【エヴァンゲリヲン】「EVA量産機」真っ白な天使？それとも悪魔？敵性EVAシリーズのまとめ

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旧劇場版『新世紀エヴァンゲリオン Air/まごころを君に』に登場した異形のエヴァンゲリオン「EVA量産機」。「EVAシリーズ」とも呼ばれる9体の同一規格のEVAは、悪意なき暴力で現行のエヴァンゲリオンたちに迫ります。そんな純白の狂気たちの情報をまとめてみました。

『エヴァンゲリオン』ってそもそも何？
EVA量産型とそのパイロット
EVA量産型の装備
EVA量産型と人類補完計画
EVA量産型とエヴァンゲリオン弐号機
EVA量産型は『シン・ヱヴァンゲリヲン劇場版:Ⅱ』に登場する？

『エヴァンゲリオン』ってそもそも何？

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エヴァンゲリオンとは、『新世紀エヴァンゲリオン』シリーズに登場する架空の人型兵器です。その体は機械ではなく人工的に作られた体組織でできていて、作中でもロボットではなく「人造人間」として扱われています。

操縦は「エントリープラグ」と呼ばれるコックピット一体型の脱出カプセルを脊髄に打ち込み、プラグ内を満たす「L.C.L」と呼ばれる液体を通して、神経伝達によって行われています。操縦というよりは一体化という表現が近く、その精度を表す値として「シンクロ率」という数値を常に気にして戦うのが特徴となっています。

基本的には電力で稼働し、たいていの場合は「アンビリカルケーブル」という電力供給線を繋いだまま戦います。ケーブルが邪魔になったり、ケーブルの範囲外で戦わなければならない場合、内部電力で1～数分の活動が可能です。

しかし本来は生命体であることから、電力の供給なしに活動してしまうこともあります。多くの場合それは「暴走」と呼ばれる状態であり、そうならないようにパイロットはシンクロ率を高め、エヴァンゲリオンを自分の支配下に置かなければなりません。また全身を覆っている鋼の装甲も防具であると同時に、暴走を押さえつけるための拘束具としての役割を果たしています。

EVA量産型とそのパイロット

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EVA量産型は旧劇場版『Air/まごころを君に』に登場する量産タイプのエヴァンゲリオンです。正式には他のEVAと同様に識別ナンバーとして「〇号機」と呼ばれるものですが、外見も同様であるため総じて「EVAシリーズ」と呼ばれることが多いようです。

真っ白な身体は肩のウェポンラックが無いことを除いてEVAそっくりですが、大きく口の割れた深海魚のような頭部が彼らを異形の存在であるかのように印象付けます。また自在に収納可能な翼を持っていて、単独での飛行を可能にしています。

暴走時のEVAに似た性能を標準搭載しており、活動停止からの再起動や捕食、組織再生など、無尽蔵に任務をこなし続けるのが最大の特徴です。使徒が持つ永久機関の「S2機関」を積んでいることもあり、ケーブルやバッテリーによる活動限界の制約は存在していません。

パイロットは渚カヲルを元にした「ダミープラグ」

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EVA量産型には生身のパイロットは登場していません。代わりにかつて初号機に搭載されたダミープラグを核とした無人機です。

プログラムのベースは第17使徒ダブリスである渚カヲルのデータです。とはいえ彼が垣間見せた無償の慈愛は一切感じられず、行動だけで観れば初号機のダミープラグと全く同質のものに見えるかもしれません。

新世紀エヴァンゲリヲン劇場版 Air/まごころを、君に

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EVA量産型の装備

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EVA量産型の装備は両刃剣のような形状をした量産型「ロンギヌスの槍」1本のみです。

量産型とはいえ1本1本の性能はロンギヌスそのもの。投げれば超加速で目標へ飛翔し、アンチA.T.フィールド能力により対象のフィールドを無視してダメージを与えます。

その他、牙や爪、拳など、暴走したEVAのように原始的な武器に頼ることもしばしば。

仮想敵はエヴァンゲリオンとなっているため、重火器を必要としない潔いアセンブルになっています。

EVA量産型と人類補完計画

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EVA量産型は人類補完計画の最終段階を見越してゼーレからリリースされました。目的は大きく2つ。

1つ目は抵抗するNERVを壊滅させること。

2つ目は初号機を軸に人類補完計画(サード・インパクト)を完遂すること。

「S2機関」を持ったEVA量産機は、生まれながらに使徒と融合したEVAと言うことができます。人類補完計画にはEVAが使徒がひとつになる必要があるため、はじめから生贄として製造されたのです。

旧劇場版における「人類補完計画」とは、ロンギヌスのアンチA.T.フィールドで人類一人一人が持つA.T.フィールドを無力化し、全人類をL.C.Lでひとつにしてしまうことでした。

結局はシンジと初号機の意志により計画は阻止され、量産型は全て石となり崩れました。

EVA量産型とエヴァンゲリオン弐号機

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NERVを壊滅させるために放たれたEVA量産機。それを迎え撃つことになったのが「エヴァンゲリオン弐号機」とパイロットの「惣流アスカ」です。

母親の魂を封じ込められたEVAと共鳴したアスカはたった1機で、しかも内部電源3分30秒の間に量産型9機を圧倒します。量産型とはいえ、製造規格が同じだけで1機1機はれっきとしたエヴァンゲリオン。バルディエルに支配された3号機9体を一度に相手にしていると考えれば、それがどれだけすごいことか分かります。

しかし量産機には自己再生能力がありました。活動限界の直前、1本のロンギヌスが弐号機を捉えます。動けなくなった弐号機とアスカの前で、量産機は次々と身体を修復していきました。

復活した彼らは弐号機の捕食をはじめます。コックピットの中で殺されるのを待つしかないアスカは、感情を激しく高ぶらせ、それに応えた弐号機が暴走の兆しを見せました。しかしそうなる前に、全機のロンギヌスが弐号機の息の根を止めたのでした。

この戦いはテレビ版シリーズ屈指の名勝負とも言われています。

EVA量産型は『シン・ヱヴァンゲリヲン劇場版:Ⅱ』に登場する？

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その見た目と戦いのインパクトからファンの記憶に根強く残るEVA量産機ですが、『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』シリーズでの登場はおそらくないものと考えられています。

新劇場版シリーズにはEVA量産型にナンバリングされている「5号機」「6号機」「8号機」「9号機」「13号機」にあたる機体がすでに存在しているからです。しかし欠番となっているナンバー、もしくは全く別の規格の機体として同じデザインのエヴァンゲリオンが登場することはあるかもしれません。

量産型と言う意味なら『新劇場版：Q』に「Mark.04」と呼ばれるUFOタイプの量産型エヴァンゲリオン。『シン・ヱヴァンゲリヲン劇場版:||』の特報映像に「Mark.06」の量産型や、パッチワークのような姿のEVAシリーズが公開されています。それらの機体がEVA量産機の役割を担う、なんてこともあるかもしれませんね。