【ネタバレあり】ワンピース「ホールケーキアイランド編」あらすじ・考察を徹底解説

ワンピース「ホールケーキアイランド編」手配書「ONLY ALIVE（生け捕りのみ）」の謎

麦わら海賊団の3番目の仲間になったサンジとルフィの出会いは、イーストブルーの海上レストラン「バラティエ」。

当時はサンジの生い立ちについてはとくに触れられていませんでしたが、「空島編」に入る頃に出会ったモンブラン・クリケットとの会話で「うそつきノーランド」という絵本が登場し、そこでサンジがノースブルー生まれだったことが発覚しました。

ビッグマムとのことの発端は、サンジに届いた結婚式の招待状です。大昔に武力でノースブルーを制圧した人殺しの一族「ヴィンスモーク家」の一員であったことも明るみになります。

そのために手配書には「ONLY ALIVE（生け捕りのみ）」と書かれていたのです。

ワンピース「ホールケーキアイランド編」サンジの出生の秘密とは…

サンジの父親であり、ジェルマ王国国王であるヴィンスモーク・ジャッジは、兵器などを発明する有名な発明家で、「ジェルマ66」という科学戦闘部隊の総帥でもあります。

そんなジャッジにはノースブルーを完全制圧し、「ジェルマ帝国」を復活させたいとする先祖からの悲願がありました。そこでジャッジは、ベガパンクとともに血統因子の研究を行い、ヴィンスモーク家の命令に従順に従い、死をも恐れない、クローンを作り出しました。

ヴィンスモーク家の子供たちも血統因子操作がおこなわれていましたが、サンジは母親であるソラの抵抗もあって、血統因子の効果はなく、姉のレイジュにいたっては体にしか血統因子の影響が出ていません。

しかしイチジ、ニジ、ヨンジは感情を持っていないため、自分が殺されそうになっている状況でも、笑顔で普段通り談笑していたりします。

科学の力で超人的な能力を持つ兄弟たちの中で、たったひとり、普通の人間として生まれたサンジは、兄弟や父親に虐げられる幼少期を送りました。

唯一の味方だった母親のソラも、サンジに血統因子の影響を与えないために服薬した劇薬が原因となり、若くして亡くなります。そこで、サンジはヴィンスモーク家を離れる決心をするのです。

脱走中、父親であるジャッジに見つかりますが、そこで言われた言葉は「自分が父親であることを誰にも明かさないでくれ」と。サンジの存在は、誰にも知られたくない汚点であると言い放ちます。

ワンピース「ホールケーキアイランド編」サンジとルフィの仲間としての対峙

サンジと再会したあとも、ジャッジの態度は変わることはありませんでした。ヴィンスモーク家を脱走後、船のコック見習いとして船に乗り込んだサンジは、その後ゼフやルフィたちと出会います。

なぜ “誰にも知られたくない汚点”となるサンジを今さら呼び出したのか。そこにはビッグマムの娘との政略結婚というジャッジの狙いがありました。

もちろんサンジは結婚を断り、船に戻って仲間とともに海賊として生きていくつもりでしたが、ゼフや仲間を人質に取られ、プリンとの結婚を仕方なく決意します。

しかし、それもビッグマムの作戦のうちのひとつ。ビッグマムはジェルマの科学力が欲しいだけで、最初からジェルマを皆殺しにするつもりでいたのです。

しかもヴィンスモーク家はビッグマムに騙されていて、式中に皆殺しにされる計画があることをプリンから聞かされます。

サンジは自分ひとりが犠牲になれば…と、一度は結婚を決意したものの、自分の奪還のために乗り込んできたルフィと対峙し、「サンジが作った料理以外は一切口にしない！」と宣言して、それを守り続けたルフィの姿を見て「サニー号に…帰りたい…！」と思わず本音を口にしました。

サンジの本音を聞いたルフィは、一緒に式をぶち壊すことを決心し、サンジやサンジの家族を救出するための作戦を練りました。

ワンピース「ホールケーキアイランド編」四皇の幹部はヤバかった！　カタクリの強さが異常すぎ!?

初の四皇ビッグマム海賊団幹部との戦いとなったカタクリ戦。かなり注目を集めた戦いでした。

ビッグマム海賊団の三将星であるカタクリの懸賞金は10億5700万ベリー。かなり高額の懸賞金がかけられた相手なだけに、ルフィがどうやってカタクリを相手にして戦うのかが注目されました。

カタクリは自然系（ロギア）の「モチモチの実」の能力者です。見聞色の覇気が非常に優れているため、少し先の未来を見ることも可能に。空島でのエネル同様、この能力がかなり厄介でした。

また、カタクリは冷静沈着で感情に流されることのないクールな男で、基礎戦闘能力の高さもトップレベルです。

モチモチの実の能力を使い、自らの身体を餅のように粘着力のあるものに変化させたり、ちぎって相手にくっつけることもできます。

懸賞金額を見れば一目瞭然ですが、カタクリの強さは相当なものであることがおわかりいただけたでしょうか？

ワンピース「ホールケーキアイランド編」ルフィVSカタクリの死闘

カタクリとの戦いは妹のブリュレの能力を使った鏡の世界（ミロワールド）で繰りひろげられました。鏡のなかに入ろうとする部下たちを止めるために、ルフィはナミたちに部屋の鏡をすべて割るように指示します。

一度は大きなモチでルフィを埋めることに成功したカタクリですが、ルフィとの戦闘は一筋縄ではいきません。

手っ取り早く、ルフィをモチで埋めて自身のおやつの時間を楽しんでいると、埋められていたモチをすべて食べてルフィは復活。

勝負を再開しようとカタクリを探すルフィですが、食事のシーンだけは見られてはいけないと必死にカタクリを隠そうとするシェフたち。なぜなら、カタクリは口が裂けているからです。

過去にあった出来事がきっかけで、大きく裂けた口をいつもカタクリは隠していました。そんなカタクリを見た妹たちは「化け物だ」と口にして逃げ出します。

そんなことを一切気にしないルフィに対して、手っ取り早く勝負をつけようとしたことをカタクリは謝り、勝負が再開します。

すると、ルフィの動きがどんどん鈍りはじめていくのですが、カタクリの妹が吹き矢で邪魔をしていたことが発覚し、カタクリは妹に激昂して、フェアに戦うために自分のお腹を槍で貫きます。

一対一の男同士の戦いは見事ルフィが勝利を収め、ルフィは倒れているカタクリの露わになった口元に自分の帽子を被せて去りました。

ワンピース「ホールケーキアイランド編」麦わらの一味の懸賞金が爆上がり！

四皇を倒したというニュースは、瞬く間に世界中に発信され、大きな話題となりました。

実際にはルフィたちがビッグマムを倒したというよりは、食い煩いとなったビッグマムにサンジが作ったケーキを食べさせて、その隙に逃げたという方が正しいのです。が、新聞では倒したことに。

そのため、四皇を倒した麦わらのルフィの懸賞金額は15億ベリーにもなりました。またサンジの懸賞金額も上がって３億3000万ベリーに。

なんと麦わらの一味のトータルバウンティーは27億2300万100ベリーに！　今後のワノ国での戦いや、ジンベエが仲間に加わることを考えると、もっと増えていくことが予想されます。

ワンピース「ホールケーキアイランド編」 まとめ

いかがでしたでしょうか？

サンジの過去から四皇との戦いまで、激アツな展開だった『ホールケーキアイランド編』。

TVアニメでは2017年4月9日にオンエアされた783話から『ホールケーキアイランド編』として始まり、原作の漫画だと、2016年4月18日発売の「週刊少年ジャンプ」20号に掲載された823話から903話までの計81話にあたります。

ちなみに、単行本ですと、82巻の途中から90巻の途中までになります。

ウルッとくる感動のシーンから、思わず叫びたくなるようなアツいシーンまで、盛りだくさんの内容なので、ぜひ一度チェックしてみてくださいね！