『ドラゴンボールZ(セル編)』のセルとは？ 完全体である三形態の変化は想定外？

ドラゴンボールのセルとは一体何者？

まずは、ドラゴンボールのセルについて解説していきます。

セルとは「ドラゴンボールZなど」に登場する究極の人造人間

セルとは、鳥山明さん原作の「ドラゴンボールZ・改」(人造人間・セル編)に登場するキャラクターで、究極の人造人間です。

セルがうまれたのは現代から約20年後の未来で、現代へはタイムマシンに乗ってやってきました。

名前のセルの由来は細胞を意味する「Cell」で、性格はとても気分屋で好戦的、分析能力に優れていることから、戦った相手の戦闘スタイルを瞬時に分析して、自分のスタイルにすることができる才能の持ち主です。

セルの前にも、何名か人造人間がつくり出されています。
セル編で登場する人造人間は、16号・17号・18号・19号・20号です。

セルは形態が変化するたびに、肉体的にも頭脳的にもさらなるパワーアップを繰り返し、容姿も変化していきます。

好戦的ということで、強い者と戦うのを娯楽として楽しむ、究極かつ最強最悪の人造人間です。

セルがつくられた理由は対悟空？ ドクター・ゲロの真意とは

セルをつくった人は、元レッドリボン軍の科学者ドクター・ゲロです。

実はまだ孫悟空が小さいときに、レッドリボン軍は、悟空により壊滅させられたという過去があります。

ドクター・ゲロは悟空を小さな虫型スパイロボットで監視し、コンピュータも使ってデータや細胞を集め、「孫悟空に勝てる人造人間をつくる研究」をはじめたのです。

そのことを悟空が知ったのは、「ドラゴンボールZ」(第127話)で、今回ご紹介している人造人間編の序盤です。

なので、人造人間編に登場している人造人間がつくられた本来の理由は、対悟空、つまり悟空への復讐となります。

ですがセルに関しては、「対悟空」以外にも「ドクター・ゲロは、Z戦士たちにも負けない究極の武闘家をつくりたかった」というふたつの理由があったとセル本人が話しているのです。

ドクター・ゲロは、セルづくりを断念していた！ どうやってセルはうまれたの？

ドクター・ゲロは、悟空以外にも小さい虫型のスパイロボットやコンピュータを使ってデータや細胞を集めたり、自らデータを集めていました。

ですが、ある日セルをつくり出す前に「時間がかかりすぎる」と研究を断念しています。

ではどうやってセルはうまれたのか…。
それは、ドクターゲロが断念した後も、スパイロボットやコンピュータは今までと変わらずデータや細胞を集め続けていたからです。

そのおかげで、セルは「孫悟空」「ベジータ」「ピッコロ」「フリーザ親子」などの細胞と、数種類の生物の細胞を合成された状態でうまれます。

なので、うまれた時点で「増強能力」「再生能力」「冷酷さ」が備わっており、データに取ってある一部の技ならば使うことができるのです。

セルは未来からどうして現代にやってきたの？

セルは、うまれてすぐにドクター・ゲロの声が聞こえ、「お前は17号と18号を吸収すれば完全体になることができる」と教えられます。

それを知ったセルは、17号と18号を吸収しようとふたりを探しますが、そのときにはふたりはベジータとブルマの息子であるトランクスに倒されているのです。

そこで、現代に行きまだ生きている17号と18号を吸収しようと考えて、ちょうどよくタイムマシンに乗って現代に行こうとしていた未来のトランクスを発見して殺害し、タイムマシンを奪います。

そして、タイムマシンに乗ろうとしますが、自分には小さすぎたために、仕方なく退化し、卵状態でタイムマシンに乗って現代にやってくるのです。

ただし、セルは一度退化すると土のなかで三年の熟成期間を経ないとならず、さなぎから脱皮するまででトータル四年の時間がかかります。

ですから、現代に到着したセルは土に潜って熟成期間に入るのです。
のちほどご紹介しますが、セルが静かに土のなかで成長中の現代では、Ｚ戦士たちと謎の人造人間の壮絶な戦いが行われています。

セルのモデルは虫のセミ？

セルを見ていると、卵からうまれ、脱皮をすることや背中の大きな羽などからして「モデルは虫のセミではないか」という意見が多いです。

まだセルが完全に登場する前の「ドラゴンボールＺ」(第140話)では、セルが現代に到着した後、タイムマシンの近くに大きなセミのような、セルの抜け殻が残っています。

それを発見したトランクスとブルマが、「こんなでっかいセミがいるの！？」と発言しているシーンがあるのです。

このシーンを踏まえると、セルのモデルはセミなのではないかという意見が多く見られました。

ただ、人によっては大きな羽がゴキブリに見える人や、カマキリに見える人もいますので、体の部分でモデルが違うのでは？という考察が濃厚です。

セルのモデルに関しては、セルが登場して数十年経った今でも、ファンのなかでは原作者から答えが聞きたい永遠のテーマとして取りあげられています。

タイムパラドックス発生！ 未来のトランクスが現代へ

実は「ドラゴンボールＺ」(セル編)では、タイムパラドックスが発生しています。

このタイムパラドックスを知っておかないと、セルのラストにつながりませんので、ぜひ読んで理解しておいていただきたいです。

トランクスとセルの時間の流れが違う

セルは現代に来る際に、タイムマシンに乗って現代に来ようとしていたトランクスを殺してタイムマシンを奪い、現代にやってきたと「セルはどうして未来から来たの？」にて書きました。
　
まず、トランクスが現代にやってきた理由は、三つあります。

一つめは、未来で起きている「ドクター・ゲロがつくった冷酷な人造人間の双子の姉弟、17号と18号の存在」。

二つめは、「その17号と18号の暴走でＺ戦士たちは全滅してしまい、未来に残っているのはトランクスだけなのだということを伝えるため」です。

そして三つめは、「未来での悟空は心臓病で亡くなっていることを伝えて、悟空が死なないために心臓病の治療薬を渡すため」と、この三つの理由があります。

一方、そのころにはすでにセルはトランクスを殺して現代に到着していたのです。

ここで少し紛らわしいのですが、整理してみると
・セルがうまれた時、悟空は心臓病で亡くなっていて、17号と18号は未来のトランクスに倒されていて仕方なく現代に来た。

・トランクスは、未来で17号と18号という人造人間が暴走していて、地球の危機だということと、悟空は心臓病で亡くなっていることを伝えに現代に来た。

と非常にややこしいことになっています。
これは、トランクスとセルの生きている時間の流れが違う、つまりパラドックスが発生したと考えられるのです。

未来トランクス登場はいつ？

セルが地中に潜ってすくすくと成長をし始めた現代の地上では、フリーザ編がいったん終わって、地球に平和が訪れたと思いきや、自分の修理が終わったフリーザが再度地球を破壊しようと父親と地球に襲来中です。

悟空はヤードラット星に修行に出ていていないのですが、それ以外のZ戦士たちがフリーザの大きな気を感じて、その場所に集まることから始まります。

その場所に、フリーザ親子が現れるのですが、その時に現れたのが未来から来たトランクスです。

トランクスはフリーザ親子を簡単に倒してしまい、一同を驚かせますが、トランクスは現代ではまだうまれていないので、誰もトランクスの正体を知らずにいます。

フリーザ親子を完全に倒した後、トランクスは「あと3時間後に孫悟空が帰ってくるから一緒に迎えにいこう！ 」と一同に伝えて、その場所に飛んでいくのです。

このシーンが、未来トランクスのはじめての登場シーンになりました。

トランクスの予言「恐ろしい人造人間」とは誰のこと？

トランクスがいったとおり、悟空がその場所に帰ってきました。

そしてトランクスは、悟空を離れた場所に呼び、「3年後の5月12日、午前10時、南の都の南西9キロ付近に恐ろしい人造人間がやってくる。」と告げるのです。

また悟空にだけ自分は未来から来たことや、親の名前を明かし、心臓病の治療薬を渡して、一度未来へ帰って行きます。

そして3年後、全員が修行を経て3年前の予言の場所に集まり、怪しい人間を探しますが、相手は人造人間なので気では探せません。

そこで、目視で怪しい人間を探していると、ヤムチャが怪しいふたり組を発見しその場にＺ戦士たちが集まります。

そのふたり組の名前は「人造人間19号」と、ドクター・ゲロが自身を改造した「人造人間20号」です。

このふたりが、トランクスが予言した恐ろしい人造人間だと思った悟空は19号と戦いますが、心臓病の発作が出て戦えなくなり、そこにスーパーサイヤ人になることができるようになったベジータが現れて、19号を倒します。

すると、20号は「あのふたりを起動させるしかない」と研究所に向かって逃げていくのです。

そこに、遅れて未来から来たトランクスが到着して「あなたたちは誰と戦っていたんですか？ 」と驚いた表情でベジータたちに質問します。

実は、トランクスが予言した恐ろしい人造人間とは19号と20号ではなく、17号と18号だったのでした。

パラドックスが起きたせいで、3年前にトランクスが予言した未来と現実がかわってしまっていたということがわかります。

ドラゴンボール・セルの初登場は「ドラゴンボールZ」(141話)

はっきりとセルが登場したのは、人造人間17号と18号が現れて、Z戦士たちと交戦を始めた「ドラゴンボールZ」(第141話)です。

この時点で、20号は17号を起動した後に殺されており、残っている人造人間は17号と18号、同じ研究所で眠っていてふたりが起動させた16号だけになっています。

そのころ、セルのタイムマシンが落ちてきた近くにあるジンジャータウンという町の人々が、次々に服だけを残して姿を消す事態が起こり、それを知って天界から様子を見ていた神様が脱皮後のセルを発見するのです。

神様が発見したときには、すでにジンジャータウンの人々の生体エキスを吸収していたセルは第一形態状態になっており、危険を感じた神様がピッコロと融合し、セルのもとに現れます。

最初はセルの真意を知るために、自分の左腕を吸収させるなど手加減をしていたピッコロ(神様融合)ですが、真意を聞いてさらに危険を感じ、セルを倒そうとしますが逃げられてしまうのです。

その後セルはさまざまな町で生体エキスを集め、パワーアップしていきます。

ドラゴンボールのセルが変化する形態は三形態＋

ドラゴンボールのセルについて、そしてタイムパラドックスについてわかったところで、次はセルの変化する形態について解説します。

セルの変化：第一形態

セルの第一形態は、卵からうまれ、3年間土に潜った後にさなぎになり、脱皮をした姿で、17号からは「醜い妖怪野郎」と呼ばれています。

画像のような黒い斑点や三本指の手足で、身長が高いので細長い怪物感があり、縦長の瞳孔や虫のような大きな羽など、一言でいうと「エイリアン」に近く、男性ファンからは怪物めいていると好評です。

まだ第二形態・第三形態と比べると戦闘力は低く、初登場のジンジャータウンで対峙したピッコロ(神様融合)に勝てないと知ると太陽拳で逃げたり、17号を吸収しようとするセルを止める16号に勝つことができません。

ですが、背中にある尻尾を使って、生体エキスや17号を吸収して着実に自身のパワーアップをし、第二形態へと変化をしていくのです。

セルの変化：第二形態

17号を尻尾から吸収してパワーアップした姿が第二形態です。
第一形態と比べると、体格が良くなり、指も三本から五本に増えています。

またスピードやパワーも格段に上がって、第一形態ではまったく歯が立たなかった16号をいとも簡単に倒せるほどの強さです。

そして、自身では第二形態の顔を「甘いマスク」と称しており、「第三形態になりたいけど、甘いマスクじゃなくなるのは嫌だなぁ」という風に話していたことから、非常に気に入っているのがわかります。

お気づきの方も多いかと思いますが、第二形態のみ羽がないです。
なぜ羽がないのかは不明でしたが、第三形態では再度復活します。

強くなったとはいえ、悟空の誘いによりさらに強くなるためにと精神と時の部屋で猛修行を積んで「超ベジータ」になったベジータや、ともに修行を積んだ「超トランクス」には歯が立たず、悔しがる姿が印象的です。

セルの変化：第三形態(完全体)

18号を吸収して、パワーアップした姿が第三形態(完全体)です。
第一、第二形態と比べると格段に人間らしさが増し、イケメン感が漂います。

第二形態にはなかった羽が戻ってきて、尻尾は本来の目的であった17号と18号を吸収してからは、羽の裏に収納されていますが健在です。

吸収目的での尻尾を使うシーンはなくなりましたが、新たに尻尾から「セルジュニア」と呼ばれるセルのミニマムサイズの分身を生み出す能力を得ています。

このセルジュニアですが、単刀直入にいって強いです。
セル編の終盤で、セルジュニアとＺ戦士たちが戦いますが、Ｚ戦士たちはまったく歯が立ちません。

セル自身の戦闘力も第一・第二と比べて驚くほどにパワーアップし、第二形態では歯が立たなかった「超ベジータ」や「超トランクス」も簡単に倒してしまうのです。

そして、セルは第三形態になってから「セルゲーム」の開催を宣言します。

セルの第三形態がかっこいい？ かっこよくない？ とファンの間で審議に

ネットでは「ドラゴンボール・セル　第三形態　かっこいい」と検索すると、かっこいいと答える人と、虫じゃん！ というふたつの意見を見ることができます。

確かに、きりっとしたイケメン風で、三形態のなかで女性受けも良さそうなのは第三形態セルです。

あるドラゴンボールファンが作成した「ドラゴンボールのイケメンキャラ【かっこいいランキングBEST25】2019年3月更新」では第三形態セルが第8位にランクインしています。

セルに限らず、ドラゴンボールでは進化するとかっこいいキャラが多いのが事実です。

また顔がかっこいいということではなくても、技がかっこいい！という意見や、デザインがよく見るとかっこいい！ という意見もあります。

セルの変化：超完全体(パーフェクトセル)セルゲーム開催後

実は、セルには第四形態ならぬ「超完全体」(パーフェクトセル)と呼ばれる形態があります。

容姿は完全体と変わりがないように見えますが、サイヤ人２と同様に体に金色の稲妻、オーラをまとった姿です。

この状態は、セルゲーム開催後に事情があってこの形態になります。

ただパーフェクトセルという確定した呼称ではなく、作品によって「超完全体」(パーフェクトセル)や、「最終形態」「完全体フルパワー」と呼び名が違います。

パーフェクトセルになったセルは、悟空の新たな能力「瞬間移動」も覚えているので、完全体よりもさらにパーフェクトになったセルということで、「超完全体」(パーフェクトセル)と呼ぶ人が多いのです。

ドラゴンボールのセルが変化する条件はただひとつ！

ドラゴンボールのセルが変化する条件は、ただひとつです。

尻尾から吸収することで変化することができる

セルが変化する条件はただひとつ、長い尻尾から生体エキスや生命エネルギーを吸収することです。

脱皮してすぐのセルは、ジンジャータウンの人々の生体エキスを尻尾から吸収して、着実にパワーアップをします。

ですが、「セルはどうして未来からやってきたの？」で解説したように、セルが本来吸収したいものは生命エネルギー、つまり17号や18号なので、生体エネルギーを吸収してもそこまで大幅に変化はできません。

生体エキスを吸収する場合は、尻尾をその人に突き刺してスポイトのように吸い取るので、服などは残ります。

ですが、生命エネルギーを吸収する場合は、その物体を尻尾で、丸のみして吸収するので、吸収されたものは何も残らないのが特徴です。

なので、ジンジャータウンで生体エキスを吸収された人々は服だけが残っていましたし、生命エネルギーを吸収された17号と18号は何も残りません。

ちなみに、打撃などの攻撃によって吸収したものを吐くと、退化してパワーも落ちるのです。

セルが尻尾から吸収したのは現代の17号と18号

セルが形態変化するために、尻尾から吸収したのは、最初に現代の人造人間17号、次に18号です。

17号吸収の経緯は、ピッコロ(神様融合)に今の自分では勝てないと察して逃げていたセルが、パワーアップをするために、さまざまな町を転々としている最中に、ピッコロ(神様融合)が17号と戦っているのを発見します。

そこに、セルが現れて17号を吸収しようとしたところを、その場にいた16号が止めようと戦うのですが、残念ながら一瞬の隙をつかれて、セルは17号吸収に成功し第二形態に変化するのです。

第二形態になったセルを見て「18号は吸収させてはいけない」と、その場にいた天津飯が「新気功砲」を使って時間稼ぎをし、16号と18号を逃がそうとクリリンにふたりを託します。

先ほどのセルとの交戦で怪我をしている16号と、かばいながら逃げている18号、そしてクリリンの三名はなんとか逃げますが、その後の超ベジータとセルの戦いの最中にセルに発見されてしまうのです。

そしてセルの太陽拳で三名が目くらましをされている間に、18号はセルに捕まり吸収されてしまい、ついにセルは本来の目的だった17号と18号を吸収して、完全体になってしまいます。

18号の吸収シーンは18禁だと話題に

その18号の吸収シーンですが、ファンの間では18禁では？ と話題になります。

上の17号と18号の吸収で書いたような理由で吸収されるのですが、18号が出す声や嗚咽などが非常にセクシーなのです。


そもそも、18号自体が可愛い容姿なのでなおさら18禁では!?　と思うファンの気持ちもよくわかります。

「ドラゴンボール」の時は、ドラゴンボール探しメインだったのですが「ドラゴンボールZ」からは戦いメインなのもあって、ある意味、男と戦いだらけのアニメのご褒美です。

ついに念願の、セルの願いが叶ってしまうシーンですので、18禁では？ と思う気持ちと「あぁ…。」と落胆する気持ちがせめぎあいます。

17号18号の吸収をしたことによって、セルの人格へ影響はあった！

現代の17号と18号を吸収したセルの人格への影響は、あったのではないかと思います。

トランクスがいた未来でのことを書いたように、未来の17号と18号は非常に冷酷で凶悪な人造人間です。

簡単にいえば「人を殺すのをなんとも思わない」「感情が欠落している」というような人格をしています。

ですが、現代の17号や18号は無駄に人を殺したりすることはありませんでしたし、比較的人間に近い感情を持っていたように感じるのです。

セルに関しても、17号と18号を吸収して完全形態になってからは、「超ベジータ」や「超トランクス」が自分に勝てないとみるや「つまらない」と言い、戦いをやめてしまいます。

そして「10日後にセルゲームを開催する」と期限を与えて、Z戦士たちに回復をさせ、万全の態勢で戦うチャンスを与えているのです。

この点から見ると、無駄に人を殺したりすることはしないという、17号と18号の吸収をしたセルへの人格への影響は、あったと考察します。

ドラゴンボール・セルの戦闘力ってどのくらい？　(推定)

次はセルの形態変化ごとの、推定戦闘力をご紹介します。

参考→http://dragonballbp.web.fc2.com/kai/cell2.html
(公式では正式に発表されておりませんので、推定戦闘力です。)

第一形態：生体エキス吸収前後(2億6千万～20億)

脱皮後、ジンジャータウンの人々から生体エキスを吸収した後の推定戦闘力は、2億6千万～です。

このときの、ピッコロ(神様融合)の推定戦闘力は9億～12億ですので、ジンジャータウンの人々だけの生体エキスを吸収しただけでは勝てなかったのがわかります。

それから、太陽拳で逃げてさまざまな町で生体エキスを吸収し、第一形態の推定戦闘力は20億～まで膨れあがるのです。

ピッコロ(神様融合)が融合した姿の推定戦闘力は12億～ですので、もうこれでは歯が立たない状態ということになります。

そもそも、うまれたときから「悟空」「ピッコロ」「ベジータ」の細胞が合成されている状態ですから、強くなるスピードが速いの納得です。

ここから17号を吸収して、更にパワーアップしていくセルの推定戦闘力を次の項目で見ていきます。

第二形態：17号吸収後(40億～130億)

17号を吸収したセルは、第二形態に変化し、推定戦闘力は倍の40億～になります。

第一形態で対峙した16号の推定戦闘力は20億なので、一気に16号を倒すことができるようになりましたが、まだセルのパワーアップは終わることはないのです。

16号と18号を逃がそうと「新気功砲」を放った天津飯に足止めされている最中に、さらにセルはパワーアップを果たし、第二形態の推定戦闘力はなんと130億にまで膨れ上がることになります。

なぜセルがパワーアップを果たしたのか…。
それは精神と時の部屋で修行をして強くなった「超ベジータ」と「超トランクス」が目の前に現れたからでした。

そのときの超ベジータの推定戦闘力はなんと「190億」で、超トランクスに関しても、同程度の推定戦闘力だと考えられます。

第三形態：「完全体」18号吸収後(180億～540億)

第二形態のセルの推定戦闘力では、超ベジータには到底勝てないことをセルは非常に悔しがり、「完全体にさえなれれば…。」とセルは繰り返しつぶやくのです。

それを聞いたベジータはなんと「協力してやる」とセルに告げます。
さすが戦闘民族サイヤ人の王子だ！とは思いますが、これが不幸のひきがねを引くことに気付いていたのはこのとき、トランクスだけでした。

トランクスは、完全体にならないようにと必死に止めようとします。
ですがそのかいむなしく、第二形態セルは逃げていた18号を発見し、吸収してついに念願だった第三形態「完全体」へと変化するのです。

セルのパワーはどんどんとパワーアップしていき、最終的には第三形態の推定戦闘力は540億になります。

セルに協力した超ベジータも推定戦闘力は190億からアップしていましたが、それでも推定戦闘力「286億」、トランクスも「281億」と、もうセルに勝てる見込みがないほどに推定戦闘力は突き放されてしまったのでした。

第三形態＋：「完全体～セルゲーム」(150億～1800億)

もう誰もセルには勝てないとそう思った時とき、セルは「つまらない」と戦うのをやめてしまいます。

そして10日後にセルゲームを開催すると宣言し、パワーアップをするためにどこかへ飛び去って行くのです。

セルゲームが開催されるときには、心臓病の治療を終えて、精神と時の部屋で修行した悟空が出場し、セルと戦います。

まず、お互いにフェアに行こうと決めて互いの推定戦闘力は150億～ほどです。

そこから、悟空のフルパワーが推定戦闘力600億ほどに達して、それに対抗するために、セルもパワーアップして推定戦闘力800億ほどまで上昇します。

そして、勝てないと感じた悟空は、息子の悟飯に戦いを託すのです。
悟飯の推定戦闘力は750億で、僅差の状態でしたが心優しい悟飯は本気になれずにいます。

そこで本気を出させようと、悟飯の周りの者をセルジュニアで傷つけたりとおちょくりはじめるです。

そして最終的に、悟飯が本気で怒って覚醒し推定戦闘力が1500億に達して、セルは悟飯の2発の攻撃を受けて、あまりの強さと信じられないという気持ちからさらにパワーアップします。

ここでセルの推定戦闘力は1800億にはねあがりますが、あまりにも筋力がつきすぎてスピードが遅くなったので、悟飯にお腹を蹴られて18号を吐き出し、形態が退化、推定戦闘力は130億まで落ちるのです。

ここで、勝てないと思ったセルは自爆態勢に入ります。
ですので完全体＋セルゲームまででの推定戦闘力は1800億です。

第四形態：「パーフェクトセル」(1600億)

自爆に悟空や界王神様を犠牲にしましたが、セルは生きており、ファンも「孫悟空の死が無駄になったのか」と号泣したシーンです。

そして、サイヤ人の細胞の影響でセルは自爆前よりパワーアップしており、容姿は完全体からスーパーサイヤ人2のような金色の稲妻と、オーラをまとい、130億だった戦闘力は18号の吸収なしにも関わらず、1600億まで戻っています。

ですが、父を失い悲しみと怒りに包まれている悟飯の推定戦闘力は、なんと3000億にまで達しており、最終的にはセルは完全消滅したのでした。

ここまでが形態ごとのセルの推定戦闘力の変化ですが、悟飯の怒りの覚醒パワーは本当に凄いのだと数字を見て感じます。

また、今回ご紹介した戦闘力は、推定戦闘力であって、公式が発表したわけではありませんがしっかりと計算された結果です。

ドラゴンボールのセルがコピーした技一覧

ここでは、第一形態からパーフェクトセルまでの間に、セルがコピーした技について解説します。

かめはめ波

セルは、孫悟空の細胞を合成されているので、コピーしたというよりも、元々かめはめ波を使うことができます。

かめはめ波とは、悟空の師匠である「亀仙人」が開発した技で、両手を上下にして合わせ、そこに気を一気に集めて放出する技です。

悟空親子や、セル以外でもクリリンや天津飯、ヤムチャも使うことができます。

セルが超完全体ならば、太陽系を破壊することもできるほどの技で、セルゲーム終盤で使っており、セルvs覚醒悟飯＋天にいる悟空での打ち合いはファンの心を大いに盛り上がらせたのです。

「か～め～は～め～波～!!　」は、ドラゴンボールを知らない人でも一度は聞いたことがあり、真似したことがある人も多いフレーズだと思います。

太陽拳

太陽拳は、セルが初めてピッコロ(神様融合)と対峙したときと、18号を吸収する際に使っています。

気を用いて、太陽のように体を光らせる技で、技自体に攻撃力はなく、元々は天津飯の技で、相手の目をくらましたいときや逃げる時によく使われる技です。

セル、天津飯以外でもクリリンや悟空も使っています。

最初に太陽拳を観た人は「天津飯は頭がツルツルだから、太陽を反射させて光らせているのでは？」とユーモアな技だと思った人も多いです。

ちなみに、サングラスごしだとそこまでまぶしいわけではないので、亀仙人にはあまり通用しないと思います。

直接、物体を見て戦う敵キャラやＺ戦士ならば、多少自分よりも強い相手にも通用するやっかいな技です。

指先からの連続気功波/アイビーム/気円斬

フリーザの技で、人差し指の先から、らせん状の光線を発射する技です。

戦闘力が上がると、速度も上がるので最終形態セルが発射した際は「ただ何か光ったようにしか見えなかった」とピッコロが話しています。

当たった際は、貫通するときと爆発するときがあり、またゲームなどによって「デスビーム」「指ビーム」「ヘルニードル」などさまざまな呼称があるのが特徴です。

覚醒悟飯との戦いや、未来から現代に来る際に殺したトランクスにも、この技を使っています。

そのほかにも、フリーザの技を使ったことがあり、目からビームを発する「アイビーム」や気を円形にしてカッターのように投げつける「気円斬」という技です。

アイビームは、序盤でピッコロ(神様融合)の腕を吸収している際に、軍隊に邪魔されたのを蹴散らそうとした際に使っています。

魔貫光殺法

悟空を倒すために、ピッコロが開発した技で額に指をあてて気を集め、らせん状の光で相手を貫く技です。

フルパワーの状態で使おうとすると、気を集めるのに時間がかかってしまうというデメリットがありましたが、それ以外の状態ならばいつでも使うことができます。

ピッコロと言えば、魔貫光殺法と言わしめるほどの代表的な技です。

セル編だと「ドラゴンボールＺ」(第142話)で使用、かめはめ波より先に使っています。

ちなみに、一時期女性高校生の間で、この魔貫光殺法写真というものが流行って、タイミングよく全員がジャンプして、まるで技で吹き飛んでいるように撮るのです。

ですが、実際の魔貫光殺法は、敵を貫く技ですから、あまりドラゴンボールを知らない人が考えたのだと思います。

ギャリック砲

ベジータの技で、両掌に集めた気を一気に放出する技で、かめはめ波と似ている技です。

ただ、ギャリック砲とかめはめ波は構え方が違い、かめはめ波は体の前で構えますが、ギャリック砲は左で構えて両掌から放出します。

このギャリック砲、地球を粉々にできるほどの威力があるといいますが、第二形態のセルが超ベジータに放った際は、まったくダメージを与えることができずに、結果的に岩だけが砕けて自分が下敷きになるのです。

また、セルがギャリック砲の構えをした際には、トランクスが「父さんのギャリック砲だ！」と叫んでおり、本当に親子なんだと感じます。

ベジータは「技のバーゲンセール」と呼ばれるほど、さまざまな技を開発していますが、セルが使うのはギャリック砲のみです。

四身の拳

四人の分身をつくることができる技で、太陽拳を開発した天津飯の技です。

元々は、天津飯が天下一武道会で対悟空戦の時に使った技ですが、分身することで、それぞれの分身のパワー自体も4分の1になるというデメリットがあります。

ですが、セルが使った四身の拳は、なんとその点が改良されていたのです。

ただ、セルが改良した四身の拳は、本来の四身の拳と違って、気の消耗が激しかった可能性もあり、分身がバラバラになったところを孫悟空に狙われて、結果的にひとりずつ倒されます。

のちに悟空が戦う魔人ブゥ編のときには、悟空と天津飯が合体して四身の拳を使えば勝てたのではないかという考察もあるのです。

セルが使えたのですから、悟空がこの技を使える可能性は非常に高いので、実際にそんなこともありえるかもしれないなという考察でした。

瞬間移動

瞬間移動は、悟空がフリーザ編の後に修行をしたヤードラット星で覚えた技で、セルがこの技を使うのはセル自爆後になります。

悟空に、瞬間移動で界王星に移動させられたセルは、界王星で自爆しますが、頭の核が残っていたために再生してしまうのです。

その際に、新たに孫悟空の技である瞬間移動を取得し、界王星からセルゲームが行われていた地球まで、瞬間移動で戻ってきます。


ここで疑問なのが、瞬間移動が使える悟空ならば、セルの自爆直前に界王星に連れていき、爆発する！というコンマ何秒前に瞬間移動で帰ってくることはできなかったのかという点です。

実は瞬間移動は、人の気を感知して、はじめてその人がいる場所に瞬間移動することができます。

ですから、まず人の気を感知しないと使えない技なのです。

セルを界王星に瞬間移動させた時には、もうセルは自爆寸前でしたから、そのコンマ何秒で、誰かの気を感知することは難しかったのでは？ 考察します。

ドラゴンボールのセルが開催した「セルゲーム」とは？

セルゲームとはなんのことなのか解説します。

セルゲームのモチーフは天下一武道会

セルゲームとは、天下一武道会がモチーフになった戦いの大会です。
第三形態セルが開催を宣言し、開催理由は「自分の強さを確認するため」ということと、「自分のさらなる力を引き出すため」とセルは話しています。

そして、人々が恐怖に顔を引きつるのを見るのも楽しみだからともいっていましたが、セルゲームの一番の楽しみは「孫悟空と戦うこと」です。

サイヤ人の細胞の影響で、強い者と戦うのが、非常に楽しみなのだということがよくわかるシーンになっています。

自分がつくられた理由は、対悟空であり、究極の人造人間をつくりたかったからということで、対悟空の人造人間をつくっていたドクター・ゲロの思惑どおりに、セルは生まれたということです。

ドクター・ゲロが、セルを最高傑作と褒めたたえた理由がよくわかります。

悟空が「まいった！ 」と降参？ 代わりに息子の悟飯を指名するが？

心臓病の治療から帰ってきた後、精神と時の部屋で修行した悟空と第三形態セルが戦いますが、突然悟空は「まいった！」と降参してしまいます。

そして、息子の悟飯を次のセルの対戦相手に指名するのです。
ですが、悟飯は非常に心優しく本気でセルと戦うことができずにいます。

すると、強い者と戦うのを何よりの楽しみにしているセルは、悟飯を怒らせて本気にさせようと、セルジュニアを増産し、Ｚ戦士たちをいたぶりはじめるのです。

その場面を見ても本気で怒ることができない悟飯に、その場にいた16号は、セルとともに自爆しようと試みます。

ですが、以前のセルとの戦いの際に負傷してブルマに修理された16号には、自爆装置がついておらず、自爆は失敗しセルに粉々にされてしまうのです。

その後も、セルジュニアを使ってZ戦士たちをいたぶりつづけるセルを見て、悟飯は「やめてくれぇ！ 」と言いながら少しずつ怒りがたかぶっていきます。

それでも、悟飯は本気になることができないのを見ていた、頭部だけ残った16号は、悟飯に「正しいことのために、戦うのは罪ではない…(略)俺の大好きな自然や動物を守ってくれ」と告げて、セルに頭部を踏みつけられて、完全に破壊されてしまうのです。

それを見た悟飯は完全に怒って覚醒し、「超悟飯」になります。
超悟飯は、いままでの状況を一気に好転させて、第三形態セルを圧倒。

「セルの推定戦闘力ってどのくらい？」で解説したように、超悟飯の推定戦闘力は1500億ですから、ただの第三形態セルでは勝ち目はないのです。

ですが、その後に第三形態セルも推定戦闘力1800億にパワーアップ、それでもスピードの遅さから、超悟飯にお腹を蹴られて18号を吐き出しパワーダウンしました。

「バイバイみんな！ 」ファン号泣！ セルの自爆で悟空死す

超悟飯のあまりの強さに、セルはなんと体を大きく膨らませて「自爆する」といいます。

このままでは、セルの自爆でその場にいた全員が死んでしまうのです。
そのとき、セルに降参して以来姿を見せなかった悟空が、悟飯の前に現れて、悟飯を「よくやった」と褒めます。

そして「オラが地球にいない方が平和な気がするんだ」、「ばいばい！ みんな」とセルの自爆を阻止するために、悟空が瞬間移動を使って自分の命を犠牲にするというのです。

セルを瞬間移動を使って、界王星に連れてきた悟空は「界王神様わりぃ！ ここしか浮かばなかったんだ！」と言い、セルと悟空、界王神様を犠牲にしてセルの自爆から地球を守ります。

このシーンにファンは号泣し、ドラゴンボールシリーズでも上位に上がる名シーンとなるのです。

諦める悟飯に天から孫悟空の一喝！ 親子かめはめは！

セルの自爆から地球は守られましたが、その場にいた一同は悟空の死に嘆き悲しみます。

最愛の父を失ってしまった悟飯は、それ以上の悲しみを抱えるのです。
ですが、悲劇はまだ終わっておらず、セルは自爆したものの頭にある核が残っていたため、なんと復活してしまうのです。

セルが元々持っている能力である再生能力と増強能力のおかげで、18号を吐き出しているものの、セルは第三形態のまま、そして以前よりパワーが増して「パーフェクトセル」になって帰ってます。

さすがに、自爆前のセルと戦って負傷しており、なおかつ怒りが失われている今の超悟飯では自分には勝てないと、セルはかめはめ波で「終わらせよう」と告げたのです。

悟飯も諦めてしまっている状態で、全ては最悪の終わりを迎えると思っていたそのとき、天から「諦めるんじゃねぇ！ 」と死んだはずの悟空の一喝が聞こえてきます。

その声を聞いた悟飯は「やれるだけやってみる！」とセルのかめはめはに対抗しようと、かめはめはを打ち返すのでした。

セルと、超悟飯のかめはめ波がぶつかり合うなか、その場にいたＺ戦士たちがセルの気をそらそうと加勢し、次第に状況は、悟飯に有利になっていきます。

そして、セルが少し気をそらした瞬間「今だ！ 」と悟空の声が聞こえたかと思うと、かめはめはを打つ超悟飯の背後には、悟空があらわれます。
親子の心からのかめはめ波で、セルは完全に消滅したのです。

天下一武道会をモチーフにした繋がりに「造形天下一武道会」というものがある

ここで、セルゲームが天下一武道会をモチーフにしたものだということで、同じく天下一武道会をモチーフにしたつながりに「造形天下一武道会」というものがあります。

ストーリーとは関係ないですが、「造形天下一武道会」では、フィギュアの「原型師」がドラゴンボールのキャラクターをつくり、だれが一番素晴らしいフィギュアをつくれるのかを競うバトル大会のことなのです。

そして、2018年に海外の原型師「Mr.Erick Sosa」さんが造形天下一武道会其之四として完全体セルをつくり、そのセルが販売されています。

上の画像が、そのMr.Erick Sosaさんがつくったセルで、正式名称は「ドラゴンボールZ　BANPRESTO WORLD FIGURE COLOSSEUM 造形天下一武道会 其之四 セル 完全体 通常カラーver. (プライズ)」です。

ドラゴンボール・セルの本当の最後は未来トランクスが倒す

ドラゴンボールのセル編は、悟空親子によるかめはめ波での、完全消滅が最後ではないのです。

冒頭に書いたパラドックスを理解して、はじめて「なるほどな」と納得のいくドラゴンボールのセルの最後を知ることができます。

現代では、悟空と悟飯の親子のかめはめ波でセルは完全消滅しますが、記事の冒頭に書いた「セルとトランクスのパラドックス」がまだ残っています。

現代でセルが完全消滅した後、トランクスは未来に帰って未来のブルマに、現代で起きたことを報告しに行くのです。

その後、トランクスはニュースで17号と18号のことを目にして、一目散に戦いに出ていきます。

トランクスは、現代で修行を積んでいたため、未来の17号と18号を簡単に倒すことができるようになっているのです。

そして、17号と18号を倒した報告をしようと、現代にタイムマシンに乗って向かおうとするときに、現代の17号と18号を吸収しようとタイムマシンを奪いに来たセルと出会います。

未来トランクスについて書いた部分を思い出していただくと、以前だとここでトランクスはセルに殺されているのです。

実はトランクスは、セルに自分が殺されたことを知っていて、なおかつ修行を積んだトランクスは、セルを簡単に倒します。

ここでやっと、セルとトランクスのパラドックス問題がひとつの線となり繋がるのです。

ドラゴンボール・セルの有名なセリフや名言を3つピックアップして紹介！

ここでは、ドラゴンボールのセルが放った有名なセリフや名言を3つピックアップしてご紹介します。

俺はお前の兄弟だ「第一形態セル」(登場直後)

第一形態のセルが、最初に遭遇したピッコロ(神様融合)に対して放った、セルの最初の有名なセリフ・名言です。

ピッコロと遭遇したとき、セルはジンジャータウン一のお金持ちの男性を捕まえて移動している最中に、「ついに現れたな化け物！ 」とピッコロに発見されます。

ピッコロは、男性に「金をやるから助けろ」と言われ、セルに「言葉がわかるとは思えないが離してやれ」と伝えるのです。

するとセルは、無言で男性を離しピッコロは驚くのですが、その後尻尾を動かして男性を吸収します。

その後「次はお前だ！ ピッコロ大魔王」といった後、気を解放してピッコロを驚かせ、「お前は何者だ、なぜピッコロの名前を知っている」と尋ねたピッコロに「俺はお前の兄弟だ！」というのです。

ちくしょう！ か…完全体にさえなれさえすれば…「第二形態セル」(18号吸収直前)

第二形態時セルの有名な名言・セリフです。

第二形態になって一度は、Ｚ戦士たちを圧倒したものの、精神と時の部屋で修行を終えて現れた「超ベジータ」にこてんぱんにやられてしまいます。

その状況でセルは、「ちくしょう！ か…完全体にさえなれすれば…。」と18号を吸収できれば勝てるのに！ といわんばかりに悔しがるのでした。

これを聞いた「超ベジータ」は、セルが完全体になることに協力してしまい、トランクスが止めたにも関わらず、セルは18号を吸収して第三形態になります。

サイヤ人は強い者と戦うことを、非常に好んでいるからこそ、「超ベジータ」は手ごたえがないセルを強くさせようとするのです。

ですが、結果的にこれが孫悟空の死を招くことになると思うと、忘れられないセルのセリフ・名言として有名になっています。

ゆ、許さん！ 許さなぁ～い！ 「セルゲーム・セル」(自爆前)

セルゲームを開始し、悟空と戦い次に「超サイヤ人2」の超悟飯と戦っている際のセリフ・名言です。

このときには、超悟飯から受けた頭へのダメージで18号を口から吐き出しており、第二形態の状態となっています。

怒ったセルは、本気になるものの、超悟飯には歯が立たず非常に悔しがっている状態です。

どんなに戦っても、勝てないと悟ったセルは「ゆ、許さん！ 許さなぁ～い！」といったかと思うと、続いて体を風船のように膨らましていき「あと一分で俺は自爆する！！」といいます。

そして「セルゲームとは」で解説したとおり、最終的には悟空は地球と皆の命を守るために自爆に巻き込まれて死んでしまうのです。

この記事では、3つのセリフ・名言をご紹介しましたが、それ以外にも多くのセリフ・名言があります。名言についてはこちらの記事をご覧ください。

ドラゴンボール・セルの声を演じる声優は有名な声優「若本規夫さん」

誰もが聞いたことのある声…。「でも声優さんの名前は知らない」という人も多いので、あらためてセルの声優についてご紹介します。

国民的アニメサザエさんのアナゴさんや、人志松本のすべらない話でも有名

セルの声を演じるのは、国民的アニメサザエさんのアナゴさんや、花沢さんのお父さん、人志松本のすべらない話のナレーターでお馴染みの「若本規夫」さんです。

第二形態の、唇がタラコのようなセルのことをアナゴさんと混ぜて「アナゴセルさん」と呼ぶファンもいます。

若本規夫さんは、声優・ナレーターをする以前に「警察庁機動隊」に2年間勤務していたという異色の経歴を持っている方です。

それだけではなく「少林寺拳法三段」「全日本剣道連盟三段」の資格も有しており、武闘派としても知られています。

あるきっかけを経て、アテレコ教室に参加し、そこから声優を目指したということで、人間どんな転機で人生が変わるかわからないものだと感じる話です。

ドラゴンボール改でのセルは超(スーパー)ナメック星人に

セルは「ドラゴンボールＺ」以外にも改・GTにも登場しています。
ここでは「ドラゴンボール改」でのセルについてです。

ドラゴンボール改は、Zのデジタルリマスター版

「ドラゴンボール改」は2009年5月からテレビで放送された「ドラゴンボールＺ」のデジタルリマスター版で放送されたものです。

デジタルリマスター版とは、その当時よりも新しい技術を使って再度同じものをつくり上げることをいいます。

ですから内容自体はＺと改は変わらないのが特徴です。

セルは、放送第一期の「サイヤ人・人造人間セル編」(第68話)で放送され、「超(スーパー)ナメック星人」と呼ばれています。

「ドラゴンボールＺ」と比べると、画質も非常にいいので、はじめてセル編を観る際は「ドラゴンボール改」での視聴もおすすめです。

セル編は、Ｚ戦士たちの成長はもちろん、感動もあって観て損はないドラゴンボール作のなかでも上位に入る名シリーズとなっています。

ドラゴンボール・セルの第三形態が想定外だったのはなぜ？　【考察】

ここでは、ドラゴンボール・セルの第三形態は実は想定外だったのではないかという考察をします。

セルの本来の第三形態に変化する条件は未来の17号と18号を吸収することだった

今回の考察は、「ドラゴンボール・セルの第三形態が実は想定外」で、「セルの本来の第三形態に変化する条件と現実が違ったのでは？」という考察です。

「セルはどうして未来からやってきたの？」で解説したように、セルはドクター・ゲロの声で「17号と18号を吸収すれば完全体になれる」と知るのです。

ですが、セルがうまれた未来には、トランクスが話していた恐ろしく冷酷な人格17号と18号は、倒されています。

だからこそ、まだふたりが生きている現代にセルがやってきたのですが、現代にいた17号と18号は、強いですし親である20号を殺しはしましたが、誰でもかれでもを殺そうとするわけではありませんし、そこまで恐ろしく冷酷なようには見えないのです。

20号を殺したのは、自分たちの気持ちも考えずに怒鳴り散らし、命令をして、いうことをきかなければ停止させるという横暴さに恨みがあったからではないかという推測します。

ですから現代の17号と18号を実際に吸収しても、Ｚ戦士が勝てないと感じると、そのまま殺してしまうのではなくて、戦いを延期する情けをかけていたのです。

もちろん、強い者と戦いたいからという理由なのかもしれませんが、セルが殺そうとするのは「強い者」「自分に害があるもの」「第一形態時のパワーアップ時」だけだったのではないかと思います。

ということは「ドクター・ゲロが考えていた本来のセル完全体は、情けもない冷酷さを持っているとされる未来の17号と18号を取り込んだ状態なのではないか」と思うのです。

だからこそ、未来の17号と18号を吸収できずに完全体になったセルは、想定外だったのではないかと考察します。

セルはドラゴンボール超になぜ出てこなかったのか【考察】

セルが「ドラゴンボール超」に出てこないのはなぜなのかを考察します。

①セルは描くのが大変なキャラだから

「ドラゴンボールＺ・改・ＧＴ」には出ていたセルですが、「ドラゴンボール超」には出てこないのはなぜなのかを考察します。

まずは、「セルは描くのが大変なキャラだからでは？」というものです。
セルは体に黒い斑点が無数にあります。

ファンの間では有名な話ですが、原作者の鳥山明さんによると、この斑点を描くのが非常に大変だと語っており、それがセルが「ドラゴンボール超」に出ない理由のひとつではないかと考察できるのです。

確かによく見ると斑点に陰影があったり、凄い数だったりと、セルを一体描くにも非常に時間と丁寧さを必要とさせられる存在なのだと感じます。

もちろん、これはひとつの考察であって、そのほかにも「なるほどな」と思っていただける考察があるのです。

②悟空が反対しそうだから/逆に気が合いそうだから

この考察は、悟空に関するふたつの考察です。

まずひとつ目は、「ドラゴンボールＺ」であれだけ苦労した相手であって、次に会ったら何をしでかすかわからない！と悟空が反対しそうだからでは？という考察があります。

確かに、セル編のように「勝てないから」と自爆をされては、困りますし何をしでかすかわからない恐ろしさもあるからです。

ふたつ目は、お互いに強いものと戦うのを好む性格なので逆に和解して気が合ってしまうのではないかと考察します。

「ドラゴンボール」自体、敵同士が味方になることは良くある話ですが、セルに悟空は殺されていることも考えると、気が合うのはどうなんだろうと思うファンも多いと思うのです。

③断然フリーザが強いから

「ドラゴンボールＺ」では、未来トランクスに負けたフリーザですが、現在ではゴールデンフリーザになるなど、圧倒的にセルよりも強い力を持っているという推測です。

また、「ドラゴンボールＧＴ」では手を組んでいた仲でもあるので、悪い意味で「ドラゴンボール超」でも手を組まれたら困るのではという考察もできます。

ほかにも、ファンの人気的にもフリーザの方が、圧倒的に人気が高いです。

「ドラゴンボール」を詳しく知らなくても、フリーザという存在は知っている人が多いですが、セルに関しては、ある程度「ドラゴンボール」を知っていないと、わからない人も多いかと思います。

何より、今のフリーザならセルなんて自爆を決断させる前に、簡単に倒してしまうのではないだろうかという考察です。

ドラゴンボールセルについてまとめ

今回は「ドラゴンボール・セル」について数々の視点からまとめました。

セル編は、パラレルワールドなどいまいちややこしいところがあるので、初めて観る人は「？」が浮かんでしまうシリーズです。

それでも、何度でも観て自分なりの考察ができるので、非常に面白い作品でもあります。

ただ、孫悟空の死など悲しすぎるシーンもあるのでドラゴンボール初心者さんは「え、いきなり主役が死んだ！？」と戸惑ってしまう可能性が高いです。

ですが、ドラゴンボールのひとつの通過点として、一度は観ていただきたい作品ですので、興味がありましたらぜひご覧いただきたいと思います。

そして、セルの第三形態が想定外だという考察についても、ご自身なりの、考察を見つけていただければうれしいです。

また補足として、吸収された現代の17号ですが、セルの完全消滅によって、ともに消滅したものの、のちに神龍によって「セルに殺されたもの」とみなされて蘇っています。

そして、先に吐き出されて無傷だった18号とともに、クリリンのおかげで体内にあった爆弾を取り除かれているのです。

また18号は、クリリンと結婚をして17号とともに、ドラゴンボール超へも出てきています。

このように、戦いや冒険だけでなく、しっかりとしたストーリー性があるのもドラゴンボールの魅力です。

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