ハンターハンター36巻より噂が広がる「イルミはヒソカ説」。この噂、検証するほどに信憑性を増してきます。今回の記事では、そんなイルミはヒソカ説の根拠を紹介していきます。さらに、なぜ変装しているのか、その真意にも迫ります。目的は幻影旅団の皆殺し?その謎を解き明かすためにクロロとイルミ、ヒソカとの関係性も改めておさらいします。この記事を読めば、暗黒大陸編で何が起きているのかを理解することができますよ!
- aukana編集部
「もしかして今イルミだと思われているのは実はヒソカ?」なんて噂があることはご存知ですか?さまざまな伏線が張られているように見える最近のハンターハンターを読み解き、イルミ=ヒソカ説について考察します!
ハンターハンター36巻では王位継承戦や暗黒大陸についての物語の裏で、もう一つ動いているストーリーがあります。
それは、イルミはヒソカ説です。幻影旅団に入団していたイルミですが、そのイルミがどうも怪しい。
また、ヒソカの復活と、復活後すぐに幻影旅団を殺害しに動いていた点でイルミは変装したヒソカではないのかという説が飛び出してきました。
今回の記事では、そもそもなぜイルミ=ヒソカという疑問が出てきているのかということから、その根拠と今後についても考察していきます。
この記事を読み終える頃には、作中の伏線や違和感について網羅することができますよ。
イルミはヒソカ説?なぜ騒がれるようになったのか
出典:amazonそれでは、なぜイルミはヒソカという説が出てきているのかということについて説明していきます。
そもそもヒソカがイルミになることに対して、動機や目的は何なのでしょうか。
このヒソカがイルミに変装しているのかという疑問はハンターハンター34巻からのストーリーとつながっています。
その内容のおさらいと、今後の展望について解説します。
ヒソカの幻影旅団の殺害は継続的に次に進もうとしているのか、今は別の場所で息を潜めているのか!?
結論は、現在も継続的に幻影旅団に迫っていると考えられます。
それでは、ヒソカの動機の部分から詳しく述べていきます。
動機あり|始まりはヒソカの「幻影旅団を皆殺し」宣言
そもそも、なぜヒソカが幻影旅団にまぎれていると考えられるのかというと、ヒソカが幻影旅団全員を殺そうとしているからなのです。
この背景はハンターハンター34巻でヒソカがクロロと戦闘した際に、マチに宣言しています。
そして実際にシャルナークとコルトピを瞬時に殺害し、姿を消しました。
この、クロロとヒソカの戦いでは2人の一騎打ちに見せかけて、ヒソカvs幻影旅団という戦いだったのではという考察があります。
クロロVSヒソカの戦いについてくわしくはこちら!
そして、真意はわかりませんがおそらく、そのことに気がついたヒソカが幻影旅団を全員殺すと宣言したと推測されます。
さらに、そのままの足で暗黒大陸への船に乗船し、幻影旅団が集まる瞬間を狙っていたと考えられます。
ヒソカがなりふりかまわず殺すと決めた相手を泳がせておくことはしなさそうというという推理から、すでに旅団に接近していると考えられます。
そしてそれは、イルミに変装と言う形ですでに接近しているのではないかということなのです。
会話に違和感あり|幻影旅団にイルミ入団
単行本の36巻を読んでまず読者が驚いたことは、イルミが幻影旅団に入団していたということではないでしょうか。
もともと、幻影旅団とも渡り合えるほどの実力はイルミはすでに持ち合わせていると考えられますが、イルミ自身が幻影旅団に入るメリットが少ないように感じます。
また、入団理由もヒソカからの依頼という曖昧なもので、ヒソカを殺すことをヒソカから依頼されています。
依頼されて幻影旅団に入団した、ヒソカと殺し合いをする契約。この理由はいまいち納得の行かないものがありますね。
さらに、このイルミの自己紹介において、今までのイルミらしさのない軽いニュアンスの口調で喋ります。
この、イルミの口調がヒソカっぽいという点も、イルミ=ヒソカ説を後押しする要因にもなっています。
なぜ?暗黒大陸でヒソカがクロロを追い詰めるため
最後に、イルミがヒソカだったとしてその目的とは何でしょうか。
それは、ヒソカが最終的にクロロを追い詰めるためと考えられます。
さらに、姿を隠している理由としては幻影旅団を「少しずつ」殺害するためです。少し前のクロロvsヒソカ戦では、クロロに十分な準備をさせてしまったための敗北となりました。
そしてそれは「幻影旅団に」結束する場所と時間を与えてしまったことが、大きな敗因である可能性が高いのです。ですのでヒソカとしては、その報復の意味合いも込め、幻影旅団全員を少しずつ分断し、殺害していくことが必須なのです。
そして、旅団メンバーを殺害することはクロロの保有できる能力を減らすことと、クロロに加担する協力者を減らす2つの意味合いがあります。
以上のことから、最終的にヒソカはハンターとして、クロロを殺すために少しでも確実な手段を選択しているのだと考えられます。
かっこいいと人気の2人!イルミとヒソカを紹介
出典:amazonさて、ハンターハンターの作中でも大人気のイルミとヒソカですが、あらためて2人のプロフィールをおさらいしておきましょう。
今後、2人の知り合った経緯などは原作で明らかになると思います。ですので、今回は今わかっている情報を紹介していきます。
また、イルミはヒソカの変装説を実証するためには、この2人がある程度親密な関係である必要があります。
そうでなければ、ヒソカがイルミをすでに殺害や監禁などをして強制的に存在を乗っ取っているというパターンも想定されるはず。
ですので、イルミはヒソカ説の実証と、その背景も考察するために2人の経歴や関係性が重要になってくるのです。
それでは、ゾルディック家長男のイルミから見ていきましょう。
イルミ=ゾルディック【キルアの兄】能力や年齢も紹介
出典:amazon名前 イルミ=ゾルディク
身長 185cm
体重 68kg
年齢 24歳
その他 ゾルディック家長男
イルミはゾルディック家の長男でキルアの兄です。
イルミはハンターハンター初期のハンター試験編からも登場しています。
当時は能力で姿を変え、「ギタラクル」という偽名でゴンたちの前に姿を表しています。
当時からヒソカと行動を共にすることが多く、繋がりがあることは伺えます。
また、キルアに行動や思考の枷となる「針」を刺した張本人で、キルアに対する狂人的な愛し方から異常な性格をしていることが伺えます。
ヒソカともつながりを持っていますが、クロロとも親交があるようです。
ヨークシンシティ編ではクロロがイルミに殺しの依頼をしています。
クロロとイルミの関係性は謎が多いのですが、ヒソカよりは付き合いが短いようです。つまり、イルミは幻影旅団に入ることも不自然ではなく、ヒソカとグルになっていてもおかしくない、なんとも考察を複雑にする面白い存在なのです。
能力は【針人間】|鬼ごっこ編で驚異に
イルミの能力は「針」を使った操作系の能力です。
この能力は作中幾度となく出てきます。しかし、実はその詳細は明らかになっていません。
能力名などは明らかになっていませんが、針を使って人を洗脳したり、姿を変えたりすることができます。
また、自分にも使用することができます。ハンター試験で「ギタラクル」に変装する際に使用したり、旅団内部に針なしでヒソカに変身して潜伏したりしています。
鬼ごっこ編でキルアを苦しめた人形を大量に作成したのもこの能力によるものなのです。
また、イルミ本人も相当基礎戦闘力や戦闘考察力が強いと思われるので、作中でも上位の能力者ということが推測されます。
ヒソカ=モロウ|ハンターハンター初期から登場
出典:amazon名前 ヒソカ=モロウ
身長 187cm
体重 91kg
年齢 不明
ヒソカもまた、ハンターハンター初期から登場している大人気キャラクターです。
その素性はまだまだ謎に包まれていることが多く、長い連載期間を経て性格や美学は少しずつ判明してきました。
戦闘狂で、強い者に興奮する性格です。その興奮も性的興奮に酷似している描写が多く、変態と扱われることが多いキャラクターです。
また、イルミとも旧知の仲ですがイルミ自身ともいずれは戦いたいと考えています。
また、クロロと戦いたいという理由だけで幻影旅団に(嘘の)入団をして、クロロとの接点を作るなど、強者との戦闘に貪欲です。
ヒソカは、クロロにかけられたクラピカの念を外せる能力者の捜索と引き換えに、クロロとのタイマンを獲得します。
そして、その戦いでヒソカは一度死亡しますが、死後強まる念によって復活。
クロロとの戦いに何かを感じ取り、幻影旅団の皆殺しをマチに宣言します。
実際にその後シャルナークとコルトピを殺害しており、幻影旅団を狙いつつも幻影旅団に狙われている関係性になっています。
そのことから、シズクやフィンクスなどの残りの旅団メンバーも集まる暗黒大陸への船に、ヒソカが乗船している可能性が高いのです。
能力①【伸縮自在の愛】(バンジーガム)
ヒソカのバンジーガムにはガムとゴムの両方の性質を持つ効果があります。
これは、ヒソカの変化系としての固有能力で、戦闘の際にメインで使用する能力でもあります。
この能力はクロロとの戦闘後に死後強まる念として、ヒソカの心臓マッサージをすることに使用されました。
今後、能力自体が更に強化され、幻影旅団を倒すための工夫が施され登場するかもしれません。
また、戦闘以外にも現在ヒソカの失われた手と足を補うためにバンジーガムが使われています。もし、イルミに変装をしているのだとしたら、その変装にもバンジーガムが使われている可能性が高いのです。
今後の死後強まる念によって進化している可能性のあるバンジーガムに注目していきましょう。
能力②【薄っぺらな嘘】(ドッキリテクスチャー)
ドッキリテクスチャーは薄い布のようなオーラを様々な質感に変化させることができる、実にヒソカらしい能力です。
この能力の存在が、イルミはヒソカ説を後押ししています。
この能力は触られてしまうとすぐに偽物であることが発覚してしまいますが、逆に触られなければ本物と瓜二つの見た目になります。
この能力を利用してイルミに変装しているのではないか、という仮説が作られました。
一方で、イルミの針の能力でも人間の姿を変化させることができるために、針でヒソカをイルミの姿で変えているという説もあります。
しかし、イルミの針の場合は針を物理的に刺していないと4~5時間で変身が解けてしまうという制限があります。
以上のことからも、やはりヒソカがイルミに変装しているとした場合はドッキリテクスチャーを使用していると考えられるのです。
暗黒大陸編で旅団集結|イルミに違和感が頻出
出典:amazonハンターハンターの物語は、暗黒大陸編へと進行しています。その裏で、幻影旅団も暗黒大陸に向けて歩みを進めています。そんな中で、幻影旅団が暗黒大陸行きの船に全員集合。そして、新メンバーにイルミが入団しています。
このストーリーの中で、イルミの発言に違和感が多数あったことから、イルミが偽物なのではないかという疑問が出てきたのです。
ここまでにイルミの紹介もしていますので、それも踏まえてイルミの違和感について考えていきましょう。
また、そんなイルミにマチとカルトも気がついているのではないかという可能性もあります。
それも合わせて紹介していきます。
婚前契約(エンゲージメントリング)のフレーズ
まず、団長クロロの仕切りで、新しく入団したイルミが旅団全員の前で自己紹介をすることになります。
その中で、ヒソカ自身がイルミにヒソカの殺しを依頼したこと、「婚前契約」(エンゲージメントリング)を交わしたことを伝えています。
なにより、今までのイルミのイメージからは「婚前契約」(エンゲージメントリング)という発言は出てこないような気もします。
そして、その言葉をチョイスするのはどちらかというとヒソカであることから、イルミにヒソカの影を見た読者がたくさんいるのです。
さらに、この時のイルミの発言の節々が軽い口調のように感じられるのです。
それは、まるでヒソカの喋り方のような。
以上のことから、たった数フレーズでありながらイルミに「ヒソカらしさ」を感じてしまったことがこの説の発端です。
そして、この自己紹介の中で一番の論争になっている「一人称問題」も紹介していきます。
一人称の変化|ボクとオレの違いはバーでの会話からも
このイルミはヒソカ説の大きな争点は、イルミの自己紹介時の一人称が大きなポイントなのです。
「ハーイ、ボクはイルミ」
から始まり、このあとのやり取りでも一人称は「ボク」になっています。
元々、ハンター試験や鬼ごっこ編で一人称は「オレ」を使用していました。
さらに、「ボク」という一人称を普段から使用している人物こそがヒソカなのです。
このことが、イルミはヒソカという仮設が信憑性を持ち始めた理由なのです。
また、普段一人称が「オレ」の人は、例えば目上の人の前では丁寧語として「ボク」に変更することもあります。
しかし、イルミは旅団に対して特に敬っているような素振りもありませんし、そもそもその他のフレーズが敬語ではありません。
ですので、イルミが敬語として「ボク」を使っていることは否定されます。
それでは、やはりイルミはヒソカなのかというと、それも難しい問題なのです。
実は、会長選挙編のバーでのイルミとヒソカの会話シーンで、イルミは一人称「ボク」を使用しているのです。
この一コマにより、イルミが完全に「ボク」を使わない人間であるということは断定できなくなりました。
以上のことから、一人称問題は現状、水掛け論にしかならない状態なのです。
原作での新要素が出てくるまでは考察の一要素としてだけ捉えるようにしましょう。
自己紹介時にヒソカの「ヒ」ポーズを披露
さらに、このイルミ登場時にはもうひとつ見過ごせないメッセージ(?)が隠されています。
それは、ヒソカの「ヒ」のポーズをさりげなくしているのです。
自己紹介の始まりの1コマ。ここで、イルミはさりげなく右手を顔の前に出し、人差し指と親指を倒して、「ヒ」の形を作ります。
このポーズは、実はけやき坂46(現:日向坂46)の「ひらがなけやき」ポーズと同じなのです。
そして、噂によると最近、作者の冨樫義博先生は欅坂46にドはまりしているらしく、このポーズは意図して書かれていたという説が濃厚です。
さらに、もちろんですがこの「ヒ」は、ひらがなけやきを表しているのではなく、ヒソカを表しているという見方が正しいと思われます。
これが、ヒソカが標的というメッセージなのか、ヒソカと協力しているというメッセージなのかが重要です。
イルミの違和感|マチとカルトが気づいている
ここまで、イルミの自己紹介での一連の違和感について説明してきました。
しかし、幻影旅団の中にもこの違和感に気がついているメンバーがいるかもしれません。
その可能性が高いのが、マチとカルトです。
理由は、旅団がクロロの命令でその場を解散する際に見開きの1コマでのマチとカルトの挙動です。
カルトはイルミをまっすぐ見上げており、マチは横目でイルミをにらみつけています。
このシーンでは、ヒソカ捜索のためにそれぞれが別方向に向かっていくというシーンなのですが、目的は全員「ヒソカの捜索」です。
にもかかわらず、イルミのことを見ているマチは、イルミの中にヒソカを感じているのではないでしょうか。
カルトに関しては、実の兄ということもあり心情として、単純な動機で兄を見ていても違和感はありません。
ただ、マチの目線には何かヒソカに関する情報がそこにあるかのような意思を感じます。
もしかすると、すでにマチがイルミはヒソカだということに気がついているのかもしれません。
イルミは誰の味方?クロロやヒソカとの関係性おさらい
出典:amazonさて、ここまでの内容でいよいよイルミが本物なのかどうかわからなくなってきました。
ここで、イルミが偽者でも本物でも確かめておくべきことがあります。
それは、イルミがヒソカの味方なのか、クロロの味方なのかということです。
それを突き止めることで、イルミが本物なのか、ヒソカとグルになって変装をしているのか解き明かす鍵になります。
もしかすると、イルミが偽者でヒソカが無理やりイルミに化けているという可能性もあります。
内訳としては、イルミをすでに殺害し変装しているパターン。もうひとつは、イルミは現在どこかで普通に生きていてヒソカが勝手に変装しているパターンです。
しかし、前者に関してはイルミとヒソカが殺し合いをする動悸がない(ヒソカは一方的に戦いと思っているが片思い)ので否定されます。
また、後者に関しては暗黒大陸へ渡航中の船の中だとしても、本物のイルミと何らかの理由で鉢合わせてしまうとアウトです。
これは限りなく低い可能性ではありますが、この可能性を残した作戦は実行しないというのが、この世界のハンターの流儀であると感じているため、違うでしょう。
それでは、あらためてイルミがヒソカとクロロどちらの味方なのかを検証していきましょう。
ハンター試験ではヒソカとつるむ|鬼ごっこ編ではキレる
まず、ヒソカとの関係性を探るエピソードを思い返してゆくと、ハンター試験までさかのぼります。
このときは、ヒソカとイルミ(当時は偽名でギタラクル)が一緒にいるシーンが何度かありました。
当時、それほど深い関係性を示すようなシーンはありませんでしたが、つわもの同士、少ない言葉で寄り添っているようにも見えました。
大前提として、険悪な仲ではないことがうかがえます。
しかしながら、会長選挙編の鬼ごっこでは、ヒソカが「キルアを殺したら?」という問いかけに血相を変えて怒りをあらわにしています。
ここで、生涯の大親友という訳でもないということが見て取れるのです。
それでも、アルカの能力についてヒソカにも危険が及んでいることを、わざわざ知らせるなど「勝手に死なれたくはない」存在でもあります。
イルミとヒソカはビジネスパートナー|仲良しでも友達でもない
つまり、ヒソカとイルミは心から信用している大親友というわけではなく、信頼しているビジネスパートナーという関係性が妥当でしょう。
この二人の関係性の中に、少ないですが、情も感じられることができるために、どうでもいい存在ではないのです。
よって、イルミがヒソカに協力するということは十分に考えられるのです。
また、このことから今回ヒソカがイルミに変装をしているとしたら、イルミはクロロ及び幻影旅団全員の抹殺に手を貸しているということになります。
イルミがヒソカと、幻影旅団全員を敵に回してまで協力したい存在なのか、もしくはそれほどの契約を結んだのかはわかりません。
ただし、少しでもそのなぞに近づくために今度はイルミとクロロの関係性にも注目していきます。
クロロとイルミも旧知の仲|詳細は不明
イルミとクロロの関係性は、多くは明らかになっていません。
しかし、確定要素はいくつか存在します。
クロロは、十老頭の暗殺という重大な依頼をイルミに託したこと、クロロよりちょっとだけヒソカのほうが付き合いが長いことです。
クロロは、自身が十老頭からの依頼で、ゾルディック家のゼノとシルバから暗殺のターゲットとなっている状況でイルミに十老頭の暗殺を依頼します。
これは、クロロがゼノとシルバに狙われている点、十老頭という標的が大物である点から過酷な任務であるといえます。
その大事な依頼をイルミにしていますので、クロロとしてもイルミのことを信頼しているということがわかります。
一方、この信頼が殺しの腕だけの信頼度なのか、殺しの腕と深い関係性を踏まえての信頼度なのかは明らかになっていません。
さらに、この後、イルミはヒソカのほうがちょっとだけ付き合いが長いという理由で、旅団へのヒソカに変装しての潜伏を引き受けます。
これらの理由から、現状ではやはりイルミがクロロよりもヒソカのほうに手を貸すシチュエーションのほうが多いと考えられるのです。
【考察】クロロとイルミはグルで共闘説も|ヒソカを殺害
ここまでで、やはりイルミはクロロよりもヒソカ寄りの関係性を持っていることがわかりました。
しかし、このことを大きく揺るがす仮説があります。
それは、イルミはクロロと共闘してヒソカを殺したのではないかということです。
これは、ハンターハンター34巻の戦いにおいて、クロロの能力の一部にイルミの針のようなものが発見されたことから推測されています。
イルミの本職は殺し屋なので、依頼であればどんな相手でも暗殺をするという人物像はこれまで多く描かれてきました。
ですので、やはり依頼次第ではクロロと共闘するということも考えられます。
しかし、今回のイルミはヒソカ説に関しては、イルミがヒソカから「ヒソカ殺害」の依頼を受けていることを明かしています。
このことから、クロロからの依頼というのは発生している可能性がありません。
なぜなら、もしそうであれば旅団の前での自己紹介時に「ヒソカからの依頼」という嘘をつく必要がないからです。
つまり、ヒソカから何らかの依頼によって旅団に入団していることは確定。そしてその内容が本当なのか嘘なのか、もしくはそれを言っているイルミ自身がヒソカなのかということが重要なのです。
【作者ネタバレ】ハンターハンター36巻の表紙の仕掛け
出典:amazonさて、ここまでは作中に登場している内容についての紹介をしてきました。
しかし、このイルミはヒソカ説。それ以外に騒がれている大きなポイントがあります。
それは、ハンターハンター36巻の表紙です。
この表紙、さらに背表紙と作者コメントについて「ネタバレだ!」と多くの波紋を呼んでいます。
ハンターハンターでは過去も含めて、表紙に作中のネタバレを仕込むということが何度かありました。
そして今回に関しては、作者の冨樫先生の公認ネタバレですので、大きな論争になっているのです。
その、作者公認という部分やネタバレの内容について紹介していきます。
冨樫義博先生のネタバレ発言|ハンターハンター36巻
まず、ハンターハンター36巻の表紙が、まだ答え合わせとなるストーリーも登場していないのにもかかわらず、ネタバレとされている理由を紹介します。
それは、作者コメントにて冨樫義博先生が「ネタバレ。あえてね」とコメントしているからなのです。
作者本人がネタバレを公言したことによって、何が該当するネタバレなのかという疑問が発生しました。
そして、やはり一番気になる部分は36巻表紙の絵なのです。
36巻では幻影旅団の36巻時点での生存メンバーのデフォルト絵と花が4つ描かれています。
該当するネタバレというのは、もちろん作中には登場しませんので、(作中に登場したらネタバレという表現にはならない)この表紙絵が今後のネタバレなのです。
表紙の秘密|花は死者への手向けは12巻との対比
出典:amazonそれでは、この表紙の絵について詳しく読み取っていきます。
この36巻の表紙ですが、書店で並んでいるのを見た瞬間に既視感を感じました。
そして、やはり確認してみるとハンターハンター12巻の表紙と瓜二つなのです。
この、ハンターハンター12巻の表紙とは、幻影旅団のメンバーが全員並んでいる表紙です。
そして、36巻の表紙と比較すると、36巻時点で死亡しているメンバーが12巻の表紙でいた場所からいなくなっており、代わりに花がおいてあります。
これは、単純に旅団の死亡してしまったメンバーをあらわしています。
さらに、ウヴォーギンのいた部分にはイルミがいて手には花を持っています。
この間を読む前の読者にとっては、イルミがこの並びにいること自体がイルミの旅団入団のネタバレになります。
しかし、大切なポイントはさらにこの先にあります。
イルミが花を届ける|ヒソカ説濃厚
死者の代わりに置かれている花、それにもう一本イルミの手にも花が持たされています。
この花が「死者への手向け」を表しているとしたら、その手向けを届ける役はイルミであるということを象徴しています。
つまり、イルミは旅団に死を届けるもの=ヒソカ、という作者からのメッセージのように受け取ることができるのです。
さらに、作者コメントのイラストでは大きく「口」の絵がかかれています。
そして、表紙のイルミには口が描かれていないのです。
これは、作者からの「死人にクチナシ」、死を届けるのはイルミというメッセージ。もしくは、一度死んでいるヒソカは死人、死人はイルミ、というメッセージであると解釈できます。
そして、さらにこの表紙のネタバレ問題では隠し要素があり、さらに信憑性を増す仕掛けがあります。
背表紙ではマチがイルミを監視している
この36巻の背表紙にあたる部分に、更なる仕掛けが用意されています。
まず、通常の背表紙を見てみるとクロロの背後にイルミが立っているように見えます。
これが、イルミが団長クロロを狙っているという象徴であると考えられるのです。
さらに、この背表紙ですがカバーをめくってみてみると、そこにはマチがいます。
この構図が意味していることは、イルミがクロロを背後から狙っていて、さらにその後ろでマチがイルミを監視しているという状況です。
つまり、イルミはヒソカで、さらにそのヒソカにマチは気がついているもしくは怪しんでいて調査しているということなのです。
先のヒソカの旅団を皆殺し宣言から、このイルミのポジションをヒソカだと仮定するだけで大きなストーリーが生まれます。
そして、このことこそが冨樫義博先生の言う「ネタバレ」である可能性が濃厚なのです。
【考察】幻影旅団の皆殺し?クラピカとの邂逅も
出典:amazonここまでの内容では、やはりイルミはヒソカであることが濃厚になってきました。
そしてここからは、イルミに変装するという大掛かりな手段を使って潜伏を試みているヒソカと幻影旅団の今後について考察していきます。
ハンターハンター36巻では、この幻影旅団とイルミ、ヒソカに関する伏線が数多く散りばめられているので、そちらも解説していきます。
考えられる未来は、やはり幻影旅団の皆殺しです。そして、過程はどう描かれるのかという部分を推理していきます。
考察|すでに幻影旅団は37564(皆殺し)されている
ハンターハンター35巻の366話でクロロが1ページだけ登場するシーンがあります。
このシーンで部屋の区域番号が「37564」番になっています。これは、ミナゴロシ(37564)と読むこともできるため、旅団の全滅を意味している伏線の可能性があります。
また、これから皆殺しされるのか、すでに皆殺しされているのかという2つの可能性があります。
この考察で後者となるためには、この後集まる旅団全員がイルミに操られていることが必須です。
しかし、イルミの能力の詳細な条件は不明ですが、現状明らかになっているだけでも死者に使えるような描写はありません。
ですので、考えられる状況としては、
ヒソカが誰でもいい生きている人間をドッキリテクスチャーで旅団の姿にする→イルミがその人間を旅団メンバーとして操る→針は陰で隠す
という手法ですが、それであれば例えばシズクがクロロに言った「もう一度占ってみてください」というような無駄な発言はしにくいはずです。
よって、この皆殺し説はこの後起こるものとして推測されます。
考察|クラピカとの邂逅でヒソカ(イルミ)と共闘
この暗黒大陸編での興味深い点は、同じ船に緋ノ目を追ってクラピカが乗船しているという点です。
これによって、一度うやむやになっていた幻影旅団とクラピカの因縁が再発する可能性があります。
そして、可能性としてヒソカはそれを狙い、この船にイルミに変装して乗船しているのです。
なぜなら、ヒソカとして隠れながら旅団を追うよりも、イルミとして旅団のメンバーとして内部からクラピカに情報をリークすることもできるからです。
つまり、ヒソカは自身の味方になる存在(共通の敵を持つもの)にとって有利な情報を流すことで、ヒソカが旅団と戦う上で非常に有利になるのです。
この、イルミに変装というのは旅団を少しずつ抹殺することと、自身の手を下さずにクラピカが旅団を倒す手助けになると考えているのです。
考察|蟻編で伏線回収されていないキメラアントが登場
また、直前のキメラアント編で伏線回収が行われていないキャラクターがたくさんいます。
その最たる例がジャイロです。過去の回想まで行われて、原作で本ストーリーに登場していないキャラクターは珍しいです。
このジャイロがNGLを追われ、暗黒大陸に足を運んでいる可能性が高いのです。
それも、当人はキメラアント化していることがほぼ確定しています。相当な戦闘力を手にしていることでしょう。
暗黒大陸編で起こりうることとしては、このジャイロや他のキメラアントがクロロに手を貸すなどの展開です。
カリスマ性を持ったジャイロとクロロが意気投合し、ふたりでヒソカと対立するという構図も考えられます。
そうなってしまうと、今度は変装していたヒソカは危うい状態となり、旅団メンバーは倒すことはできても、クロロの抹殺までには至らないかもしれません。
今後の暗黒大陸編が見逃せない!見どころを紹介
出典:amazonここまでのハンターハンターの話では暗黒大陸編に向けての壮大な「前フリ」が進められてきました。
ヒソカとクロロが戦ったことも、イルミがヒソカとクロロ両方と親交がある描写も、旅団のメンバーが全員集結したこともすべて暗黒大陸で決着がつきます。
そこで、この先のハンターハンターでヒソカの周りで起きるであろう見所を紹介していきます。
やはり、メインはヒソカと幻影旅団の戦いです。また、イルミの現在についても行く末を見守って行きましょう。
見どころ①ヒソカとイルミと幻影旅団|クラピカも登場
暗黒大陸での見どころは、やはりヒソカの動向についてです。
幻影旅団を皆殺しにするのであれば、どういった手順で誰から?内通者はいるのかということです。
例えば、以前から親密な関係かもしれないと噂されているヒソカとマチ。ヒソカは旅団全員を殺すと明言していますが、マチまで殺害することが本当にできるのでしょうか。
また、ヒソカがイルミに化けている一番のメリットは、やはり内部の情報を知ることができるということです。
そのため、もしヒソカサイドに仲間ができれば、その戦力に内部情報も伝えることができるため、大きな力になります。
そして、現状その可能性がある人物がクラピカです。
ヒソカ、クラピカ、さらにイルミといった作中でもかなり癖のあるこの3人が共闘したら、とてつもない力を発揮するでしょう。
そんな、新しい組み合わせなんかも今後の見どころの一つです。
見どころ②イルミは現在どうしているのか|協力か死亡か
そして、もう一つの見どころが現在のイルミはどうしているのかということです。
現在、イルミがヒソカに協力体制にある場合は、イルミがヒソカにイルミの姿になることを承諾しています。
さらに、イルミ本人もブラックホエール号に乗船している可能性とそうでない可能性の2つが存在します。
乗船しているのであれば、今後ヒソカとイルミのコンビネーションも見ることができます。
また、ヒソカvsクロロ(プラス旅団)とは対照的に、最終局面でヒソカ・イルミvsクロロというマッチアップも見ることができるかもしれません。
一方で、そもそもイルミがヒソカの協力体制になかった場合は、イルミに内緒で勝手にヒソカが姿を借りているか、強引に姿を借りているということになります。
もし、強引に姿を借りていた場合は、すでにイルミは死亡しているでしょう。
そうしたイルミの現在、というところが今後どうなっているかのポイントです。
ハンターハンター暗黒大陸編のアニメは?放送はいつ?
出典:amazonハンターハンターはアニメも大人気です。そして、このイルミの違和感や今後の戦いを動画で見たいという方もたくさんいます。
そこで、ハンターハンターのアニメを見る方法や、ヒソカはイルミ説を検証できるのは漫画のどこなのかを紹介していきます。
ハンターハンターのアニメ版も、念能力の表現がダイナミックで非常に興奮できるという感想を持てますよ!
アニメ化はまだ|これまでの話はHuluやU-NEXTで観よう
残念ながら、このヒソカはイルミ説はアニメ化自体はまだされていません。
しかし、アニメ版は会長選挙編が終わったところで終了していますので、次回アニメ化がされた時にはすぐに見ることができます。
そして、それまでにこれまでのヒソカやイルミについておさらいしておきたいという場合には、HuluやU-NEXTといった動画配信サービスがおすすめです!
これらのサービスでは高画質、高音質で、すべてのエピソードを一気に見ることができます。
また、アニメの話数も相当多いのがハンターハンターのアニメの特徴ですから、見たい話だけチョイスしてみることもできるのが、動画配信サービスのメリットです。
単行本36巻でイルミの違和感が見られる
また、今回記事内で紹介した、イルミの違和感がみられるのは、単行本36巻です。
また、クロロと37564の看板がみられるのは35巻の366話です。
そちらを改めてチェックしたいという方は参考にしてみてください。
さらに、36巻から読んでも内容が思い出せないよ、という方には32巻から読み直すことをお勧めします。
32巻というのが暗黒大陸編に突入し、34巻でヒソカとクロロの戦いがみられますので、ここまでの重要ポイントを網羅することができます。
【まとめ】これまでの物語を見返してみよう!
ここまで、イルミはヒソカ説を徹底検証してきた結果、やはり説は確証に近いものになったのではないでしょうか。
それを踏まえてもう一度読み直してみると、より一層の面白さで楽しむことができます。
この機会に、もう一度ハンターハンターのイルミに注目して読み直してみてください!
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