誰しも心の中に不満や葛藤を募らせながら、少しでも充実した日々を送ろうと努力していると思います。この「ファイト・クラブ」の主人公もまたその一人です。人生を充実させるために必要なこととは一体なんなのか?そんな「答え」の一つを誇示してくれるのがこの映画「ファイト・クラブ」です。
『ファイト・クラブ』あらすじ①今まで自分が決めてきた事、果たしてそれは本当に自分が決めてきたのか?
出典:amazon今やインターネットも発展し、誰でもボタン一つで簡単に「答え」を見つけることができるようになった現代社会。
簡単に「答え」を見つけられるのは素晴らしいことのように感じますが、果たして本当にそうでしょうか?
今自分が出している「答え」は、本当に自分が決めた「答え」といえるのか?その「答え」に繋がるよう、周りの何かに誘導されていないか?
改めて、自分の普段の生活を振り返ると、そういった考えが頭を過ることがあるかと思います。
この「ファイト・クラブ」の主人公もその一人、何不自由ない生活を送っているはずなのに何故か心にはいつも虚しさばかりが募ります。
家具や身の回りの物は高級な価値あるブランド品ばかり、仕事やお金にも困っていません。
それでも、その虚しさの正体が分からないまま普段の生活を続けていきます。
そこで主人公は、初めて自分が目を背けてきた「自分の答え」について考えさせられる人物「タイラー・ダーデン」に出会います。
タイラーに会ったことにより、初めて主人公は自分の心の中にある「何か」と向き合うことになります。
『ファイト・クラブ』あらすじ②幸せな生活を手に入れるための近道のはずが遠回りをしている
主人公が感じていた虚しさの正体、それは自分が決めた答えではなく、周りが決めた答えに振り回され、自分が「生きている」のではなく「生かされていた」ということに気付き始めていたからではないでしょうか?
タイラーは主人公に「お前は物に支配されている」と言い放ちます。
それは、誰かが決めた「価値」を疑う事なく信じ、その通りにすれば幸せになれると思っていた主人公の胸に突き刺さります。
この台詞は、現代社会を生きる我々にも考えさせられる言葉ではないでしょうか?
自分が導き出した「答え」なのか考えず、周りの意見に流され自分の答えを見失ってしまい、一番大切な物を失っていく。
そしてその「答え」が無い生活が普通になっていき、何のために必死に努力していたのかすらも忘れてしまう。
その生き方こそ、この映画の主人公のように「生かされている」といえます。
確かに、現代社会で無難に生きていくためには、ロボットのように何も考えず、多数派の意見を選択し、模範的な生活をするのがベストかもしれません。
しかし、それは本当に自分が出した「答え」といえるのでしょうか?誰かの後を付いていくのは簡単ですし、トラブルも少なく済みます。
しかし、それではいつまでたっても自分が成長することはできません。
『ファイト・クラブ』あらすじ③自分の幸せを掴むために、時には闘わなくてはいけない時もある
上記に書いた通り、ロボットのように模範的に生きていけば、何の問題もなく生活を送ることができます。
しかし、所詮ロボットはロボット、誰かの意見を聞いただけであり、誰かの真似でしかありません。
その時点で、その人の成長は止まってしまっているといえます。
更に自分を高みへと成長させるために何が必要か?
自分という確かな「答え」を見つけるためにどうすればいいか?
その答えの一つを「ファイト・クラブ」は教えてくれています。
それは、自分を騙してばかりではなく時には「闘う」ということも必要だ、ということです。
もちろん、その闘い方は人それぞれだと思います。映画のように殴り合う事だけが闘いではありません、血を流さずとも闘うことはできます。
各々に合ったファイトスタイルを見つけることこそが、自分の「答え」を見つける近道であり自分が成長していく上で必要な事なのではないでしょうか?
参考元
- ・参照リンク:ファイト・クラブ - 20世紀フォックス ホームエンターテイメント
- ・ファイト・クラブ20世紀フォックス
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