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出典:amazon

2019/03/12
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『少女終末旅行』のあらすじを徹底解説!

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アニメ『少女終末旅行』。文明が崩壊してしまい、人がほとんどいなくなった世界を、チトとユーリという2人の少女が旅をする様子が描かれた作品です。世界の終末を描く「ポスト・アポカリプス」に当てはまりますが、悲壮な印象は少なく、ほのぼのとした雰囲気でゆるやかに進む「日常系」でもあります。そのストーリーについて、徹底的にご紹介します!

目次

テレビアニメ『少女終末旅行』は2017年に全12話で放送されました。

制作会社は『Steins;Gate』『Re:ゼロから始める異世界生活』といった評価の高いアニメを発表してきたWHITE FOX。

つくみずさんによるコミック作品を原作として、第4巻までがアニメ化されました。

人類も文明も滅んだ世界の終わりを舞台としながら、可愛らしい2人の少女を主人公に、穏やかでのんびりとした日常を描いたことから好評を得ました。

本作を支えるストーリーをメインとして、キャラクターや世界の不思議、日常の中で見えてくるものなど、さまざまな視点から分析していきたいと思います!

『少女終末旅行』とは?

『少女終末旅行』は、チトとユーリという2人の少女のキャラクターをメインにストーリーが展開していきます。

監督の尾崎隆晴さんは「本作は少女2人が純粋に今を感じ、日常を過ごしていく癒しの物語です」と語っています。

シナリオ監修、およびエンディングアニメーションの作画で原作者のつくみずさんも参加しています。

それではこれより、世界の終わりの2人旅を描いたファンタジー・アニメーション『少女終末旅行』のあらすじを解説していきます。

最終話までのネタバレとなりますので、未視聴の方はご注意ください!

『少女終末旅行』第1話あらすじ 星の明るさ/戦争の理由

灯りが全くない暗闇の中、廃墟らしき建物内をケッテンクラート(小型戦車のようなドイツの軍用車両)がゆっくりと走行しています。

乗っているのは本作の主人公であるチトユーリという2人の少女。

チトは愛車のケッテンクラートを運転し、後部座席ではユーリがライフル銃を1挺を持って退屈そうにしていました。

道中では、ケッテンクラートのヘッドライトだけが道を照らしています。

互いに「ユー」「ちーちゃん」と呼び合いながら、他愛のない会話をしながら進む2人は、建物内で何時間も迷っていました。

今が昼なのか夜なのかもわかりません。

やがて、風上に向かって進むことでようやく建物を抜け出します。

外は夜でした。

2人は夜の世界が星と月だけでもとても明るいことに驚きます。空には流れ星が沢山見えました。

雪が降る中、チトユーリはケッテンクラートに乗って、特にあてもない旅をしていました。

生きるために必要な燃料と食料の確保を、とりあえずの目的としています。

周囲一帯が荒廃していて、人は1人も見当たりません。

そして、捨てられた戦車や戦闘機などの兵器が散乱しています。

詳しいことは2人にもわかりませんが、本作の舞台となるこの世界ではかつて大きな戦争があり、人間はほとんどが滅んでしまったようです。

「戦争って殺し合うんでしょ? なんでそんなことするんだろうね?」とユーリは呟きます。

2人は戦争に関わったことはありませんが、チトは「利害が一致しなかったり、食料の取り合いとかになると武器を取って戦うんだよ」と推論を語ります。

2人は捨てられた戦闘機の中から、沢山のレーション(クッキーのような携帯食料)を見つけます。

レーションは1袋につきスティックで5本入りと奇数だったため、先の話のように取り合いになるのだと理解しました。

ケンカすることもありますが、チトユーリはこれからも一緒に旅を続けていきます。

『少女終末旅行』第2話あらすじ つかの間の入浴/チトと本/洗濯

チトユーリは雪の降るなかでケッテンクラートで旅をしていましたが、吹雪いてきてしまい、近くにあった廃墟の施設に避難します。

しかし、施設の中も寒く、このままでは凍えてしまいます。

すると、施設内を通るパイプの中にお湯が流れていることを察し、ライフルで撃ってみたところ穴から大量のお湯が出てきました。

2人は即席の風呂を作り、久々に温まることができました。

チトは読書好きで、数冊の本を持ち歩いていました。

この世界にはもう本はあまり残っていないので、貴重だと話します。

また、日記を書くことを日課としていました。ユーリはあまり読み書きができないので、あまり興味が沸きません。

そんななかで、ユーリがうっかり本を焦がしてしまったため、チトは怒って拗ねてしまいました。

翌朝、雪がやんで晴れました。

チトユーリが日記に謝罪の言葉を書いていたことを知り、許します。

仲直りした2人は旅を続けます。

雪が止んで数日間晴れが続いたため、水路から雪解け水が大量に流れてきました。

チトユーリは飲み水の確保と洗濯のため、水辺へ向かいます。

洗濯をしていると、大きな死んだ魚が水に乗って流れてきました。

2人は魚を実際に見たことがなかったので、珍しく思います。

せっかくなので、焼いて食べてみることにしました。2人は初めて経験する魚の味を楽しみます。

やがて洗濯も終わり、骨だけになった魚は水に還しました。

『少女終末旅行』第3話あらすじ カナザワとの出会い/生きる意味

チトユーリが住む世界は、階層都市の構造となっています。

現在2人がいる層は、食料や燃料を手に入れることも難しいので、上層へ向かうことを目的としています。

廃墟となった都市の中をケッテンクラートで進む2人は、街の中心にある高い塔を目指していました。

塔が恐らく上層に繋がっていると考えたためです。

しかし、塔への道の間に大きな断崖があり、橋もないので渡れずに困っていました。

そのとき、突然近くにあった高いビルの低層部が爆発を起こし、ビルは倒れて対岸へ繋がる道となりました。

爆破したのはカナザワという温和な中年男性で、地図を作りながら旅をしているとのことでした。

旅に出てから初めて出会う生存者です。

チトユーリが塔まで向かっていると知り、カナザワはそこまでケッテンクラートに乗せてほしいと頼みました。

橋を作ってもらったこともあり、2人は了承します。

暫しの間、3人旅をすることになります。

カナザワの作った地図のお陰で、スムーズに塔まで進むことができる3人。

カナザワは地図を作ることがこの荒廃した世界で生きる「生きがい」だと語ります。

塔に到着した3人は、昇降機を使って塔の上まで登ります。

しかし、高く上がったところで昇降機が故障して傾き、カナザワの地図が落ちてしまいました。

生きがいだった地図を失ってしまい、カナザワは深く絶望し「どうせみんな死ぬんだ。生きる意味もない」呟きます。

その後、何とか昇降機は直って上層まで辿り着くことができましたが、カナザワは落ち込んだままです。

そのとき、夜になり暗くなった周囲に灯りがともりました。

上層には街灯が設置されていたのです。

沢山の灯りに照らされる上層の都市に、3人は感嘆します。

ユーリカナザワに「意味なんかなくてもさ、たまにはいいことあるよ」と告げ、レーションをわけてあげました。

カナザワは少しだけ元気を取り戻します。

やがてカナザワは別の道へ向かうため、ここで別れることにしました。

ケッテンクラートに乗せてくれたこととレーションをわけてくれたお礼に、カナザワはカメラを贈ります。

そして「また地図でも作るよ」と言って、去って行きました。

チトユーリは遠くに見える、灯りが1番大きい場所へ向かうことにして、出発しました。

再び2人旅が始まります。

『少女終末旅行』第4話あらすじ 写真に残るもの/神様を建てる理由

チトユーリは市街地を進みながら、カナザワからもらったカメラで試し撮りをしています。

なぜか、街の至る所には奇妙な白い石像が立っていました。

カメラはデジタル式で、約52万枚も撮れることがわかりました。

写真の数が尽きるのは恐らく、2人の食料が尽きるよりもずっと先のことです。

それを知ったユーリは「いつか街が崩れてみんな壊れても、写真に残るっていいかも」と呟きます。

それを聞いたチトは、自動シャッター機能を使って、ユーリと2人で写真を撮ります。

その後、2人は灯りが1番大きかった場所に辿り着きます。

その大きな建物内には、街で見かけた石像が沢山設置されていました。

調べてみたところ、その場所は寺院で、極楽浄土―。つまり、あの世を再現した施設だとのことです。

石像も恐らく神様のようなものだと推測します。

2人が先へ進むと、明るくライトアップされた大きな部屋があり、そこには一際大きな石像が建てられていました。

恐らくこれがこの寺院の神様なのでしょうが、2人には信仰心や神様というものがよく理解できず、石像でしかありません。

「所詮本物の神様じゃないのに、なぜこんな大掛かりなものを建てるのか」とユーリが呟きます。

チト
は「あの世が真っ暗で孤独な場所だと思いたくないから、石像を作って光をともしたりするのかもしれない―。安心したくてさ」と語ります。

2人がなんだかんだ言いつつも、お互いがそばにいることで安心しているように、ここを建てた人も神様を祀ることで孤独ではないと感じ、安心していたのかもしれません。

『少女終末旅行』第5話あらすじ 「家」の夢物語/雨音が奏でる音楽

寺院を去って旅を続けるチトユーリは、ケッテンクラートで居住区らしき場所を進みます。

この階層には電気や水がまだ残っていますが、人はいません。

2人
はケッテンクラートを降りて、居住区を探索してみることに。

旅をする2人には、今は「家」というものがありません。

歩き回るうちに、比較的きれいな部屋を見つけました。

椅子が2つとキッチンぐらいしかありませんが、「家」に近いものを感じた2人はしばらくそこでくつろぎます。

やがて2人は、家具や調度品に囲まれた生活をしてみたいと、色々なものを想像して列挙していきます。

2段ベッド、本棚、暖房、風呂、観葉植物…。そんな夢物語にしばし2人は酔いしれます。


しかし、今は叶う夢ではありません。その部屋で一夜を明かして、再び出発します。

結局、補給して移動しての繰り返しをするケッテンクラートが、今の2人にとっての家なのかもしれません。

その後、途中で昼寝して変な夢を見たりしつつ進んでいくと、雨が降ってきたので屋根のある廃墟へ一時避難します。

雨宿りしていると、ユーリは雨が周囲のものにあたって音が響いていることに気がつきます。

やがて2人はヘルメットや捨てられた缶を沢山置いて、さまざまな雨音を響かせます。

2人は実際に聞いたことはありませんでしたが、それは「音楽」というものかもしれないと思いました。

雨が止むまでの間、2人は雨音の奏でる音楽に耳を傾け、安らぎます。

『少女終末旅行』第6話あらすじ 絶望との付き合い方/飛び立つ理由

天気もいい穏やかな日でしたが、ケッテンクラートが故障してしまい、チトユーリは立ち往生していました。

なかなか修理できない状況に、チトは「絶望的だ」と嘆きますが、ユーリはのんきに「もっと絶望と仲良くなろうよ」と言います。

困っていたところで2人は、小型無人飛行機を試験飛行していたイシイという女性に出会います。

飛んでいた飛行機はイシイが作ったものと聞いて、ケッテンクラートの修理を頼んでみたところ、了承してくれました。

ただし条件として、イシイの仕事を手伝ってほしいと頼まれます。

イシイは古い空軍基地に住み着いて、有人飛行機を製作していました。

その飛行機を完成させ、この都市を出ることが目的だと語ります。

イシイは温厚で優しく、2人に風呂や芋を提供してくれました。

そんなイシイに、なぜたった1人で飛行機を作ろうと思ったのかと質問します。

イシイはこの旧空軍基地で先人が残していった飛行機の図面を見つけたことと、食料や物資か限られるこの場所にいつまでもはいられないことが理由だと語ります。

それに雪と風のない今の暖気を逃したら、飛び立つチャンスは恐らくありません。

墜落するかもしれない飛行機で飛ぶのは恐ろしいけれど、どこにも行けなければそれこそ絶望だろうと語ります。

暫しの間、チトユーリイシイのもとで飛行機製作を手伝いながら過ごします。

やがてケッテンクラートは修理され、飛行機は完成します。

イシイの目的地は現在の都市の隣にあるという、別の都市でした。

いよいよ離陸の日となり、イシイは「この瞬間を誰かに見てもらうことが何より重要なんだ。誰かが見ていれば、それはきっと歴史になる」と語ります。

そんなイシイチトは「もしかしたらイシイは、人類最後の飛行者かもね」と呟きます。

そして、飛行機に乗ったイシイは飛び立ちます。

しばらくは順調に飛んでいましたが、途中で翼が折れてしまい、飛行機は落下していきました。

チトユーリが望遠鏡で確認したところ、イシイはパラシュートで降下していました。飛行は失敗に終わります。

ゆっくり降りていくイシイは「失敗してみれば気楽なもんだな」と呟き、笑っていました。

その様子を遠くから見ていたチトユーリは不思議に思いますが、ユーリは「仲良くなったのかも… 絶望と」と語ります。

イシイは都市を出られませんでしたが、無事下層に降りていきました。

『少女終末旅行』第7話あらすじ 施設への道/チトとユーリの調理作業

チトユーリイシイから教わった西にあるという食料生産施設に向かうことにしました。

向かった先には工場らしき建物がありましたが、大きなパイプのようなものが沢山通っていて、施設がどこにあるのかわかりません。

パイプの上を歩きながら、迷路のような道を2人はさまよい歩きます。

歩いていると、突然パイプに穴が開きチトが落下してしまいます。

しかし、パイプの中は道になっていて、進路も矢印で示されていることがわかりました。

こうして、なんとか食料生産施設へ辿り着きます。

施設ではイシイからもらったのと同じ芋が栽培されていましたが、1つしかありませんでした。

他に何かないかと探していると、大きな破砕機、芋を粉砕して作ったらしき粉、塩、砂糖、加熱機器…。色々なものが見つかります。

それらを見てチトは、レーションに近いものを作れるかもしれないと考えます。

2人で協力して粉・塩・砂糖を水で混ぜてこね、焼いてみたところレーションが出来上がりました。

こうして食料を手に入れた2人は、その作業をどこか楽しんでいました。

『少女終末旅行』第8話あらすじ 忘れないでほしい記憶/月夜の踊り

チトユーリは、大きな黒い板のような物体が沢山並んでいる、不思議な場所に来ていました。

居住区や工場ではなさそうです。

物体には引き出しらしきものが多くついていましたが、ほとんどが施錠されていて開けられません。

稀に開いていても、大したものは入っていませんでしたが、何かに使えるかもしれないと回収していきました。

ユーリがカメラで周囲の写真を撮っていると、カメラをくれたカナザワイシイのことを思い出します。

「カメラがある限り、カナザワのことは忘れないよ」とユーリは語りますが、彼らとまた会うことは難しいでしょう。

そうすれば、いつかは忘れてしまうかもしれません。

そんなやり取りを経て、チトはあることに気がつきます。

黒い物体の引き出しには、どれも名前が書いてありました。

ここはきっと墓なのだとチトは語ります。引き出しの中の物は、持ち主が忘れられないために残した遺品なのではないか、と。

2人は、引き出しから持ってきたものを元の場所に戻すことにしました。

その後、2人は上層へ向かうために塔へ向かいます。

塔内部は螺旋式の道になっていて、ケッテンクラートで登っていきます。

延々と続く道をぐるぐると登っていると、途中で道が壊れて途切れていました。

横には塔の外側を通る迂回路があり、その道へ進みますが、ケッテンクラートの重みで迂回路が崩れ始めてしまいます。

全速力で先へ進み、ギリギリのところで塔内部へ戻れました。

紆余曲折を経て上層へ辿り着いて、もとの平坦な道に戻ったチトは語ります。

「寝て起きて食べて移動して…。考えたらこれも毎日ぐるぐるだな。ぐるぐる回って一体どこに辿り着くんだか」

上層に着いたときは既に夜で、その日は満月が見えました。

ユーリは月が見えるのが嬉しいのか、テンションが高いです。

廃墟を巡って、何か物資はないかと捜索していると、見たことのないガラス瓶を見つけました。

中には金色の液体が入っています。栓を開けて飲んでみたところ、それは苦くて甘い初体験の美味でした。

2人で瓶を3本飲んでしまうと、チトは真っ赤になっていつもと違いハイテンションになってしまいました。

ユーリも同様で、2人は満月の下 踊り明かしました。

2人が飲んだのはビールだったのです。翌朝、チトは二日酔いに悩まされていました。

『少女終末旅行』第9話あらすじ 生命とは?/人類の選んだ道

いつかのように、ケッテンクラートで暗い施設内を進むチトユーリ

施設内は何かが動いている音がするので、チトは「まだ施設が生きているのかも」と語ります。

もちろんそれは「機械が機能している」という意味でしたが、ユーリは「生きてるって、生命って何だろう?」と疑問を提起します。

哲学的な問いなので、チトは答えられません。

しばらく進んでいくと、何かが歩くような音がします。

息をひそめて様子を窺っていると、四足歩行のロボットのような巨大な機械が歩いていました。

巨大機械をやり過ごし、2人は先へ進みます。

先程の機械は何だったのか気になりますが、生き物ではないだろうとチトは語ります。

機械は生き物とは言い難いし、この世界にはもう人間以外の生き物は存在しないと言われていたためです。

そんな中で、横道を見つけた2人はケッテンクラートを降りて探索します。

すると、大きな水槽を発見し、そこには魚が1匹泳いでいました。

人間以外の生きている存在を初めて見て驚く2人の前に、不思議な機械が現れます。

それは四足歩行で高さ1メートルほどのキリンのような姿をした機械で、この区画を管理する「自律機械」だと喋って自己紹介しました。

2人自律機械の案内で、この施設を見て回ることにします。

ここは食用魚の生産施設でしたが、今はほとんどが機能せず魚は1匹だけとのことでした。

ただし、そのために魚がいない水槽が余っているため、泳いでも構わないと自律機械は告げます。

2人は暫しの間、泳ぎを楽しみました。

人間がほとんどいない世界で、自律機械はなぜ食用魚を育てるのでしょうか。

自律機械「かつて、地球は一つの大きな生命でしたが、人類はそのいとなみから独立を選びました」と語ります。

続けて、「人類は人間が生存可能な環境を提供し続ける都市を作りました。その都市を維持するのが私たちの仕事です。人間がいなくても関係ありません」と告げました。

自律機械と話していると、本当に生きているように感じられました。

自律機械は、自身には人間とのコミュニケーションのために「共感」という能力が備わっていると語ります。

疲れたチトユーリが眠っていると、最初にこの施設で見た巨大な機械が突然現れ、施設を破壊していきます。

自律機械が調べたところ、それは施設の解体作業であり、バグにより発生したものとのことです。

巨大機械が解体すれば、たった1匹だけ残った魚も死んでしまいます。ユーリは魚を助けたいと主張しました。

自律機械によれば、爆薬を巨大機械の体幹部に設置して爆破すれば、停止させることは可能とのことです。

ユーリは爆薬を設置し、巨大機械を気の毒に思いつつも起爆し破壊しました。

魚を救うことはできましたが、自律機械も魚もいつかは死にます。

人も機械も魚も都市も生きていて、いつかは終わりが来ます。

ユーリは「生命って終わりがあるってことなんじゃないかな」と呟き、チトは同意しました。

チトユーリは魚と自律機械に別れを告げ、その場を後にしました―。互いに長生きすることを祈って。

『少女終末旅行』第10話あらすじ 電車と時間/謎の歌/ヌコとの出会い

チトユーリがある場所で待機していると、そこに電車が走ってきました。

2人はケッテンクラートとともに無人の自動運行電車に乗り、進んでみることにします。

駅に着くまで時間があり退屈だったため、2人は先頭車両まで行ってみることにしました。

探索してみたところ、その中に壊れた時計を発見しました。

2人は時計を使ったことがなく、「時間」という概念もあまりピンときません。

そうこうしているうちに、電車が駅に到着し停止します。駅の電光表示を見たところ、終点地はまだまだ先のようです。

ここで降りるべきか迷いますが、チトは「時計は持っていないけど、私たちだって食料という時間の制約があるんだから、行けるところまで行こう」と語ります。

2人は終点まで向かうことにしました。

その後、終点に到着し下車した2人は引き続きケッテンクラートで進みます。

この階層に来てから地下と思われる基盤の中に長くいて、しばらく太陽を見ていません。

後部座席で、ユーリが墓で拾ったラジオか受信機らしき小さな機械をいじっていたところ、その機械から何か音が流れていました(2人はラジオなども見たことはありません)。

恐らくそれは「音楽」の一種で「歌」だろうとチトは語ります。

しかしそれは一時的に流れただけで、すぐに聞こえなくなってしまいました。

やがて2人はエレベーターらしきものを見つけ、ケッテンクラートを地上へと登らせます。

地上へ出ると、受信機から先程の歌が流れ始めました。

それは美しくも悲しい曲だったため、チトは涙を流します。

その後、戦争の跡地らしき場所で2人が探索していると、ユーリが謎な生き物・ヌコを見つけました。

白い体に四足歩行ですが、犬や猫とは明らかに違う不思議な生き物で、受信機を通して人間の言葉を繰り返すことができます。

流石に魚のように食べる気にはなれず逃がしますが、何故かヌコ2人についてきました。

チトは「色々なくなっていくばっかだし、たまには増やしてみるのもいいかな」と、同行を認めます。

こうして、新たな旅の仲間ができました。

『少女終末旅行』第11話あらすじ ヌコの正体/過去を知る理由

チトユーリヌコー。2人と1匹が乗るケッテンクラートが廃墟を走っています。

ヌコは段々と言葉を覚えていき、ほぼ喋れるようになっていきました。

更に、銃弾や燃料を食べることができるなど、ますます謎めいています。

途中でチトは本を拾いますが、その本は知らない文化の言語で書かれていて読むことができません。

それがきっかけで「文化」についての話になります。

文化とは文字や言葉などのように人間の集団同士の違いですが、それを巡って争いになったこともあるようです。

未知のものやよくわからないものは怖いからだろう、とチトは察しますが、同時にチトは本などを読んで未知のことを知るのが好きでした。

しばらく廃墟を進んでいくと、再び受信機から歌が流れ始めました。

ヌコは、その歌が好きで、それが聞こえる方向がわかると言います。

2人はその方向へ向かってみることにしました―。よくわからないものを見るために。

ヌコが示した方角へケッテンクラートで向かう3人でしたが、突然上から巨大な人型ロボットのような機械が落ちてきました。

危ないところでしたが、なんとか怪我をせずに済みました。

その人型機械は電車を降りた場所に大量に並んでいたものでした。

2人と1匹が調べてみたところ、その機械はまだ起動していて、コクピット席らしき場所がありました。

ユーリが深く考えずにいじってみたところ、機体から突然ミサイルが発射され、遠くで爆発しました。

続けて操作してみると、今度は比べ物にならないほど凄まじい威力の熱線が射出され、着弾した遠くの地域一体が炎に包まれたのです。

間違いなくこれは戦争のための兵器でした。今、この世界が荒廃している理由も、この強すぎる兵器のせいなのかもしれません。

燃えているのが遠くとはいえ、炎が消えないうちに進むのは危ないので、2人と1匹は機械の中で一夜を過ごすことにしました。

日記を書いていたチトはふと、ヌコが以前 寺院や街のあちこちで見た石像に似ていることに気がつきます。

その後、2人と1匹は風力発電機のような機械が沢山並んだ場所を進みます。

その機械が並んだ様子が、森みたいだとチトは呟きます。

かつては大きな木が沢山生い茂った森が存在していたようですが、過去のことは本などでしかわかりません。

しかし、ユーリはなぜチトが過去のことを知りたいと思うのかがよくわかりません。

やがてその場所を抜けると、ヌコが歌の電波が流れている方向を示します。

その先には、雪の上に巨大な潜水艦らしき物体がありました。

チトユーリは恐らくこれも兵器だろうと察しつつ、中に入ってみました。内部は動力が今も動いていました。

周囲には沢山の放射能ハザードシンボルが表示されていますが、その意味を知らない2人は内部の探索を続けます。

果たして、ここには何があるのでしょうか?

『少女終末旅行』最終話あらすじ チトとユーリの絆/謎の生き物の正体

2人と1匹は、巨大な潜水艦らしき物体の内部の探索を続けます。

途中でチョコレートを発見し、2人は初めて本物のチョコを食べることができました(本人たちはチョコ味の何かだと思っています)。

その後、2人が写真を撮ろうとしていると、突然カメラの画面に「接続中」と表示されました。

更にヌコが「接続できる」と言いだします。

すると、カメラの中の写真が一斉に空中投影ディスプレイのように表示されました。

その中にはチトユーリが撮った写真だけでなく、カナザワや他の人が撮ったらしいものも沢山ありました。

また、写真だけでなく動画もあり、動画には2人と同い年くらいの少女も映っていました。

そして文明が崩壊する前の人々の様子や、世界が戦争へと向かっていった経緯を映した動画もありました。

それを見てユーリは、チトが過去を知りたがる理由がわかった気がすると語ります。

ずっと2人で旅をしてきましたが、こういった過去を知ることで、少しだけ寂しくない気がするからではないか、と。

少しの間、2人はその場で眠って休憩をすることにします。

やがて眼を覚ますと、そこに突然ヌコを数倍大きくしたような謎の生き物が現れ、ユーリを飲み込んでしまいました!

突然の事態に驚愕したチトは腰を抜かしてしまいますが、ユーリを助けるために慣れないライフルを持って後を追います。

ユーリが持っていた受信機も飲み込まれてしまったため、ヌコは喋ることができなくなります。

ヌコ
も、もしかしたら人間を捕食する敵なのかもしれませんが、今はユーリを助けることが先決なので、チトは同行させます。

チトは走るうちに、ユーリのことを色々思い出し泣き始めます。

いつもケンカしたり振り回されたり面倒をかけられたりしていましたが、ユーリがいなければ、チトは本当にひとりぼっちになってしまうかもしれません。

やがてチトが潜水艦の真上まで辿り着くと、そこでユーリは先程の謎の大きな生き物に吐き出されていました。幸い外傷はありません。

謎の大きな生き物は、突然「我々は人間を食べたりはしない」と喋り始めました。潜水艦の音響設備を使って話していると言います。

すると、その生き物は大きなエリンギのような姿に変わりました。

潜水艦から、以前受信機から聞こえた歌が流れ始めます。

エリンギは、この歌は彼らが発した通信シグナルの一部を受信したものだと語りました。

エリンギの目的は、ユーリではなく彼女が持っていた受信機でした。

彼らは、ミサイルや兵器など、熱的に不安定なものを食べて取り込み、分解して安定な状態にすることができたのです。

受信機も小型ですが高エネルギーを持っていたため、処理する必要があったのでした。

ヌコは彼らの幼体にあたる存在で、よく銃弾を食べていたのもそれが理由でした。

その場に他にもエリンギと同じ姿の生き物が沢山出現しました。

彼らはこの階層の都市の兵器はほとんど処理したと語ります。やがて都市はゆっくりと停止していきます。

そして、この処理がすべて終わったとき、人類はいとなみを終えます。

更にエリンギたちは、最上層以外のほとんどを観測していますが、現在生きている人間はチトユーリ以外に知らないことを告げました。

そしてエリンギたちヌコとともに空に消えていきました。ヌコは最後に「サヨナラ」と2人に伝えました。

去って行く彼らを見て、2人は改めて理解します。

地球は本当に終わるのです。

彼らの発していた歌が悲しかった理由は「終わりの歌」だからだったのです。

それでもチトは「世界が終わろうと、どうでもいいことだろ。私とユーがいれば、それでいい」と語ります。

翌朝、2人は再びケッテンクラートで上層を目指して旅に出ます。

ヌコがいなくなって、また2人だけになってしまいましたが、寂しくはありません。

やがて消えゆく運命でも、絶望と仲良く付き合いながら、2人の旅はこれからも続きます。

『少女終末旅行』あらすじまとめ

いかがでしたでしょうか?

世界の終わりでのかけがえのない仲間との絆、先人たちが残してきた不思議な遺品、未知の生命体との遭遇…。

さまざまな要素により構成された『少女終末旅行』は、ときに哲学的で、見る方によって大きく異なる印象となるでしょう。

しかしそこには、人間としてこの世界に生きているという普遍的で今の文明社会を生きる私たちの根本にも通じるところがあるのかもしれません。

監督の尾崎隆晴さんは以下のように語っています。

「誰もいなくなってしまい、社会や人とのしがらみもなく、そこには終末世界に残されたものの使命感、義務感なども全くない…。

複雑で、騒がしい今の世の中に少し疲れを感じている方はぜひ、彼女たちの日常を覗き見しながら、一緒に旅してみませんか?

廃墟に残された過去の欠片から、そこにあった価値あるものが、必ず見つかると思います。

今まで気づかなかった、身近な大切な人や優しさだって見えてくるかもしれません。

まったり、ほっこり、とした安らぎの時間を描けたらと思います」

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