DB芸人として人気を博しているR藤本さん。MS編集部がそんなR藤本さんにドラゴンボールの魅力をインタビューしました。『ドラゴンボール』への想いも強く、今回のインタビューでは笑いも交えながら真剣に語ってくださりました。
- aukana編集部
この記事ではR藤本さんに『ドラゴンボール』の魅力や好きなキャラクター、おすすめのシーンなど、さまざまな角度から聞いてみました。『ドラゴンボール』を通してR藤本さんの意外な一面を知ることができるかも!?
ドラゴンボールが人生の転機!?
ドラゴンボールと自分を振り返りながら真剣に語るR藤本さん。
―ドラゴンボールを好きになってからどれくらい経ちますか?
ドラゴンボールが好きになったのはアニメが最初ですね。アニメは1986年から放送だったんですが、再放送ではなくリアルタイムで見ていました。
連載されているものを追っていたというよりはアニメからですね。だいたい幼稚園くらいのときから見ていた記憶があります。今では、もちろんアニメだけでなく、紙媒体でも電子書籍版でもちゃんと漫画は持っていて読んでいます。
―ドラゴンボールを好きになったきっかけは何ですか?
アニメはなんとなく見ていたんですが、原作であるジャンプの連載の方がストーリーが進むのが先だったんです。
ときどき喫茶店に置いてあるジャンプを読んで先のストーリーを見て惹かれました。”こんなシーンあったかな”と思ったり、知らない敵が登場して驚いたり。まだアニメがそこまで追いついていないのである意味ネタバレなんですが、そのストーリーにたどり着くまでの過程がすごく気なったのを覚えています。
あとは小学校の時にドラゴンボールごっことかをしていました。その頃はベジータではなくて、ピッコロ役をやっていました。今思えば”魔貫光殺砲”とかやりたかったですね。
―ドラゴンボールに出会ってから変わったことはありますか?
言ってしまえば、まさか自分がベジータになると思ってなかったので、本当に人生が変わりました。こんな風にドラゴンボールが仕事になるとも思っていなかったですし、人生を捧げることになるとは思いませんでした。
―ベジータの姿をするようになったきっかけを教えてください。
お笑いを始めて2年くらいは違う芸風をしていました。うまくいかないときに、ネットでベジータのコスプレが発売されるのを知ったんです。
アムロのモノマネをする若井おさむさんが好きで、ネタも面白かったので自分もやってみようと思いました。マニアックなアニメのモノマネで笑いを取るというアニメキャラ芸人の走りだった若井さんの影響は大きいですね。
最初は試行錯誤でしたが、ようやく形になってきたと思います。
ドラゴンボールの魅力とは?
ドラゴンボールの”あっさり”しているところが好きとのこと。
―ドラゴンボールのどんなところが好きですか?
『ドラゴンボール』を見たことがない人には「話が長い」、「とっつきにくい」というイメージを持たれていますが、意外と原作漫画が”あっさり終わっている”ところですね。漫画でいうと42巻で連載が終了しているんです。人気漫画の『ワンピース』や『ナルト -NARUTO-』、『BLEACH』と比較すると半分ほどなので、長期シリーズの中では短い方だと思います。
アニメは引き伸ばしの影響で長いですが、原作は短いので実は初心者の人にも読みやすいと思います。ストーリーも簡潔で意図して、”ここで感動させる”という描写は少ないと思うんです。結果的にそのシーンを見て熱くなったり感動したりすることはあると思いますけどね。
全体的に重たすぎず、短いストーリーに中身がキュッと詰まっているのが『ドラゴンボール』の魅力だと思います。
―ドラゴンボールシリーズのなかで1番好きな作品を教えてください。
原作が一番好きですね。アニメから『ドラゴンボール』を好きになりましたが原作推しです。原作の良さは”あっさり”しているところですね。
原作以外だと『ドラゴンボール超』も好きです。これは漫画化もされているんですがとても面白いです。
―劇場版ドラゴンボールのなかではどの作品が一番好きですか。
『ドラゴンボール超 ブロリー』ですね。上映時間が100分くらいなのですが、ほかの劇場版シリーズが45分から60分前後なので、比較してみても従来より長くなっています。
『ドラゴンボール』の映画って、結構同じパターンが多いんですよ。今までは悟空一行が旅行やハイキングをしている間に新しく強い敵がやってきて、なんだかんだ力を合わせて倒す、というお決まりのパターンでした。
けれど『ドラゴンボール超 ブロリー』は初めて敵側の事情をフィーチャーしていて、これまでのドラゴンボール映画の定番には沿っていないんです。強い敵が急に出てきたわけではなく、敵側にもきちんと歴史があって、初めて敵側に感情移入できる映画になっています。敵がただの悪い奴ではないところが魅力です。
―劇場版『ドラゴンボール』のなかでお気に入りの敵キャラは誰いますか?
メタルクウラですね。劇場版ドラゴンボールZ『激突!!100億パワーの戦士たち』に出てくるんですが、前作の『とびっきりの最強対最強』で倒したフリーザの兄クウラが強化されて帰ってくるんです。
人工生命体としてメタルになって復活するのですが、悟空とベジータが共闘してボロボロになりながら倒します。やっと倒したぞ、と思って崖の下を見たら何百体もメタルクウラがいる、というかなり絶望的なシーンがあるんですね。
けっこうシリアスで暗めな展開ですが好きなシーンのひとつです。
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―ドラゴンボールシリーズのなかで性格が似ていると思うキャラはいますか?
やっぱりベジータですね。昔のベジータではなくて、父になり丸くなった今のベジータに似ていると思います。ベジータって基本的に自分以外に興味を示さないんですよね。今のベジータは昔ほど勝つことや戦うことに固執しなくなったと思うんです。
ベジータには悟空を倒すという目標があるんですが、その部分についても時が経つにつれてあまり固執しなくなっているんですよね。昔のとんがっているベジータの本質は変わっていないと思います。
悟空が行くなら一緒に戦って活躍するというようなところも似ていると思いますね。DB芸人でいえばアイデンティティがメインにいて、僕がベジータとして一緒にお笑いを盛り上げていくという感じです。
―ドラゴンボールシリーズのなかで好きな主題歌を教えてください。
殿堂入りだなと思うのは影山ヒロノブさんの『CHA-LA HEAD-CHA-LA』と『WE GOTTA POWER』ですね。
比較的新しいものだと、氷川きよしさんの『限界突破サバイバー』ですね。普段は演歌を歌う氷川さんがアニソンを歌うというギャップが好きです。演歌だけでなくアニソンも歌いこなすのがかっこよくて良いなと思います。
あとは谷本貴義さんの『空・前・絶・後 Kuu-Zen-Zetsu-Go』がシンプルにメロディとノリが良いので好きです。あとは『ドラゴンボールGT』のOP『DAN DAN 心魅かれてく』が好きですね。ドラゴンボールっぽくないところが良いです。ドラゴンボールの歌のなかで一番好きです。ドラゴンボールの曲は全部好きですが、一番と言われたらこの曲ですかね。
キャラソンだとヤムチャの『ウルフハリケーン』という曲が好きです。
ドラゴンボールのシーンについて
多くのおすすめシーンのなかから、とくにお気に入りのシーンを厳選。
―ドラゴンボールシリーズのなかで1番好きなシーンを教えてください。
天下一武道会の第22回準決勝で、ジャッキー・チュンが武天老師(亀仙人)ということを隠して天津飯と戦うシーンがあります。当時、天津飯は鶴仙人の弟子で悪い奴だったんですが、前回の優勝者であるジャッキー・チュンが天津飯を悪として戦うべきではないと諭しながら戦うんです。
結果的に、ジャッキー・チュンが自分から場外に出て降参するんですが、そのときに、「安易な影の道からぬけだせ!! 陽の光に満ちた世界を走ってみよ!」というんですね。それがすごく刺さりました。そこから天津飯が改心していくんです。
悪ぶるのは簡単なんですよね。お笑いもそうなんですけど人を貶したり、言っちゃいけないことを言ったりするアングラなものがあるじゃないですか。そういうのは安易な道だって、おそらく亀仙人はいうと思うんですね。
このシーンからあえてキラキラした光に満ちた道をいくという教訓を学びました。大人になってから見て刺さったセリフですね。
―ドラゴンボールシリーズのなかで1番好きなコメディ回を教えてください。
ギャグシーンは原作の漫画ではかなり多いのですが、そのなかでも好きな話は初期の「亀仙人の修行」のシーンですね。ほのぼのした雰囲気で話は進むんですが、結構早いテンポでギャグが飛んでくるのですごく面白いです。
最近の話だと『ドラゴンボール 超』で野球をする話があるんですが、そこでヤムチャが活躍するシーンも面白いです。自分たちの世界である第七宇宙と第六宇宙が2話にわたって野球大会を開催します。これは公式に面白いことをやられて、”やられた!”と思いました。今でも印象に残っています。
―ドラゴンボールシリーズのなかで1番好きなシリアス回を教えてください。
シリアスな回といえば、『ドラゴンボールZ たったひとりの最終決戦 ~フリーザに挑んだZ戦士 孫悟空の父~』という悟空が生まれる前の話ですね。これは悟空の父親であるバーダックが主人公のアニメスペシャルです。ファンの間ではすごく有名な話で好きな方も多いと思うんですが、ずっとシリアスな話です。
原作でいうと、悟飯がセルゲームで覚醒するシーンですね。16号が「正しいことのために戦うのは罪ではない…話し合いなど通用しない相手もいるのだ…」と諭すシーンは今となっては教訓になっていますね。
ドラゴンボールのキャラクターは個性的!
好きなキャラクターについて熱く語るR藤本さん。
―ドラゴンボールシリーズのなかで1番好きなキャラクターを教えてください。
ベジータですね。ベジータが好きじゃなきゃモノマネをやっていないです(笑)
ベジータ以外だと桃白白ですね。キャラクターとしてきちんと成り立っているのが魅力です。個人的に強いジジイが好きなんです。柱に乗ったり、舌で人を殺したり、強さの表現が異常なところとかですね。
あとはギニュー特戦隊です。あの独特のノリが好きですね。桃白白もそうなんですが、悪くて絶望的に強い相手だけれど、どこか抜けている感じが憎めなくて好きなんです。
―ドラゴンボールシリーズのなかで1番かっこいいと思うキャラを教えてください。
1番はトランクスとかですかね。初登場のシーンは「なんだこいつは!?」ってびっくりしました。
ほかは物語の前半でいうとクリリンですね。主力キャラクターではないんですけど、要所要所できちんと力を発揮して活躍するのでかっこいいなと思います。悟空がクリリンをきっかけに強くなるシーンもあるので、かっこいいかは分からないですけど、ある意味かっこいいなって(笑)
あと最近は『ドラゴンボール 超』のヒットとかもかっこいいですね(初登場は32話)。
―ドラゴンボールシリーズのなかで1番好きな女性キャラクターを教えてください。
1番好きなのはやっぱりブルマですね。ブルマがいないとサイヤ人たち生活していけないですよね。宇宙船や機械を修理したり、ブルマのおかげで物語は成り立っていると思います。お金持ちなんで財政面でも豊かで、生活に困らないですしね。ブルマは結婚しても大きな変化がないですよね。いまだにヒロイン感が抜けなくて良いなと思います。
あとビーデルも好きですね。結婚してからツンデレのツンの部分が減ったので魅力が半減した感じはしますがやっぱり良いですよね。個人的には髪を切る前の方が好きですね。
『劇場版ドラゴンボール 超 ブロリー』でチライっていう若くて可愛いヒロインが出てくるんですが、それでもやっぱりブルマが1番ドラゴンボールのヒロインらしいなと思います。
―ドラゴンボールシリーズのなかで1番強いと思うキャラクターを教えてください。
ポテンシャルの高さなどを考慮すると悟飯を推したいですね。悟飯はそのポテンシャルの高さに反して物語の中心になる描写が意外と少ない気がします。
セルゲームでようやく主人公格になった感じがするけれどもなりきれない。そういう姿を見ている側からすると、思わず「がんばれ!!」と応援したくなります。
もしかしたらこれから強くなるはず!という気持ちも込めて悟飯にします。
―ドラゴンボールシリーズのなかで1番憧れてるキャラクターを教えてください。
憧れているキャラはウイスですね。得体の知れない強さでチートキャラなところですね。基本戦わずに中心から外れたところにいるので負けることがないというのがかっこいいです。
あとは悟空ですかね。自分の興味だけで動いたり、意外と責任感がなかったり仲間意識が低いところもあるけれど、結局いつもみんなの中心にいるじゃないですか。
そういう悟空の自由さに憧れます。現代社会ではなかなか難しいストレスフリーな生き方が良いですね。奥さんのチチは支えるのが大変だと思いますけどね。
―ドラゴンボールシリーズのなかで1番好きな脇役を教えてください。
好きな脇役は天津飯です。初登場のときからずっとストイックで、根本的な軸がブレていないところが好きです。魔人ブウ編とかで出てきて活躍するのも良いですね。
最近のサイヤ人だとキャベですね。ドラゴンボールの登場人物のなかでは珍しく素直で良いキャラだと思います。戦闘力の面でも大いに伸びしろがあるとおもいます。ベジータ目線だと愛弟子という感じで親近感を持ちます。DB芸人にはあまりキャベをやってほしくないですね(笑)
―現実にいたら友達にはなりたくないキャラクターはいますか。
ほとんどのキャラとなりたくないですね。とくにグルドやビルスは嫌ですね。
―では、友達になりたいキャラクターは?
悟飯の高校に通っている女の子でイレーザという子がいるんですが、可愛いので友達になってみたいですね。
あと映画のキャラクターなんですが、ブロリーとかも良いですね。敵なんですけど、友達になったら実は良い奴という感じで。ぜひ映画を見てみて欲しいですね。
―未来トランクスと現代トランクス、どちらの方が好きですか。
未来のトランクスですね。影のある部分が良いと思います。作中でも未来から必死に現代に救いに来たのにベジータはあんな態度を取ったりしますし、苦労人なところに好感が持てます。
現代のトランクスは未来のトランクスと比較してみるとやっぱり甘いですね。家柄も良くてお金持ちですし、元から強いのでもっと苦労しないとだめですね。
もしもドラゴンボールの世界にいけるとしたら
「なかなか難しい質問ですね」と悩みながらも真面目に考えてくれました。
―もしキャラクターの誰かと戦えるとしたら誰と戦いたいですか。
自分が戦うとしたらどのキャラクターとも戦いたくないです(笑)
自分ではなくてベジータに戦って欲しいと思うキャラクターは悟空ですね。過去に術をかけられて無理やり戦ったことがあるんですが、そうではなくてまったく邪魔の入らない真剣な状態で派手に戦ってほしいです。
はっきりとした勝敗はつかなそうですけど、おそらくベジータは負けると思います。見たいような見たくないような、という葛藤がありますが、ぜひ見てみたいです。
―ドラゴンボールに出てくる惑星に行けるとしたらどの惑星に行きたいですか。
あまり行きたいと思う惑星はないんですけど、ヤードラット星に行って瞬間移動を覚えたいですね。行ったことのあるところにしかいけないですけど、瞬間移動を覚えたら海に行きたいです。
―もし1日だけ好きなキャラクターになれるとしたら何をしたいですか。
プーアルになって変化をしたいですね。変化をするとしたら女子になってみたいです。変化をしてプチドッキリを繰り返してみたいです。
あとはシンプルに強いということで悟空です。どんどん強くなっていって、いまや悟空は瞬間移動やテレパシーまで何でもできて神様みたいじゃないですか(笑)悟空になっていろんなことをやってみたいですね。
―もしかめはめ波を打てるとしたら何がしたいですか。
かめはめ波を打ったら死んじゃいますからね。復活することを前提に答えますね。渋谷のハロウィンなどにいる馬鹿騒ぎをしている若者ですかね(笑)
―ドラゴンボールをすべて集めて神龍が現れたら何をお願いしますか。
自分自身をどうこうしたいとかはないですね。なので、お金持ちになるとか異性からモテるなどの願いはないです。
ベジータもそうなんですけど、自分が強くなりたいタイプなんです。ベジータも永遠の命を求めているんですけど、それは生き続けていればいつか最強になれるという精神でやっていると思うんです。
しいて言えば、温暖化で死んだサンゴ礁を復活させたいです。それくらいしかないです。人間を助けてもろくなことがないので人間のためとかでもなく、自然のために使いたいです(笑)
おわりに―ベジータへの愛を語る
―最後に、ベジータへの愛を語ってください。
ベジータは一番失態が多いキャラだと思います。それによくスタンスが変わっているキャラでもありますね。けれど薄っぺらい精神だというわけではなくて、ベジータの根本的な部分はずっと変わっていないと思います。
最初は宇宙一凶悪なキャラとして登場しましたが、途中で涙を流したり、味方になったと思ったら急に敵をパワーアップさせたりするんですね。そういう部分がお笑いで扱うキャラとして良いと思うんです。あんまり自らギャグに走らないという部分も魅力ですね。
漫画『ドラゴンボール 超』の10巻の110ページなんですが、ナメック星人の村をベジータが過去に抹殺してしまったことがあって、それを気にかけているシーンがあるんですね。しかもフリーザ一味と違って、生き返らせることができなかったんです。直接謝るわけではないのですが、ベジータなりに気にしているのが印象的でした。
今の比較的に落ち着いたベジータも好きです。さまざまな経験をして変わった今のベジータは悟空より常識人だと思います。
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