2015年春に公開になった実写映画の『シンデレラ』。あなたはもう観ましたか?誰もが知るディズニーの代表作のプリンセス物語ですが、子供の時に読んだ絵本とは一味違う内容となっています。実写映画だから得られる、夢物語ではない現実感を感じて頂きたいです。
「勇気」と「優しさ」がマジックを起こす
裕福でない娘が華々しい成功を収めるストーリーを「シンデレラストーリー」ということがあります。この手の物語は、いつの時代も女の子の憧れの代名詞として親しまれてきました。
何世紀も前から「シンデレラ」の様な物語は世界各地に民間伝承としてあったようです。
しかし、私達がまず「シンデレラ」として思い浮かべるのがディズニーの物語だと思います。これはフランスの詩人シャルル・ペローが書いた作品をベースにしています。
彼は他にも「赤ずきん」「眠れる森の美女」などの作者でもあり、才能のある文学者だったようです。
1950年にディズニーのアニメ映画が生まれました。
映画はミュージカルタイプで、「ビビディ・バビディ・ブー」や「夢はひそかに」「これが恋かしら」などの名曲を生みました。映画を見た人たちはこれらの曲を聴いただけで、その場面を想像できるほどです。
エラとプリンス
実写版でのエラ/シンデレラはイギリスの女優リリー・ジェームズが演じています。
綺麗なだけでなく、可愛さや、気丈な面も持ち合わせている「シンデレラ」のイメージにピッタリ。
彼女のウェストの細さには目を見張るものがあります。
この作品でのシンデレラの本当の名前はエラ。
「シンデレラ/Cinderella」という名前は、英語でcinder (灰) +エラEllaの組み合わせたあだ名です。
継母たちが、使用人としてこき使っているエラの顔が灰で汚れている姿を見た際に、彼女のことを「シンデレラ」と呼んで笑い者にしたのがこのあだ名のきっかけです。
私達が気になるのは王子様ですが、スコットランド俳優のリチャード・マッデンが演じています。
彼はテレビドラマなどでも活躍している俳優で、なかなかキュートなイメージの王子に仕上がっています。
継母
そして、この映画のストーリーでもう一人の重要な人物が継母のトレメイン夫人。
二人の実娘ドリゼラとアナスタシアの母です。
彼女を演じるのはオーストラリア出身の女優 ケイト・ブランシェットです。
高い演技力が評価されている女優さんですが、この映画でもバツグンの存在感をはなっています。
この映画では、彼女がエラの父親と結婚した理由、前夫を亡くして娘二人を抱えて苦労していた過去などが分かります。
そして、最初はエラと仲良くしようと思っていたのですが、夫が前妻似のエラを可愛がるのを見て、次第に嫉妬してしまうようになる経緯などもこの作品では描かれています。
おとぎ話といえども、ヒューマンドラマもしっかり描いている映画内容です。子どもたちだけでなく、「シンデレラ」を見たことのある大人たちも満足できる作品だといえます。
魔法使いのおばあさん
そして、もう1人、忘れてはならないキャストはなんといっても、ゴッドマザーのおばあさんでしょう。
しかし、この映画に登場するフェアリーはおばあさんと呼ぶにはちょっと可愛すぎる感じで、イギリスの女優 ヘレナ・ボナム=カーターが演じています。
エラは幼いころから動物たちと話が出来るという不思議な力を持っていたようです。
そして、エラの母親もそういう魔法を信じていたようです。
最新の撮影技術で撮られたカボチャが馬車になる時などのシーンは、まるで本当に魔法がかかったような気持ちにさせてくれます。
シンデレラのシンボルと言ってもいい、ブルーのドレスも素敵です!
ママとの約束
エラがまだ少女の頃、彼女の母は病気で亡くなってしまいます。
その時、母は「勇気と優しさ」があれば大丈夫…とエラに忘れないように約束させます。
エラがもう少し成長した時に父親が再婚話を切り出しますが、それを臆することなく受け入れ、前向きに生きて行く姿勢に見る人は感心するでしょう。
再婚相手の義理の姉妹は物欲が強いのに反し、エラが父親に求めた物は「木の枝」。
これは愛の象徴なのでしょう。
この映画は、前述のように私たちのよく知っているシンデレラのストーリー構成になっています。
なので勿論、エンディングでは「愛」のある結婚を求めたプリンスと結ばれるハッピーエンドで締めくくられるのです。
参考元
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