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出典:

2019/04/08
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「モードの帝王」と呼ばれたデザイナーの半生を描く映画『イブ・サンローラン』

デザイナーズ ブランドをよく知っている人でなくても知っているのではないかという程有名なデザイナー「イブ・サンローラン」。天才と言われるが故の彼の苦悩の人生を描いた胸が苦しくなるほどのラブストーリー映画です。

目次

はじめに

2014年に公開された映画『イブ・サンローラン』
監督はジャリル・レスペール。

20世紀のファッション業界に多大な影響を与えたファッションデザイナー「イブ・サンローラン」の生涯を描いたフランスの伝記映画です。

映画は、同性の恋人のピエール・ベルジェとの関係を通して描いていますが、ベルジェはイブの後援者でもあります。

この映画は、第40回フランスのセザール賞の7部門でノミネートされ、イブを演じた主演のピエール・ニネは最優秀男優賞を受賞しています。

ストーリーの流れ

イブとディオールとの出会い

イブ・サンローラン(Yves Saint-Laurent …フランス語で読めませんでした)はフランス人で、1936年にフランスの支配下にあった北アフリカのアルジェリアで生まれました。

子供の時にフランスのパリに引っ越し、17歳でファッションデザイン学校に入学します。
そして、デザインコンクールのドレス部門にカクテルドレスを発表したイブは、最優秀賞を受賞しました。

この時の審査員だったのがVOGUEのディレクターでした。彼はこの無名の若い青年のポートフォリオを見て驚嘆しました。
新作として発表しているクリスチャン・ディオールと同じAラインの線を描いていたのです。
彼は、すぐにイブをディオールに紹介しました。

イブのオリジナリティーに富んだ想像力豊かなデザインにディオールはとても驚きました。

才能と葛藤

1957年、イブが21歳の時にディオールがパリ・コレクションにイブのデザインを表に出して行きたいと言い出したのですが、周りはイブのあまりの若さに反対します。

しかし、イブはディオールの急死によりディオールブランドを財政難から救う為にブランドのデザイナーとなり、若くして一線のデザイナーとして仕事を始める事となるのです。

心配されていた初のパリコレは成功し、皆がイブの実力を認め、フランスのファッション界を救った救世主と言われました。

その頃に、イブとピエール・ベルジェは出会います。

しかし1960年、イブはアルジェリア独立戦争でフランス軍に徴兵されることとなり、そこで彼はイジメなどにあい、繊細な面を持ったイブは精神を病んでしまうんです。
その影響もあってか、彼は後に薬物依存や鬱になったりしてしまいます。

ブランド「イブ・サンローラン」の誕生

ピエールから生か死かという究極の疑問を投げかけられ、何とか鬱から快復するイブ。

その後、ディオールを去り1962年にブランド
「イブ・サンローラン」を芸術後援者で恋人のピエールの出資のもと世の中に送り出します。

1966年にはプレタポルテ(高級既製服)のブティックをパリに開店。

2002年に引退するまで色々なモードを生み出し、ファッション界だけに限らず、世界にニュースタイルを流行らせました。

イブは、2008年に他界しました。71歳でした。

見どころ

ストーリーはイブがピエールと出会い、それからの50年間のお互いの愛の変化の映画となっています。

デザイナーというアートとビジネスが入り混じった世界で、常に新しい物が求められる苦悩が痛々しく、生々しく描かれています。

アーティストの多くがドラッグ依存に陥る事が多い様に、彼もそこに苦悩の逃げ場を作ってしまった様です。

イブは同性愛者で、恋愛も乱れており、ピエール以外にも愛人を作ったりします。

そんなイブをピエールは献身的に保護し、愛し続ける姿が切なく映されています。

モデル選抜

イブはアジアに興味があったのでしょうか?

日本人では1990年代に川原亜矢子をモデルとしてパリコレ等のショーに起用しています。

この映画には、日本人の出てくるシーンがありますが、通訳の女性を演じているのが彼女です。

人種の壁など関係なくモデルを選んだイブは、やはり枠に囚われない新進のデザイナーで「帝王」と呼ばれるに相応しい天才だったのでしょう。

最後に

この映画はイヴ・サンローラン財団とピエール・ベルジェの全面的な協力を得て作られた作品ですので、本物のイブ・サンローランデザインのドレスなどが惜しげもなく出てきます。パリコレなどでモデルが来て歩く姿は華々しく、素晴らしいです。

モード好きな方にはたまらないシーンがいっぱいです!

そして、フランスっぽい音楽(シャンソン?)や、最後のショーの時に流れるオペラなど、音楽が映画を一層刹那にしてくれています。

「イブ・サンローラン」の映画は2010年にドキュメンタリーとして出された物、この映画とほぼ同時期に出された「サンローラン」という映画の3本があります。

どれも違う視点で描かれた内容となっており、合わせて観てみると面白いかもしれません。

参考元

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