米・メジャーリーグに挑戦した日本人を紹介します。今回は2003年~2008年です。皆さんもよく知ってる「あの選手」も登場します!
MLBでプレーした日本人メジャーリーガー(2003年)
松井秀喜 日本人メジャーリーガー初のWCでMVPに輝く!
読売ジャイアンツ(1993~2002年)⇒ニューヨーク・ヤンキース(2003~09年)-ロサンゼルス・エンゼルス・オブ・アナハイム(2010年)-オークランド・アスレチックス(2011年)-タンパベイ・レイズ(2012年)
日米の名門球団で4番を務め、「ゴジラ」の愛称で親しまれました。
2009年には日本人初のワールドシリーズMVPを獲得しました。
メジャー通算成績:1236試合1253安打175本塁打760打点・打率.282
日本プロ通算成績:1268試合1390安打332本塁打889打点・打率.304
MLBでプレーした日本人メジャーリーガー(2004年)
WBC胴上げ投手 大塚晶則
近鉄バファローズ(1997~2002年)-中日ドラゴンズ(2003年)⇒サンディエゴ・パドレス(2004年~05年)-テキサス・レンジャーズ(2006年~07年)
変化鋭い縦スライダーと150キロを超す速球を武器に、中継ぎ、抑えとして活躍。2006年開催の第1回WBCでは胴上げ投手となりました。
メジャー通算成績:236試合13勝15敗39セーブ74ホールド
日本プロ通算成績:305試合14勝23敗137セーブ
*日本プロの成績はNPBのみ
MLBでもシンカーを決め球に! 高津臣吾
ヤクルトスワローズ(1991~2003年)⇒シカゴ・ホワイトソックス(2004年~05年)-ニューヨーク・メッツ(2005年)⇒東京ヤクルトスワローズ(2006~2007年)
サイドスローから繰り出される決め球シンカーを武器に、メジャーリーグへ殴り込み! 日本時代同様にブルペン(中継ぎ・抑え)として起用されていましたが、期待通りの成績を残せず、2年で日本に復帰しました。
メジャー通算成績:99試合8勝6敗27セーブ8ホールド
日本プロ通算成績:598試合36勝46敗286セーブ8ホールド
*日本プロの成績はNPBのみ
メジャーリーガーも驚いた超スローボール 多田野数人
クリーブランド・インディアンス(2004年~05年)‐オークランド・アスレチックス(マイナー契約*2006~2007年)⇒北海道日本ハムファイターズ(2008~14年)
「松坂世代」のひとり。日本のプロ野球を経ずにメジャーに挑戦した選手。
立教大学卒業後に単身アメリカに渡りました。独特な「ガチョーン投法」から山なりの超スローボールや多彩な変化球を繰り出す「個性派投手」として活躍。
メジャー通算成績:15試合1勝1敗0セーブ0ホールド
日本プロ通算成績:80試合18勝20敗0セーブ2ホールド
*日本プロの成績はNPBのみ
MLB初衝撃のデビュー! 「リトル」松井稼頭央
西武ライオンズ(1994~2003年)⇒ニューヨーク・メッツ(2004年~06年)-コロラド・ロッキーズ(2006年~07年)-ヒューストン・アストロズ(2008年~10年)⇒東北楽天ゴールデンイーグルス(2011~2017年)-埼玉西武ライオンズ(2018年)
類まれなる身体能力で「走・攻・守」三拍子揃ったプレーヤーとして、鳴り物入りでメジャーリーグ入り。「リトル松井」の愛称で日本人内野手では最も長くメジャーで活躍しました。メジャー史上初の初打席初球本塁打を記録しました。2007年にはワールドシリーズにも出場し、対戦相手のボストン・レッドソックスには松坂大輔や岡島秀樹が所属し、「日本人対決」にも注目が集まった。
メジャー通算成績:630試合615安打211打点・打率.267、102盗塁
日本プロ通算成績:1913試合2090安打837打点・打率.291、363盗塁
MLBでプレーした 日本人メジャーリーガー(2005年)
MLB チームのワールシリーズ制覇を支えた井口資仁
福岡ダイエーホークス(1997~2004年)⇒シカゴ・ホワイトソックス(2005~07年)-フィラデルフィア・フィリーズ(2007年)-サンディエゴ・パドレス(2008年)-フィラデルフィア・フィリーズ(2008年)⇒千葉ロッテマリーンズ(2009~2017年)
ホークス時代は「走・攻・守」の三拍子揃い、長打力も兼ね備えたチームの中心選手でした。MLB移籍をし、ホワイトソックス時代には「献身的なプレー」でチームの世界一に貢献しました。
MLB移籍した日本人内野手が苦戦するなかでも、井口は攻守にバランスの良い選手として、安定した成績を残していました。
メジャー通算成績:493試合494安打44本塁打205打点・打率.268
日本プロ通算成績:1915試合1760安打251本塁打1017打点・打率.270
MLBでも「いてまえ」期待も…実力を発揮できなかった中村紀洋
近鉄バファローズ(1993~2004年)⇒ロサンゼルス・ドジャース(マイナー契約*2005年)⇒オリックス・バファローズ(2006年)‐中日ドラゴンズ(2007~08年)‐東北楽天ゴールデンイーグルス(2009~2010年)‐横浜DeNAベイスターズ(2011~14年)
近鉄バファローズ時代は「いてまえ打線」の主砲として活躍。広角に長打が打て、豪快なバット投げでファンを魅了。MLB挑戦をし、マイナー契約からメジャーへ昇格したものの1カ月で戦力外となり、その後、再びメジャー昇格を果たせず、翌年から日本プロ野球界へ復帰。
メジャー通算成績:17試合5安打0本塁打3打点・打率.128
日本プロ通算成績:2267試合2101安打404本塁打1348打点・打率.266
MLBでも強気の投球 藪恵壹
阪神タイガース(1994~2004年)⇒オークランド・アスレチックス(2005年)-サンフランシスコ・ジャイアンツ(2008年)⇒東北楽天ゴールデンイーグルス(2010年)
阪神時代はルーキーから活躍し、死球御免の打者の内角を攻める強気のエースとして君臨。メジャーでは中継ぎとして起用されました。ジャイアンツ時代には中継ぎ登板して、僅か1球で三重殺に仕留めるという珍しいプレーを完成させたことがあります。
メジャー通算成績:100試合7勝6敗1セーブ10ホールド
日本プロ通算成績:279試合84勝106敗0セーブ2ホールド
MLBでプレーした 日本人メジャーリーガー(2006年)
MLBで再生した”大魔神”の後輩 斎藤隆
横浜ベイスターズ(1992~2005年)⇒ロサンゼルス・ドジャース(2006~08年)-ボストン・レッドソックス(2009年)-アトランタ・ブレーブス(2010年)-ミルウォーキー・ブルワーズ(2011年)-アリゾナ・ダイヤモンドバックス(2012年)⇒東北楽天ゴールデンイーグルス(2013~2015年)
高校から大学、日本プロ球界と”大魔神”佐々木主浩と同じ道を歩んだ長身投手。先輩と同じくMLB挑戦をし、ドジャースにはマイナー契約での入団でしたが、チャンスをものにしてチームの抑えとして活躍。ベイスターズ晩年は故障などに悩まされ、期待通りの活躍ができませんでした。しかし、海を渡り、見事に再生を果たしました。複数球団を渡り歩きましたが、どこでも信頼できるプルペン(中継ぎ・抑え)投手として活躍を見せました。2007年にはメジャー日本人最速(当時)159キロを記録しました。
メジャー通算成績:338試合21勝15敗84セーブ40ホールド
日本プロ通算成績:403試合91勝81敗55セーブ14ホールド
MLBでも”超”攻撃的捕手! 城島健司
福岡ソフトバンクホークス(1995~2005年)⇒シアトル・マリナーズ(2006年~2009年)⇒阪神タイガース(2010~2012年)
ホークス時代は先輩投手に育てられ、強肩強打に強きのリードと”超”攻撃的捕手として活躍し、日本を代表する捕手にまで成長。日本人捕手として初のMLB挑戦。持ち前の物おじしない性格でチームメイトと積極的にコミュニケーションを図るも、文化の違いなどから思うようなリードができず、苦しんだ。それでも、2年連続二けた本塁打を放つなど強肩強打の捕手としての可能性を示した。
メジャー通算成績:462試合431安打48本塁打198打点・打率.268
日本プロ通算成績:1323試合1406安打244本塁打808打点・打率.296
2007年
井川慶
ニューヨーク・ヤンキース(2007~2008年)
日本時代にノーヒットノーランを達成したことがある阪神のエース。
メジャーでは思うような成績を残せず、メジャーとマイナーを行ったり来たりでした。
メジャー通算成績:16試合2勝4敗
岩村明憲
タンパベイ・デビルレイズ/タンパベイ・レイズ(2007年~09年)-ピッツバーグ・パイレーツ(2010年)-オークランド・アスレチックス(2010年)
日本時代は強打の3塁手でしたがメジャーでは主に「1番セカンド」を任されました。
2008年の球団史上初優勝の原動力になりました。
メジャー通算成績:408試合413安打16本塁打117打点・打率.267
岡島秀樹
ボストン・レッドソックス(2007年~11年)-オークランド・アスレチックス(2013年)
独特な投球フォームでセットアッパーとして活躍。
入団当初は同年に入団した松坂大輔よりも評価は低かったものの前評判を覆す活躍を見せました。
メジャー通算成績:266試合17勝8敗6セーブ84ホールド
桑田真澄
ピッツバーグ・パイレーツ(2007年)
長らく読売ジャイアンツでエースとして活躍。
39歳でのメジャーデビューという遅咲きとなりました。
しかし1勝も挙げられずに2カ月で戦力外となりました。
メジャー通算成績:19試合0勝1敗0セーブ3ホールド
松坂大輔
ボストン・レッドソックス(2007年~12年)-ニューヨーク・メッツ(2013年~14年)
レッドソックス時代はエースとして活躍しますが、怪我に悩まされ、徐々に成績が下降。
メッツ移籍後も不本意な成績に終わり、2016年から日本球界復帰。
メジャー通算成績:158試合56勝43敗1セーブ3ホールド
2008年
黒田博樹
ロサンゼルス・ドジャース(2008年~2011年)-ニューヨーク・ヤンキース(2012年~2014年)
メジャー2球団でエースとして活躍。
2010年~メジャー最終年となった2014年まで、5年連続2ケタ勝利をマークしました。
練習姿勢や男気溢れる性格で、メジャーの若手選手など同僚から尊敬される選手でした。
メジャー通算成績:212試合79勝79敗
小林雅英
クリーブランド・インディアンス(2008年~09年)
日本の千葉ロッテ時代に「幕張の防波堤」と呼ばれ、2005年の日本一に貢献した投手。
メジャー2年間は目立った成績を残せず、日本球界に復帰しました。
メジャー通算成績:67試合4勝5敗6セーブ2ホールド
福留孝介
シカゴ・カブス(2008年~2011年)-クリーブランド・インディアンス(2011年)-シカゴ・ホワイトソックス(2012年)
メジャーデビュー戦となった開幕戦で9回に同点3ランホームランを放ち、ファンに衝撃的なインパクトを与えました。
メジャー通算成績:596試合498安打42本塁打195打点・打率.258
福盛和男
テキサス・レンジャーズ(2008年)
開幕戦に中継ぎ登板し、メジャーデビューを果たしますが打ち込まれて、ホロ苦いデビューとなりました。
その後はマイナー生活が続き、福盛の希望で戦力外となり日本球界に復帰しました。
メジャー通算成績:4試合0勝0敗0セーブ0ホールド
薮田安彦
カンザスシティ・ロイヤルズ(2008年~09年)
日本の千葉ロッテ時代は中継ぎのスペシャリストとして活躍しましたが、メジャーでは結果を残せず、メジャー2年間のほとんどをマイナーで過ごしました。
メジャー通算成績:43試合3勝4敗0セーブ0ホールド
参考元
- ・メジャーリーグ・完全データ選手名鑑2017単行本
- ・メジャーリーグ人名事典単行本
- ・参照リンク:The Official Site of Major League Baseball | MLB.com
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