現在お笑い芸人オジンオズボーンとして活躍する、大の仮面ライダーファン篠宮暁さん。MS!編集部がそんな篠宮暁さんに仮面ライダーの魅力をインタビューしました!篠宮暁さんが熱く語る仮面ライダーの魅力や注目すべきポイントなどを知れば、まだ見たことがない人も仮面ライダーを見たくなるかも!?インタビュー後編もお見逃しなく!
- aukana編集部
今回は仮面ライダーが好きで有名なオジンオズボーンの篠宮暁さんにMS!編集部がインタビューをしました。仮面ライダーへの熱い想いを語ってくださった篠宮さん。この記事ではインタビュー前編をお届けします!
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特撮好きオジンオズボーン篠宮が語る仮面ライダーの魅力! 【後編】好きなキャラクターや人生を変えたシーンも紹介!
「仮面ライダーのない人生は考えられない」
ー仮面ライダーを好きになってからどれくらい経ちますか。初めて見たシリーズを教えてください。
最初に見た仮面ライダーが『仮面ライダーBLACK』(1987年放送)です。僕が当時4歳くらいなので32年くらい仮面ライダーが好きということになります。
よく見ると関節部分の繊維がむき出しの仮面ライダーBLACK
『仮面ライダーBLACK』はすごくトーンが暗いんですけど、途切れ途切れで続いてきた仮面ライダーシリーズを、もう一度原点から作り直そうと試みた作品で、東映さんの力の入れようも凄かったと聞いています。
BLACKは関節の部分が繊維むき出しなんですよ。そこが子どもながら違和感を感じつつも惹かれた部分でもあります。
ー仮面ライダーにハマる前にはまったものはありますか?
スーパー戦隊シリーズを2歳の頃から見ていました。そのスーパー戦隊シリーズの流れで仮面ライダーの存在を知って、物心ついた時にはおもちゃで遊んでました。
ー現在も仮面ライダーの連載の記事を書かれていますが、仮面ライダーと出会って変わったことなどはありますか?
こうやって仮面ライダーが好きという事でお仕事をいただけたり、映画に出させていただいたり、変わったというより今ではもう人生そのものかもしれないですね。
昭和ライダーと平成ライダーとの戦い。
ー昭和ライダーと平成ライダー、あえて選ぶならどちらが好きですか?
リアルタイムで見ているものが一番だと思っているので、平成ライダーの方が好きです。なのでもう少し早く生まれていれば昭和と答えていると思います。
ー篠宮さんにとって仮面ライダーはどんな存在ですか?
もし仮面ライダーがなかったらつまらなかったと思います。一週間すごい楽しみにするんですよ。作品によって個人的な熱量は変わるんですけど、来週早く観たいっていう作品の時は、金曜日からソワソワします。
それプラス映画とか、おもちゃとかイベントとか全部なくなるので、なかったら今楽しみにしているものの半分近くがなくなりますね。仮面ライダーのない人生は考えることが出来ないですね。
\仮面ライダーのアクションを見比べてみる!/
仮面ライダーの魅力は「時代を越えて進化するアクション」
昭和ライダーと平成ライダーの違い
ー昭和ライダーと平成ライダーの大きな違いはなんですか?
まずアクションが違います。『仮面ライダーBLACK』は違うんですけど、『仮面ライダーZX』までの8作品の仮面ライダー10人は、「大野剣友会」さんという超人殺陣チームがアクションされています。
『仮面ライダーBLACK』からはジャパンアクションクラブさん(現:JAE)に変わったんですが、どちらも甲乙つけがたい魅力があります。昔は力強い感じで、今はスピーディーですね。
あとはストーリーの構成ですね。平成ライダーは1年通した縦軸のドラマがすごいんですよね。伏線がきちんと張ってあってきちんと最後回収されてて。
昭和ライダーは縦軸よりは1本1本丁寧に作られているんですが、平成ライダーは1年、約50話を使ってひとつの物語を作っていくんです。その点では海外ドラマの構成と似ています。
どんなに人気でも必ず1年でストーリーが終わる
ー仮面ライダーのどんなところが好きですか?
仮面ライダーシリーズは絶対に1年で終わるんですよ。最初の仮面ライダーは2年だったり半年のものもありましたけど、どれだけ人気でも基本1年なんです。
ある作品の人気が爆発したとしても、次の年それを引きずらずに変えるんです。撮影方法、構成、脚本、キャストとかも全く別だったりするんです。熱量がすごいんです。そういう楽しませ方をしてくれるところが好きですね。
あとは大人も楽しめるんですけど、メインターゲットがあくまで子どもなんです。教育番組でもあると思います。勧善懲悪におさまらない深い内容を仮面ライダーという枠に収めてるんです。
アクションが続けられるのはスーツアクターの努力の賜物
アクションもすごいです。1年ずっとアクションされている現場は世界的に見ても稀です。平成仮面ライダーは20年、スーパー戦隊シリーズも40数年続いているし、ずっとアクションが続いているすごさって当たり前すぎて意外と気づいてないことですよね。
通常のアクション映画って撮影してから公開まで約1年なんですよ。東映さんの特撮作品は撮影してから公開されるまでに1年かけることはまずないそうです。スピードがとにかくすごいんです。
長年培われたシステムが本当に素晴らしいんです。近年のウルトラマンシリーズは半年やって半年お休みなんです。これでもすごいんですけど、休みなくってところがすごいですよね。
スタッフさんや仮面ライダーのスーツアクターさんの物凄い努力があって成り立っているんです。この方々がもっと称賛されるべきなんですけど、そもそも子ども番組なのでスーツアクターさんは子どもの夢を守るためにも公の場では称賛されにくい事情もあったりします。
伝説のスーツアクターさんがいるんで知らない方はこの方の名前だけでも。高岩成二という方で、「仮面ライダー」のクウガ、ヒビキ以外の18作品すべてのメインになる仮面ライダーのアクションをやっていたんです。
その方が先日、一号ライダーを退かれた時には特撮会全体に衝撃が走りました。それほどすごい人なんです。
仮面ライダーシリーズで一押しの作品を厳選!
どれも好きなので選びにくいですけどね…と悩む篠宮さん。
ー仮面ライダーのなかで好きな作品ベスト3を教えてください。
ベスト1『仮面ライダービルド』
1、2、3位に大きな差はないんですけど、強いて言うならベスト1は『ビルド』です。これは大森敬仁プロデューサーが手掛けてて、脚本は武藤将吾さんっていう『3年A組』の脚本も担当されてた方なんです。じつは『3年A組』の中にも『ビルド』の俳優さん使ったり、アクションとか『ビルド』の要素が含まれていたんです。
この作品の面白いところは、1話からトップスピードで物語が展開するんです。ぐっと引き込まれるのは『ドライブ』だと20話あたり、『エグゼイド』は10話過ぎたあたりだったんですけど、ビルドではなんと1話から。次の放送が一番楽しみだった作品ですね。
ベスト2『仮面ライダーエグゼイド』
新鮮さがあって、記憶にあたらしい、今まで培ったものが活かされているという意味で最新の作品は強いんです。だからベスト2は『エグゼイド』です。脚本は高橋悠也さんが手掛けていらっしゃいます。この作品は10話からの話の盛り上がりがすごい。
あと仮面ライダーのフォルムが特徴的なんです。目玉がついていて、仮面ライダーらしからぬ姿なんです。最初はちょっと大丈夫かなと思ったんですけど、本当にこの脚本は見事なんです。
僕が思う脚本の大事なところはおもちゃなんですよ。いろんな事情があるなか、違和感なく、むしろおもちゃが欲しくなるストーリー展開なんです。かつ軸である仮面ライダーながらのストーリー展開もブレていないというところが本当にすごいんです。
ベスト3『仮面ライダーアマゾンズ』
ベスト3は『仮面ライダーアマゾンズ』です。
これは『仮面ライダーアマゾン』という昭和ライダーを平成の世の中でやったらどうなんだということで作られた作品なんです。この作品はAmazonプライムビデオでの配信作品なので、子どもを意識していなくて人食べたりすごくグロいシーンもあるんです。
脚本は小林靖子さんという『電王』とか『龍騎』とか仮面ライダーシリーズの数々の大ヒット作を手掛けてきた方で、その方がテレビじゃない土壌で作品を作ることになったらどんな感じなのかというのが注目ポイントだったんですけど、予想をはるかに超えて面白かったです。
プロデューサーは白倉伸一郎さんという平成の名物プロデューサーさんなんですけど、『ディケイド』以降仮面ライダーから離れていたんです。その白倉さんが戻ってきてやったのが『アマゾンズ』なんです。
『ディケイド』までを平成1期と言って平成1期ファンがいるんです。平成2期も面白いんですけど、明るい作品が多いんですよ。暗い作品の方がよかったよねっていう人にとっては、それが観れたのが『アマゾンズ』だったんです。
『キバ』までは暗かったんですけど、そこから後の作品がまた明るくなって、平成1期の暗い流れになんとか戻そうとするんですけど、いったん振り切った平成2期の明るい作風のなかでは完璧には作品が暗くならないんですよ。それを一気に戻したのが『アマゾンズ』でした。
お気に入りの仮面ライダー映画は「メタフィクション要素を含ませている」
ー仮面ライダーの映画のなかで好きな作品を教えてください。
やっぱり一番は『仮面ライダー平成ジェネレーションズFOREVER』です。自分と息子が出ているからというわけではなく、これはストーリーがとにかく面白いんです。なんとメタフィクション的な要素を含ませているんですよ。
このストーリーは、テレビで仮面ライダーを観ていた男の子が物語の登場人物になっているんです。
仮面ライダーが「(仮面ライダーは)ただの作品だからここにいてはいけない」と言うようなメタ的発言が結構多くて、みんなの記憶から仮面ライダーの記憶がなくなると、その仮面ライダーが消えていってしまうんですね。
けれど後半「俺たちはみんな仮面ライダーを観て成長した。仮面ライダーありがとう」と言うと、消えていた仮面ライダーがどんどん復活していくんです。そこに僕と僕の息子が登場して仮面ライダークウガを復活させているんです(笑)
この作品のもうひとつすごいところは、サプライズがあったところです。そのサプライズがバレないように試写会がなかったんですよ。
どんなサプライズかというと、あるシーンで『電王』に手を差し伸べると『電王』の主人公であった佐藤健さんが登場したんです。その瞬間、観客がブワーっと湧きましたね。これは完全なシークレットで東映の一部の人だけしか知らなかったそうです。
とにかくかっこいい仮面ライダー主題歌ベスト3!
ー仮面ライダーシリーズのなかで好きな主題歌を3つ教えてください。
ベスト1は『龍騎』に出てくる松本梨香さんの『Alive A Life』です。『龍騎』からエイベックスになって、雰囲気が変わったというか今までとは違うという感じがありました。
好きな歌詞は「生きてる激しさを体中で感じながら」っていう歌詞です。歌詞と作品がすごくマッチしているんです。最終話までみて歌詞の意味が理解できるんですよね。
仮面ライダー龍騎:松本梨香『Alive A Life』
出典:amazon仮面ライダー龍騎:GACKT『Journey through the Decade』
ベスト2はGACKTさんの『Journey through the Decade』です。見ていたMVがぐるぐる回るんですよ。下からずーっと回るんですよ。仮面ライダーのMVで一番観ましたね。かっこよすぎて。
仮面ライダービルド:PANDORA feat.Beverly『Be The One』
ベスト3は小室哲哉さん作詞作曲のPANDORA『Be The One』です。
TKサウンドを4、5歳が聴くんですよ。最初聴いたとき仮面ライダーに合うのか思ったんですけど、作品が始まると見事に合っていましたね。1年中聞いてても飽きないんですよ。今でも聴きますね。
参考元
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