人類史上最大の建造物の万里の長城を舞台にして、長城を守る人間と長城に襲いかかる怪物との死闘を描くスペクタクル映画「グレートウォール」を紹介します。この作品はマット・デイモンが主演をつとめるだけでなく、北京オリンピックの開会式と閉会式の演出をしたことでも有名な巨匠チャン・イーモウが監督をつとめることでも話題の作品となっています。
中国の伝説上の怪物饕餮(とうてつ)!
「グレートウォール」で万里の長城を襲撃して人間との死闘を演じるのが、中国の神話に登場する伝説の怪物の饕餮です。
饕餮は、饕餮文(とうてつもん)と呼ばれる文様が、青銅器などに描かれ、20元紙幣にも掘られるなど、中国ではよく知られた幻獣です。
ちなみに、「グレートウォール」を製作するのは「GODZILLA ゴジラ(2014)」で知られるレジェンダリーです。
怪獣映画で手腕を発揮したプロダクションが製作したこともあり、饕餮をデザインする上でチーター・虎・ヒョウ・ゴリラ・馬・雄牛などの様々な生物の特徴を調べ上げたそうです。
そうして誕生した饕餮は、不気味なだけではなくて、頭上に饕餮文が描かれるなどオリジナリティ溢れる怪物に仕上がっています。
無限のような数の饕餮の大群が谷間から現れる映像は圧巻で、スペクタクル的な要素だけでなくて、ホラー的なおどろおどろしさも醸し出して見る者を圧倒するのです。
五色の鮮やかな鎧を身にまとい敵と対峙する禁軍!
万里の長城に押し寄せる饕餮を迎え撃つのが、禁軍ですが、その禁軍は役割ごとに五色に色分けされた鎧を身にまとって登場します。
赤い鎧を身にまとう鷲軍は弓矢の名手が揃う部隊、黄色の鎧を身にまとう虎軍は工学知識を兼ね備えた
部隊です。
また、紫の鎧を身にまとう鹿軍は歩兵と騎兵の混合部隊で、灰色の鎧を身にまとう熊軍は全軍中最強の部隊であり、接近戦で実力を発揮します。
そんな禁軍の中でも、女性中心に組織されて、青い鎧を身にまとうのが鶴軍です。
この鶴軍は長城の端に命綱をつけて、バンジージャンプのように、饕餮の大群のもとに落下して空中を舞うように迫り来る敵を倒す見せ場があります。
香港映画などでおなじみのワイヤーアクションの進化版とも言えるこの場面は、浮遊感も合間って映画の見せ場となっています。
このように、人間と饕餮との血みどろの戦いの中にも、五色に色分けされた鎧の色彩美や、アクションの中での動きの美しさが目を楽しまさてくれるのです。
リアリズムを意識した大迫力のアクションシーン①!
チャン・イーモウ監督は「HERO」や「LOVERS」といった武侠映画では、様式美溢れるアクション演出で手腕を発揮してきました。
けれども、この作品ではそうした様式美よりも、よりリアリズムを意識した血なまぐさいアクション演出を見せています。
特に饕餮の犠牲になる兵隊が続出する場面は戦いの壮絶さを象徴する映像になっています。
そして、映画では多彩な戦闘シーンが登場します。
例えば、主人公のウィリアムは弓の名手というキャラクターということもあり、3本の矢を片手に持って反対の右側から弓を撃つなど離れ業を見せます。
また、相棒で剣の達人のトバールとウィリアムがコンビネーション技で敵を倒す場面は視覚的にカッコいいアクションとなっています。
他にも饕餮を撃退するための兵器として投石器が登場します。
火薬を使ったこの投石器からの攻撃は、爆弾のように空中で炎の放物線を描きながら敵を打ち倒していき、迫力の映像を作り出してゆくのです。
リアリズムを意識した大迫力のアクションシーン②!
そして、作品の中でもユニークな兵器として人間が乗れる気球を使った攻撃が登場して、空中からの攻撃で、アクションに立体感を与えてくれます。
このように弓・剣・投石器・火薬・気球まで登場する多彩なアクション演出で見せる戦闘シーンが息つく暇もなく登場するのが本作の見どころなのです。
まとめ
「グレートウォール」は中国映画の巨匠のチャン・イーモウ監督がハリウッドとタッグを組んだ、多彩なアクションや色彩豊かな美術で見せる大作映画です。
また、マット・デイモンやウィレム・デフォーというハリウッドの俳優と、中華圏のスタートの共演も注目ポイントと言えます。
参考元
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