『新世紀エヴァンゲリオン劇場版 シト新生』の再構成版と新作の2部作品の物語を徹底解説します!
『新世紀エヴァンゲリオン劇場版シト新生』は、TVアニメシリーズの総集編とリメイク版の2部作になっている作品です。実はTVアニメシリーズ最終回の前に前編となる『新世紀エヴァンゲリオン劇場版 シト新生 DEATH編』が公開されました。
劇場版でも『新世紀エヴァンゲリオン』が公開されたのには大きな理由がありました。それは制作上の都合で、物語を完結させることができなかったというもの。
実際にTVアニメシリーズでは、24話までの伏線や謎の回収がまったくされず終了しました。これは制作陣ですら理解しているため、同作は『新世紀エヴァンゲリオン』を完結させるための映画といえるでしょう。
それぞれどのような物語となっているのかを解説します。
『新世紀エヴァンゲリオン劇場版 シト新生』「REBIRTH」編
「REBIRTH」編は『新世紀エヴァンゲリオン劇場版 シト新生』の後半となる作品です。しかし内容は第25話「Air」の前半部分のみで、後述する『新世紀エヴァンゲリオン劇場版 Air/まごころを、君に』と同等の内容になっています。
これは「REBIRTH」編の制作が公開予定日に間に合わなかったことが原因に。公開1か月前に緊急記者会見が開かれ、総監督である庵野秀明が謝罪したほどです。
本来であれば「REBIRTH」編で完結する予定だった『新世紀エヴァンゲリオン』。しかし制作の遅れによって、『新世紀エヴァンゲリオン劇場版 Air/まごころを、君に』をもって完結することになります。
『新世紀エヴァンゲリオン劇場版 Air/まごころを、君に』はどんな物語?
制作上の遅れによって、『新世紀エヴァンゲリオン』真の完結作品となったのが、『新世紀エヴァンゲリオン劇場版 Air/まごころを、君に』です。
TVアニメ放送が難解な終わり方となり、劇場版も制作に遅れがでてしまいました。完全新作の物語では、最後の使徒である渚カヲルを殺したシンジのその後と、人類補完計画の行く末が描かれます。
社会現象を巻き起こし、大きな物議を醸しだした話題作は、いったいどんな終わりを迎えたのでしょうか?その内容を紹介していきましょう。
『新世紀エヴァンゲリオン劇場版 Air/まごころを、君に』第25話「Air」
出典:amazon最後の使徒である渚カヲルを殺したシンジは、無気力になっていました。親友であるカヲルを自分の手で殺し、アスカに希望を見出そうとしても、彼女は植物状態のままなにも反応しません。
一方ですべての使徒を殲滅したNERVでしたが、ゼーレはサードインパクトを起こそうと画策していました。これによってNERVはゼーレの命令で動く戦略自衛隊の攻撃を受けることになります。
建物施設は攻め込まれて占拠され、やがて隊員が生きる意思を失ってしまったシンジを発見して殺そうとします。しかしその寸前でミサトが救出し、シンジに「エヴァに乗って戦いなさい」と言い残すのでした。
またNERVが混乱に陥っている最中、アスカが目を覚まして覚醒します。弐号機を動かせるようにもなり、攻め込んできた自衛隊を次々と撃破。
しかしゼーレは次の手を打っており、エヴァ量産型を9体投入していきます。アスカは迎撃するために戦いますが、相手の数の多さの前に圧倒されてしまうのでした。
『エヴァンゲリオン』に登場する組織を解説! 戦う理由や目的とは?
『エヴァンゲリオン』シリーズでは、シンジたちエヴァパイロットや使徒など、多くの固有名詞が登場します。そのなかで組織も多く登場しますが、ここでは重要な3つの組織について取り上げましょう。
TVアニメシリーズにも登場する「NERV」と「SEELE」。そして『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』から登場した「WILEE」は、どのような目的を持っているのでしょうか?
各組織の思惑や動向によって、シンジたちパイロットは動かされています。世界を動かしているともいえる3組織について、詳しく見ていくことにしましょう。
サードインパクトを防ぐために戦う「特務機関NERV」
シンジやレイ、アスカたちエヴァパイロットが所属しているのが、「特務機関NERV(ネルフ)」となります。使徒の殲滅を目的としており、人類が滅ぶ可能性がある「サードインパクト」を阻止するために活動をしています。
NERV本部の最高責任者が、シンジの父親であるゲンドウ。副官に冬月コウゾウがいて、2人は上層組織である「SEELE」とは異なる企みを持って活動しています。
また職員には、作戦の立案や実行などの指揮を出すミサト、エヴァンゲリオンの機体メンテナンスやパイロットのメディカルチェックなどを担当するリツコなどが在籍。
ほかにもオペレーターには伊吹マヤ・日向マコト・青葉シゲルといった面々がいます。
人類補完計画を推し進める「SEELE」
国連を隠れ蓑にして活動をしているのが、秘密結社「SEELE(ゼーレ)」です。最終目標を「人類補完計画の達成」としており、預言書「裏死海文書」に書かれているシナリオに基づいて行動しています。
物語の開始から15年前に起こった「セカンドインパクト」は、SEELEによって人為的に引き起こされた大災害でした。そしてエヴァシリーズと使徒の戦いも、すべては人類補完計画の過程にすぎません。
SEELEを構成しているメンバーは12人で、最高議長はキール・ローレンツと呼ばれる人物。しかし姿を見せたことがあるのはキールくらいのもので、ほかのメンバーは基本的にホログラムのモノリスを表示させ、音声のみでやりとりをしています。
また、TVアニメシリーズと『新劇場版』ではSEELEのシンボルマークが異なっています。いずれにしても、世界を裏で操って人類補完計画を推し進めているという点では変わりありません。
反NERVのために結成された「WILLE」
『新劇場版』から登場する、反NERVを目的とした組織が「WILLE(ヴィレ)」。ミサトたち旧NERV職員を中心に結成されており、アスカやマリといったエヴァパイロットも在籍しています。
WILLEの目的は「NERV製エヴァンゲリオンシリーズの破壊」と「フォースインパクトの阻止」となっています。そのための戦力として、エヴァ弐号機と8号機、旗艦であるAAAヴンダーを保有。
しかし全員がNERV職員のように専門的な能力を持っているわけではありません。軍と民間人の混成組織であり、訓練を受けていない民間人ですらブリッジ要員に登用されている状況にあります。
また、ミサト以外のWILLEのメンバーは青いスカーフを身につけているのが特徴となります。
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