本家ドラえもんの最終回は名作として知られています。ただ、そんな本家ドラえもんに負けず劣らず感動的なドラえもん最終回が非公式に存在します。そのあらすじを以下に紹介します。同人で書かれたこちらの最終回は、非公式とはいえ感動的です。どちらかと言えば大人向けの最終回である非公式の最終回、本家とは甲乙つけがたく、どちらも必見です。
泣ける本家ドラえもんの最終回
ドラえもんの最終回と言えば、「帰ってきたドラえもん」が挙げられます。未来に帰らなければならなくなったドラえもんを、本当は別れたくないものの、安心して未来に帰そうとのび太は頑張ります。
普段は必ずケンカに負けている怖いジャイアンに対しても一歩も引かず、ボロボロになりながらも勝ちます。そんなのび太に、ドラえもんは最後にひとつ、のび太がその時欲しいと思ったものが出てくるひみつ道具を残していきます。
ドラえもんがいなくなった寂しさのあまり、のび太はすぐにひみつ道具を開けてしまいます。そこには、飲めば言ったことが嘘になる「800(ウソエイトオーオー)」がありました。
のび太はやけくそになって、それが何かも分からないまま、800(ウソエイトオーオー)を飲みほします。それでも何も起こらず「ドラえもんは帰って来ない」と言って泣き叫びます。
しばらくして、開くはずのない机の引き出しが開き、ドラえもんが出てきました。のび太が言ったことが嘘になり、ドラえもんが帰ってきたのでした。思わず、ドラえもんとのび太は抱き合い、大泣きします。
本家ドラえもんとは別の最終回が存在した!
本家ドラえもんの最終回は名作として知られています。ただ、そんな本家ドラえもんに負けず劣らず感動的なドラえもん最終回が非公式に存在します。そのあらすじを以下に紹介します。
のび太たちが4,50代になった将来のお話
舞台は、のび太たちが4,50代を迎えた将来、総理大臣となった出来杉くんの元に懐かしい面々、スネ夫とジャイアンが訪れているところから始まります。
三人は、工学博士である「野比のび太」が取材されている報道を見ながら語り合います。出来杉の口から語られたのは、過去にドラえもんが失踪した件に関する真実でした。
ドラえもんは、のび太が小学生当時に電池切れにより停止してしまいました。タイムパトロールの監視により、未来からの干渉が制限されるなか、何とかドラミちゃんとの交信がとれます。
当時ののび太に残された選択肢は、2つでした。ひとつは、タイムパトロールの目をごまかしドラえもんを未来に送り届け、電池を交換することです。この場合、ドラえもんは元通り動きますが、過去の記憶は消され初期化されてしまいます。
もうひとつは、将来的に開発される技術を期待して、ドラえもんを電池切れままで放置することです。
のび太の決断とその後の変貌
のび太は、動かなくなったドラえもんを前にして、一晩中考えます。ドラえもんを前にすると、楽しかった過去の思い出が甦りました。
ドラえもんとの記憶を失いたくないのび太は、ドラえもんを電池が切れたまま現代に残すことを決断します。その頃から、のび太は変わります。これまでは、勉強することが嫌で嫌で仕方なかったのび太が、自ら進んで勉強するようになります。
高校生になる頃には、あの出来杉くんを抑えて学年一位の成績をとるようになりました。あのしずかちゃんの遊びの誘いも断り、勉強に没頭します。そして今、工学博士ととある重要な技術の開発を終えようとしていました。
タイムパラドックス
出来杉は、ジャイアンとスネ夫にある疑問を問いかけます。かつて少年時代に遊んだドラえもんの未来の道具は、大人になった今すでに完成しているはずでした。
それなのに、道具はもとより、ドラえもんから聞いていた未来の街並みや生活などは、現在に何一つ実現されていません。この矛盾は、どうして起こったのでしょうか。実は、そこには何一つ矛盾はなかったのです。
のび太が今日完成させる技術こそが、これらの爆発的な技術革新のカギを握っていたのです。そして、首相である出来杉のもとには、今日のび太が完成させる技術開発は邪魔してはならないと、未来からの通達がありました。これは、日本だけでなく世界中に送られたものでした。
ドラえもんの再起動
その日、のび太は研究所に移動させたドラえもんの前に、結婚したしずかちゃんを呼びました。ドラえもんが停止してから今まで、嫌いな勉強に進んで励み、工学博士にまでなりました。
それは、大好きなドラえもんを目覚めさせる技術を自ら創るためだったのです。しずかちゃんの目の前で、のび太はドラえもんを再起動させます。ドラえもんは、まるで長い昼寝から起きたかのように「のび太くん、宿題はやったの?」と問いかけるのでした。
のび太は、涙を流してドラえもんとの再会を喜びました。のび太が開発した世界を変える技術とは、ドラえもんのことだったのです。
非公式とはいえ、秀逸すぎるストーリー
同人で書かれたこちらの最終回は、非公式とはいえ感動的です。どちらかと言えば大人向けの最終回である非公式の最終回、本家とは甲乙つけがたく、どちらも秀逸なストーリーであると言えます。
ただ、作者である藤子先生の作り上げたドラえもんの世界観を崩すようなことはあってはならず、商用での市場が拡大することが問題視されたこともあり、同人作品のありかたに一石を投じた作品でもあります。
参考元
- ・ドラえもん小学館
- ・参照リンク:ドラえもん最終話同人誌問題 - Wikipedia
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