映画『フォレスト・ガンプ/一期一会』はアカデミー賞やゴールデングローブ賞などの賞レースを総なめにした伝説的作品です。誰よりも不器用ながら、人生を豊かにする考え方を持っていたがゆえ、さまざまな悲しい出来事を乗り越えて、誰よりも幸せであったフォレスト・ガンプ。そんな彼の波乱万丈な半生をご紹介します!
「人生はチョコレートの箱、開けてみるまで分からない」
映画『フォレスト・ガンプ/一期一会』は、アカデミー賞で6部門を受賞し、ゴールデングローブ賞でも3部門を受賞した名作です。
1994年に全米で公開された(日本公開は1995年)本作は、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』で知られるロバート・ゼメキスがメガホンを取り、日本でも人気が高いトム・ハンクスが主演を務めています。
あまりにも低い知能指数から、小学校にも行けないと言われていた主人公のフォレスト・ガンプ。
しかしながら、彼は生まれ持った素直さと一途さで誰もが羨む成功を次々に手にしていきます。
彼がそんな壮絶な人生で学んだ、生きる上で大切なこととは…。
『フォレストガンプ』のあらすじ
出典:amazon小学校の入学を拒まれそうになるほど知能指数が低かったフォレスト。
フォレストの母親であるミセス・ガンプはなんとしてもフォレストに他のみんなと同じチャンスを与えようと、自らの体を売ってまでして小学校の入学許可を勝ち取ります。
そんなフォレストですが、小学校のスクールバスで運命的な出会いをします。
まるで天使のような女の子「ジェニー」です。
フォレストはたくさんの時間をジェニーと過ごし、ジェニーにどんどん惹かれていきます。
ある日、いじめられっ子から逃げるフォレストは足に付けた矯正器具を破壊して走り去り、とんでもない俊足を手に入れます。
足の速さが認めれたフォレストは大学に入りアメフトの全米代表に選ばれるなど、順調に大人へと成長していきます。
卒業後に軍隊に入ったフォレストはエビ漁をするのが夢だったババ、そして上司であるダン中尉と出会います。
ベトナム戦争でババは戦死してしまいますが、ダン中尉はフォレストに助けられ両足を失いながらもなんとか生きて帰るのでした。
その後、フォレストはベトナム戦争から帰ると、卓球の才能を開花させ、一気に全米代表に。
また、戦時中の功績を讃えられて議会栄誉勲章を大統領から授与されます。
この時、反戦活動に参加するジェニーと奇跡的な再会を果たしますが、ジェニーはすぐに姿を消してしまいます。
除隊後、卓球で有名になったフォレストは、卓球で得た資金を元手にして亡き戦友のババの約束を守るためにエビ漁の会社を立ち上げます。
初めての経験で苦戦するなか、ベトナム戦争で両足を失い、自暴自棄となっていたダン中尉がやってきます。
ふたりは協力して会社を大きくし、やがて億万長者になると、そのお金の半分を亡き友・ババの家族へと贈ります。
最も愛していた唯一の家族のである母がこの世を去り、フォレストは孤独のなか、ジェニーを思い続けます。
そして、その思いが届いたのか、ジェニーがある日フォレストのもとにやってくるのです。
幸せな時を過ごすフォレストはジェニーにプロポーズをしますが、ジェニーは煮え切らない返事をして、またフォレストのもとから去っていきます。
悲しみにくれたフォレストは理由もなく突然走り出します。
そして、気がつくとアメリカ大陸を何度も横断し、一躍時の人に。
そんなフォレストをテレビで見たジェニーはフォレストに手紙を出し、ついに再会を果たします。
しかも、ジェニーはフォレストの子どもと住んでおり、この時初めてフォレストは自分が父親だと知るのです。
再会後、無事に結婚をするふたりですが、ジェニーは不治の病にかかっており、最後は永遠にフォレストのもとを去ってしまうのでした。
フォレストは知能指数が低いのになぜ成功したのか
「ママがいつも言ってた。”人生はチョコレートの箱のようなもの。開けてみないと分からない”って」
これは映画冒頭でフォレストが言った言葉です。
フォレストは知能指数が低く、頭があまり良くありません。しかしそれは別の言い方をすると、先々の余計な心配をせず、むやみな不安を抱え込まないということでもあります。
そう、ガンプはチョコレートの箱のように、開けてみないとわからない未来のことは考えずに、ただ今を一生懸命に生きることができたのです。
つまり、「なぜ知能指数が低いのに成功したか」という質問は実は逆で、「知能指数が低いから成功したんだ」ということもできるわけです。
ジェニーがフォレストを選んだ理由
出典:amazonガンプ「一緒に家に帰ろう。グリーンボウの家に。君もフォレストも一緒に。君が病気なら、ぼくが看病をするよ」
ジェニー「私と結婚してくれる?」
ガンプ「いいよ」
この作品のもっとも大きなテーマのひとつである、フォレストとジェニーの恋の行方。
フォレストは小学生の時に一途に思い続けたジェニーと遂に結婚をします。
ジェニーといえば、フォレストに負けず劣らずの波乱万丈の人生を過ごした女性です。
女性として魅力的ではあったものの、フォレストの前で恋人とキスをしたり抱き合ったりなど、同性から見てもあまり好まれない言動も少なくはありませんでした。
そんなモテモテのジェニーは、なぜ最終的にフォレストを選んだのでしょうか?
「初めてのクリスマスに何をもらったか覚えてない。初めてのピクニックでどこに行ったかも覚えてない。でも、世界中で一番美しい声を聞いた時のことは覚えてる」
これは、初めてジェニーと会ったシーンを回想しながらフォレストが語った言葉です。
この時フォレストは恋に落ち、その後もずっとジェニーを想い続けてきたのです。
何度もフォレストの脇をすり抜け、他の男と遠くに離れていったジェニーを、フォレストは一途に愛し続けました。
それは、いわゆるバカがつくほどの素直さを持つフォレストだからこそできたことなのです。
何人もの男と関係を持ったジェニーも、他のどんな男も持たないこの一途さを最後は愛し、フォレストを選んだのでしょう。
『フォレストガンプ』まとめ
出典:amazonいかがでしたでしょうか?
知能指数が低く、背骨の歪みによって幼い頃は矯正器具を付け、いじめられっ子の典型だったフォレスト。
最愛の人が自分の前から何度も姿を消してしまったり、唯一無二の理解者である母を亡くしてしまったり、悲しい出来事がフォレストの人生に起こります。
しかし、フォレストが言っていた通り「人生はチョコレートの箱、開けてみるまで分からない」。
持ち前のポジティブさと一途な思いによって、大金持ちになり生涯ただ一人の想い人と結ばれ、息子が誕生するという幸運にも恵まれます。
何か人生で行きづまった時や悩みや不安に押しつぶされそうになったとき。
そんな時はフォレストの人生を思い出し、辛い人生を楽しく乗り越えていきましょう。
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