村隼などの大ベテランから、椎名桔平、加瀬亮といった実力派が揃ったバイオレンスアクションムービー。公開から10年たった今も、根強いファンが多いアウトレイジシリーズ3部作の記念すべき1作目である。関東のヤクザ界を牛耳る山王会本家会長の関内(北村総一朗)は、傘下の池元組が村瀬組と親密になっていることを快く思っていなかった。関内は、組の若頭の加藤(三浦友和)とともに、池元(國村隼)に村瀬(石橋蓮司)を締めるように命じる。自ら、兄弟杯を交わした村瀬を締めるのを避けたかった池元は、配下の大友組組長・大友(ビートたけし)に、村瀬を締めるように命令を下した。予想外の抵抗やトラブルの末に、大友は村瀬組を締めることに成功し、最終的に村瀬組は解散となる。しかしこの事件がきっかけとなり、関東ヤクザ界のなかで壮絶な権力争いが勃発するのだった。
2010年に公開された『アウトレイジ』の続編で、前作の5年後を舞台にしている。ビートたけし、三浦友和、加瀬亮、小日向文世などの前作で生き残ったキャストたちはもちろんのこと、今作では西田敏行、松重豊、高橋克典、桐谷健太、新井浩文といった新たな面々が加わり、物語に厚みを持たせている。北野作品としては異例の続編であり、初日3日間の動員数が29万人超えと、北野作品史上初の快挙を成し遂げた。2012年10月に日本公開。また第69回ヴェネツィア国際映画祭のコンペティション部門正式出品作品でもあり、アメリカでは2014年1月に公開されている。前回の抗争から5年が経ち、新しく山王会会長となった加藤(三浦友和)と若頭の石原(加瀬亮)のもとで、山王会は国政にまでも影響を及ぼすほどの一大勢力を築き上げていた。山王会が勢力を拡大し続ける一方で、加藤と石原の新体制をよく思わない古参幹部に目をつけたマル暴の刑事・片岡(小日向文世)は、彼らをけしかけ、関西を支配する花菱会と結びつけようとする。そんななか、刑務所内で死んだと思われていた大友(ビートたけし)が生きていたことが判明し、ヤクザ界で動揺が走る。片岡の策略により東西ヤクザ界の抗争が幕を開け、引退を決意したはずの大友もその争いに巻き込まれていく。
松方弘樹、哀川翔など豪華俳優陣が出演、ヤクザ同士の抗争を描くシリーズ第1弾 各登場人物を丁寧に描写しているので、その後描かれる、血で血を洗う抗争劇で入り乱れる人物を掌握する上でありがたい。松方弘樹の渋さと格好良さは折り紙つき。 1983年、大阪辰野会・若頭で藤木組組長・藤木一徹の妻が、敵対する安西組組員に襲撃されて死亡。息子の吾郎が安西組組長を殺害すると安西組は解散し、辰野会は大阪に確固たる地盤を築く。1987年、吾郎は京都の沖名組系三島組といざこざを起こし…。
任侠劇画の第一人者・村上和彦原作、小沢仁志主演による本格極道巨編 熾烈な権力抗争の大阪極道社会で、のし上がっていく男の生きざまに魅了される。白竜、石橋保、清水健太郎ら豪華出演者たちによって繰り広げられる抗争劇は圧巻。 二代目大政組若頭補佐尾形組組長・尾形敬三は、舎弟・村田龍治と帰宅中、対立する義道会の刺客5人に襲撃され命を落とす。尾形の死に直面した村田は、その直後に阿修羅のごとくひょう変し、5人の刺客を切り捨てる。大政組と義道会は一触即発の状態となり…。
風俗の世界に身を置きながら、前向きにあっけらかんと生きる女たちを描いた青春ドラマ 女優を夢見る女と玉の輿を狙う現代娘の青春模様。風俗の世界が舞台ゆえに過激描写があるも、爽やかな青春物語として見応えあり。日本映画初のヘアヌードが話題になった。 小劇団の女優・レイは、昼は芝居の稽古に精を出し、夜はSMクラブの女王として働いていた。ある晩、彼女はホテトル嬢のアユミと親しくなり、すっかり意気投合する。その後、レイはいよいよ劇団の公開日を迎え、アユミたちの見守る中、舞台に立つ。
主演・中条きよしが製作全般に携わった極道シリーズ第4弾 今回もシリーズを通しての見どころであるアクションがど派手に炸裂する。主演の中条きよし以下、清水紘治、遠藤太津朗、渡辺裕之らアクの強い役者陣が個性を発揮。 ある日、武侠会の幹部を務めている組長が誘拐される。それと時を同じくして、不気味な影が武侠会の二代目・正木礼ニ朗を襲った。これを機にして、再び激しい紛争が勃発する。また、正木礼ニ朗自身の驚くべく過去が明らかになっていき…。
男で生き、男で死ぬ。極道の生きざまを描いた任侠アクションシリーズ第6弾 生きるも死ぬも己の出方次第という極道の世界で火花を散らす男たちの姿に圧倒される。主演の中条きよしと敵対する石原良純らの迫真の演技に引き込まれる。 二代目藤堂組若頭・服部が狭心症を患い、薬剤疑惑の多い城北医大に運び込まれる。万が一の時のために、服部は若頭代行を正木礼ニ郎に依頼する。しかし、その処置に不満を持つ江島はマフィアと手を組み、正木の失脚を狙ってある陰謀を企てる…。
福本伸行原作、裏社会に生きる男たちの壮絶な生きざまを描いたドラマ第7弾 裏競馬での直接対決。剛腕で襲い掛かる政治家に対し、驚きの一手が打たれる展開は見もの。前作で成長を見せた競馬ジャンキー・良平と総裁の息子・圭介の活躍にも注目。 競馬界に莫大な選挙資金を要求してくる元民政党総裁・川井に、平井銀二は300億円を賭けた競馬勝負を申し出る。人並み外れた記憶力を持つ良平と、優秀なプログラミング能力を持つ川井の息子・圭介を仲間に引き入れ、銀二はとてつもない策略を立てる。
福本伸行原作、裏社会に生きる男たちの壮絶な生きざまを描いたドラマ第5弾 莫大な権力を持つ一族の家長権をめぐって起こる争い。欲まみれの修羅場に巻き込まれ、どのように生き残っていくのかが見もの。原作漫画とやや異なる展開も要チェック。 N県を統治し、政財界にまで力を及ぼす神威家。その家長権をめぐり、家長の秀峰と4人の息子は対立を重ねていた。秀峰は、オープン前のホテルに息子たちを呼び出し、平井銀二の立ち合いの下で話し合いをするも決裂。そして息子たちは秀峰に銃を向ける。
おのれら、ワシを甘う見るなよ!村上和彦原作の極道シリーズ第4弾 桜井と梶原の島田組三代目を巡る跡目争いがますます深刻化。第1作目から登場した主要キャラのひとり、伊藤敏八が演じる梶原一平の本シリーズ最後の出演作でもある。 幹部会の席で島田組三代目襲名の決意を語る島田組若頭・桜井鉄太郎。だが、それを不服とする舎弟頭・梶原は「島田睦会」を結成し松岡連合会の傘下に入ろうとしていた。島田組の内部分裂が大抗争に発展するののを恐れた桜井と舎弟・越智は梶原一派を呼び出す。
清水健太郎主演、殺さなければ殺される極道の戦争を描いたシリーズ第2弾 人には人の“分”があるように、組織には組織の“分”があると、抗争が激化するさまは圧巻。血塗られた“首領への道”を再び歩む桜井鉄太郎の姿に引き込まれる。 島田組と白虎会のし烈な抗争を経て、島田組若頭・桜井鉄太郎は白虎会会長・越智を舎弟とする。そんな中、辰野会の1人の若衆の暴走により、島田組と辰野会との抗争が勃発。そして、桜井の思惑をことごとく裏切るように、白虎会が影で暗躍し始め…。
任侠映画の第一人者・村上和彦の映像化100本記念作品となる極道ドラマの第2弾 豪華キャスト陣が見せる熱のこもった演技は迫力満点。のし上がろうとする男の貪欲さ、壮絶な権力闘争、大阪の街に広がっていく極道戦争と、見どころもたっぷり。 藤堂組組長の仲裁により手打ちとなった二代目大政組と義道会。だが抗争の火種はまだくすぶり続けていた。大政組若頭・赤垣が義道会によって謀殺される。話し合いの場に銃を持ち込んだ赤垣に非があるとされ、大政組は再び手打ちに応じることになるのだが…。
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2018月9月25日~2020月10月19日
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