『進撃の巨人』の調査兵団団長エルヴィン・スミス。団長なくして調査兵団は成り立たないといわれるほどの戦略家である。巨人を駆逐し、謎を解くためには自分の命だけではなく兵士の命も捧げる強い覚悟がある。原作では、すでに命を落としているが、数々の熱過ぎる名言も残している。気迫でせまるエルヴィン団長の名言と名シーンをここに紹介する。
怖いほど熱い男!調査兵団団長【エルヴィン・スミス】
出典:amazon人類を守るため、巨人の謎を解明するため自分の命と兵士の命をかけて戦った男、調査兵団団長エルヴィン・スミス。
原作では、ウォール・マリア奪還作戦で多くの兵士と共に、地下室の秘密を知ることなく命を落としてしまった。
エルヴィンが、これまでに残した名言はどれも熱く、しっかりと的を得ているものばかりだ。
人類を守るため、すべてを捧げたエルヴィンの名言と名シーンを紹介していく。
君には何が見える?敵は何だと思う?
君には何が見える?敵は何だと思う?
出典:諫山創『進撃の巨人』5巻20話「特別作戦班」
エルヴィン・スミス
これは、エルヴィンの名言のなかでも特に有名で、被検体として捕獲していた2体の巨人、ソニーとビーンが何者かに殺害されたときのこと。
エレンに向かってエルヴィンが問いかけた一節である。このときはまだ、巨人の正体が何者なのかもわからない状態だった。
しかし、エルヴィンはこのとき既に、敵が壁内に潜り込んでいるのではないかと疑いを持っていたようだ。
巨人の謎を探られると都合の悪いものがいる。だから被検体を始末するひつようがあったのだと、エルヴィンは先の先を読んでいたのだろう。
エルヴィンは、人とは違うものの見方をしていることや、先手を考えているため、何を考えているかわからないことも多い。
しかし、子供の頃から疑問に思い解明されていないことを、エルヴィンなりにずっと探っていたに違いない。
今この小さな世界な世界が変わろうとしている 希望か 絶望か 選ぶのは誰だ?誰が選ぶ?お前は誰を信じる?
今この小さな世界な世界が変わろうとしている 希望か 絶望か 選ぶのは誰だ?誰が選ぶ?お前は誰を信じる?
出典:諫山創『進撃の巨人』13巻53話「狼煙」
エルヴィン・スミス
エルヴィンが、訓練兵時代の仲間ナイルと王都で密会しているシーンで、憲兵がエレンを欲しがる理由を知りたいエルヴィン。
しかし、憲兵のナイルは上からの命令で動いているだけで、なぜエレンが必要なのか理由は知らないという。
ただエルヴィンは、エレンはこの世界を変えうる存在だと思っており、それを王政に委ねることは絶望に繋がると思っていたようだ。
この時点でエルヴィンは、王政がエレンを必要とする理由はわかっていなかったが、近いうちエレンとクリスタをさらうことまで読んでいた。
エルヴィンは誰かの考えを信じるというより、きっと自分自身の考えを信じていたのだろう。
巨人は元は人間で、王政と何か関係がある。エレンを失うことは、世界の崩壊を意味する。きっとエレンがキーマンになっているに違いない。
だからこそ、徹底的にエレンを守り抜いているのだろう。
この世の真実が明らかになる瞬間には 私が立ち会わなければならない
この世の真実が明らかになる瞬間には
私が立ち会わなければならない出典:諫山創『進撃の巨人』18巻72話「奪還作戦の夜」
エルヴィン・スミス
エレンの家の地下室には、巨人の謎と繋がるものがあると期待を膨らませたエルヴィン。
子供の頃から疑問に思っていた答えが、そこにあるかもしれないと思うと、いてもたってもいられないのだろう。
まさにこの瞬間のために、エルヴィンはすべてを賭けていたのだ。
しかし、地下室に行くためには、ウォール・マリアを奪還しなければならないのだ。
だが、エルヴィンが片手を失っている以上、まともに動くことは出来ないし、何かあったら調査兵団は機能しなくなるとリヴァイが言う。
だがエルヴィンは、自分の脚よりも、人類が勝利することよりも何よりも、自分が地下室を見ることが一番大事だという。
これまでやってきたことも、これからやる事もすべて自分が真実を知りたいというエゴから成り立っていることになる。
これまでの計画を発案したのも自分、自分が行かないと計画はうまくいかない。
エルヴィンをここまで動かすものは一体何なのだろうか。
君の意志が「鍵」だ この絶望から人類を救い出す鍵なんだ
君の意思が「鍵」だ この絶望から人類を救い出す「鍵」なんだ
出典:諫山創『進撃の巨人』4巻18話「今、何をすべきか」
エルヴィン・スミス
エレンが巨人化したことで、壁内には大きな衝撃が走った。しかし、再び現れた超大型巨人に扉を破壊され多くの巨人が入り込んだ。
破壊された扉を塞ぐには、巨人化したエレンの力が必要だったが、エレンはまだ自分でコントロール出来ていなかったのだ。
しかしアルミンのおかげで、自我を取り戻し扉を塞ぐことに成功。そのまま意識を失ったエレンが地下室で目覚めたときのシーンである。
エルヴィンは、エレンが首から下げている鍵をもち、地下室を調べるにはウォール・マリア奪還が必要不可欠である。
ただ、その作戦を実行するのは、人類だけでは不可能である。ウォール・マリアの壁穴を塞ぐのも、巨人化したエレンの力がいるという。
エルヴィンは強制を強いるわけではなく、この世界や母の仇である巨人に対する、エレンの強い復讐心をこのセリフでき出している。
君たちは死ねと言われたら死ねるのか?
君たちは死ねと言われたら死ねるのか?
出典:諫山創『進撃の巨人』5巻21話「開門」
エルヴィン・スミス
こんなことをサラッと言ってしまうのも、エルヴィンならではだろう。それだけ調査兵団は、巨人に一番近いということである。
死ねと言われたら死ねるのかということは、自分にすべてを預ける覚悟があるのか。命を賭けて巨人の謎を解く覚悟があるのかということ。
これは、新兵勧誘式で104期生が所属する兵団を決めるときの回想シーンである。
実際に、4年もの間に調査兵団の9割の人類が死んでおり、新たに調査兵団に入るものも殆ど死ぬという。
人類のために心臓を捧げることが出来るのか、今一度自分に問いかけろという。
ただ、エルヴィンがここまで新兵を脅かすには理由があり、死にたくないという強い精神を持っていなければ、すぐに死に絶えてしまう。
「死にたくない」と思う精神力が一番大事なのだといっているのかもしれない。
進め!!エレンはすぐそこだ!!進め!!
進め!!エレンはすぐそこだ!!進め!!
出典:諫山創『進撃の巨人』12巻49話「突撃」
エルヴィン・スミス
このシーンは、あまりの気迫に引いてしまった方もいるのではないだろうか。
ライナーとベルトルトにさらわれた、エレン奪還作戦でのこと。
巨人に腕を食われながらも、エレンの奪還を優先させたエルヴィン。それだけ、エレンの存在は重要で、エレンなくして人類に未来はないと考えていた。
まさに、心臓を捧げる覚悟をもっての行動だが、この作戦で何人もの兵士が犠牲になった。
自分の代わりに調査兵団を率いるものはいる、だがエレンの代わりはいない。
力強い説得力と迫力は、これまでのエルヴィンのなかでは一番かっこいいシーンではないだろうか。
これが本物の敬礼だ!心臓を捧げよ!
これが本物の敬礼だ!心臓を捧げよ!
出典:長山創『進撃の巨人』5巻21話「開門」
エルヴィン・スミス
新兵勧誘式で、エルヴィンの脅しにも耐えた調査兵団入団希望者に対し、恐怖に怯える顔をいい表情だというエルヴィン。
恐怖に耐えた総勢21名を、勇敢な兵士として称えたエルヴィンの敬礼である。
調査兵団は人員が不足している。本当ならばもっと多くの兵士を必要としていたはず。
しかし、いざ入団したときこんなはずじゃなかった、と覚悟ないものがいると、他の兵士たちの命も危うくなる。
本当に覚悟あるものだけを、ふるいにかけたのではないだろうか。
兵士よ怒れ 兵士よ叫べ 兵士よ!!戦え!!
兵士よ怒れ 兵士よ叫べ 兵士よ!!戦え!!
出典:諫山創『進撃の巨人』20巻81話「約束」
エルヴィン・スミス
ウォール・マリア奪還の際、最後に残された作戦はエルヴィンと兵士の命を賭けることだった。
獣の巨人に全員で向かっていき、気を引かせている間にリヴァイが獣の巨人を討ち取る囮作戦を決行。
そのとき、鬼のような形相で獣の巨人に突撃していくときのエルヴィンのセリフである。
これも、死に怯える兵士たちの士気をあげるための言葉で、エルヴィン最後のセリフとなった。
参考元
- ・諌山創『進撃の巨人』単行本1~22巻講談社
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