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目次
朝鮮時代、女性として初めて王室の陶工となったヒロインをムン・グニョンが熱演!
ヒット時代劇「風の絵師」で男装の画家を演じたムン・グニョンが再び挑んだ時代劇。今作では陶工としての成功を夢見る気丈なヒロインに扮し、王子と波乱の恋を繰り広げる。
名陶工・ウルタムに実の娘として育てられたジョン。だが、ウルタムは、王子・光海君が仕切る祭事に関わったことが原因で命を落としてしまう。5年後、ジョンは男性になりすまし磁器を扱う部署・分院(プノン)に入り陶工を目指すが、そこで光海と再会し…。
女性の地位が低い韓国で頑張る主人公の活躍話。
いい
第1話
沙器匠のガンチョンとウルタムは朝鮮第14代王・宣祖の命を受け、陶磁器製造所・分院の最高官職・郎庁の座をめぐって勝負をすることに。宣祖の側室・仁嬪キム氏は、自分の息のかかったガンチョンを郎庁の座に据えるために計略を立て、ウルタムは大逆罪によって投獄されてしまう。しかし宣祖の王子(のちの光海君)が誕生したことで恩赦となる。片や、ガンチョンは郎庁の座に就き、順風満帆な人生を歩む。一方、分院の窯で女児を産んだヨノクは、師匠のウルタムに娘を託して他界する。月日は過ぎ、ジョンと名付けられた娘は、ウルタムと平和に暮らしていた。ある日幼なじみのテドと山に狩りに行くが、自分たちが仕掛けた落とし穴にはまっている光海君を見つける・・・。
第2話
落とし穴に落ちているのが王子と知ったジョンは、殴って気絶させてしまい、置きざりにして家に逃げてしまう。王室の人間に暴言を吐いたり乱暴したりすれば、打ち首か奴婢にされるとファリョンから聞いたジョンは、取り返しのつかないことをしたと後悔する。気を失った光海君はテドによって無事に発見されるが、同じくして、宣祖は臨海君と光海君を連れてテドの父が営む酒場に寄り、偶然ウルタムと再会。彼の腕を惜しみ、宗廟祭の祭器を作るように命じる。そんな中、官僚たちは信城君を世継ぎに冊封すべきと王に進言するが、宣祖は光海君を分院の副堤調に任命する。光海君から、ウルタムが祭器を作ると聞いたガンチョンは驚きを隠せない。
第3話
かつて濡れ衣を着せられて宮中から追い出されたウルタムが、祭器づくりを任されたと知ったガンチョンは、心中穏やかではない。分院の辺首である息子のユクトまでが、ウルタムの器を見たいという始末。ガンチョンは再びウルタムを陥れるために、ウルタムが母親の恭嬪に毒を盛ったと臨海君にささやく。酔って祭享所を訪れた臨海君は、光海君の前で太祖大王の壺を割ってしまう。宣祖に事実を打ち明ける機会を失った光海君は、ソン行首の元へ。ファリョンから、山で出会ったジョンが器の修復の名人であり、ウルタムの娘だと聞いた光海君は驚く。
第4話
ジョンは家にやってきた光海君の前で落馬し、自分が壺を割ったと勘違いして修復を申し出る。帰宅したウルタムは、壺を見て腰を抜かす。仕方なくジョンを師匠であるサスンのところへ連れていき、自分の身に何かあったら、ジョンを頼むとサスンに頭を下げる。ジョンはサスンの家で壺の修復をすることになる。祭享所で壺のかけらを発見したユクトは、光海君に壺の修復を申し出ようとするが、ガンチョンに止められる。壺の修復することは大逆罪に当たる行為であり、ガンチョンは修復をウルタムにやらせることで、光海君もろとも排除しようと企んでいたのだった。宗廟祭の予行演習をしているとそこに宣祖が様子を見にやってくる。ユクトは太祖の壺が割れていることを宣祖に言ってしまう・・・。
第5話
ガンチョンはユクトの命を守るために太祖大王の壺を床に落とし、壺は割れていたことを証明する。激怒した宣祖の前で、光海君は壺を割ったのも修復したのも自分だと名乗り出るが、ウルタムは大逆罪人として捕らえられてしまう。ジョンは自分の代わりに投獄された父を助けるため、宮殿の前で申聞鼓を鳴らし、父ウルタムの無実を訴える。宣祖は、父は無関係だと主張するジョンの言葉を信じようとはせず、ジョンの自白を裏付ける証拠として「この世で一番美しい器を作れ」と命じる。ジョンは「この世で一番美しいもの」が分からず苦労するが、ようやく器を完成させ、宣祖の元へ持参するが・・・。
第6話
ジョンが作った器は宣祖を満足させることができ、無事に父ウルタムを窮地から救う。片や光海君はウルタムを分院に呼び寄せることをガンチョンに告げる。おもしろくないガンチョンは、すぐさま手下のマプンにウルタムの暗殺を指示。マプンは窯の前でウルタムの息の根を止めるが、追いかけてきたテドに腕を切られ傷を負ってしまう。目の前で突然父を殺されたジョンは心に深い傷を負うが、父が朝鮮一の沙器匠だと証明し、父を侮辱したガンチョンに謝罪させるため、自らが朝鮮一の沙器匠になることを決意する。テドに自分は川に飛び降りて死んだことにしてほしいと頼み、5年後に必ず戻ってくると約束する。一方、光海君はジョンが死んだという知らせを聞いて大きな衝撃を受ける。
第7話
ジョンは、サスンの元を訪ねる。朝鮮一の沙器匠になりたいと聞いたサスンは、ジョンを弟子にすることを拒んでいたが、熱意に根負けし手元に置くことにする。成長したジョンは、サスンの作った器を売りに都に出る。器を高く買ってくれる妓楼に足を運んだジョンは、そこで光海君を騙る臨海君に出くわす。臨海君は弟の光海君が王様から賜った玉帯を身につけて妓楼に来ていたが、吏曹判書が来ると知って、玉帯を置き去りにし、逃げ出してしまう。玉帯を捜しに妓楼を訪ねてきた本物の光海君に、玉帯を盗まれたことを告げたジョン。泥棒の顔を見たジョンは、光海君と一緒に玉帯を探すことになるが・・・。
第8話
テドは盗んだ玉帯をソン行首に引き渡し、ウルダムの形見の茶器を手に入れる。やがて光海君が玉帯を紛失したと聞いた宣祖は激怒。光海君は罰として分院の都提調の職をはく奪され、副都提として異母弟の信城君に仕えることになってしまう。裏で仁嬪の力が働いていることを悟った光海君は、仁嬪にけん制とも取れる言葉を投げかける。一方、都に上ったジョンはごろつきに絡まれ、荷物を奪われてしまう。その中にテドにもらった履き物が入っていた。偶然それを見つけたテドは、ジョンであると気づき捜し回る。
第9話
再会を果たしたジョンとテド。テドは、男として分院に入ろうとするジョンに護身術を教える。テピョンという名で工抄軍の試験に挑んだジョンは、薪を採るためにうっかり王室の森に入り、投獄されてしまう。ジョンは牢屋にやって来た光海君に助けを求め…。一方、ユクトはジョンの薪を見て感心し、分院で働かせようとする。ユクトの熱心な説得に折れたガンチョンはジョンに追試を受けさせる。難しいと言われるガンチョンの試験に無事合格し、晴れて分院の工抄軍となる。
第10話
明の使臣は宣祖を訪ね、早急に世継ぎを決めるよう迫る。仁嬪は息子の信城君を世継ぎにするため、ガンチョンに使臣が満足する器を作るよう命じる。臨海君を光海君だと誤解しているジョンは、試験だと信じて分院の倉庫から最上の壺を持ち出し、ガンチョンに見つかってしまう。光海君を“旦那様”と呼んでガンチョンに叱りつけられ、初めて自分の勘違いに気づいたジョン。これまでの無礼な振る舞いを謝罪するジョンを見ながら、光海君は思わず笑い出す。一方、ジョンを叱責し事情を聞いたガンチョンは、盗まれた壺を利用して仁嬪と共謀し、光海君と臨海君を陥れようとするが・・・。
第11話
器をソン行首の商団に持ち込んだ臨海君は、明の使臣が器に目がないと聞いて直接自分で持ち込み、取り入ろうとするが、使臣が王に伝えたことでこれが発覚する。臨海君は仁嬪にそそのかされた通り、光海君の謀略だと宣祖に訴えるが、仁嬪の裏切りに遭い、光海君共々処罰を待つ身となる。光海君が濡れ衣を着せられていると知ったジョンは、何とか無実を証明しようとするが、ガンチョンの協力を得られない。それならば自分で行くしかないと、テドに協力を仰ぐ。ジョンの身を案じたテドは商団のファリョンに助けを求めてジョンをかくまってもらうが、ジョンはファリョンの目を盗んで商団を抜け出す。王宮の門前に着いたジョンの背後にはガンチョンの刺客マプンが迫っていた。
第12話
光海君の無実を証明しようと王宮に向かい、牢屋に入れられたジョン。テドはそんなジョンに苦々しい思いをぶつける。光海君は、信城君から壺を盗んだ者が現れたと聞き、余計なことをするなとジョンを追い返す。一方、ファリョンはもうテドを解放してほしいとジョンに訴える。そんな中、明の使臣は宣祖に皇帝が気に入っているという青磁の茶器を見せ、半月以内にまったく同じものを作れと命じる。その茶器には、茶を入れても冷めないという秘密があった。ユクトは、ガンチョンをかばい、自分が作ると申し出る。失敗を恐れて逃げる他の沙器匠をよそに、ジョンだけは茶器作りを手伝う。試行錯誤の末、外見は再現できるようになったが、熱を保つ秘密が解けないまま、青磁を作る土が足りなくなってしまう・・・。
第13話
ジョンは、光海君と一緒に青磁の土をサスンのもとに取りに行くことになる。途中、船着場で川に落ちてしまうジョン。光海君は助ける際に、衣服がはだけたことで、ジョンが女だと気づいてしまう。ジョンが女であると気づいた光海君はだまされていたことに傷つくが、彼女を逃がそうとする。しかし、ジョンは自分の過ちを明かして罰を受けると誓い、青磁の茶碗が完成するまで10日だけ待ってほしいと頼み込む。一方、テピョンと光海君が普通の仲ではないという噂を耳にした臨海君は悪巧みを思いつくが…。そんな中、ガンチョンは茶器の失敗は助役のグッピの仕業だと思い込み、問い詰めるが・・・。
第14話
女であるというだけで茶器の失敗の濡れ衣を着せられたグッピを助けるため、ジョンは自分が女であることを明かす。片や光海君の命令により、テドは役所に連行されるジョンを救出し、商団に連れていく。商団にいたサスンは青磁作りが失敗した原因は窯にあると教え、ジョンはさっそくユクトと青磁作りに取り掛かる。明の使臣との約束の日が来る。光海君は機転をきかせ、明の使臣に茶器の完成を認めさせる。使臣の鼻を明かすことができた宣祖は大喜びするが、メンツをつぶされた使臣はこのままだまっているわけがなかった。明に連れて帰り、景徳鎮で学ばせたいと言い出すが、本音は自分のメンツをつぶした沙器匠を殺すつもりでいたのだ。
第15話
ガンチョンは息子ユクトに命の危険が迫っていると知り、茶器を作ったのは工抄軍のテピョンだったと宣祖に嘘をつく。一方、ジョンは白土を探すためにテドと都を後にするが、明の皇帝に褒賞されると聞いたジョンを、光海君は分院に呼び戻し、明に行くための身なりを整え、礼儀作法を教え込ませる。出世意欲の強いガンチョンが、息子を差し置いて工抄軍に褒美を与えるはずがないと察したサスンは、ソン行首に頼んでガンチョンの真意を探らせる。ソン行首に頼まれてユクトに探りを入れたファリョンは、ジョンは褒章のためではなく使臣の怒りに触れ殺されるのだということを知る。
第16話
ファリョンから真相を聞いたテドは、光海君にテピョンを助けるよう頼むが、その頃ジョンは明の兵士に身柄を取り押さえられていた。光海君の指示により、時間を稼いでいる隙にテドが慕華館の倉庫を探ると、そこにあった使臣の荷の中に賄賂と思われる朝鮮の貴重品を見つけるが、不問に付す代わりに閉じ込められていたジョンを開放させる。明の使臣を怒らせた光海君は世子になる望みを失ってしまう。一方、沙器匠になりたいという夢を再確認したジョンは分院に戻ることに。ユクトから褒美をやると言われ、ジョンはロクロ回しを教えてほしいと頼む。そんな中、偶然テドの名前を知った光海君は、テピョンがジョンだという事実に気づいてしまう・・・。
第17話
光海君は自分の器を作りたいと、ジョンにユクトと一緒に世話をさせる。光海君は一緒にいる時間を作ることでジョンに正体を明かさせるための機会を与えようとしていたのだ。ついに器が完成するが、それでも正体を明かさないジョンにしびれを切らした光海君は、「ジョン」と名を呼びながら、ジョンが幼い頃に初めて作った器を差し出すのだった。ジョンは器を手に取り、密かに涙を流す。王宮では宣祖が世子冊封を急かす仁嬪をけん制するため、臨海君に大役を任せると言い出す。一方、ガンチョンは分院の人々に自分とウルタムの茶器を見せ、どちらが王室にふさわしいかを問う。ジョンはウルタムの器を破棄しろと命じられる。
第18話
分院では、“土練り”を課題とした工抄軍の競い合いが実施される。ジョンを分院から追い出したいグッピは、競い合いの開始時間が変更になったと嘘をついて使いを頼む。遅れて参加したジョンは白土を受け取れなかったため“土練り”に参加できず窮地に陥る。そんな時父のウルタムが高価な白土ではなく安価な陶石で磁器を作っていたことを思い出し、陶石で土を練って課題を提出する。陶石の土では割れやすい器しか作れないというユクトに対し、ジョンは反論してしまい、白土の器と陶石の器で強度を競い合うことになる。ユクトを負かし、ようやくジョンは工抄軍の競い合いに合格するのだった。この時、ガンチョンはジョンの名字が“ユ”だと知って驚き、ウルタムとの関係を疑い始める。
第19話
ガンチョンはテピョンがウルタムの娘ではないかと疑うが、ジョンスにジョンの死のいきさつを聞き考えすぎだと自分を納得させる。そんな中、大提学は仁嬪から賄賂として水滴を受けとったと光海君に報告。光海君は水滴をサスンに見せ、分院から持ち出されたものかどうかを確かめようとする。そこにジョンが現れ、水滴は分院の倉庫にあったものと判明する。光海君は誰にも知られないように、夜中に倉庫に入ってジョンに消えた器を模写させる。そんな時、光海君とジョンの仲を疑う臨海君は分院を調べようとするが・・・。
第20話
光海君の動きを知ったガンチョンは、すぐさま仁嬪に知らせて証拠隠滅を図る。裏から手を回されてガンチョンに出し抜かれた光海君は、かつて信頼できる沙器匠だったサスンを分院に呼び寄せる。倉庫から消えた器を模写したのがテピョンだと知ったガンチョンはグッピを使いジョンの荷物を調べさせると、ウルタムの茶器が見つかる。ジョンはガンチョンに詰め寄られるが、通りかかった光海君が危機から救い出す。ガンチョンとユクトは、サスンが分院に入ったことに危機感を抱き、彼を追放するための計略を練る。やがて「負けた方が分院を去る」という条件の下、サスンとユクトは奢老宴(キロヨン)の器作りで腕を競うことになる。
第21話
ガンチョンはユクトを、ジョンはサスンの補助をし、器作りに励んでいた。いよいよ窯焚きの日。ガンチョンはドッキを抱き込み、火加減を失敗させる。そのせいでサスンの器はめちゃめちゃな出来になってしまう。その日以来、食べず眠りもせずひたすら器を見つめるジョン。そんな中、光海君はジョンを外へ連れ出し、汁飯をごちそうする。そこで、ジョンは男の子が持っていた酒瓶を見て、手から滑り落ちにくい杯を作ろうと思いついたのだった。工房に戻ったジョンは、サスンと共に手になじんで持ちやすい杯を完成させる。同じ頃、ユクトたちも杯を完成させていた。一方、商団でウルタムの器を発見したガンチョンは驚愕。テピョンはウルタムの娘なのではないかとファリョンを問い詰める。
第22話
そして奢老宴の日。ガンチョンは確実に競い合いに勝つため、マプンにサスンの杯を載せた荷車を襲わせる。しかし、光海君が機転を利かせたことで、サスンの杯は無事に宴会場に到着。競い合いはサスンが勝利する。ところが、サスンはユクトを分院から追放しないように宣祖に願い出る。片や、失意のどん底に突き落とされたユクトはしばらく姿をくらますが、ファリョンの勇気づけによってガンチョンの元に戻ってくる。そして、二度と誰にも負けないとガンチョンに誓うのだった。テドからジョンへの求婚の話を聞かされたファリョンは失意のどん底に陥る。
第23話
ジョンに怒りを感じたファリョンは、ガンチョンの所に行きテピョンがウルタムの娘ジョンであることを話してしまう。事実を知ったガンチョンはすぐさま問いただすが、ジョンは自分がウルタムの娘ジョンであることを明かし、朝鮮一の沙器匠になってみせると豪語する。激高したガンチョンはジョンを分院から追い出してしまう。サスンは分院の人々の前でガンチョンに土下座し、ジョンを呼び戻してほしいと訴えるが・・・。一方、テドはジョンの秘密を明かしたファリョンを責めるが、ファリョンはジョンに勝つためなら何だってすると開き直る。テピョンがウルタムの娘であると知った仁嬪は、ガンチョンにジョンの作った花瓶が欲しいと所望する。
第24話
ジョンは光海君の使っていた筆立てからヒントを得て、花瓶に仁嬪の好きな牡丹を生けても倒れない細工をする。ジョンを分院から追い出したいガンチョンは、マプンを使って火薬入りの薪を用意させる。女が沙器匠になれることを証明するために一人で火入れをするように言われたジョンは、薪に種火をつける。花瓶が割れる音に驚いて窯を開けようとしたジョンは、炎に襲われて気を失ってしまう。現場に駆け付けた光海君はテドがジョンを無事に助け出したことを聞くが、ジョンが一人で窯焚きをしていたと知って激怒。ジョンにもしものことがあれば、関わった者全員に責任を負わせると言い放つ。
第25話
光海君はジョンを必死に捜し回り、山寺にいることが分かり駆けつけると、そこには手探りで歩くジョンの姿があった。ジョンは熱を浴びた衝撃で目が見えなくなってしまったのだ。ジョンは光海君に分院に戻って器を作りたいと訴える。連れて帰ろうとする光海君だが、テドはそれを制止する。サスンは、自分も昔目が見えなくなったことがあると打ち明け、もう一度挑戦してみようとジョンを励まし分院に連れて戻る。ガンチョンは、ジョンの代わりに仁嬪の花瓶を作るようユクトに命じる。だが、ジョンは諦めずグッピを始めとする分院の人々の手助けを得ながら花瓶を作る。
第26話
ジョンは目が見えないことにより想像力が豊かになり、絵が一切ない真っ白な「花を際立たせる花瓶」を完成させる。仁嬪へのお披露目の日。随所に気遣いが見えるジョンの花瓶に内心惹かれる仁嬪だが、本心を隠し気に入らないと言い放つ。その結果ジョンはガンチョンに分院を出ていくよう告げられる。分院追い出されたジョンは希望を失い自暴自棄になる。ある日、母ヨノクが夢に出てきて、あなたは窯の神の生まれ変わりであり、王様に白磁を献上する子だと励ましてくれる。ジョンはヨノクに導かれるまま窯に火を入れ、これからは器のためだけに生きていくことを神に誓う。間もなくジョンの視力が回復する。
第27話
ファリョンはソン行首を出し抜き倭国の武士ケンゾウの元を訪ね、ガンチョンには器の密売を自分に任せてほしいと申し出る。数日後、ケンゾウはファリョンと取引するため商団を訪ねてきて、大量に器を購入していく。視力が回復したジョンは、村のあちこちで腹を下している民を目撃。原因は汚れが付着しカビが生えている木の器にあると思ったジョンは、酒場の主人に自分の作った陶器の器を使ってみるよう勧める。ジョンが作った器を使うと腹を下さないと知った村人は、器を手に入れようとジョンの家に押しかけるようになる。腹を下す村人が減ったことを不審に思った県監はジョンを連行するが・・・。
第28話
宣祖は3人の王子たちに、民の間で流行している腹痛の解決策を考えるように命じる。一方、テドは光海君の護衛として分院に潜入し、ジョンを傷つけた犯人を捜していた。そんな中、腹痛の原因を調査していた光海君は、器を売るジョンに出会う。ジョンの器を使うことで人々が清潔に食事できることを知り、宣祖に分院で器を作ることを進言する。やがて、分院で民のための器を作れという王命が下るが、沙器匠たちから反発をくらい、光海君はやむを得ずジョンを呼び戻し、器を作らせる。すると、流行っていた腹下しも終息を迎え、人々の間では光海君を称える声が高まる。これを妬んだ仁嬪は宣祖にあることないことを吹き込み、光海君のことを警戒させる。
第29話
役目を果たしたジョンは分院を去ろうとするが、テドからウルタムを殺したのはマプンであり、その黒幕はガンチョンだと知らされる。一度は沙器匠を目指すことをあきらめたジョンだったが、分院に残ることを決意。テドは危険だと反対するが、ジョンはガンチョンに郎庁の座から引きずり下ろすと宣戦布告する。そんな中、宣祖のお気に入りの壺の蓋が割れてしまい、ユクトとジョンは蓋作りで勝負をすることに。ユクトは「成功したらお前を沙器匠にしてやる」とジョンに言ってしまい、ガンチョンを驚かせるが・・・。
第30話
大提学は光海君を世子にすべく儒者たちの意見を集め始める。それを警戒した仁嬪は、臨海君を呼び出し力を合わせて光海君が世子となることを阻止すべきだと言う。宣祖に対しては、泣きながら大提学の仲間が自分と信城君の命を狙っていると嘘をつく。光海君や臨海君の反対を押し切り、朝会で光海君を世子にすべきだと進言する大提学。宣祖は激しく怒り、光海君が大提学をそそのかしたのではないかと疑う。ジョンとユクトの競い合いは、宣祖がユクトの作った蓋を選び、ユクトが勝利する。ジョンは王室にふさわしい磁器とは何かを学び、さらに器作りに精進する決意をする。その頃、仁嬪は光海君を反逆罪に陥れようと計略を立て、ジョンをガンチョンの使いで白土を採りに行かせるが・・・。
第31話
ジョンの身に危険を感じた光海君は、罠とも知らず捜しに行く。仁嬪は、光海君の筆跡で大提学の屋敷に書簡を仕込み、宣祖に書簡の存在を知らせる。書簡には光海君が大提学と結託し、反乱とも取られかねない内容が書かれていた。それを見て激怒した宣祖はすぐさま光海君を捕えるよう命じる。同じ頃テドは、倭国のケンゾウに磁器を届けるマプンを襲撃するが、反対にマプンの仲間たちにやられ負傷してしまう。片や光海君は、ジョンにこれまでの想いを打ち明け、一緒に逃げようと告げるが、王子だという理由ではぐらかされてしまう。そしてついに、王命を受けた兵士たちが光海君を捕えに来る・・・。
第32話
光海君は王宮に連れ戻され、宣祖から大提学に送ったという書簡を突きつけられる。しかし、光海君が国のことを案じて大提学に相談していたことを知った宣祖は光海君を謹慎処分にする。マプンを追っているテドは、ソン行首にケンゾウの居場所を聞きに行く。ソン行首はテドと話しているうちにファリョンが自分に内緒でケンゾウと取引していることを知る。分院では中秋節の宴享(ヨニャン)に使う器の準備が始まるが、ガンチョンはユクトとジョンに透かし彫りを作らせて競わせることにする。ガンチョンに勝ちたいあまりジョンはその話に飛びつくが、器を作る目的が違うとサスンに一喝される。一方、グッピはジョンがヨノクの娘だと知って驚く。
第33話
桃の木を燃やして灰を作っていたジョンは、分院では桃の木を使うことを禁じられているとユクトに教えられる。それは、ジョンの父ウルタムが使った釉薬によって恭嬪が倒れたことが原因だった。衝撃を受けたジョンは真実を確かめようとするうちに、光海君が誕生したことで大逆罪を犯したウルタムが赦免になったことを知る。ジョンはグッピから自分が視力を失った窯でヨノクが亡くなったことを知らされ、父の大逆罪もヨノクが命を落としたのも父が目の前で殺されたのもガンチョンがかかわっているのではないかと疑念を抱くが、すべての真実をテドから聞いたジョンは、自らの手でガンチョンに復讐したいと強い決意を語る。一方、ファリョンはソン行首が自分を始末しようとしていることを知り・・・。
第34話
仁嬪は、ガンチョンが倭国のケンゾウと取引していると知り、分院へ。分院の磁器を売り資金を作るよう催促するも、ガンチョンは首を縦に振らない。ガンチョンはすでに東人派の権力者に寝返っていたのだった。郎庁室でガンチョンが仁嬪に納めた品の内訳が書いてある帳簿を見かけるジョン。そこでジョンはガンチョンが分院から外に持ち出している器の数を調べる。そして、それを仁嬪に報告して取り入ることでガンチョンを追い込もうと考える。
第35話
うまく仁嬪に取り入ったジョンは、テドの協力もあり信城君の薬の器を作るよう命じられる。そこでガンチョン親子を陥れるためのある計画を思いつく。片や、地方視察から戻った光海君は、ジョンが仁嬪に沙器匠にしてほしいと頼み込んだと知り、驚く。同じ頃、ケンゾウは朝鮮から持ち帰った陶磁器を豊臣秀吉に献上。秀吉は、最上品である白磁や青磁には興味を示さず、ジョンが作った器を気に入る。そしてケンゾウに陶工(ジョン)を捕えてくるよう命じるのだった。ある日、死んだはずのマプンが主であるガンチョンの元に戻ってくる。
第36話
ジョンの力になりたい光海君は、胸の内を話してほしいと言うが、何も聞き出せない。信城君の湯薬の器作りで勝負することになったジョンとユクト。ガンチョンはジョンが勝てば沙器匠に昇進させ、ユクトが勝てば彼を郎庁に推薦する宣言する。仁嬪はガンチョンの勝手な判断に困惑を示すが結局宣祖の許しを得て、信城君に勝敗を決めてもらうことにする。ジョンは商団のファリョンに頼んで干潟の土を入手しようとするが、手に入らなかったと断られてしまう。
第37話
やがて湯薬の器が完成し、ジョンとユクトは緊張した面持ちで信城君の選択を待つ。ジョンの器では何ともなかったが、ユクトの器を使って湯薬を飲んだ信城君が突然苦しみだす。原因は干潟の土を使ったユクトの器にあるとしてユクトは投獄されてしまう。海産物にアレルギーにある信城君を苦しませたユクトに、仁嬪は怒りが収まらず直ちに首をはねることを要求する。ガンチョンは息子を救うために奔走するが、元々はジョンが使うはずだった釉薬をユクトが横取りしたことを知る。手を尽くしても息子を救えないと観念したガンチョンは、ジョンに土下座する。
第38話
ユクトを助けてくれとジョンにひざまずくガンチョン。ジョンは、父にまつわる真実を自白してほしいと迫るが、ガンチョンは平然と嘘をつき続け、金でジョンを懐柔しようとする。怒りを感じたジョンはその場を去る。光海君は過去の郎庁勝負と今回の事件について関連があると直感し調査をしたいと申し出る。過去の事件に自分が関わっていることがバレるのを恐れた仁嬪は、宣祖にユクトの刑を急ぐように懇願する。やがて、ユクトの刑を執行せよとの王命が下され・・・。
第39話
ガンチョンは必死に刑の取り下げを訴えるが、ユクトは処刑場に連れて行かれる。首が斬られようとしたその時、武官がやってきて刑の中止を告げる。ユクトが使った土と釉薬は本当は自分が使うはずのものだったとジョンが宣祖に話し、刑の取り下げを求めたからだった。ガンチョンはユクトに過去の自分がウルタムを陥れたことを打ち明け、ジョンは自分に復讐しようとしていることを教える。ユクトはますますジョンへの憎しみを募らせるが、ジョンは自分の相手はユクトではない、とあしらうのだった。ガンチョンに代わってサスンが分院の郎庁に任命され、宣祖に功績を認められたジョンはついに朝鮮初の女沙器匠となる。
第40話
光海君は沙器匠になったジョンに、ウルタムが使っていた工房を贈る。一方、ガンチョンとユクトはサスンに頭を下げて分院に残り、密かに反撃の機会を伺っていた。ある日、ケンゾウが商団にやってくる。ジョンを連れて帰りたいケンゾウは、ファリョンにジョンと会わせるよう依頼する。ケンゾウから倭国で最高の待遇と環境で器作りをしないかと提案されたジョンだったが、きっぱりと断る。すると、ケンゾウは力ずくで連れて帰ろうとするが、テドと光海君によって阻まれる。宣祖は明との親交を深めようとし、明への献上磁器を作るよう分院に命ずる。同じ頃、ガンチョンは献上用の磁器をジョンたちへの復讐に利用しようと企むのだった・・・。
第41話
分院に「明への献上磁器を作れ」という王命が下る。光海君が手柄を立てることを恐れた仁嬪と臨海君は、ガンチョンを使って磁器作りを邪魔しようと画策する。そんな中、絵付けの顔料が底を尽き、サスンはファリョンの商団と取引をする。ジョンは納品された顔料を試して不良品であることを見抜き、サスンは危機を免れる。これに腹を立てたガンチョンは、ついにジョンを殺せとマプンに命じる。ウルタムの墓におびき寄せられたマプンはテドによって捕らえられる。マプンの自白が得られればガンチョンの罪を問うことができるため、光海君は自らマプンの尋問に臨むが、マプンは頑として口を割らず、ジョンに会わせろとただ訴えるだけだった。
第42話
宴で酒に酔ったドッキはヨノクがガンチョンの子を身ごもったという噂があったと口を滑らす。湧き上がる疑念を押さえることができないジョンは、マプンの元を訪れガンチョンが実の父であることをついに知る。テドの両親に会いに行きウルタムの昔話を聞いたり、ひたすら器作りをすることで心を落ち着かせようとするジョン。その一方でジョンはガンチョンが逮捕されれば死刑になると知り、逮捕を先送りしてほしいと光海君に頼む。ガンチョンはケンゾウと密会し、ジョンを分院からおびき出す代わりに、ユクトも倭国に連れていって欲しいと頼むが・・・。
第43話
決心のついたジョンは、真実を告げるためガンチョンを訪ねる。だが娘だと打ち明ける前に自分の子はユクトだけだと言われ落胆する。ガンチョンはウルタムに謝罪すると約束し、ジョンにウルタムの墓に来るように言うが、それはジョンをおびき出すための嘘だった・・・。光海君はケンゾウを捕えようとするが逃げられたが、そこでガンチョンを捕え、さらにケンゾウの持っていた軍事地図を発見する。捕らえられたガンチョンにサスンが真実を告げる。ガンチョンはこれまでジョンにした仕打ちを悔いて涙する。そして光海君に、ジョンをケンゾウから守ってほしいと訴えるのだった。
第44話
光海君らがウルタムの墓に着いた時には、すでにジョンの姿はなかった。ジョンがケンゾウにさらわれたことを知り、光海君はすべての船着き場の封鎖を命じる。商団を訪ねたテドは、ファリョンの部下を尾行。ジョンが乗せられた輿を発見し、彼女を救い出すが…。一方、分院に戻ったジョンは投獄されたガンチョンに面会し、ウルタムへの謝罪を求める。ガンチョンはジョンの器づくりの才能が自分譲りであり、それがユクトを超えるものだと分かった途端に、光海君に罪を認める代わりにユクトを分院に置いてほしいと懇願する。ガンチョンの刑が執行される前の日、ついに倭国の軍勢が攻め入ってくる・・・。
第45話
すぐに漢陽に攻め込んで来ると聞いた宣祖は、王宮と民を捨てて真っ先に避難してしまう。また、都を離れる前に世継ぎを決めるようせかされ、光海君を世子に定める。世子となった光海君は、護衛にジョンを迎えに行かせるが、「皆と分院に残る」という伝言だけを受け取る。片やガンチョンは戦で都中が混乱する中、ケンゾウの元へ行き、倭国に行けるよう手配してほしいと頼む。ガンチョンの裏切りによって分院は倭軍に支配され、ジョンは光海君に会うために分院を抜け出そうとするが、ガンチョンに見つかり捕らえられてしまう。
第46話
サスンからジョンは腹違いの妹だと聞かされたユクトは、悩んだ末にジョンを逃がす。ジョンは光海君の陣営を訪れ、分院の現状を報告。光海君はジョンを引き止めるが、ジョンは仲間を守るために分院に戻って助けを待つと告げる。分院に戻ったジョンは、ユクトをかばって刀で斬られたガンチョンの姿を目にする。ガンチョンは最後までジョンを受け入れずに、ユクトの今後を案じながら息を引き取る。ジョンは自分が倭国に行く代わりに分院の者を自由にしてほしいとケンゾウに訴える。ジョンは皆に別れを告げて船に乗るが、岸辺には光海君の姿があった・・・。
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その男は流民を救うために生まれてきた―ダメ王子が真の英雄へ! 韓国国内で絶大な支持を受け、全81話にわたり高い視聴率を記録し続け社会現象を巻き起こした国民的ドラマ。 壮大なスケールで描かれ、映画並みの規模で作られた歴史エンターテインメントは運命に翻弄されながらも逞しく生きた伝説の英雄・朱蒙(チュモン)を主人公にした物語。 紀元前1世紀、中国の漢軍に侵略されて古朝鮮国は滅亡し、行き場を失った多くの朝鮮の民は流民となって彷徨う。 流民たちを保護したのはタムル軍を率いるヘモス将軍や、扶余(プヨ)国のクムワ王子だった。 戦いで重傷を負ったヘモスは、美しい娘ユファに助けられ、ふたりは恋に落ちる。 だが、ヘモスは漢軍に捕まり消息を絶ってしまう。 ヘモスの子どもを身ごもり、悲しみにくれるユファを保護したのは、彼女に想いを寄せていたクムワであった。 クムワの側室として迎えられたユファは男児を出産し、朱蒙と名付ける。 クムワはチュモンを自分の子として育てるが、正室の子であるふたりの兄により、チュモンは扶余国を追い出されてしまう…。
1999年に、最高視聴率63.7%という驚異の数値を記録したドラマ『ホジュン 宮廷医官への道』のリメイク作品として、2013年に韓国MBCで放送された長編歴史ドラマ。16世紀に実在した医師のホ・ジュンをモチーフに、その生涯がドラマチックに描かれている。ホ・ジュンを演じたのは、日本でも人気の高い歴史ドラマ『武神』で主演を果たしたキム・ジュヒョク。凛々しく、ときに荒々しく戦う『武神』での姿から一転し、貧しさに耐えながら医官への厳しい道を歩んでいく堅実なホ・ジュンを好演している。軍官ホ・リュン(チェ・サンフン)の息子として育ったジュン(カン・ハンビョル)は、聡明で心優しい男の子。その日は父の誕生日を祝う宴が予定されており、ジュンの住む屋敷では多くの使用人たちが宴の準備に忙しく働いていた。父の側室であるジュンの母・ソン氏(コ・ドゥシム)は、使用人たちと一緒に、心を込めて夫の大好物である料理を用意する。しかし、そんなソン氏の料理を正妻のチャン氏(キム・ヘジョン)はひどくけなし、祝いの宴にソン氏が出席することすら許さなかった。身分が低いことで見下され、チャン氏からひどい扱いを受けているソン氏。自分が生んだ長男・ソク(カン・イソク)を溺愛するチャン氏は、ジュンのことも常にさげすみ、ジュンは肩身の狭い思いを強いられていたのだった…。
朝鮮半島で初めて国を治めた女性・善徳女王の生涯を、フィクションを交えつつ描いた作品である。総制作費は250億ウォンともいわれ、韓国での最高視聴率は50%に迫る数値を記録した。2009年にMBCで放送。脚本を手がけたのは、日本でも大人気となった『宮廷女官チャングムの誓い』や『薯童謠(ソドンヨ)』など、骨太でありながら緻密なストーリー展開が魅力的な時代劇の脚本を担当してきたキム・ヨンヒョン。2009年のMBC演技大賞では、ヒロインの宿敵・ミシルを演じたコ・ヒョンジョンが大賞を、ヒロイン・善徳女王を演じたイ・ヨウォンが最優秀賞を受賞するなど、今作のキャストたちが多くの部門で受賞する快挙を成し遂げている。新羅の国王・チヌン(イ・スンジェ)は、寵愛するミシル(コ・ヒョンジョン)をそばに呼び、自分の亡きあとの国政に関する遺言を書き取らせる。ミシルが王座を脅かす存在であることを悟ったチヌンは、ミシルに仏門に入ることを勧めた。ミシルは自分に惚れ込んでいる情夫・ソルォン(チョン・ノミン)に反乱を起こさせ、その一方でチヌンを毒殺しようと企てる。しかしミシルが毒薬を持って王のもとへ向かうと、そこにはすでに息絶えたチヌンの姿があった…。
韓国KBSで2002年に放送されたドラマ。日本では2003年にNHK BSで放送されて大反響となり、翌年にはNHKでも再放送された。韓国での人気もさることながら、日本でも“冬ソナ現象”を巻き起こし、韓流ブームの火付け役といわれている作品である。監督は大ヒットドラマ『秋の童話』を手がけたユン・ソクホが務め、彼の代表作のひとつとなった。主人公・チュンサンを演じたのは、ペ・ヨンジュン。ヒロイン・ユジンを演じたチェ・ジウとの名シーンの数々はファンの心をわしづかみにし、ふたりはともにKBS演技大賞や百想芸術大賞などで多くの賞を受賞した。春川に住む高校生のユジン(チェ・ジウ)は毎朝、ギリギリの時間にバス停に走っていく。先に待っていた幼なじみのサンヒョク(パク・ヨンハ)は、いつものように笑顔でユジンを迎え、到着した満員バスに自分よりも先にユジンを押し込み、乗せてやるのだった。やっと空いた席に座ったユジンは、隣の見知らぬ男子高校生(ペ・ヨンジュン)の肩にもたれ、いつしか寝込んでしまっていた。ふと目を覚ましたユジンは、乗り過ごしてしまったことに気づく。慌ててバスを降り、男子高校生と割り勘でタクシーに乗り、高校にたどり着いたのだが、校門では担任教師が鬼の形相で遅刻生徒を取り締まっていたのだった…。
バリ島を旅する3人とガイド…。愛と嫉妬、希望と猜疑心が複雑に絡みあう人間ドラマ 南国の開放感とは裏腹に、物語は緊迫して展開。傲慢ながらも弱い役柄を演じたチョ・インソンが存在感を示し、ガイド役、ハ・ジウォンのファム・ファタールぶりも鮮烈だ。 財閥の御曹司・ジェミンの婚約者・ヨンジュは初恋のイヌクを忘れられない。ジャカルタに暮らすイヌクを訪ねたヨンジュ、彼女についてきたジェミン、イヌクの3人はバリ島を旅することに。そこで現地ガイドのスジョンと出会い、ジェミンの運命は狂っていく。
2013年、韓国のケーブルテレビtvNで放送され、当時のケーブルチャンネルドラマの最高視聴率記録をぬりかえた作品。2012年に放送されたドラマ『応答せよ1997』に続く、『応答せよ』シリーズ第2弾のドラマであり、多くの年代層のファンをとりこにした。制作陣には『応答せよ1997』の制作に携わったメンバーが再集結し、1994年のソウルの下宿屋を舞台に、若者たちの青春ストーリーが描かれている。モデルや女優など、幅広く活躍しているコ・アラが、おてんばで面倒見のよいヒロインを好演し、大人気となった。新居に引っ越してきたばかりのナジョン(コ・アラ)は、荷物の中から探し出した懐かしいビデオテープを友人に見せる。それはナジョンの結婚式のビデオだった。きれいなドレスに身を包み、ちょっと張り切りすぎた頭のティアラを友人に茶化されるナジョンを、そばで見守っていた新郎はいったい…?時代は1994年までさかのぼる。ひと月前に地方からソウルに越してきたドンイル(ソン・ドンイル)一家は、家族で下宿を営んでいる。居間のテレビでドンイルとバスケットボールの試合観戦をしているのは、大学生の娘・ナジョンと医学生のスレギ(チョンウ)だ。大ファンの選手の登場に興奮し、叫び声をあげるナジョンの横で、スレギは文句ばかり…。ドンイルは親友の息子であるスレギを、ナジョンの実の兄同然に育ててきたのだった。
韓国SBSで2003年に放送され、韓国では最高視聴率が45%を超える大ヒットとなったドラマ。ドラマ『冬のソナタ』のヒロインとして一躍有名となった女優・チェ・ジウが、大人気若手俳優・クォン・サンウと共演するということで大きな注目を集めた。ドラマ内でチェ・ジウが流す涙に、毎回多くの視聴者が心を奪われ、今作はチェ・ジウが“涙の女王”と呼ばれるきっかけとなった。また、ヒロインの少女時代を演じたのは、当時まだデビューして間もないパク・シネである。純粋でかわいらしい少女をまっすぐに演じる、子役時代のパク・シネの姿にもぜひ注目したい。裕福な家庭で幸せな生活を送っていたが、母親を病気で失ってしまったハン・チョンソ(パク・シネ)。彼女の心をいやしてくれたのは、幼なじみのソンジュ(ペク・ソンヒョン)だった。幼いころに父親を事故で失い、大企業・グローバルグループの会長を務める忙しい母親のもとで育ったソンジュは、素直で心の美しいチョンソをまるで本当の妹のようにかわいがった。2人はともにピアノが大好きで、素晴らしい才能を持ったソンジュの演奏を聴いているひとときが、チョンソにとっては宝物のような時間だった。しかしチョンソの父親が再婚し、新しい継母と兄妹が来たその日から、チョンソの生活は一変してしまうのだった…。
刑務所で出会った4人の“魔女”が手を取り合って、前向きに頑張る姿を描く痛快ドラマ 横暴な財閥一家と関わったことから服役した4人が同じ房で出会って意気投合し、自分たちを陥れた一家と対決する中で、恋模様や出生の秘密が明かされていくのが面白い。 シンファグループの後継者である夫を亡くしたスインは、舅に横領と背任の罪を着せられ服役。同房のボンニョら3人もそれぞれシンファと関わったことで服役していた。出所後4人はシェフのウソクの応援でパン屋を開き、スインは彼と心を通わせていく。
2013年から韓国MBCで放送された、長編歴史ドラマ。14世紀、高麗からモンゴルの元に送られた身分の低い少女が、皇后にまでのぼりつめるまでの波乱万丈の生きざまを描いている。主演は、歴史ドラマ『チェオクの剣』やドラマ『シークレット・ガーデン』など、日本でも大人気の作品で知られる実力派女優・ハ・ジウォン。逆境にもめげずに進み続けるヒロインの凛々しい姿や、中国でおこなわれた壮大なスケールの撮影シーンなど、見所が盛りだくさんである。元の大都では、皇帝タファン(チ・チャンウク)が国を挙げて盛大な儀式をとりおこなっている最中だった。集まった多くの群衆が見守る中、身支度を整え、きらびやかな衣装に身を包んだキ・ヤン(ハ・ジウォン)が登場する。人々がその凛々しく美しい姿に感嘆する中、タファンは優しい笑顔でヤンを出迎え、ふたりは盃を酌み交わした。ついにヤンは元の建国以来初めてとなる、高麗出身の皇后となったのだ。多くの祝福の声が響く中、ヤンはふと群衆の片隅に目をやった。そこには愛おしそうに、そして寂しそうな眼差しでヤンを見つめている高麗の王・ワン・ユ(チュ・ジンモ)の姿があったのだ。ヤンの晴れ姿を見届け、立ち去ろうとするワン・ユの背中を見つめるヤンの目から、一筋の涙が流れた…。
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2018月9月25日~2020月10月19日
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