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2019/03/26
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ポケモン『みんなの物語』を徹底解説!

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劇場版ポケットモンスター『みんなの物語』は、タイトルに「みんなの物語」とあるように、サトシ以外の登場人物にもスポットが大きく当たることで、これまでの劇場版とは一線を画した「新しい路線のポケモン群像劇」となっています。真新しさを感じさせる脚本と、美しい街並みやバトルのスピード感、繊細に表現された人とポケモンとの絆など、見どころに満ちた物語のあらすじを徹底解説していきます!

目次

世界中で爆発的な人気を博す「ポケットモンスター」シリーズ。その第21作目の映画作品である『みんなの物語』は、前年公開の『キミにきめた!』に引き続き、アニメとは異なるサトシとピカチュウの冒険を描いています。

シリーズ初の「群像劇」となる本作では、『みんなの物語』というタイトルの通り、サトシたちだけではなく、他のキャラクターたちにも大きく焦点を当てています。

複数の人物を追って場面が切り替わるため、序盤の流れが少々把握しにくい部分がありますが、クライマックスに向けて物語が収束していく場面は、それを補って余りあるほどの高揚感をもたらしてくれます!

その満足度は非常に高く、「ぴあ映画初日満足度ランキング」では堂々の第1位に輝いたほどです。

『みんなの物語』の人気の秘密に迫るべく、そのストーリーをネタバレ込みで解説します!

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ポケモン『みんなの物語』あらすじ① フウラシティ

人々とポケモンが風とともに暮らす街、フウラシティ。

伝説のポケモン、ルギアから絶え間なく送られる風の恩恵を受けて発展して来たこの街では、年に一度の祭典である風祭りがおこなわれている最中でした。

そんなフウラシティにやって来たサトシとピカチュウは、街の賑わいから楽しそうな雰囲気を肌で感じて、期待に目を輝かせます。

あちこちに出店用のテントが並ぶ街中を駆け抜けていくサトシとピカチュウ。

その近くをポケモン初心者の女子高生、リサが楽しそうに歩いていました。

入院中の弟リクからの頼みを受けて、とあるポケモンを捕まえにフウラシティへやって来たのです。

彼女の頭には、頼みごとの報酬として弟から贈られた、お洒落なサングラスが光っていました。

その向かい側の通りを挟んだ位置にある歩道を、一組の母娘と連れ立った中年男性カガチが歩いていました。

幼い姪を楽しませようと、妹のミア、姪のリリィとともに風祭りへやって来たのです。

祭りを楽しんでいる最中、カガチはリリィからポケモンの話題を振られた際に、尊敬されたい一心で凄腕のポケモントレーナーを装ってしまいます。

そんなウソを信じ込み、純粋に尊敬の目をカガチに向けるリリィ。

姪の前でいいところを見せようとするカガチは、リリィがルギアに興味を持ったことから、フウラシティに伝わるルギアの伝説を都合よく脚色して披露してしまいます。

近くにいたお客たちもカガチの語りに耳を傾け、やがて演説を終えた彼に惜しみない拍手を送ります。

兄の性分を理解しているミアは、盛大なホラを吹いたカガチをやんわりととがめますが、ホラ吹きの常習犯であるカガチには大して効き目がありませんでした。

一方、偶然カガチの演説を耳にしていた人見知り気質の研究者であるトリトは、堂々と人前で演説するカガチの姿に強い羨望を抱いていました。

祭りの途中でおこなわれる研究発表会で、壇上に立つ予定だった助っ人が来られなくなり、困り果てていた彼は、自分にカガチのような度胸があればと思わずにはいられなかったのです。

ちょうど同じ頃、フウラシティの街中では杖を持った老婆、ヒスイが商売中の少年に声をかけられ、商品を売り込まれていました。

少年とともにいたポケモン、ゴマゾウが売り込みを手伝おうと接近すると、彼女はあからさまに声を荒げて、足早にその場を立ち去ってしまいます。

それもそのはずです。ヒスイは所謂、重度のポケモン嫌いだったのです。

同時刻に、フウラシティの街中を幼い少女が駆けていました。少女の名はラルゴ。フウラシティの市長のひとり娘です。

少しでも早く向かいたい場所があった彼女は、スピードを落とすことなく細い路地から飛び出します。衝撃があったのは、その直後でした。

偶々そこを通りかかったらしい少年たちの押していた荷車に衝突したラルゴは、荷車に載せられていた果物を散乱させてしまいます。

商売中だった少年たちは、商品を駄目にされた怒りで彼女に食ってかかります。

そのなかのひとりが、憤りも露わに落ちていた果物を拾うと、力一杯ラルゴに向かって果物を投げつけます。

その衝撃を受け止めたのはラルゴではなく、その場を通りかかったサトシの手のひらでした。

腹の虫が収まらない少年はゴマゾウに指示を出して、サトシに勝負を挑みますが、サトシとピカチュウの息の合ったコンビネーションの前に敗北し、逃げるようにその場を去っていきます。

助けられたラルゴは、お礼も兼ねてフウラシティの街中を少し案内することに。

サトシと並んで歩きながら、街に伝わるルギアの言い伝えをラルゴは話して聞かせるのでした。

ポケモン『みんなの物語』あらすじ② 風祭りは大盛況!

同時刻、カガチはアトラクションで得意の投球を披露していました。

高得点を叩き出し、見事商品を手に入れたカガチは、受け取った人形をすぐさま姪のリリィにプレゼントします。

嬉しさのあまりはしゃいだリリィは、近くを歩いていたリサに背中から衝突してしまいます。

転倒したリサが落とした空のモンスターボールにリリィが気づいたことがきっかけで、カガチはポケモンを捕まえようとしているリサにアドバイスをすることにします。

教えられることが無いとは言えなかったカガチは、それはレアポケモンだとお得意のホラを吹き、生息地として適当な場所を彼女に伝えてしまいます。

その直後、「ゲットレース」の案内アナウンスが流れます。

アナウンスを聞いたサトシとピカチュウが参加を即決する一方で、カガチもリリィの前で見栄を張ってレースに参加することにします。

「ゲットレース」のアナウンスから少し時間が経過した頃、トリトは研究発表会をどう乗り切るかで深刻に頭を悩ませていました。

引っ込み思案な性格ゆえに同僚に頼ることも出来ず、トリトはただただ途方に暮れています。

そんな彼のもとへ、予想外の幸運が舞い込んできます。街中で演説をしていた男性、カガチが研究所へと駆け込んできたのです。

一方、サトシと別れたラルゴは、軽やかな足取りで山の中を歩いていました。
山の奥まった位置にある朽ちた屋敷を訪れたラルゴは、持ち込んだ食べ物などをポケモンたちに振る舞います。

顔馴染みだったメタモンとヒメグマは喜んで食べ物に手をつけますが、廃墟となった屋敷の影に隠れているポケモンは、ラルゴのことを警戒してか、一向に姿を現しませんでした。

ポケモン『みんなの物語』あらすじ③ ゲットレースが開始!

その頃、フウラシティでは、宣伝されていた「ゲットレース」がついにはじまろうとしていました。

多くの観客が見守るなか、開始の掛け声とともに、参加者たちは一斉に駆け出します。
街の中に放たれたポケモンを捕獲し、得点を重ねていく参加者たち。

そのなかでやがて、トリトの助力を得たカガチが成績トップに躍り出ます。

不正行為であることは、当然カガチもわかっていました。それでもカガチは、どうしても姪の期待通りにレースで優勝したかったのです。

そのための秘策が、研究発表の代行をすることを条件に取り付けた、トリトの協力なのでした。

トリトのアドバイスに従って次々とポケモンをゲットしていたカガチは、レースの最中にどこか間が抜けていて憎めないポケモン、ウソッキーと出会います。

このポケモンは自分に似ている。そう感じたカガチは、気紛れからウソッキーに声をかけます。

「あまりウソをつくなよ」と忠告めいたことを口にして、ウソッキーを捕まえることなく去って行ったカガチの姿を、ウソッキーの目は追いかけていました。その背中が見えなくなるまで、ずっと。

一方、順調に得点を重ねていたサトシは、レース中にひもが首に絡んで暴れているバンギラスと遭遇します。
バンギラスを助けようと後を追ったサトシは、並走していたピカチュウにバンギラスを誘導して連れてくるよう頼みます。

朝飯前と言いたげに応じたピカチュウは、さながら羊を追い立てる牧羊犬のような鮮やかさで、サトシのもとへバンギラスを誘導します。

暴れまわるバンギラスの背に飛び乗ったサトシは、ピカチュウの助けを得て絡まっていたひもを取り除き、見事バンギラスのことを助け出すのでした。

バンギラスを助けたトレーナーとして讃えられたサトシは、優勝こそカガチに譲ったものの、二位の成績を収めて壇上で市長から表彰されます。

サトシに続いて優勝者として表彰されたカガチは、優勝インタビューで意見を求められた際、リサとの会話を思い出して、フウラシティにレアポケモンがいると発言してしまいます。

その発言はネットで人気のポケランチャンネルでも取り上げられ、広く人々に知れわたるのでした。

ポケモン『みんなの物語』あらすじ④ 風祭り初日の終わりを迎えて…

「ゲットレース」終了後のフウラシティは、夕日で柔らかな色に染まっていました。

そんな街中を歩くヒスイを追うように、何匹ものポケモンたちが尾行していました。

その原因は、ヒスイが祭りの最中にトリトの研究室を訪ねた際、手違いからこぼしてしまった薬剤にありました。

その薬剤は、ポケモンたちを引きつける効果を持っていたのです。

同じ頃、眠ってしまったリリィを背負ったカガチも、妹と連れ立って夕暮れの街を歩いていました。

その隣を「ゲットレース」で関わりを持ったウソッキーが意気揚々と歩いています。

レースが終了して野生に戻ったにも拘わらず、ウソッキーはカガチから離れずに後をついて回るのでした。

その日の晩、闇に包まれた山のなかを懸命にリサは歩いていました。カガチから教えられた山に足を運んで、ポケモンを捕まえようとしていたのです。

ボロボロになりながらポケモンを探していた彼女は、山のなかを巡回中だった警備員に発見され、声をかけられます。

言葉を交わすなかで、捕まえたかったポケモンがイーブイという普通のポケモンであったことを知った彼女は、カガチから得た情報がまったくのデタラメであったことにようやく気がつくのでした。

同時刻、フウラシティの自宅で、ヒスイはとてつもない災難に見舞われていました。

どこからか続々と集まってきたポケモンたちが、何故かヒスイの家のなかで賑やかにはしゃぎ回っていたのです。

自宅を放棄して家の外へと避難する羽目になったヒスイは、そのまま外で夜を明かします。

ヒスイを襲う災難はそれでは終わりませんでした。

眠りから覚醒したヒスイを、またしても悲鳴を上げるような事態が襲ったのです。

眠っていた夜中の間に寄って来たらしいポケモンたちが、ヒスイにぴったりと寄り添うようにして眠っていたことに気づいた瞬間、ヒスイは絶叫していました。

ポケモン『みんなの物語』あらすじ⑤ リサとイーブイの出会い

翌日の早朝、外出をしようとしたサトシは、山から戻ってきた直後のリサに偶然出会います。

困り果てていたリサにとって「ゲットレース」で好成績を収めたトレーナーであるサトシとの出会いは、まるで神の啓示でもあるかのように感じられました。

イーブイを捕まえるべく、サトシとピカチュウの協力を得たリサは、サポートを受けつつぶっつけ本番のバトルを乗り越え、見事イーブイを捕獲することに成功します。

すぐさまボールからイーブイを出してみるリサですが、イーブイは自己紹介するリサからつんと顔を背けて素知らぬ振りをします。

驚くリサに、サトシは励ましの言葉をかけます。

言葉を交わすなかで、リサは以前陸上をしていたことをサトシにそっと打ち明けます。

かつては優秀な成績を収めていましたが、ケガをきっかけに走るのが怖くなったのだとリサはサトシに語ります。

「ポケモンといたら走れるようになる」と、サトシは力強くリサを励まします。

根拠のないサトシの言葉に、それでも確かな温かさを感じて、リサも思わず明るい笑みをこぼすのでした。

ポケモン『みんなの物語』あらすじ⑥ 風祭りに影を落とすハプニング

サトシとリサが連れ立ってフウラシティへ戻ると、街中では、洗剤があちこちに撒かれるなどの悪質なイタズラ被害が発生していました。

警察によって現場検証がおこわれている様子を、集まった人々が眺めています。

人混みに近づいたところで、カガチの姿を発見したリサは、怒りを露わにして語気荒くカガチへと詰め寄っていきます。

慌てて口止めをするカガチに、不本意ながら争いをやめるリサ。

その後、サトシたちは祭りの再開のため、復旧作業の手伝いに立候補します。

予定があるのか、気乗りしない様子だったカガチも、前日のウソに関してリサが口をつぐむことを条件に、渋々と手伝いに参加します。

サトシたちの手伝いの甲斐もあって、風祭りは無事に再開されます。

しかし、喜ぶ面々のなか、カガチはひとりだけ優れない顔で冷汗をかいていました。

トリトと約束をしていた研究発表の時間が、もうすぐそこまで迫っていたのです。

慌てて研究所に向かって駆け出したカガチを追って、サトシたちも同じく街を駆けます。

そして、研究発表の開始時間がやってきました。

ギリギリまでカガチのことを待っていたトリトは、発表のために止むを得ずひとりで壇上に立つことに。

緊張のあまり、まともに話せないトリトは、発表のための映像を流そうとしましたが、「ゲットレース」でカガチをサポートしたときの不正映像を誤ってスクリーンに映してしまいます。

研究所に駆けつけたカガチは、不正映像が公開される瞬間に居合わせたうえ、不幸にも姪のリリィにまでそのことを知られてしまうのでした…。

ポケモン『みんなの物語』あらすじ⑦ 事件発生! 暗躍するロケット団

ほぼ同時刻、発表会のために人がいなくなった研究施設に忍び込んだロケット団が、研究成果の薬剤を盗み出そうとしていました。

その現場をヒスイに見つかった彼らは、薬剤を手に煙幕を使って足早に逃げ出します。その際に使用された煙幕が漏れ出したことで、研究発表の会場は一時パニックに陥ります。

逃げ惑う人々のなかに取り残されたイーブイは、逃げ遅れた結果、足にケガを負ってしまいます。

ポケモンセンターでイーブイの治療を終えると、消沈した様子のカガチが一同の前に戻って来ました。

研究所で大好きな叔父の真実を知ってしまったリリィは、強いショックを受けた結果、体調を崩して寝込んでいました。

落ち込むカガチにかける言葉のないトリトたち。

そこへ、研究所から逃げるロケット団を追跡していた、サトシとピカチュウが戻って来ます。

ロケット団にまんまと逃げられ、何の収穫も得られなかったことを悔むサトシ。

彼らに出来ることは、残念ながら今はありませんでした。

寝込んでいたリリィの体調は幸いにも夜には落ち着きましたが、合わせる顔がないと考えたカガチは、ひとりフウラシティから去ろうとします。

それぞれの思いを抱えて、夜を過ごす一同。

そんななか、盗みを成功させたロケット団は密かに祝杯をあげていました。そのささやかな祝宴の最中に、彼らは苦労して盗み出した薬剤を紛失してしまったことに気づきます。

紛失した薬剤は、街の様子が一望出来る山の中腹に、寂しく転がっているのでした。

ポケモン『みんなの物語』あらすじ⑧ 風祭り最終日! 突如途絶える恵みの風

その翌日の朝、フウラシティはかつてない異常事態に見舞われていました。

これまで一度も途絶えたことのなかった風が、突如として弱まりはじめたのです。設置された風車も動かなくなり、フウラシティは危機的状況下にありました。

街の電力すべてを風力発電で賄っていたフウラシティにとって、風が止むことは即ち、ライフラインの停止を意味していました。

停電の被害を受けるのも、もはや時間の問題です。

原因を探るべく、聖火台へ向かったサトシとリサは、ルギアが風を送るための目印であった聖火が、何者かによって盗まれていた事実を突き止めます。

ポケモン『みんなの物語』あらすじ⑨ 聖火を持ち去った犯人は?

同時刻、ラルゴは廃墟となった山のなかの屋敷を訪れていました。

付近には街から盗まれたはずの聖火が、斜めに立てかけられています。

…そう。聖火を盗んだ犯人は、市長の娘であるラルゴだったのです。

聖火を盗み出すことに罪悪感はあったものの、そうした手段を用いてでも、果たしたい目的がラルゴにはありました。

朽ちた屋敷のなかには、ラルゴがそうまでして守りたいポケモンがいたのです。

そのポケモン、ゼラオラは何者かが近づいて来る気配を敏感に感じ取り、闖入者を警戒する様子を見せます。

やがて姿を現したのは、ポケモンを密漁するハンターたちでした。ポケランチャンネルでレアポケモンの情報を得た彼らは、噂のレアポケモンを捕獲しようと考え、山に踏み入ってきたのです。

ゼラオラを守るため、ラルゴは何とかハンターたちの目をごまかそうとしますが、無理矢理捕獲されそうになったポケモンたちを救おうと、ゼラオラはハンターの前に飛び出します。

ハンターたちのポケモンとわたり合うゼラオラですが、以前に負った傷が影響してか、本来の力を発揮できません。

倒れ込んでしまったゼラオラをかばおうと前に出たラルゴですが、ハンターはラルゴともどもゼラオラを捕獲しようとします。

危機的状況のラルゴを救ってくれたのは、駆けつけたサトシとピカチュウでした。

少し離れた場所には、ラルゴの父親である市長の姿もありました。

旗色が悪いと見たハンターたちは、即座にその場から撤退していきます。

ポケモン『みんなの物語』あらすじ⑩ ゼラオラの真実とは?

聖火を盗んだ犯人が娘であることを悟った市長は、静かな声でラルゴのことをたしなめます。

それを受けてラルゴは、以前ゼラオラに命を救われたことと、それが原因でゼラオラが傷を負ってしまったことを打ち明けます。

「ゲットレース」の優勝インタビューが原因でレアポケモンの情報が広まった結果、ゼラオラを狙う人々が集まってくることを恐れ、ラルゴは風祭りを中止にしようとしていたのでした。

そんなラルゴに、市長はゼラオラの真実を伝えます。

フウラシティでは既に死亡したと伝えられていたゼラオラですが、その真実は言い伝えとは別のところにありました。

ゼラオラは森の主としてポケモンたちを守り暮らしていましたが、かつて山火事が起きた際、フウラシティの人間たちは自らを守ることに精一杯で、森のために行動を起こすことができませんでした。森は見捨てられたのです。

そこからさらに悪い事態は続きます。

ゼラオラの噂を聞きつけた人々が集まり、次々と森に踏み入ったのです。

この一件をきっかけに、ゼラオラは人間を憎むようになりました。

フウラシティの人々は、そんなゼラオラを守るために、「ゼラオラは死んだ」というウソをつき続けることにしたのです。

真実を語り終えたそのとき、山の中で爆発が起こります。

ロケット団が紛失していた、胞子の薬剤が突如暴発したのです。

広範囲に撒かれた胞子を含む煙は、恐るべき速度で広がり、やがては街に到達します。

打つ手がないと途方に暮れかけたそのとき、サトシはその場にいる全員に呼びかけます。「自分たちで皆を助けよう」と。

「ポケモンと一緒ならできる」と、励ます力強いサトシの声と言葉は、一同の心を確かに奮い立たせたのでした。

一方その頃、フウラシティの街中は混乱の渦中にありました。

妹のミアと連絡を取ったカガチは、ロープウェイのなかに取り残された妹と姪が危機的状況にあることを知ります。

大切な人を助けられない無力感に打ちひしがれるカガチに、ウソッキーは必死になって語りかけます。

そしてカガチの手に、空のモンスターボールを握らせたのです。

同時刻、トリトは一刻も早く解毒剤を開発するべく、研究所へと足を運びました。避難の準備を手伝うように声をかけてくる同僚に、トリトは懸命に自分の気持ちを伝えようとします。

ラッキーの励ましを受けて口にした「協力して欲しい」というトリトの願いを、同僚たちは受け入れてくれました。

それはトリトにとって、何よりも嬉しいことでした。

一方で、発電所の鍵を取りに街へと戻っていたヒスイは、解毒剤の完成に先駆けるようにして、発電所へ向けて出発しようとしていました。

姪と妹を助けようと奔走するカガチも合流して、ヒスイの行動をサポートします。

その頃、サトシたち人間を警戒している様子だったゼラオラは、変電所が爆発した影響で山火事が発生したことに気づくと、火事の火中へと飛び込んでいってしまいます。

即座にそれを追うラルゴ。サトシはラルゴを追う直前、足を止めて聖火をもとにあった場所へ戻すようにとリサへ頼みます。

ひとり残されたリサは、走ることに対する強い不安にさいなまれますが、イーブイの励ましを受けて覚悟を決めます。

遠く離れた場所にある聖火台を目指して、ルギアの目印である聖火を携えて走ること。それこそが、リサとイーブイの「ポケモンパワー」なのでした。

ポケモン『みんなの物語』あらすじ⑪ サトシとゼラオラに芽生える友情

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その頃、カガチとヒスイたちは旧発電所に向けて森のなかを駆けていました。

そんな彼らの行く手を、こうこうと燃え盛る炎がさえぎります。炎を見て我を失ったヒスイは、50年前の山火事のことを鮮明に思い出していました。

炎に撒かれて消えてしまった相棒のポケモン、ブルー。
抱えたトラウマに苦しむヒスイを、カガチとポケモンたちがしっかりと支えます。

支えられて己を奮い立たせたヒスイとともに、彼らは無事に旧発電所へとたどり着きます。

同時刻、山火事の現場へと駆けつけたゼラオラは、野生のポケモンたちに迫る炎や落ちてくる障害物から助けて回っていました。

そこへやって来たサトシとラルゴに、ゼラオラは激しい敵意を向けます。説得しようとするサトシの言葉に耳を貸すことなく、攻撃を仕掛けるゼラオラ。

戦いを繰り広げつつも、サトシは諦めることなくゼラオラに声をかけ続けます。そんななかで、ゼラオラが放った攻撃の軌道が逸れ、野生のポケモンたちへ向かいます。

とっさにポケモンたちをかばったサトシは、ゼラオラの電撃をすべてひとりで受け止めます。

倒れ込んだサトシと、心配するポケモンたちの姿を、ゼラオラは声もなく見つめていました。

やがて目を覚ましたサトシに歩み寄ったゼラオラは、そっと右手を差し出します。

サトシは落ちていた帽子を被り直すと、しっかりとその手を握り返したのでした。

ポケモン『みんなの物語』あらすじ⑫ 伝説のルギアの登場と事態の収束

トリトが完成させた解毒剤が無事に旧発電所へと届けられ、カガチの助けを得て、森や街へと散布されていました。

胞子の影響を受けていたポケモンたちは元気を取り戻し、聖火を抱えて走るリサも、作戦の成功を知って明るい笑顔を浮かべます。

ここまで来れば、残る問題はひとつだけでした。

市長の呼びかけに応えて集まった街の人々は、サトシたちに合流すると、力を合わせて山火事に対処しはじめます。

一方でようやく聖火台へとたどり着いたリサは、イーブイと協力して聖火をもとにあった場所に戻します。

すると聖火は、強い光を空へと放ち出しました。

光が止んだとき、そこには伝説のポケモン、ルギアが姿を現していました。山火事を消すため、リサはルギアに雨を降らせるよう願います。

頷いたルギアは、空高く舞い上がり、恵みの雨を広く降らせて回るのでした。

山火事が収まったころ、ルギアは海の方へと姿を消します。

そして無事、フウラシティには風が戻って来たのです。

こうして、フウラシティを襲った大事件は、無事に終結したのでした。

ポケモン『みんなの物語』まとめ

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いかがでしたでしょうか? ここまでネタバレを含めて、『みんなの物語』のあらすじや特徴について解説していきました。

本作はシリーズ内でも突出してメインキャラクターが多い作品でありながらも、ひとりひとりのキャラクターが細部まで作り込まれ、大変魅力的に描かれています。

成長の余地を残した新キャラクターたちを、サトシがサポートする展開はこれまでに例がなく、脚本からフレッシュで新しさを感じさせます。

シリーズ第2作目の劇場版『ルギア爆誕』と同じく、本作にもルギアが登場しますが、『ルギア爆誕』では世界を救うためにサトシひとりが奮闘する展開であったのに対して、本作では人々やポケモンが力を出し合い、協力することで大きな困難を乗り越えていきます。

サトシの物語であった『ルギア爆誕』と、『みんなの物語』である本作との違いに目を向けることで、違った角度からもストーリーを楽しむことができるのではないでしょうか。

これまでの劇場版とは異なる「群像劇」というスタイルを活かしたストーリーや、制作スタッフがあらたなメンバーに変わったことで顕著になった「絵柄の変化」も注目して欲しいポイントです。

文句のつけようのないクオリティの高い背景画に、鮮やかかつ繊細に描かれた人間やポケモンの表情や仕草、世界観とマッチしたエンディング主題歌など、『みんなの物語』には実に多くの魅力的な要素が詰まっています。

これらの魅力こそが、ランキング第1位に輝くほどの「高い満足度」を形作っているのです!

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