原作となった漫画は勿論、アニメも大好評のため、3期まで放送された『食戟のソーマ』。今回は遠月学園の支配者たちと直接対決をしていく話題のアニメの第3期までの内容を、登場人物の紹介も合わせてネタバレ解説していきます!
『食戟のソーマ』は、今までの料理漫画とは一線を画す描写や魅力的なキャラクターが人気の週刊少年ジャンプ掲載の人気作品です。
なぜ今これほどに人気があるのでしょうか?
人気の理由は主人公の創真をはじめとした登場人物たちがそれぞれ持つ得意ジャンルを含めて、魅力的なキャラクターであること、そして手掛ける料理の表現や描写の面白さにあります。
今回はそんな『食戟のソーマ』の魅力と3期で描かれる学園の支配者たる生徒集団「遠月十傑」、更に「美食機関セントラル」との全面対決を解説していきます。
『食戟のソーマ』の1期から2期までをおさらい!
出典:amazon『食戟のソーマ』は、主人公・幸平創真が料理人の名門学校「遠月学園」に入学するところから始まります。
そこで創真は、遠月学園の支配者である薙切一族のなかでも最高支配者たる遠月十傑の「十席」に名を連ねる、同級生の薙切えりなをはじめとした仲間たちと関わっていきます。
最初の試練は進級試験。
学園卒業生たちによる厳しい試験を、実家である「お食事処ゆきひら」で磨いた発想力と機転で創真たちはクリアしていきます。
「野菜料理(レギュム)の魔術師」の四宮 小次郎の試験の際には、失格扱いになった同級生の田所 恵を救う為、田所とタッグで勝負を繰り広げました。
やっと乗り越えたと思えば、次は秋の選抜で強力なライバルたちと食戟でぶつかります。
持ち前の料理に対する前向きさで困難やライバルたちにも打ち勝っていく創真。
勝ち進んだ決勝戦は三つ巴になり、海鮮料理が得意な「厨房の独裁者」黒木場リョウと異常に優れた嗅覚の持ち主「香りの貴公子」葉山アキラと対決します。
最後は料理人の顏が見える「必殺料理(スペシャリテ)」を作ることに成功した葉山アキラに敗北し、秋の選抜は葉山アキラの優勝で幕を閉じるのでした。
【ネタバレあり!】『食戟のソーマ』第3期「餐の皿」あらすじ
出典:amazonアニメ第3期「餐の皿」では、遠月学園を支配しているといっても過言ではない、遠月学園の頂点の料理人集団「遠月十傑」との直接対決が繰り広げられます。
超強力な得意ジャンルをそれぞれが持っている十傑に、創真はどのように立ち向かうのでしょうか?
「餐の皿」の対決内容、あらすじをネタバレしていきます。
『食戟のソーマ』3期ネタバレ① 十傑との最初のバトル! 中華料理で大熱戦の勝敗は?
創真が十傑入りのために上級生との食戟の挑戦権を得る課題は、文化祭の月饗祭で「何か一つでも料理で勝つこと」でした。
現第八席で四川料理の使い手の久我照紀も第一席の司瑛士への再戦に燃えています。
久我は「翌年の月饗祭で5日連続売上1位を達成したら食戟の再戦をする」という司を倒したいのです。
月饗祭にそなえて、部員たちを一糸乱れず自分の得意料理「久我謹製麻婆豆腐」を仕上げられるように指導・統率を取る久我は勝利を確信しています。
そんな久我に宣戦布告をして、「久我飯店」の前に屋台を出し、久我の得意料理の中華料理で勝機をうかがう創真。
赤字が連日続いて敗北確定かと思われましたが、最終日になって、同級生の恵とイタリア大衆食堂出身の創真をライバル視する良き友タクミ・アルディーニ、相手の動作や思考をそのまま読み取ることができる「パーフェクトトレース」の使い手である美作昴の助力で猛追、ついに久我の売り上げを上回ることを達成したのでした。
『食戟のソーマ』3期ネタバレ② 薊総帥が学園を乗っ取る!
他エリアでも十傑が記録を出していきます。
そんな中、山頂の高額出店の山の手エリアで出店するえりなの元には、かつてえりなに徹底的指導をしたえりなの父・薙切薊が姿をあらわします。
トラウマレベルの先入観をえりなに与えたあとに、現総帥のえりなの祖父、仙左衛門により勘当状態になっていた薊が何故か戻ってきたのです。
創真によって一度はしりぞいた薊ですが、翌日学園に堂々とやってきます。
そして、多数決の上で総帥の座を仙左衛門から奪ってしまいます。
衝撃が走る学園で、薊が正しいと求めたものだけが生き残る世界が展開されようとしているのです。
えりなは幽閉され、またも薊による洗脳に近い教育が施されようとしていましたが、アリスがそれを助けました。
えりなは極星寮に身を寄せますが、薊の立ち上げた「中枢美食機関セントラル」は自分の思想に従わない部の撤廃、更に極星寮まで取り壊そうとします。
正しい手順で作られた、間違いのない料理を推奨するセントラルに対して、自由に調理をしたい創真たちは抵抗し続けます。
『食戟のソーマ』3期ネタバレ③ 遠月列車編突入! 創真を待ち受けるワナ
取り壊しをしりぞけ、極星寮の中に身を寄せるえりなは一大決心をします。
それは、薊に従うことを辞め、創真たち反逆者軍を率いて学園を薊から取り戻すことでした。
そんな中、北海道で行われる遠月列車で北上しながら行われる進級試験が始まります。
正しい者は、教わった手順をそのまま行えばいいだけのものですが、反逆者軍へのふるい落としの為、妨害に次ぐ妨害が続きます。
どう調理しても味が劣るような材料をわざと反逆者軍だけが与えられたり、猛吹雪で材料の調達が出来ないようにされたりなど、酷い対応を受けてしまいます。
しかし、えりなが試験前に反逆者軍へ素材や味の教育を自ら行ったおかげで、反逆者軍は全員そのピンチを乗り越えることが出来ました。
ジャンヌダルクのような強い鋼の意志を持ったえりなに率いられ、反逆者軍は一枚岩になって試練をクリアしていきます。
『食戟のソーマ』3期ネタバレ④ 最強の料理人、十傑と大激突!
進級試験は更にエスカレート、反逆者軍はついに十傑との直接対決を強いられます。
薊総帥の考えに従った十傑には第一席の司瑛士、第二席の小林竜胆をはじめとした強力な料理人たちが待ち構えています。
誰と戦うことになるのか、少しワクワクしながら待ち構えていた創真の相手は、かつて秋の選抜で競い合った仲間であるはずの葉山アキラでした。
葉山は恩師である汐見潤が壊されてしまった研究場所を守ることを保証してもらうのを条件に、第九席として遠月十傑に席を連ねているのです。
十傑に入ったことで、更に嗅覚を活かした料理に磨きをかけた葉山と創真は「熊肉」でぶつかります。
臭み消しの難しい熊肉の調理は最初は匂いの扱いに長けた葉山の圧倒的勝利になるかと思われました。
しかし、元八席の久我の助けを借りながら、自分の納得いく一皿を作り上げた創真と葉山の味は拮抗します。
実力はほぼ互角、そんな中で勝負を分けたのは更に対する情熱でした。
孤独の中で腕を極め、誰の為の料理をするのか情熱を失っていた葉山が、最後まで執念で最高の一皿にこだわった創真に敗北を喫します。
葉山の敗北はすなわち、葉山の退学をそのまま意味しているのでした。
『食戟のソーマ』3期ネタバレ⑤ 十傑総取りを賭けた連隊食戟へ!
創真と葉山がぶつかっている頃、他の反逆者たちも十傑と対決していました。
結果は惨敗。第二席の竜胆と対決したタクミと恵以外は全て敗北しています。
残ったのは葉山に勝った創真、タクミ、恵、最初から参加していなかったえりなの4人でした。
創真はここで、現十傑の残りを全て倒せば総取りで思う通りになると提案します。
薊との交渉の席では最初は聞く耳持たない様子でしたが、ここにある人物が現れます。
それは創真の父の城一郎と仙左衛門でした。
実は城一郎こそ遠月学園の黄金時代の立て役者、薊の憧れの料理人なのでした。
城一郎が自ら薊の駒に成り下がることを条件に交渉すると、薊は快諾します。
勝敗の決着は総当たりの勝ち抜き料理対決である「連隊食戟(レジマン・ド・キュイジーヌ)」でつけることになりました。
『食戟のソーマ』3期ネタバレ⑥ 遠月列車での特訓、えりなの変化と一大決心!
創真たちは城一郎とかつての同期である遠月グループ総支配人の堂島銀、そして仙左衛門の3人から特訓を受けます。
最初の特訓は、2チームに分かれてそれぞれが無言で互いを助け合いながら一品を完成させるというものです。
突拍子もない調理を進める城一郎に振り回される創真とえりなチームでしたが、創真は慣れっこで城一郎に対応します。
そんな幸平親子が好き勝手に調理を進める中、常識を辿ってきていたえりなは今までの自分の殻を破り、豪快な調理で対応していきます。
それは、今までの常識を破った極星寮の仲間や創真を見ていたからこそ出来た調理なのでした。
こうして、銀率いるタクミと恵のチームと互いの力量を認め合って研鑽していきます。
連隊食戟の条件決めの日、えりなは決心します。
それは本当の仲間として創真たちといるために、遠月十傑十席の任を降りるというものでした。
かつての自分を縛っていた薊の呪縛から確実にえりなは飛び立とうとしているのです。
『食戟のソーマ』3期ネタバレ⑦ 連隊食戟に強力な助っ人登場! 創真が出陣!
そして、連隊食戟本番。
創真は十傑に対抗し得る最高の仲間を集めることが出来ました。
十傑元第三席女木島、十傑元七席で極星寮の先輩の一色、十傑元八席の久我、そしてパーフェクトトレースの使い手の美作でした。
今の遠月学園の中で最高の助っ人を得た創真たち反逆者軍と、機関に属する十傑軍の対決がいよいよ開始します。
ファーストバウトは創真と江戸そばのスペシャリスト紀ノ國寧々の対決です。
くじ引きから紀ノ國の得意ジャンルであるそばを引き当ててしまった創真でしたが、紀ノ國の完璧な「桜エビのかき揚げの天ぷらざるそば」に対して、大衆らしさを生かしたカップ焼きそばからヒントを得た焼きそばを調理します。
その調理には理由がありました。
それは「どんな環境でも最高に美味しいものを食べさせたい」という気持ちです。
そばを焼いた破天荒な行動は、極寒のそばを活かすには悪状況の中でも一番おいしい状態でそばを食べてもらうという気遣いからでした。
「どんな環境でも」を考えず、お客様の視点に立てなかった紀ノ國は創真に敗退します。
「餐の皿」で活躍するキャラクターをご紹介!
「餐の皿」を見る前に予備知識として主人公グループをはじめとした餐の皿に登場する中心人物をご紹介していきます。
『食戟のソーマ』では、個性豊かでそれぞれがジャンルの異なった料理のスペシャリストとして作品に登場します。
幸平創真
出典:amazon得意料理ジャンル:定食
本作品の主人公で、「お食事処ゆきひら」から父の薦めで遠月学園に編入してきました。
編入生徒は料理の名門である遠月学園では珍しく、入学式で大胆な宣戦布告を行い、悪い意味での注目の的になります。
最初は敵も多かったですが、編入試験を経て秋の選抜で1年生の2位に。
持ち前の負けず嫌いとアイディア料理で学園中から一目置かれるようになりました。
しかし、時々ゲテモノ料理のような新作料理を生み出すことも。どうやら父譲りの悪癖のようです。
薙切えりな
出典:amazon得意料理ジャンル:フランス料理を中心とした王道料理
遠月学園の理事長の孫娘。
神の舌という一口食べただけで味覚のすべて(イメージや味付け)が解る能力を持っており、有名三ツ星レストランの味見役を任されるほどの実力を持っています。
料理に対する知識も全てにおいて博識であり、学園の女王と呼ばれるに相応しい風格のある彼女。
創真と同じ1年で、既に遠月学園における最高権力である遠月十傑の第十席に席を置いています。
創真の型破りな発想が最初は受け入れられず強く当たっていましたが、次第に自分にはないその発想や料理スタイルに心を開いていきました。
彼女と創真の関係性がどう発展していくのかも物語を楽しむポイントです。
田所恵
出典:amazon得意料理ジャンル:ホスピリティのある料理、地元の食材を活かした料理
北海道からやってきた創真とよく一緒にいる女の子。
最初は学園一の落ちこぼれのレッテルを張られていましたが、創真と行動をともにする中で、ぐんぐんと成長しました。
創真とタッグを組んだり、創真のサポートをしたりしながらたくさんのことを吸収していきます。
食べる人の気持ちになって作る、ホスピタリティのある料理は彼女ならではの特技です。
タクミ・アルディーニ
出典:amazon得意料理ジャンル:イタリア料理
イタリアにある大衆食堂「トラットリア・アルディーニ」の跡取り息子で、同じような経歴である創真の良きライバルであり友。
最初は創真に対抗心を燃やしていましたが、創真の料理に対するひた向きさに惹かれて、友として行動をともにするようになります。
学園内にファンクラブがあるくらいの美形キャラです。
美作昴
得意料理ジャンル:食戟相手の得意な料理をアレンジする
秋の選抜でいきなり登場した、悪役ポジションだったキャラクターです。
食戟のたびに対戦相手の出してくる料理を予測し、トレースして更にアレンジを加えて相手を負かせるという、非道なスタイルをしていました。
秋の選抜でタクミを負かし、タクミの大事な包丁のメッザルーナを奪ったこともあります。
しかし、創真との食戟で心を入れ替え、頼もしい味方になりました。
パーフェクトトレースという相手の行動をそのまま自分に移し替えることで、練習相手になったり仲間をフォローしたりと大活躍します。
久我照紀
出典:amazon得意料理ジャンル:中華
遠月十傑第八席。
口から火が出そうな四川料理が得意で、激辛で辛くて涙が出ているのに美味しくて更に食べる人を見るのが楽しいとのこと。
自分の色に染めて、寸分違わず同じ調理を出来るようにした中華研を率いて月饗祭で創真に立ち塞がります。
第一席の司とは何か個人的な因縁があるようです。
司瑛士
出典:amazon得意料理ジャンル:フランス料理
遠月十傑第一席。
自分の料理を高めることだけに関心を持ち、それ以外のことには無関心。
創真やほかの料理人のことをライバルとは全く思っておらず、眼中にありませんが、それだけの実力を持った最強の料理人です。
人間ではなく、食材にかしずく者「食卓の白騎士(ターフェル・ヴァイスリッター)」と呼ばれており、食材を最大限生かしたフランス料理が得意です。
小林竜胆
出典:amazon得意料理ジャンル:希少食材を使った料理
遠月十傑第二席。
司とは中等部からの仲良しで一番の理解者。
餐の皿では、最初はひたすら色んなものを食べるだけの人で、何がすごいのか謎に満ちた人物でした。
その正体は、世界中の珍味を知り尽くした希少食材マスター、十傑の権力を使って全世界の珍味を知り尽くした実力の持ち主です。
十傑が進級試験で創真の仲間たちを脱落させた中で、恵とタクミを合格にして見逃した飄々とした一面も持つ女性です。
一色慧
出典:amazon得意料理ジャンル:創作和食料理
遠月十傑第七席。
極星寮の出身で創真や一年生チームの強い味方。
セントラルの思想に背いたため、餐の皿の途中で十傑を除籍されてしまいます。
同じ十傑の紀伊国とは幼馴染であり、京都の名門割烹の名門で育っています。
しかし、その伝統を無視した型破りな超攻撃的和食が得意です。
人気キャラですが何故かふんどし一丁になることが好きで、いつの間にかふんどしになっているという変わった一面もあります。
女木島冬輔
得意料理ジャンル:ラーメン
遠月十傑第三席。
ラーメンマスターと呼ばれる寡黙な青年。
本来は争いを好まず、食戟を挑まれるので対応していたらいつの間にか上り詰めていたと言っています。
セントラル発足の際に、セントラルに従わなかったために十傑を除籍されます。
餐の皿の最後、連隊食戟の際には創真の説得に心打たれて頼もしい味方として登場します。
薙切仙左衛門
遠月学園の理事長でえりなの祖父。
過去には薊の危険な思想に気づき、薙切の家から破門にしていました。
薊が帰ってきてから学園を乗っ取られたあと、創真たちに希望を見出して遠月学園の未来を託します。
薙切薊
えりなの父にして、遠月学園を乗っ取り新しい理事長になった人物。
過去の経験から美食機関セントラルという、正しい料理以外のすべてを駆逐する機関を立ち上げます。
根っからの悪い人ではなく、大切な人で憧れの料理人だった城一郎を奪われたことから思想が暴走してしまいました。
幸平城一郎
創真の父で、えりなが小さい頃から憧れていた料理人。
創真に対して料理勝負を続け、未だ無敗の誰もが認める最強の料理人。
遠月学園のOBで、玉の世代と呼ばれた時代に先頭に立ってみんなを引っ張っていた人物。
薊の行動の発端になっており、連隊食戟でセントラル側が勝ったときには薊の兵隊になることを約束しています。
『食戟のソーマ』まとめ
ここまで3期のあらすじをネタバレしてきましたが、いかがでしたでしょうか?
本作は、各話に出てくる料理に対する作った人の熱い思いやリアクションなど、とても魅力的なシーンがたくさんあります。
また、それぞれの料理に対して「いかにおいしそうか」をこと細かく解説しているので、読んでいるだけで食欲が掻き立てられるのも魅力ではないでしょうか?
すでに『食戟のソーマ』ファンの人にはもちろん、今まで観たことのない人も、美しい作画、面白い味の感想の表現、個性ある魅力的なキャラクターを是非楽しんでください!
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