2012年に放送されたアニメ『K』は、7人の王とクランと呼ばれる配下たちの確執や異能力バトルを描いた作品です。イケメン揃いのキャラや、高いクオリティを誇る美しい映像が、独特な世界を生み出しています。ここではキャラから見どころまで紹介します。
アニメ『K』とは
アニメ『K』は、現代と似た世界に生きる異能力者たちの確執や生き様が描かれています。
2012年にテレビ放送され、クオリティの高い映像とイケメン揃いのキャラたちが、女性たちの心を鷲づかみにしています。
映像の中で特に注目すべきは、彼らのバトルシーンです。
スピード感と色合いが交差して、見事な表現力を生み出しています。
アニメ『K』の世界観
強大な特殊能力を持った7人の王権者
アニメ『K』には、第1から第7までの7人の王の存在があります。
白銀・黄金・赤・青・緑・灰色・無色となっており、王の始まりを作ったのは白銀の王です。
白銀の王は、実年齢は90歳を越えていますが、不老不死なので、その姿は若いままです。
天上の監視者となってから半世紀以上、飛行船で暮らしていました。
長い間、地上に降りなかったため、他の王やクランの間で白銀の王の存在は都市伝説のようになっていました。
各王は王権者と呼ばれ、それぞれが「象徴」として違う特殊能力を持っています。
王の象徴ダモクレスの剣
王が、通常使う能力ではなく、本気で能力を発揮したとき、王の頭上に空高く現れるのがダモクレスの剣です。
ダモクレスの剣は、王の力の源となっていて、王の体の状態も表しています。
王の体力が危険な状態になると剣は崩れ始め、王が死に至った場合は、剣も消滅してしまうのです。
王が能力を暴走させてしまうと、巨大な剣は落下し、ダモクレスダウンと呼ばれる大爆発を起こしてしまいます。
ダモクレスダウンが起こると、広い範囲に渡って壊滅状態となり、死者が多数出るほどの被害が発生してしまいます。
十数年前、当時の赤の王が暴走し、ダモクレスダウンを引き起こしました。
この爆発で犠牲になったのは70万人にものぼりました。
さらにこの爆発により、街は半径数十kmにわたる巨大なクレーターと化してしまったのです。
この事件は「伽具都事件」として伝えられており、その後はダモクレスダウンが起こらないよう、常に警戒しています。
特に赤の王は、その性質から暴力的な面もあるため、一番注意深く監視しなければならない人物です。
七人の王権者の配下が集まったクラン
各王には、クランズマンと呼ばれる配下が多数存在します。
彼らが集まった集団は、クランと呼ばれ王の属性と同じ能力を授かることができるのです。
しかし、王が死亡したときには、当然彼らの能力も使えなくなります。
他のクランに乗り換えることも可能ですが、ほとんど行われることはありません。
アニメ1期で登場するクランは、
赤のクランの集団「吠舞羅(ホムラ)」
青のクランの集団「セプター4」
がメインとなっています。
アニメ『K』あらすじ
物語の舞台は、一見現実世界に似ていますが、全く違う世界。
主人公の伊佐那社は、学校生活を謳歌する普通の高校生です。
昼食の時間には、みんなからお弁当を少しずつ分けてもらうお調子者です。
しかし、特定の友人を持つわけではなく、誰とでも仲良く接しています。
ある日、社は学園祭の買出しを頼まれ、ひとりで街に向かいました。
すると突然、何者かが社を襲ってきたのです。
意味も分からないまま、とにかく逃げる社。
そこへ現れたのは…救世主……?
アニメ『K』登場人物
第一王権者:「白銀の王」伊佐那 社
伊佐那社は、口が達者でお調子者の高校生。
銀髪で、番傘を持っているのが特徴です。
この若さで番傘、というのには違和感がありますが、それが彼のトレードマーク。
吠舞羅のメンバーを殺害した犯人として、赤の王やクランから追われていました。
しかし、本人はそんな記憶はまったくありません。
ところが、殺害の記憶どころか、自分の実家の住所や電話番号など、記憶していることすべてが偽物だと発覚します。
ただ、故意的なものではなく、何者かによって植え付けられたようです。
アドルフ・K・ヴァイスマン
アドルフ・K・ヴァイスマンは、ドイツ時代に石盤の研究をしていたチームのひとりでした。
姉の死によって、白銀の王に覚醒し、不老不死の能力を授かっています。
黄金の王とは、その頃に出会っていて、年代もさほど変わりません。
髪はロングヘアーで、伊佐那社と同じ銀髪。
長い年月、飛行船でひとりで生活しています。
第二王権者「黄金の王」:國常路大覚
第二王権者の國常路大覚、95歳。
元陸軍中尉で、白銀の王・ヴァイスマンとは同士です。
地上を支配する最強の王で、ヴァイスマンに代わり、御柱タワーで、石盤を管理しています。
うさぎの面を被ったクラン(非時院)を率いており、登場シーンはあまり多くありません。
しかし、一般的な理解を超えるほどの権力者です。
第三王権者「赤の王」:周防尊
赤の王・周防尊は、吠舞羅を率いる第三王権者です。
口数は少なく、気性の荒い人物ですが、仲間から慕われています。
特殊能力では炎を操り、彼のクランもまた同様に炎を扱った能力を使います。
また、第四王権者の宗像礼司との相性は、水と油ですが、お互いの力は認めあっています。
第四王権者「青の王」:宗像礼司
青の王・宗像礼司は、公的機関セプター4を率いる第四王権者です。
セプター4の室長をしており、銀縁の眼鏡をかけています。
表面上は丁寧に話しますが、内心では見下していたり、
あまりにも言葉使いが丁寧過ぎて、逆に失礼な印象をうける場合も。
ジグソーパズルと、室長室にある茶室で茶を嗜むのが趣味の一環。
常に冷静で、感情を表に出すことはほとんどありません。
しかし周防尊に関しては、敵対する一方で、気にしているようです。
人と話すときは、やたらと顔を近づけて話すことが多く、特に周防尊や夜刀神狗朗のときは、かなり接近して話しています。
第五王権者「緑の王」
第五王権者の緑の王。
行方不明になった白銀の王を探しています。
アニメ1期では、姿は見せないものの、キツネ煙をそそのかすなど、裏工作をしていました。
以前、赤の王が暴走して起こった迦具土事件の被害者であり、瓦礫の下敷きになっていたところを、磐舟天鶏に助けられています。
黄金の王が亡くなれば、最強の王を言われるほどの実力者です。
一方で、何を考えているのか分からないような不気味さのある、計算高い人物です。
第六王権者「灰色の王」
磐舟天鶏と名乗っていますが、その正体は第五王権者で、灰色の王。
彼もまた、迦具都事件の被害者です。
当時は死亡したとされていましたが、緑の王・比水流と結託してドレスデン石盤を狙っています。
普段は、比水流の世話役をやっており、基本いつも酒を飲んでいる酔っ払いです。
迦具都事件では、ダモクレスダウンを止めるのに失敗し、多くの犠牲者を出してしまいました。
その際、比水流を救い、彼が緑の王になる瞬間に立ち会っています。
第七王権者「無色の王」:三輪一言
第七王権者で先代の無色の王・三輪一言。
未来を予知する能力がありましたが、すでに故人となっているので姿は見せず、セリフだけの登場となっています。
山奥にこもって生活しており、夜刀神狗朗から敬愛されていた育ての親であり、主でもあります。
穏やかな人物で、狗朗を本当の息子のように思っていました。
夜刀神狗朗
夜刀神狗朗は、先代の無色の王・三輪一言の臣です。
黒髪を後ろでひとつに束ねており、一言一筋に生きてきました。
一言亡き後は、次の無色の王が悪しき者であれば討て、という遺言を、一言から授かっています。
伊佐那社が吠舞羅に襲われたとき、助けたのが夜刀神狗朗です。
まだどの王の配下にもなっていないため、他のクランたちに恐れられています。
剣術や体術に優れた人物で、一言からたまわった「愛刀ことわり」を使用しています。
また、テープレコーダーに録音した一言の句を聞く度に頬を赤らめています。
赤の王のクラン:吠舞羅(ホムラ)
吠舞羅は、赤の王クランズマンで結成された集団の名前です。
赤には、暴力的な性質で、気の荒いメンバーが揃っています。
血の気の多い若者が中心ですが、見境なく暴力をふるうことはありません。
また、メンバー内での結束力は強く、赤の王に分け与えられた炎の能力を扱います。
吠舞羅の合言葉は、
「No Blood, No Bone, No Ash.(血も骨も、灰すら残さず焼き尽くす)」。
普段は、草薙出雲が経営する「Bar HOMRA」が集合場所。
ただし、バーカウンターに傷をつけると、普段は温和な草薙が激怒します。
草薙出雲
草薙出雲は「Bar HOMRA」のマスターであり、吠舞羅の初期メンバーです。
赤のクランですが、穏やかで柔らかな京都弁で話すのが特徴。
吠舞羅のなかでも頭脳派で、英語も話せます。
周防尊との付き合いは学生時代からと古く、セプター4の淡島世理とも繋がりがあります。
櫛名アンナ
いつも周防尊の側にいる吠舞羅のマスコット・櫛名アンナ。
無口な少女ですが、周防尊に大きな信頼を寄せています。
ビー玉のようなものを使って予知したり、人の心を見抜く能力があります。
色覚に異常があって、赤しか認識することが出来ません。
周防尊はアンナの叔母の教え子で、アンナの両親が事故で亡くなったあと、2人は知り合いました。
八田美咲
吠舞羅の斬り込み隊長・八田美咲。
短気で感情のままに動いてしまうのが欠点です。
スケボーを乗り回し、いつも金属バットを武器に持っています。
セプター4の伏見猿比古とは、学生時代からの親友でしたが、現在ふたりの仲には因縁があります。
女性には全く免疫が無く、苦手という言葉がピッタリです。
しかし仲間に対する思いは強く、十束多々良を殺害した犯人をずっと探し続けています。
十束多々良
十束多々良は、吠舞羅の初期メンバーですが、登場時から故人となっています。
マイペースで、誰とでも仲良くなれる人懐こい性格。
いつの間にか吠舞羅の中心にいるような人物でした。
また、周防尊の能力が暴走しないよう、ストッパーの役割も果たしていました。
趣味であるビデオ撮影中、伊佐那社の姿に似た無色の王を名乗る男に殺害されてしまいます。
青の王のクラン:セプター4
青の王・宗像礼司率いるクランズマンで結成された集団セプター4は、能力者を対象とした治安組織です。
主に、特殊能力による犯罪を扱っており、東京法務局戸籍課第四分室の外部機関という位置づけになっています。
出動時は、腰にサーベルをさしていますが、ロックがかかっており、許可が下りないと抜けないという仕組み。
「抜刀」という号令がかかると、ロックが解除され戦闘態勢にはいりますが、緊急時には「緊急抜刀」も認められています。
淡島世理
淡島世理は、セプター4の副長を務めている規律正しい女性メンバーです。
ナイスバディに超ウルトラミニスカートの制服が特徴。
あんこを溺愛しており、和菓子にあんこ大量盛りしたり、カクテルにもあんこを入れています。
吠舞羅の草薙出雲とはちょっとした縁があり、「Bar HOMRA」を訪れることもしばしば。
草薙も、淡島用に大量のあんこをストックしているようで、あんこカクテルは「Bar HOMRA」のメニューに存在しています。
伏見猿比古
伏見猿比古は、舌打ちが癖で、いつもやる気のなさそうな態度ですが、仕事は完璧にこなします。
八田美咲とは同じ中学の出身で、クラスも親友でした。
以前は、吠舞羅のメンバーでしたが、その後、敵対するセプター4に移った異色の経歴の持ち主です。
両方の配下になっていたので、赤・青両方の能力を使うことが出来る、ちょっと珍しい人物です。
しかし劇中で赤の能力を使ったシーンは、一度しかありません。
高クオリティを誇る美しい映像
アニメ『K』の見どころといえば、クオリティの高い映像と、ハイレベルなストーリー展開です。
王が特殊能力を発揮したときやバトルシーンもさることながら、ダモクレスダウンのシーンでは、想像以上の迫力を感じて頂けると思います。
そして、セプター4の抜刀のシーンでは、新撰組を思わせるような規律正しさに、目を奪われるでしょう。
色と迫力とスピード感が見事に融合されたアニメ『K』。
その魅力を、ご自身の目で確かめてみてはいかがですか。
さらにハイレベルな劇場版やアニメ2期にも注目!
アニメ『K』に続き、2014年に『劇場版 K MISSING KINGS』、2015年にアニメ2期『K RETURN OF KINGS』が放送されました。
ストーリーは繋がっており、2期では姿を見せなかった緑の王や、灰色の王なども登場します。
また、他の王の登場で、色使いも増え、映像のクオリティがさらにアップしています。
よりハイレベルになったアニメ『K』の劇場版、2期もおすすめの作品です。
参考元
- ・参照リンク:K(アニメ) (けい)とは【ピクシブ百科事典】
- ・参照リンク:K (アニメ) - Wikipedia
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