『ウォーキング・デッド』シーズン3では、人間同士の争いがメインで描かれている。この辺りから、生きてく上での方向性が変わり、ウォーカーの脅威よりも人間の脅威に焦点をあてている。盛り上がりをみせたシーズン3が、どうんな展開になるのか追ってみよう。
『ウォーキング・デッド』とは
『ウォーキング・デッド』は、米ケーブルテレビで視聴率No1を誇る人気ドラマである。文明崩壊した世界を舞台に、生き残りをかけたサバイバルを描く。
日本でも、2010年に放送が始まると、これまでにない新たな【ゾンビ】作品として一躍有名になった。
2017年1月現在、シーズン7前半までが放送され、2017年2月には、後半の放送が予定されている。
リック率いる生存者たちが、安住の地を求めて恐怖に立ち向かう姿を描く!
舞台は巨大な刑務所とウッドベリー
ウォーカーの大群により、農場を失ってしまったリックたちは、再び放浪の旅に出ることになる。
シーズン2最終話から、1年後の2012年に放送された『ウォーキング・デッド』シーズン3では、あらたな局面を迎えていたのだ。
農場を追われたリックたちは、手付かずの刑務所を見つけ、新たな仲間も加わったことで人数も増えたため、そこに腰を下ろすとを決めた。
刑務所は、柵で囲まれ監視塔もあることから、周囲をみはるのにも便利である。ただ、広過ぎて目が行き届かないのは欠点のひとつである。
一方で、仲間とはぐれてしまったアンドレアは、ミショーンとともに、ウッドベリーと呼ばれる小さな町にいた。
ウッドベリーは、柵で仕切っただけの小さな街である。そこには総督と呼ばれる男が、全住民を率いていた。
その後、刑務所とウッドベリーとの、いさかいを目にすることとなる。
一見安全に見えて思わぬ落とし穴がある!
刑務所といえば、脱走も出来なければ、外部からの侵入者も許さない建物である。しかし、文明を失ってからでは、それも危うい。
現に、周りにはウォーカーがウヨウヨしているし、なかには、生存している犯罪者もいるかもしれない。こうなっては、決して安全とは言い切れないのだ。
また、建物も老朽化していれば、そこからウォーカーの侵入も考えられるし、物資を狙った輩も来るかもしれない。
一方、ウッドベリーは柵を作り、周りを囲んでいるが、1体2体のウォーカーなら対処できるが、大群で襲ってきたらひとたまりもないのである。
そう、どんなに安全と思った場所でも、思わぬ落とし穴もあるのだ。現に、ウォーカーから逃げていた数人が、刑務所の裏手から侵入している。
ただ、彼らはそこにリックたちがいると知っていたわけではない。ただの偶然だったのである。そして、ウッドベリーもまた同じなのである。
『ウォーキング・デッド』では必ず親子の絆が描かれている
『ウォーキング・デッド』では、リックとカールの親子の絆が、どのシーズンでも必ず描かれている。
1期では、カールがまだ子供だったということもあり、リックは一番にカールを守ることに重点をおいていた。
しかし、2期では次第にカールが父親の後を追い、自分もウォーカーと戦ってみんなを守りたいといいだす。
子ども扱いされたプライドもあったのか、カールはダリルの銃を盗み出すのである。
このことがあってから、リックはカールに男同士としての話をした。自分に何かあったら、母を守るのはカールしかいない。
たとえば、その逆もあるだろう。現に、リックを守るために、ウォーカー化したシェーンを撃ったのは、カールである。
しかも、カールにとってシェーンは、リックがいない間、父親がわりになってくれた恩人であった。
にも関わらず、躊躇せずに撃てたのは、この世界での生き方を、学んだからなのではないだろうか。
恩人であっても、ウォーカー化してしまったものは、別物と考えたのであれば、先行きが不安なのも、いたしかたないのかもしれない。
この辺りから、親子関係がギクシャクしてくるが、それは二人の考え方の違いが大きな要因である。
カールは、リックの甘さや、自分をいつまでも子供扱いすることが許せないで反抗していく。一方リックは、カールに人間らしい心を持ったままでいて欲しいと願う。
この世界では、優しい心を持っていては生き延びることはできないかもしれない。
しかし最低限、人としての気持ちを持っていて欲しいと願うのは、やはり親だからではないだろうか。
ふたりの親子関係がどうなっていくのか、本編で描かれる、親子の絆にも注目して欲しい。
シーズン3から加わった人物
ガバナー総督(フィリップ・ブレイク)
ガバナーは、ウッドベリーの住民から総督と呼ばれている。3期では、リックたちの新たな敵となっていく。
ウォーカーとなってしまった娘を葬ることが出来ず、自室で隔離している。研究者を使って治療方法を探らせているが、現状では治療不可能である。
総督としての顔の他に裏の顔があることを、住民は知らないでいるが、実は冷酷な男である。
タイリース・ウィリアムズ
タイリースは、妹のサシャを含め5人で生き延びていたが、ウォーカーから逃げる際、たまたま刑務所の裏手から入ってしまった。
カールによって刑務所内に迎え入れられるが、ローリの死で精神に異常をきたしたリックを見て動揺し、仲間とともにウッドベリーに移る。
サシャ・ウィリアムズ
頼りない兄に代わって、冷静に判断できる強い女性である。ウッドベリーの不自然さにもいち早く気づいたのサシャである。
常識的な一面もあるが、仲間を守るためには、冷徹になれる一面もある。
ガバナーの最終目的は何だったのか!?
ガバナーは、リックに対して異常なほど執着していた。何が彼をそこまで奮い立たせたのか。
もともとは、縄張り争いが発端であった。狭い範囲で限られた物資を、分け合うほどきれいな世界ではない。
しかも、自分たちより安全な、柵に囲まれていたとなると、嫉妬しても仕方ない。
まるで動物のようだが、文明が崩壊した世界では、物資が少なくなるのは死活問題である。
また、ダリルの兄メルルがグレンとマギーを連れ去ったことも、事件を起こす引き金となっている。彼らを助けるために、まずリックたちがウッドベリーに侵入。
リックらが侵入したのは、総督にとって心外だったが、それ以前にミショーンが娘を殺したことへの怒りが、追い討ちをかけたのである。
結果的には、最後はリックたちへの憎しみで動いていたのだろう。しかし、自分もすべてを失うことになるのである。
街vs刑務所!この戦いに意味はあったのか
刑務所vsウッドベリーの一部の戦闘員との戦いが始まる。本当に戦う必要があるのか?ということだが、総督は住民たちに、リックたちが襲ってくると話す。
もちろんそれはデマカセで、襲ってくる前に襲撃してやろうと、奮い立たせるのだ。要は奇襲攻撃を仕掛けるのである。
これに対しリックたちも立ち向かう。そして、閃光手榴弾攻撃に恐れた住民たちが、ウッドベリーに引き返すも、総督は戻れという。
だれだって、勝てない戦いはしたくはない。いうことを聞かなかった住民を、総督は皆殺しにしてしまうのだ。
その結果、リックは何も知らない住民全員を引き取り、仲間として受け入れることにしたのである。
では総督はどうしたのかというと、シーズン4でこれが明らかにある。
縄張り争いから始まった戦いであったが、この戦いに意味はあったのだろうか? ただ総督の感情に、巻き込まれた人が無残に亡くなっただけなのだろう。
シーズン4は総督がメインの展開?
最後まで生き残った総督だが、彼はそんな簡単に死ぬわけがない。依然として、リックに怒りを感じているに違いない。
執念深いという意味でも、シーズン4では総督を中心にしたストーリーで展開される。
何もなくなった総督は、新たな自分を見つけることが出来るのだろうか。
それとも…。
参考元
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