2010年より放送を開始した人気ドラマ「ウォーキング・デッド」。シーズンを重ねるごとに人気が加熱していく今作は多彩な登場人物と、家族愛、仲間とはなにかを考えさせてくれるストーリーとなっている。そのなかでも序章であるシーズン1は「人とはなにか」ということを考えさせてくれる。
ウォーキング・デッド シーズン1のあらすじ
2010年よりアメリカのケーブルテレビ・チャンネル「AMC」で放送を開始したウォーキング・デッドは、ゾンビによって世界の終末を迎えた、いわゆる「ゾンビ・アポカリプス」を描いている。
ウォーカーと呼ばれるゾンビから逃れながら、安全な場所を求めて旅をする主人公たちを描いている。
物語は保安官のリック・グライムズとシェーン・ウォルシュがいつものように巡回していたところ、無線で逃走犯の追跡要請が入り、現場へ急行するところから始まる。
しかし逃走犯との激しい銃撃戦の末にリックは銃弾に倒れ、病院へ運ばれるのだが昏睡状態に陥ってしまう。
病室のベッドでリックが目を覚ましたときには、すでに病院内は荒れ果て、外にウォーカーが歩き回るようになっていた。
リックはその後様々な場所で出会う生存者たちを率い、仲間を失いながらもウォーカーについて対策をしているかもしれないというCDC(疾病予防管理センター)へ向かうための旅に出る。
ウォーカーとの戦いで追い込まれた人間が新たな脅威となる
基本的にはウォーカーと人間の争いを描いている今作だが、常にウォーカーへの恐怖とも戦う人間たちは次第に精神が追い込まれていく。
自分さえ助かればよい、という人間の醜い部分が露わになり、やはり生きている人間が一番怖いのだと改めて認識させられる。
仲間を助けるために常に究極の選択を迫られるリックとそれを助ける仲間、そして反発する仲間。それぞれの思惑がぶつかり合い、物語はさらに厚く、そして濃いものとなっていく。
「自分さえ良ければ」という考えで行動する人が多く見受けられる現代社会において、強烈なアンチテーゼを発している今作では、人とはなにか、ということを強く考えさせられる内容となっている。
余談ではあるのだが、ウォーキング・デッドにおいてこれらのゾンビを「ウォーカー」と呼ぶのは、物語の設定上ゾンビ映画やゾンビに関する物語が存在しない世界であるから、だそうだ。
強烈な個性を放つ登場人物たちに理想の自分を重ねる楽しみ方
また、このウォーキング・デッドには実に多彩な登場人物が登場する。その人物の全員が強く、魅力的な個性を放っているのである。彼らはみな大切な人をウォーカーによって奪われ、そして傷付いているのだが、リックとの出会いにより、ウォーカーへの恐怖と戦いながら前へ進み続けている姿もまたファンの心を掴んで離さない理由の一つだ。
いつ、誰が死ぬかもわからない世界の中でたくましく生きる彼らに対して、心の成長を感じながらも「自分もこうでありたい」と重ね合わせながら観ている人が多くいることがうかがえる。
またウォーキング・デッドではシリーズ全編を通して登場人物の死が多く描かれている。その悲しみを乗り越える力を、観客も登場人物たちと同じように乗り越えながら物語を見守ることになる。
今後も見逃せない展開に、人気はますます加熱していく!
ゾンビ・アポカリプスによる荒廃した世界が舞台と、設定はありがちなのだが、それでもなお世界中の観客を熱狂させているのは緻密に練り込まれたストーリーや、それに負けない個性的な登場人物が揃っているからだろう。
リックたちのみならず、登場人物たちはこの荒れた世界でどのような生き方を選び、行動していくのだろうか。
仲間とはなにか、そして人とはなにか。それを深く考えさせてくれるウォーキング・デッドから、今後もますます目が離せない。
参考元
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