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『フェイブルマンズ』は、スティーヴン・スピルバーグの青年時代を基にした伝記映画である。現在のスピルバーグを構成した壮絶な体験や、映画の道へ進んでいく過程が語られていく。
監督はスティーヴン・スピルバーグみずからが務めており、今作では脚本も兼任している。キャストには『THE BATMAN-ザ・バットマン-』に出演したポール・ダノや、『ヴェノム』でヒロインを演じたミシェル・ウィリアムズらが起用された。
映画好きの少年・サミー(ガブリエル・ラベル)は、母のミッツィ(ミシェル・ウィリアムズ)からビデオカメラをプレゼントされる。その日以降、サミーはカメラで映像を撮影し、さまざまな作品を作り出していく。
それから数年後。アリゾナでのびのびと育ったサミーに転機が訪れる。それは、ジョン・フォードが監督した映画『リバティ・バランスを射った男』との出会いだった。サミーは今まで以上に映画撮影に熱中していくが、父のバート(ポール・ダノ)は家族を顧みず仕事に没頭していき…。
監督・脚本:スティーヴン・スピルバーグ
脚本:トニー・クシュナー 音楽:ジョン・ウィリアムズ 衣装:マーク・ブリッジス 美術:リック・カーター
編集:マイケル・カーン、サラ・ブロシャー 撮影:ヤヌス・カミンスキー
映画好きの少年。ミッツィからプレゼントされたカメラを気に入り、『地上最大のショウ』のワンシーンをミニチュアで再現する。友人たちからも慕われていたが、カリフォルニアに引っ越した際には、ユダヤ人というだけで差別を受けてしまう。
サミーの父親。コンピューター関連の仕事をしており、出世を重ねていく。テレビの修理を請け負うなど、家族を養うために仕事を掛け持ちしていた。サミーの映画制作を「趣味」と断言し、創造する楽しさが理解できないでいる。
サミーの母親。サミーの理解者でもあり、芸術的才能を伸ばすべく、映画制作の後押しをする。バートのことは愛しているが、彼の才能についていくことができず、戸惑いを感じていた。バートの友人であるベニーに惹かれてしまう。
バートの同僚。家族ぐるみで仲がよく、キャンプにも同行している。
サミーの叔父。映画会社で働いていた過去があり、サミーにさまざまなアドバイスを送る。
サミーの同級生。差別主義者で、ユダヤ人であるサミーをいじめた。
ローガンの仲間。ユダヤ人であるサミーに対して、キリストへの謝罪を強要した。
今作はスピルバーグの経験を基にした、自伝映画です。そのため、後に制作されるスピルバーグ映画とのリンクが多く仕掛けられています。
たとえばスピルバーグと父親の関係性は、彼の代表作である『未知との遭遇』で描かれた父親像そのものです。今作はスピルバーグの過去作を知っていると、より楽しめる映画といえるでしょう。
スピルバーグのファンにとっては、劇中に隠された他作品とのリンクを探すのも、楽しみ方のひとつです。
今作はスピルバーグ監督作品の中でも、特に高く評価された映画です。もちろん、巨匠であるスピルバーグの半生が基になっているという点も重要ですが、彼の映画愛が随所にあらわれている点にも注目してみてください。
劇中では60年代に公開され、スピルバーグに影響を与えた映画が引用されています。どの作品も娯楽作であることがポイントで、ヒットメーカーであるスピルバーグらしいチョイスです。
そのほかにも、映画が作り出す魔法や苦しみが描かれており、映画好きの方にはとことん刺さる映画といえます。
劇中では主人公・サミーの視点から、家族の物語が描かれていきます。家族だからこそ起きうる問題が、セリフの中だけではなく、食卓に漂う微妙な空気感で表現されていくのです。
今作に起用された俳優たちは、家族の関係性を的確に表現できる演技派ばかりで、各所でその演技が絶賛されています。
特に父親役を演じたポール・ダノは、スピルバーグ本人からも評価されるほど、圧倒的な演技を見せつけました。愛情だけではない、複雑な感情が潜んでいるバートは、今作屈指の名キャラクターです。
「666」は悪魔の印!「エクソシスト」と並ぶオカルトホラーの金字塔シリーズが開幕 “反キリスト”悪魔の子の誕生を描く第1作。ミステリー仕立ての物語、アイディアがさえるショック描写、恐怖を高めるジェリー・ゴールドスミスの音楽は今見てもすごい! 6月6日、ローマ駐在のアメリカ人外交官ソーンは妻の出産が死産だったことを知らされる。妻を悲しませたくない彼は病院の神父の助言に従い、同時刻に生まれた孤児を我が子とした。ダミアンと名付けられた子供が5才になった時、謎の死が頻発するようになる。
オバマ大統領出現を予言した?! マ〜ベラスな近未来SFコメディ! 「20世紀少年」×「WALL・E」÷2=「26世紀青年」!? 世界が終わろうとしています。“ばかたち”によって……。 “平均のアメリカ人”の典型、兵卒のジョー・バウアーズ。彼は、米国国防総省から、極秘の冬眠プログラムの実験台に選ばれた。忘れられ時は過ぎ、彼は未来の500年後に目が覚める。あまりにレベルが下がった合衆国で、生きている人間のなかで最もインテリな人間になっていたのだ。
20年前に失踪した、デジタル界のカリスマである父から謎のメッセージを受けたサム。消息を追い、父が創造したコンピューターの世界に偶然入り込んだサムは、独裁者クルーから命を狙われ、謎の女性クオラに救出される。やがて、この世界に隠された人類の存在を脅かす恐るべき秘密を知ったサムは、父の手掛かりを握るクオラと共に、クルーとの壮絶な戦いに挑む―。最新技術による革新的映像とダフト・パンクの音楽が見事に融合したバトル・アクション超大作。
神様から巨大な箱舟造りを命じられた男の運命を描くファミリーコメディ ジム・キャリー主演『ブルース・オールマイティ』で、スティーヴ・カレル演じる主人公のライバル・エバンを主人公にした続編。総勢177種の動物たちが表情豊かに動き回る。 人気キャスターから議員となったエバンは、神様に「世界を変える力をください」とお祈りする。すると彼の前に神様が現れ、箱舟を造るよう命じる。半信半疑ながらもお告げ通り造り始めたエバンだったが、周囲からは笑い者にされ、家族にも見放されてしまう。
1986年に公開され、世界中で物議を醸したフランス制作の映画。長編デビュー作品である『ディーバ』がセザール賞の新人作品賞、撮影賞、音楽賞、録音賞の4部門を受賞したジャン=ジャック・ベネックスの監督作品である。ジャン=ジャック・ベネックスは、ニュー・フレンチ・アクション・シネマといった新しいジャンルを築いた監督だ。主演は、今作がデビュー作となったベアトリス・ダル。モデル活動をしていたときに監督に見出され、デビュー作とは思えないほどの怪演を見せている。リゾート地のバンガローで、ひとり気ままに生きるゾルグ(ジャン=ユーグ・アングラード)。ある日、彼は風変わりの少女・ベティ(ベアトリス・ダル)と出会う。勤めていたレストランに嫌気が差したベティは、ゾルグのもとに身を寄せる。本能のままに生きるベティに溺れていくゾルグ。刹那的に愛をむさぼるふたり。エキセントリックなベティとの生活で、ゾルグ自身の言動、そして人生も次第に変わっていくのだった。
電話を切れば、殺される! 全米No.1ヒットに輝くリアルタイム=ノン・ストップ・サスペンス!! すべてはニューヨーク・ブロードウェイの電話ボックスから始まった。ヤリ手のコンサルタント、スチュは、コール音が鳴り響く電話ボックスの電話を思わず取ってしまった。相手は「電話を切ったらお前の命はない」と告げる。彼の胸には赤外線の標的マーク。訳も分からぬまま、街の喧騒を凍り付かせる一発の銃声が轟いた。倒れる通行人、犯人に祭り上げられるスチュ……。彼の選んだ結末とは? そして、犯人は一体何者なのか──?
1959年に初演され大ヒットした同名ミュージカルの映画版で、1965年に公開された。原作は主人公のモデルであるマリア・フォン・トラップの自叙伝『トラップ・ファミリー合唱団物語』である。原作の自叙伝、ミュージカル、そして映画ともに世界中で大ヒットし、今もなお世界中の老若男女から愛されている名作だ。劇中では「エーデルワイス」「私のお気に入り」「ドレミの歌」など、誰もが一度は聞いたことがある名曲が使用されている。物語も主人公の成長ストーリー、恋愛、そして子どもたちとのふれあいなど、ほのぼのする展開から、迫り来る戦争の影や緊張感あふれる脱出劇まで幅広く展開する。歌うことが大好きで自由に憧れる修道女見習いのマリア(ジュリー・アンドリュース)は、そのおてんばぶりから、ほかの修道女たちにからかわれつつも愛される存在だった。ある日、修道院長(ペギー・ウッド)から、トラップ大佐(クリストファー・プラマー)の子どもたちの家庭教師になるようにすすめられる。修道院長のすすめを最初は断るマリアだったが、最終的にトラップ邸に向かう。そこでマリアを待っていたのは、何人もの家庭教師がさじを投げた7人の子どもたちだった。子どもたちからの「手厚い」歓迎もマリアは動揺せず受け入れ、次第に子どもたちもそんな彼女に心を開き始めていくのだが…。
謎の遺跡から発見されたゲートを通じ、はるか宇宙の彼方へと人々は旅立つ マリオ・カサール製作総指揮、ローランド・エメリッヒ監督によるSF大作。凝った設定を元にした謎解き、壮大なストーリー展開は何度見ても唸らされ、感心させられる。 20世紀初頭に謎の遺跡から発掘された巨大なリング。数十年の時を経て、考古学者・ダニエルの調査によって、それは星間移送装置「スターゲート」であることが判明。彼は米軍のオニール大佐らと共にゲイトをくぐる。その先は未知の文明を持つ惑星だった。
1990年3月17日に日本公開された、アメリカのSFアドベンチャー映画。興行収入的にも大成功した作品で、その後『ジャイアント・ベビー』『ミクロキッズ3』といった続編も制作された。監督は、『スター・ウォーズ』シリーズなどの制作に参加したジョー・ジョンストン。今作が、彼の監督デビュー作品となる。『ゴーストバスターズ』でおなじみのリック・モラニスが、冴えない科学者の父親を好演している。サリンスキー家の父・ウェイン(リック・モラニス)は、自宅の屋根裏で電磁物体縮小マシンの研究に励む科学者だが、いつも失敗ばかり。「今回こそは」と思った装置も、また失敗だった。しかし彼の留守中に、とあるアクシデントによって装置が大暴走してしまう。その暴走中に、屋根裏に入ってしまったサリンスキー家のエミー(エミー・オニール)とニック(ロバート・オリヴェリ)、そして隣のトンプソン家のラス(トーマス・ブラウン)とロン(ジャレッド・ラシュトン)といった4人の子どもたちが、マシンのレザー光線を受けて、6mmに縮められてしまい…。