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2021/01/05
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ドミニカに行ってみたくなる! おすすめのドミニカ共和国の映画5選

ドミニカ共和国ってどんな国か、すぐにイメージできますか? できない人は、この映画を見てみましょう! 日本からはるか遠いドミニカ共和国の空気や文化が伝わってくる映画を厳選しました!

目次
この記事のレコメンダー
鈴木 渉
鈴木 渉

一般社団法人日本・ドミニカ共和国友好親善協会代表理事。1974年生まれ。カナダ・トレント大学卒(国際開発学)、英国・マンチェスター大学修士(政治経済学)、スペイン・サラマンカ市で語学研修。在ドミニカ共和国日本大使館専門調査員(2011年〜2013年)、国際開発コンサルタント、永田町での勤務を経て、現在はグローバルIT企業で政府渉外・公共政策業務に従事。協会ホームページ(www.dominico-japonesa.or.jp)

1.Un pasaje de ida (one way ticket)

映画のあらすじ

1981年に起きたドミニカ人の米国マイアミへの違法移民にまつわる実話を基にした映画

貧困に苦しみ米国での豊かな生活を夢見る約40人のドミニカ人労働者はマイアミへの密航を企て、首都サントドミンゴ港に停泊する貨物船”Reina Express"号に乗り込むが、ドミニカ当局の違法薬物取締検査が遅れ中々出港出来ない。

彼らは十分な酸素があると言われ、地下の小さな部屋に隠れるよう乗組員に言われるが…。

この作品を解説!

初めてドミニカ人スタッフのみで撮影され、「ドミニカ映画博物館」の創設にも関わったAgliberto Melendez監督による1998年の作品。

ニューヨーク近代美術館の「新監督・新映画祭」でデビューを飾り、同年の第61回アカデミー賞最優秀外国映画のノミネート候補にも選ばれた。

2.Dolares de Arena(Sand Dollars)

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映画のあらすじ

20歳のノエリは外国人観光客向けの娼婦として働き、顧客の高齢フランス人女性アンと関係を持っていた。

アンは「取引関係」を超え、ノエリに夢中になっていたが、ノエリはバルセロナに移住した母に会うために欧州入国のビザをアンから取得しようと考えていた。

アンはある機会にノエリにはボーイフレンドがおり、自分は利用されているだけと知り、ノエリとの別れを決意する。別れ話の帰り道、ノエリは交通事故に遭い、更に妊娠していることが分かり、アンに支援を求める。

アンは病院に付き添い、その後フランス入国のビザを用意するが…。

この作品を解説!

自由とやすらぎを求めてドミニカ共和国を訪れる外国人と、彼ら相手に商売を行うドミニカ人との間の経済格差、それぞれの家庭の事情、相手に求めるものの違いを巧みに描写した作品。

第88回アカデミー賞最優秀外国映画のノミネート候補。

3.The Price of Sugar

映画のあらすじ

安定した仕事とより高い賃金を求めて、隣国ハイチからドミニカ共和国へ渡る出稼ぎ労働者に焦点を当てたドキュメンタリー映画。

ドミニカ共和国の青く美しい海が広がる観光地のすぐ近くで、夕暮れから夜明けまで働いても、わずかな賃金しか得られない。サトウキビ畑での厳しい労働環境に置かれたハイチ人出稼ぎ労働者たちは…。

この作品を解説!

ドミニカ共和国有数の観光地ラ・ロマーナ周辺は、各界のセレブリティが別荘を保有する高級リゾート地がある一方、かつてからの砂糖プランテーションがある。

製糖業でドミニカ共和国を代表する大財閥ビッチーニ家が、米国における映画上映の差し止めを求めたことでも話題となった。

ハイチ人支援を行う神父ハートリーの姿勢に刺激を受けるとともに、どのように作られたものを買うか、消費者としての責任を考えさせられる映画である。

4.Cocote

映画のあらすじ

ドミニカ共和国の上流階級の家庭に庭師として雇われている主人公のアルベルトは、ある日実家から父親が亡くなったと連絡を受けた。

実家に戻ると、「おまえの父親は殺された。仇を取るのはお前だ」と言われる。熱心なキリスト教徒である彼は、神の存在を理由として、復讐に向かうことを拒み続けるが…。

この作品を解説!

「復讐」を題材にした映画であるが、ドミニカ共和国特有の儀式や文化なども取り入れられている。

アルベルトを通して見える、ドミニカ人のアイデンティティーについての考え方や家族や故郷への根差し方…、彼の複雑な胸中を描くように、カラー・黒白など異なる映像方式やカメラワークを取り入れており印象に残る映画である。

ちなみにCocoteとは、「間もなく壊れる動物の首」を表すドミニカ共和国で使われるスラングである。

5.El Hombre que Cuida/The Watchman

映画のあらすじ

パルママール・デ・オコアという小さな港町に住むフアンは豪華な別荘の管理人として静かに暮らしていた。彼は真面目で、気難しいところもあるが、自らの仕事を誇りに思い、一生懸命働いていた。

一方で、街の住民はフアンを「給料を貰うだけの奴隷」と揶揄し、何故彼が他の部屋を使ったり、オーナーの高級酒に手を出さないのか訝っていた。

そんなある日、オーナーの息子が、街で引っ掛けた若い女性を連れて、突然別荘を訪問した。フアンはオーナーの所有物と財産を全力で守ろうとするが…。

この作品を解説!

この映画はドミニカ共和国の社会に根付く、ジェンダー、人種、社会階層の問題をあぶり出している

アレハンドロ・アンドゥハ監督はこれらの問題を、登場人物達のフアンに対する接し方や態度をもって巧みに表現している。キュラソー国際映画祭出展作品。

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