悟空の元祖ライバルキャラであるピッコロ。途中からだんだん戦闘についていけず子守役になっていきましたが、今回はそんなピッコロの戦闘力の推移をストーリーの進行に沿って解説していきます!
『ドラゴンボール』の主人公・孫悟空の元祖ライバルキャラというイメージが強いピッコロ。ベジータを始めとした強キャラが登場してからはだんだんと戦闘についていけなくなってしまいましたが、それでも人造人間・セル編の途中までは主戦力の一人として活躍していました。今回はそんなピッコロの戦闘力をストーリーに沿って解説していきます。
【ドラゴンボール】悟空の元祖ライバルであるピッコロ
悟空のライバルといえばやはりサイヤ人の王子・ベジータだというイメージを持っている人がほとんどでしょう。常に悟空に一歩先を行かれてはいますが、それでも味方のなかでは度重なる成長を遂げる悟空と肩を並べられるほどの強さを持った唯一のキャラクターです。
しかしそんなベジータが登場する以前に悟空と死闘を繰り広げたキャラクターがピッコロです。
かつて世界を滅亡寸前まで追いやったピッコロ大魔王の生まれ変わりである彼はまさに元祖ライバルキャラと言っても過言ではありません。第23回天下一武道会で繰り広げた戦いは多くの読者の記憶に強く残っていると思います。
そしてサイヤ人編からはともに戦う心強い仲間に。悟飯との修行を経た頃には心をすっかり入れ替え、地球の平和のために尽力することになります。
ラディッツ戦で披露した魔貫光殺砲のような強力な必殺技のほか、再生・巨大化・腕を自在に伸縮可能・その他不思議な魔術などの特殊能力も数多く持ち合わせています。
【ドラゴンボール】主戦力から徐々に子守役に
かつては悟空と互角の力を有し、メインキャラクターのなかでも主戦力だったピッコロ。フリーザ編ではネイルと融合、人造人間・セル編では神様と融合し、時には悟空をも凌ぐほどの凄まじいパワーを手に入れていました。
しかしそれも一時的なもの。圧倒的な力を持った敵キャラの登場、そして天井知らずに成長を繰り返すサイヤ人たちに徐々についていけなくなり、お荷物とはいかずとも戦闘で活躍するシーンは減少。
そして魔人ブウ編以降は完全に子守役になっていきます。
悟天とトランクスにフュージョンの修行をつけて後は見守るのみ。『ドラゴンボール超』では悟飯とビーデルの娘であるパンのお世話を押し付けられるシーンも何度か見受けられました。
たまに戦闘シーンはあるものの、やはり悟空やベジータほどの大活躍をするということはありませんでしたね。
【ドラゴンボール】天下一武道会のピッコロの戦闘力
出典:amazonここからはストーリー各シーンのピッコロの戦闘力を紹介していきます。原作のほか、「ドラゴンボール大全集」、「ドラゴンボール 超エキサイティングガイド」といった公式データ集をもとに解説・推察していきます。
そしてまずは初めてピッコロが登場した第23回天下一武道会。決勝戦で悟空と死闘を繰り広げたのちに惜敗してしまいましたが、この時のピッコロの戦闘力はおよそ300前後だと予想できます。
次のサイヤ人編で詳しく説明しますが、ラディッツ戦でのピッコロの戦闘力は322なので、第23回天下一武道会ではそれより多少劣る程度というところが妥当です。
また公式データ集では神様の戦闘力が220、ピッコロ大魔王の戦闘力が260という設定になっていますが、少なくともそれを上回っていることは間違いありません。
以上のことからこの頃のピッコロの戦闘力は260~322ということになるので、およそ300前後という結論にいたります。
【ドラゴンボール】サイヤ人編のピッコロの戦闘力
出典:amazonラディッツ、ナッパ、そしてベジータといった強力なサイヤ人たちが登場したサイヤ人編。彼らがスカウターを所持していたことからここで戦闘力という概念が登場しました。
【ドラゴンボール】対ラディッツ戦のピッコロの戦闘力
先ほども触れましたが、ラディッツ戦でのピッコロの戦闘力は重りをはめている状態で322、外した状態で408という数値になっています。
ちなみに悟空が重りをはめている状態は334、外した状態は416、ラディッツは1500でした。
(アニメ第3話「やった!これが地上最強のコンビだ!」)
しかし初めて魔貫光殺砲を放った時には1330、2回目は1480という数値になっていたため、もともと全力でも必殺技を放つ瞬間には戦闘力が大きく跳ね上がるということになります。
(アニメ第4話「ピッコロの切り札!悟飯は泣きむしクン」、第5話「悟空死す!ラストチャンスは一度だけ」)
【ドラゴンボール】対ナッパ戦のピッコロの戦闘力
そしてそれから1年後、ナッパとベジータが地球に到着しますが、そのときナッパが測った際のピッコロの戦闘力は1220でした。
(アニメ第22話「んなバカな!土から生まれたサイバイマン」)
しかしこのときはまだ気を抑えている状態で、公式データ集によるとこの頃の全力は3500という設定になっています。
ちなみにナッパの戦闘力は4000、ベジータは1万8000で、大猿化した時にはその10倍の戦闘力を得ることができます。
【ドラゴンボール】フリーザ編のピッコロの戦闘力
出典:amazon次にフリーザ編ですが、この時はピッコロの戦闘力は計測されていないため、ほかのキャラクターを基準に予想していきます。
【ドラゴンボール】ナメック星到着時のピッコロの戦闘力
まず有名なフリーザの戦闘力53万は第一形態のこと。第二形態は戦闘力100万以上は確実だと語っていましたが、ネイルと同化したピッコロはそれを上回っていたため、おおよそ150万といったところ。
そしてネイル曰くナメック星人が同化することでパワーアップする比率はもともとの戦闘力の数倍なので、そこから逆算するとナメック星到着時点ではまだ20万~30万ほどだったのではないかと思われます。
(アニメ第77話「最強戦士の誕生花!?ネイルとピッコロが合体」)
公式データ集には一般的な戦闘型のナメック星人の戦闘力は3000とありますが、ネイル自身は4万2000だったので、それでもかなりの実力者だったことがわかります。
(アニメ第71話「ビックリ!!悟空がギニューでギニューが悟空」)
【ドラゴンボール】ネイルと同化したピッコロの戦闘力
繰り返しになりますが、ネイルと同化したピッコロの戦闘力は150万ほどだと推測されます。
フリーザの第二形態以上、第三形態以下であることから、そのくらいの戦闘力になるのではないでしょうか。
(アニメ第81話「ピッコロの自信!フリーザを倒すのはオレだ」、第82話「出撃だ悟空!!激怒のフリーザが第2の変身」)
ちなみに公式ガイドによると、
・フリーザ最終形態(50%):6000万
・フリーザ最終形態(100%):1億2000万
・孫悟空(通常時):300万
・孫悟空(界王拳20倍):6000万
・孫悟空(スーパーサイヤ人):1億5000万
と記載されており、スーパーサイヤ人になると通常時の50倍までパワーアップすることができます。
【ドラゴンボール】人造人間・セル編のピッコロの戦闘力
出典:amazon人造人間・セル編の戦闘力を推察していきます。この辺りはもうすっかりスカウターが使い物にならない次元であるため、フリーザ戦でスーパーサイヤ人になった悟空の戦闘力1億5000万を基準に解説していきます。
【ドラゴンボール】対人造人間20号戦のピッコロの戦闘力
まず人造人間19号は心臓病を発症して不調になっているとはいえ、スーパーサイヤ人状態の悟空に優っていましたが、人造人間20号はそんな19号より実力が上だととれる発言をしていました。
(アニメ第127話「冷血20号の悪逆非道!!悟空、怒りの超変身」)
このときの悟空が人造人間襲来に備えて多少強くなっていたことも考えると、人造人間20号の戦闘力は1億~1億5000万ほどはあるのではないかと思います。
しかしピッコロはそんな人造人間20号を上回るほどの力を身につけていたため、おおよそではありますが戦闘力2億前後。
(アニメ第131話「事実は未来いより恐ろしい!?トランクスの疑惑」)
また人造人間19号と戦う悟空を見て天津飯が放った「俺たちとはレベルが違いすぎる!」というセリフに対して、ピッコロは「そうかな…?」と呟いていました。
(アニメ第128話「悟空、ダブルショック!!病と敵とのはさみ撃ち」)
このセリフの真意は悟空が心臓病を患っていて本調子ではなかったことを指しますが、内容的にはピッコロが悟空に近い実力を持っていたことがわかります。
【ドラゴンボール】神様と同化したピッコロの戦闘力
そして大きな転機となったのは神様との融合です。
人造人間17号・18号はスーパーサイヤ人になったベジータを軽くあしらえる程の強敵でしたが、神様と融合したピッコロは17号と互角以上の戦闘をしていたことから10億以上はあるのではないかと思われます。
融合前が2億前後と仮定してそれが同化により数倍にパワーアップすると、やはりそれくらいの数値になります。
(アニメ第148話「天を裂く激烈光弾!!ピッコロVS人造人間17号」)
しかし大量の生体エキスを吸収した第一形態のセルに敗北。
セルゲームに向けて精神と時の部屋で修行をして多少パワーアップしたと思われますが、本番ではセルジュニアにすら及ばないという結果に終わっていました。
(アニメ第184話「16号無残!!動き出す怒りの超悟飯」)
【ドラゴンボール】魔人ブウ編のピッコロの戦闘力
出典:amazonセルゲームから7年が経過した魔人ブウ編。この間も修行は続けていたと思われるので多少は強くなっていそうですが、魔人ブウ編ではピッコロの戦闘シーンはありませんでした。
魔人ブウの存在を知って界王神と共に魔導師バビディの宇宙船に到着するものの、内部に侵入するまでもなくダーブラに石化されてしまいます。
復活した魔人ブウにダーブラが殺されたことで石化が解除されますが、魔人ブウはピッコロがまともに戦える相手ではありませんでしたね。
そしてスーパーサイヤ人3となって下界に滞在できる時間を過ぎてしまった悟空に代わって悟天とトランクスにフュージョンを指導。
しかし老界王神の能力によってパワーアップした悟飯に対抗しようとした魔人ブウにゴテンクスと共に吸収されてしまいます。
【ドラゴンボール】ドラゴンボールGTのピッコロの戦闘力
出典:amazonアニメ・ドラゴンボールZの続編として製作されたオリジナルストーリー『ドラゴンボールGT』。究極のドラゴンボール編から七匹の邪悪龍編まで全50話放送されましたが、ピッコロの出番はあまりありませんでした。
戦闘シーンはさらに少なく、大した活躍をすることもなかったのですが、要所要所で非常に胸を打つ役所に抜擢されていたのがドラゴンボールGTのピッコロ。
究極のドラゴンボールにより地球が消滅してしまうときには悟空を助けるために自ら犠牲となることを選択。また悟空が地獄に閉じ込められてしまったときにはわざわざ天国から地獄に行き、デンデと協力して悟空を救出します。
その後は地獄に残ってそこで暴れる悪党たちを成敗していましたが、最終回で神龍と共に去っていく悟空と最後に挨拶を交わすシーンはファンにとってはたまらない演出でしたね。
【ドラゴンボール】ドラゴンボール超のピッコロの戦闘力
出典:amazon最後に2015年7月から2018年3月まで放送された『ドラゴンボール超』のピッコロについて解説します。フリーザ復活編・破壊神シャンパ編・宇宙サバイバル編で戦闘シーンが描かれました。
時系列でいうと魔人ブウ編の後ということになりますが、この時の悟空とベジータはスーパーサイヤ人ゴッドやスーパーサイヤ人ブルーという領域にまで達していて、ピッコロは完全に蚊帳の外。
むしろ弱体化したのではないかとも捉えられているのですが、その理由を紹介します。
【ドラゴンボール】フリーザ復活編のピッコロの戦闘力
まず劇場版とアニメで演出に多少の差がありますが、フリーザ復活編でピッコロはフリーザ軍幹部のタゴマに完敗していました。
フリーザ亡き後に軍を統率していたソルベがタゴマの戦闘力を計測した時には「かつてのギニュー特戦隊を超えている」と発言していましたが、今更ギニュー特戦隊を多用上回ったところでピッコロが負けるわけがありません。
悟飯も「きっと、あいつ絶好調な時の僕くらいの力を秘めてますよ」と発言していましたが、悟飯が修行をサボってパワーダウンしているとしてもそれはさすがに過大評価でしょう。
ちなみにタゴマはギニューに体に乗っ取られた上、スーパーサイヤ人になる前のベジータに一撃でやられています。
(アニメ第21話「復讐のはじまり!フリーザ軍の悪意が悟飯を撃つ!」、第22話「チェーンジ!まさかの復活!その名はギニュー!!」)
【ドラゴンボール】破壊神シャンパ編のピッコロの戦闘力
また破壊神シャンパ編では第6宇宙のフリーザに当たるフロストと対戦。フロストの実力はゴールデン状態になれないフリーザとほぼ変わらないはずなのですが、ピッコロはそれにも及びませんでした。
フロストは毒針を使用していたため、それがきっかけで場外負けしてしまうこと自体はまだありえますが、対戦前にピッコロが悟空に「俺に勝機はあるか?」と尋ねたところ悟空は「ねえな!」と即答。
ピッコロが最終形態のフリーザの戦闘力を遥かに凌駕していることを考えるとやはり疑問が残ります。
(アニメ第34話「ピッコロVSフロスト 魔貫光殺砲にすべてをかけろ!」)
【ドラゴンボール】宇宙サバイバル編のピッコロの戦闘力
そして宇宙サバイバル編では力の大会にメンバーの一人として参戦。悟飯とのコンビネーションで数人の敵を撃退しますが、第4宇宙の虫人間・ダモンの小さい体を視認することができず場外に。
参加メンバーのなかでも実力は比較的上位にランクインするはずですが、中盤にはリタイアすることになってしまいました。
(アニメ第119話「回避不能!?ステルス攻撃の猛威!!」)
以上のように、ドラゴンボール超ではこれまでとは打って変わって悲惨な扱いを受けることになったピッコロ。敵キャラの実力が確かなものだとすると明らかに弱体化していることになりますが、ストーリーの構成上仕方がなかったことなのかもしれませんね。
【ドラゴンボール】ピッコロの戦闘力のまとめ
以上、ピッコロの戦闘力の推移をストーリー別に紹介してきました。
初期はかなりの強者だったピッコロですが、やはり中盤からは悟空たちについていけなくなっていっていますね。ネイルや神様と同化して絶大な力を手に入れた時にも、一瞬で他のキャラクターたちに追い抜かれてしまいました。
魔人ブウ編や『ドラゴンボールGT』に関しては出番自体がかなり少なくなってしまいましたが、最新の『ドラゴンボール超』では戦闘シーンも何度か。大活躍というほどではなかったものの、ピッコロが戦っている姿が観れただけでもファンは嬉しかったのではないでしょうか?
またVジャンプで連載されている漫画版ドラゴンボール超では新章「銀河パトロール囚人編」がスタートしています。近々アニメ化される可能性もあると思われますが、映画にもなった『ブロリー編』の続編にあたるストーリーなので、ファンなら要チェックです。
当社は、本記事に起因して利用者に生じたあらゆる行動・損害について一切の責任を負うものではありません。 本記事を用いて行う行動に関する判断・決定は、利用者本人の責任において行っていただきますようお願いいたします。
合わせて読みたい
このニュースに関連する作品と動画配信サービス
動画が配信されているサービス一覧
動画が配信されているサービス一覧
動画が配信されているサービス一覧
「アニメ」人気ニュースランキング
-
2019/08/27 140,645 13
『進撃の巨人』リヴァイ兵長の心に響く名言たちを時系列でご紹介!
-
2019/07/02 158,898 16
『進撃の巨人』の登場人物・キャラクター全64名を徹底解説! 誕生日や身長・体重などのプロフィールも!
-
2019/06/28 58,287 5
『進撃の巨人』スピンオフ8作品をご紹介! 『進撃!巨人中学校』『寸劇の巨人』『Before the fall』など
-
2019/07/22 889,750 162
【ワンピース】 麦わら海賊団10人目の仲間の正体確定!? 11人目の仲間は?
-
2019/09/10 234,596 35
エヴァンゲリオンのキャラクター・登場人物をまとめてみた!