2015年『Whiplash(邦題:セッション)』で“スポ魂ジャズ映画”の異名をとり、その名を世界に轟かせたデイミアン・チャゼル監督の最新作、『LA LA LAND』が2017年2月24日に全国一斉公開されます。主演にライアン・ゴズリング、エマ・ストーンを迎え、脇を固めるのはJ・Kシモンズ。今回はそんな超注目作品のあらすじと監督・主要キャストのフィルモグラフィに迫っていきます!
2017年期待度NO.1ミュージカル!
出典:amazon『LA LA LAND』のあらすじ
売れない無名女優ミア(エマ・ストーン)は今日もオーディションに不合格。落ち込む彼女の耳に美しいジャズの調べが聞こえてくる。その音楽に導かれるように入ったバーで天才ジャズピアニスト・セバスチャン(ライアン・ゴズリング)と出会う。しかし、その出会いは最悪なものだった…。
後日、ミアはプールサイドで不機嫌そうに80年代ポップスを演奏するセバスチャンに再会する―――――。
アカデミー賞も飛びつく才能「デイミアン・チャゼル」監督のこれまで
1985年アメリカ・ロードアイランド州プロビデンス出身。幼少期から映画製作に興味を示すも、高校ではジャズ・ドラムに青春を捧げます。その時の音楽教官が非常に厳しい方だったそうで、後に彼のターニングポイントとなる『Whiplash(邦題:セッション)』の製作に大いに役立ったと語っています。
しかし、ドラムでの才能に見切りをつけた彼はハーバード大学へ進学。映画を本格的に学び始めます。
2009年『Guy and Madeline on a Park Bench(2009)』で監督・脚本デビュー。
その後『ラスト・エクソシズム2 悪魔の寵愛(2013)』『グランドピアノ/狙われた黒鍵(2013)』などで共同脚本の依頼を引き受けた後、ついに自身の経験を元にした作品『Whiplash(邦題:セッション)』の製作を開始します。
しかし、脚本を売り込んだプロデューサーたちの反応は良いものの、出資者を募る事ができませんでした。
そんな中ハリウッドのプロデューサー達が「未だ映画化されていないものの内容が素晴らしい脚本」と認める「ブラックリスト」に『Whiplash(邦題:セッション)』がリストアップされます。
それをきっかけに注目を集め、監督・プロデューサーのジェイソン・ライトマンの助けを借り、まずは短編映画を作成することに。
『Whiplash』の脚本を元に作成した短編映画がサンダンス映画祭アメリカ短編映画審査員賞を受賞。勢いをつけたチャゼル監督は翌年、長編映画『Whiplash(邦題:セッション)』を制作し、第89回サンダンス映画祭でクロージング作品として上映され、グランプリ及び、観客賞受賞。
デビュー第2作目でアカデミー賞3部門受賞、他2部門ノミネートという偉業を成し遂げました。
そんなチャゼル監督の最新作『LA LA LAND』はベルリン国際映画祭のオープニング上映作品となり、トロント国際映画祭では観客賞を受賞。著名な批評家により次期アカデミー賞有力候補との呼び声高い作品です。
「アカデミー賞が飛びついた才能」が次はどんな"初体験"を与えてくれるのか、期待が高まります!
最もセクシーな俳優「ライアン・ゴズリング」のこれまで
1980年、カナダのオンタリオ州ロンドン出身。
幼少期、カナダの人気子供番組『ミッキー・マウス・クラブ』のオーディションに参加し、17000人の応募者の中からレギュラーに選ばれます。
それから2年間、のちのグラミー賞歌手・ジャスティン・ティンバーレイクらと共演しました。
その後もドラマやコメディなどに出演し、俳優として本格的に活動をはじめます。
1996年にロバート・ティネル監督作品の『フランケンシュタインと僕』で映画に初出演すると、1997年にロサンゼルスに移り住みます。
そして、サンダンス映画祭審査員賞=最優秀作品賞受賞の『TheBeliever(2001)』で映画初主演を果たし高い評価を受けます。
その後は『完全犯罪クラブ(2002)』や『16歳の合衆国(2004)』等に出演。
さらに、『きみに読む物語(2004)』が記録的ヒットとなり、レイチェル・マクアダムスと共に一躍ハリウッドスター俳優の仲間入りを果たします。
『ハーフ・ネルソン(原題)(2006)』で史上7番目の若さでアカデミー主演男優賞にノミネート、インディペンデント・スピリット賞主演男優賞を受賞すると、『ラースと、その彼女(2011)』ではゴールデングローブ賞主演男優賞 (ミュージカル・コメディ部門)にノミネートされます。
その後も『ブルー・バレンタイン(2011)』『ドライヴ(2012)』など、いずれもアカデミー賞ノミネートを受ける重要な作品での主演が続き、実力派若手俳優の一人と言われています。
作曲家や歌手としての活動も行っており、インディペンデント映画『Roomies』では音楽を担当しています。
本作では天才ジャズピアニストを演じ、予告編ではその憂いを帯びた表情が印象的です。
また、本作の次はリドリー・スコット監督の名作『ブレードランナー(1982)』の続編とされる『ブレードランナー 2049(2017)』への出演も決定しており、最も注目の俳優の一人であること間違いなしです。
コメディ、ヒューマン、アート、ミュージカル…多彩な魅力「エマ・ストーン」のこれまで
1988年アメリカ・アリゾナ州スコッツデール出身。
11歳の時、地元の劇団で演劇を始めます。沢山の舞台出演を重ねる中で、本格的に女優のキャリアをスタートさせたいという想いが強くなっていった彼女。
そして、15歳の時、両親を椅子に座らせパソコンのPowerPointソフトを使って、「自分にとって女優のキャリアがいかに重要なものであるか」をプレゼンします。両親を説き伏せたエマは母親とロサンゼルスに移り住みます。
その後TVドラマ女優としてデビューするも、パイロット版で話が頓挫したり、出演作が途中で打ち切りになるなど思い通りにいかない日々が続きます。
『HEROES(2006~)』のオーディションで役を勝ち取れなかったエピソードについてエマは「どん底」と語っています。
そんな苦労を経て、映画デビューを果たすのが『スーパーバッド 童貞ウォーズ(2007)』。なかなかパンチの効いたタイトルです。
その後『ROCKER 40歳のロック☆デビュー(2008)』、『ゾンビランド(2010)』などコメディ女優としての人気を集めます。
1つの転機となったのが初主演作品『小悪魔はなぜモテる?!(2010)』です。この作品でゴールデングローブ賞のコメディ/ミュージカル部門で最優秀主演女優賞にノミネートされます。
その後、『ヘルプ~心がつなぐストーリー~(2012)』などで安定した演技をみせ、『アメイジング・スパイダーマン(2012)』のヒロイン、グウェン・ステイシー役で一躍有名になります。
続編である『アメイジング・スパイダーマン2(2014)』にも出演。
共演でスパイダーマン(ピーター・パーカー)役のアンドリュー・ガーフィールドと交際をしていたのは有名な話。(現在は"円満破局"により良い友人関係にあるとか。)
ウディ・アレン監督作品の『マジック・イン・ムーンライト(2015)』にも出演。
『バードマンあるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)(2015)』ではアカデミー賞助演女優賞にノミネートされ、名実ともに実力派女優に。その後も『教授のおかしな妄想殺人(2016)』に出演。
そして、本作では"売れない女優"ミア役を演じます。苦労を経て"売れっ子女優"となったエマが歌って踊る本作。その演技に期待が高まります!
『LA LA LAND』まとめ
キャスティングを聞いただけでもワクワクしてくる本作。“観るもの全てが恋に落ちる極上のミュージカル・エンターテイメント”と謳われ、本年度オスカー最有力作品とも言われています。
日本での公開は2017年2月24日。
本作は場面ごとに美しく流れる音楽と色彩鮮やかな衣装がみどころ。是非、劇場での鑑賞をおすすめします!
参考元
- ・参照リンク:ラ・ラ・ランド(原題) : 作品情報 - 映画.com
- ・参照リンク:ライアン・ゴズリング - Wikipedia
- ・参照リンク:エマ・ストーン - Wikipedia
- ・参照リンク:デミアン・チャゼル - Wikipedia
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