2012年のアニメ放送開始以来、絶大な人気を博している近未来SFサスペンスアニメ『PSYCHO-PASS』の待望の新作『PSYCHO-PASS| Sinners of the System Case2 First Guardian』がスクリーンに帰ってきました。今回はこの最新作アニメのあらすじを徹底解説します!
- 『サイコパス SS Case2 First Guardian』とは?
- 『サイコパス SS Case2 First Guardian』のあらすじ1 国防空軍基地
- 『サイコパス SS Case2 First Guardian』あらすじ2 フットスタンプ作戦
- 『サイコパス SS Case2 First Guardian』あらすじ3 須郷に掛けられた容疑
- 『サイコパス SS Case2 First Guardian』あらすじ4 第2の事件
- 『サイコパス SS Case2 First Guardian』あらすじ5 大友の目的と正体
- 『サイコパス SS Case2 First Guardian』あらすじ6 真犯人
- 『サイコパス SS Case2 First Guardian』あらすじ7 正義の鉄槌
- 『サイコパス SS Case2 First Guardian』あらすじ8 刑事課一係の物語は続く…
- 『サイコパス SS Case2 First Guardian』まとめ
硬派で美麗なアニメーションとシナリオの秀逸さから絶大な人気を博し、劇場アニメとして公開された『PSYCHO-PASS サイコパス|SS (Sinners of the System)』。
本記事では2番目に公開された『PSYCHO-PASS| Sinners of the System Case.2 First Guardian』についてご紹介します。
新しくも懐かしい『PSYCHO-PASS』の世界観や本作のあらすじを、結末まで詳しくご紹介します!
記事の後半にはネタバレも含んでいますので、「ネタバレせずにあらすじを知りたい」という人は前半部分だけ、物語のラストまでしっかり知りたい人は後半もチェックしてくださいね!
『サイコパス SS Case2 First Guardian』とは?
2012年に『PSYCHO-PASS サイコパス』アニメ第1期が放送され、その後2014年にアニメ2期、そして2015年『劇場版 PSYCHO-PASS サイコパス』が公開。
そして2019年、4年間の沈黙を破って『PSYCHO-PASS』の新作アニメーションが、劇場版三部作として帰ってきました。
表題は『PSYCHO-PASS| Sinners of the System』。
3ヶ月連続公開となった本作では、3本ともそれぞれキャラクターごとにスポットが当てられることが事前に明らかにされていました。
1作目『PSYCHO-PASS| Sinners of the System Case.1 罪と罰』では、公安局刑事課一係“霜月美佳”監視官と“宜野座伸元”執行官。
そして、2作目である本作は公安局刑事課二係“須郷徹平”監視官と元公安局刑事課一係所属の“征陸智己”執行官の2人を主人公に置いています。
これまでの作品では全く絡まなかった2人ですが、一体どのようなストーリーを迎えるのでしょうか。
特に須郷徹平の過去はこれまでにもほとんど明らかにされておらず、明かされているのは、元は国防省軍事ドローン研究施設で働いていたという少々怪しい経歴です。
須郷徹平の過去とは? そして、彼ら二人の出会いとは…?
その謎を紐解くべく、『PSYCHO-PASS| Sinners of the System Case.2 First Guardian』のストーリーを結末まで詳細にご紹介していきます。
※後半にはネタバレも含まれていますので、ネタバレしてほしくない人は記事の前半だけチェックしてくださいね!
『サイコパス SS Case2 First Guardian』のあらすじ1 国防空軍基地
公安局刑事課一係・須郷徹平のもとに外務省職員と称して、花城フレデリカという人物が視察に訪れます。
刑事課一係は、以前にシーアン(東南アジア連合・SEAUn)で試験的に導入されたシビュラシステムに関わった際、少々大規模な騒動を起こしていました(2015年公開、『劇場版 PSYCHO-PASS サイコパス』を参照)。
それが一歩間違えれば外交問題になりかねない、と懸念した外務省からの派遣だったようです。
しかしこの職員、花城フレデリカの本当の目的は別にありました。
彼女は政府で新たにスタートする軍事プロジェクトに、須郷を引き抜くため、その勧誘のために刑事課一係に近づいたのでした。
なぜ、わざわざ須郷徹平だったのでしょうか。
それは須郷が潜在犯落ちして、刑事課の執行官として配属される前。
過去に、国防空軍のドローン部隊エース・First Guardianと呼ばれる凄腕パイロットだったからです。
2112年夏、沖縄。
須郷徹平は国防軍第15統合任務部隊所属として、沖縄県名護市に位置する国防空軍基地に配属されていました。
(この名護市の基地は現在、在日米軍の軍用基地として用いられている、キャンプ・シュワブを舞台としています。
作中でも“旧キャンプ・シュワブ”と明示されており、シナリオの綿密な考証と社会に対する問題提起が伺えます。)
基地では須郷と、彼の上司である大友逸樹大佐との交友が描かれます。
大友は訓練をたゆまず、須郷とのスパーリングも行っていました。
大友の動きに須郷は敵わず、負けてしまいます。
大友は訓練毎に自身のパーソナルデータをスパーリング・ロボットへ記録していました。
軍という自らの死と密接に関わる職業において、死んでもなお自分を残しておきたいという思いがあったようです。
須郷の属するドローン部隊は、色相のにごりにくい体質のメンバーで構成されていました。
そんな部隊や軍としての活動に対し、大友は「シュビラシステムが認めた人殺し」と呼びます。
自分たちの活動に対し、疑念を感じているのか…? しかし、それでも2人は訓練を続けます。
※このあとはネタバレの要素が含まれます!ご注意ください!
『サイコパス SS Case2 First Guardian』あらすじ2 フットスタンプ作戦
そしていよいよ実戦。呼称「フットスタンプ作戦」の実行です。
実践の舞台は政府軍と反政府ゲリラとの内戦が続く、東南アジア連合・SEAUn(シーアン)。
日本国防軍は政府側を支援。地上部隊とドローン部隊の2つを派遣します。
須郷徹平は、この内のドローン部隊所属です。現地には赴くことなく、沖縄の基地から遠隔操作で任務に当たります。
須郷の任務は大友大佐ら地上部隊の援護。
須郷は地上への応援や目標の破壊など、淡々と任務に当たり、その比類なき腕を発揮します。
しかし援護を行う中で、携行弾数が報告より少ないことに気づきます。
追い詰められていく地上部隊。
大友は遺言とばかりに、もし俺が死んだら…、とこっそりロッカーに隠していたブランデーの在り処を須郷に伝えます。
須郷は抵抗しますが、本部の指示により救援物資投下後、帰投を命じられ、作戦続行を断念。
泣く泣く地上部隊に向けて指定された救援物資を投下する須郷。
直後ドローンは強制ログアウトされてしまいます。
作戦終了後、大友大佐が戦地から帰ってくることはありませんでした。
それを期に、須郷の色相は悪化の一途をたどります。
そんな時、外務省への軍用ドローンによる襲撃事件が発生しました。
『サイコパス SS Case2 First Guardian』あらすじ3 須郷に掛けられた容疑
青柳監視官と征陸執行官の両名が、襲撃事件の手がかりを掴むため沖縄へ上陸します。
実は襲撃された軍用ドローンは倉庫から盗まれたもので、その時の監視カメラが犯人の姿を捉えていたのです。
そこに映っていたのは、任務で死んだはずの大友大佐の姿でした。
そして、そのドローンは須郷のIDを使って操作されたものだったと、征陸は須郷に伝えます。
そんなことはありえないと主張する須郷。
機密上、フットスタンプ作戦のことは明かせません。
お互い協力し合おうと、征陸は須郷の心をほぐします。
そして須郷は青柳・征陸とともに、大友の妻・燐の事情聴取に同行することになります。
大友の妻・燐は、基地で軍人として働いていましたが、大友の死後は職を辞め、軍とは一切関わりのない職に付きました。
燐は大友の生存を複雑な気持ちで受け止めます。
夫の死から立ち上がり、心持ちを切り替えようとしたときの知らせでした。
大友を通じて燐とも仲が良かった須郷は、その様子に胸を痛めます。
そして燐へ向けられる聴取に耐えきれず、須郷は征陸に対して激高してしまいます。
それを経た征陸は「やましいことを抱えている人間は、他人を想って怒れない」と考え、“刑事の勘”により須郷の容疑は晴れました。
『サイコパス SS Case2 First Guardian』あらすじ4 第2の事件
征陸の本来の姓である宜野座。
この宜野座は沖縄に由来する土地姓です。
潜在犯落ちし、執行官となった征陸は、普段行動が制限されているため、妻の住まうこの沖縄に帰ってくることも、一生のうちでほとんどかなわないようなことでした。
それを見越した青柳監視官は、燐の事情聴取を終えたあと、征陸のためにちょっとした寄り道をします。
宜野座家、彼の妻の住む家へ送り届けたのです。
そこには、本来セラピーが必要な状態に陥った妻が一人療養を続けていました。
征陸は自らの妻と十数年来の再開を果たし、また仕事ばかりになってしまう自分を悔やみながら、自らの息子・伸元の人生に一生を捧げる決意を固めます。
セキュリティデータから征陸が実家に入ったことを知った宜野座は、征陸に対し声を荒げます。
アニメ1期以前でのギスギスした親子関係が再現されています。
一方その頃、宜野座監視官・狡噛執行官・縢執行官の3名は九州地区の外務省管轄である特区・出島にいました。
監視カメラの映像を頼りに、軍事ドローンを強奪したとみられる大友がこのエリア内に潜伏していることを突き止めます。
すると、外務省建物内を調査中、軍事ドローンによる襲撃が。
宜野座らは難を逃れますが、再び多数の死者が出ます。
そしてその犠牲者の中には、フットスタンプ作戦の関係者である人物も含まれていました。
『サイコパス SS Case2 First Guardian』あらすじ5 大友の目的と正体
沖縄―長崎における一係の捜査は進みます。
沖縄で音声通話を行う青柳・征陸の横には須郷も同席していました。
作戦会議中画面に表示された、出島でのドローン襲撃事件を見て須郷はその犠牲者の中に見覚えのある顔を見つけます。
それはフットスタンプ作戦で指揮系統側にいた外務省の人間でした。
須郷は一連の襲撃事件と自らが遂行した作戦の関連に気づき、機密事項であるフットスタンプ作戦という呼称を通話の中に流してしまいます。
その直後、征陸らが基地内で借用していた回線がすべてダウン。
征陸らがなすすべもないままに、須郷は拘束されてしまいます。
拷問を受ける須郷。目を潰されそうになったすんでのところで、公安局の強制捜査権限を携えた征陸と青柳が駆けつけます、
回線を無理やり切らせたことが公安局局長・壬生局長の怒りに触れ、強制捜査の許可が降りたようでした。
しかし強制捜査は所詮時間稼ぎ。何か短時間でフットスタンプ作戦に関する証拠を見つけ出さなければなりません。
征陸は須郷に大友が何か残したものはないか尋ねます。
須郷はそこで、ロッカーから取り出して以来、口をつけていなかった大友のブランデーのことを思い出すのでした。
程なくしてブランデーの中からメモリーチップを発見。
その中身は、この基地の地下深くに位置する、米軍基地“キャンプ・シュワブ”時代の遺産、原水力潜水艦の場所を記したものでした。
それを見た須郷らは、軍用ドローンによる襲撃の延長、原水力潜水艦を用いた大規模テロの可能性を危惧し、基地深部へ向かいます。
そして、その場所には大友がいる可能性が高く、青柳監視官・征陸執行官とともに先を急ぎます。
『サイコパス SS Case2 First Guardian』あらすじ6 真犯人
一方、宜野座たちも出島で犯人・大友を追い詰めていました。
出島内は特区扱いになっているため、ドミネーター権限が発動できません。
したがって、追跡と拳で大友の確保に向かいます。
原水力潜水艦のおかれた基地深部にたどり着いた征陸・青柳・須郷。
彼らの前にも大友が姿を表します。
こちらでは、ドミネーターが対象から生体反応を読み取ることができず、犯罪係数を計測することすらできません。
刑事課の二人と大友の戦闘が始まりますが、青柳が窮地に陥ってしまいます。
征陸は青柳を救うため、一旦戦闘を離脱。
戦いは、大友と須郷の一騎打ちとなりました。
肉弾戦を経て、須郷は大友を倒します。
しかし、それは大友が生前自分の生体情報を記録していたスパーリング・ロボットでした。
時同じくして出島の宜野座・狡噛・縢も大友を確保しますが、こちらもプログラムされたスパーリング・ロボットだったことが明らかになります。
しかし、ただの訓練用ロボットに犯罪行為はできません。
このロボットを犯罪に仕向けるようプログラムした人物がいるはずでした。
その人物とは、大友の妻・大友燐でした。
スパーリング・ロボットには大友の生体情報の他に、彼女の思考がプログラミングされていたのです。
燐にテロを起こすつもりはなく、軍人として、全ては復讐のために動いたのです。
『サイコパス SS Case2 First Guardian』あらすじ7 正義の鉄槌
SEAUnでの内戦処理の結果は、日本国防軍支援の政府側の勝利でした。
大友は紛れもなく、東南アジア連合・SEAUnで命を落としましたが、その死因は戦いによるものではなかったのです。
死因は毒殺、VXガスによる中毒死でした。
それは、須郷が作戦帰投時、上官の命令で投下した支援物資から放出されたものでした。
そのVXガスにより、反政府ゲリラは壊滅。政府軍の勝利は決定的になりました。
夫は殺害された。燐は職を変えてもなお、軍人であることをやめられませんでした。
彼女の目的は地上の基地内でのフットスタンプ作戦に関わった上官の殺害、夫を死に至らしめた元凶への復讐だったのです。
燐のもとへ駆けつける須郷。しかし時すでに遅し。燐はその復讐の相手である上官のだまし討ちにあい、拳銃で撃たれて息を引き取っていました。
一方、その上官の逃亡を防ぐため、征陸と青柳は国防軍基地の外へ出ました。
そこには逃亡しようとする上官の姿がありました。
外務省を出たことで、ドミネーターの認可がおり、犯罪係数の測定が可能になっています。
ドミネーターは社会にとって悪か否かを判定するものであり、単純な凶暴性で犯罪係数を出すものではありません。
よって国益に反しない限り、たとえ軍人という仕事であろうとも職務を全うしていれば、色相はクリアに保たれます。
しかし上官は自己保身のため、私情で燐を殺してしまいました。
犯罪係数はover300。執行モード、リーサル・エリミネーター。
作戦の詳細を聞き出すことはかないませんでしたが、これ以上闇に踏み込むのは危険と判断しての手打ちでした。
『サイコパス SS Case2 First Guardian』あらすじ8 刑事課一係の物語は続く…
これが2112年の物語です。
須郷は国防省軍事ドローン研究施設に配属されますが、色相の悪化はやまず、潜在犯に。
同年某日、征陸智己執行官殉職。
翌年12月、須郷徹平執行官、公安局刑事課二係に配属。
須郷は外務省の誘いを断りましたが、外務省役員・花城は「いずれ変わらなければならない時は来る」という言葉を残して去っていきます。
物語は「Case3. 恩讐の彼方に…」に続きます。
『サイコパス SS Case2 First Guardian』まとめ
『PSYCHO-PASS| SS Case.2 First Guardian』のあらすじをご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか?
今まで知られていなかった須郷の過去や、フットスタンプ作戦の全容が明らかになった本作に続き、これからいよいよ3部作のエンディングを飾る3作目が公開されます。
今までテレビアニメシリーズや劇場版を観たことがなかった方も、この機会にご覧いただき、最終作に備えてみてはいかがでしょうか?
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