世界的な映画監督、スティーブン・スピルバーグの最新作は9月17日から公開中のディズニー映画「BFG」です。「チャーリーとチョコレート工場の秘密」などで知られるロアルド・ダールの小説「オ・ヤサシ巨人BFG 」を原作に、巨人と少女の交流をファンタジックに描き評判を呼んでいます。
映画のあらすじ
ロンドンの児童養護施設で暮らす、孤独な少女のソフィーは、ある日の真夜中に身長7メートルの巨人に出会います。
彼こそは毎夜現れて子供達に夢を与える心優しい巨人のBFG(ビッグ・フレンドリー・ジャイアント)で、BFGはソフィーを彼女が眠るベッドごとつかみ出して巨人の国へ連れて行きます。
そこから身長差6メートルの、住んできた世界も価値観も全く違う二人の交流が始まり、お互いに孤独で寂しい思いをしてきたソフィーとBFGの間には友情が生まれていくのでした。
原作はロアルド・ダール
映画「BFG」は、イギリス出身作家のロアルド・ダールの小説「オ・ヤサシ巨人BFG 」を原作にした映画作品です。
ロアルド・ダールは、ジョニー・デップ主演で日本でも大ヒットを記録した「チャーリーとチョコレート工場」の原作「チョコレート工場の秘密」の作者です。
ロアルド・ダールは、その他にも「マチルダは小さな大天才」や「ガラスの大エレベーター」などの作品を手がけた児童文学作家として有名です。
また、児童向けの小説だけでなく、大人向けの一風変わったストーリーの「あなたに似た人」や「キス・キス」などの作品も書いています。
ロアルド・ダールは本当に幅広い層のファンを持つ作家と言えます。
個性豊かな俳優が演じるキャラクター
映画「BFG」には個性豊かなキャストが出演しています。巨人のBFGを演じるのは、イギリス出身で舞台俳優として長年活躍してきた俳優のマーク・ライランスです。
マーク・ライランスはスピルバーグ監督の前作「ブリッジ・オブ・スパイ」にも出演しています。
また、ソフィー役には撮影当時10歳だったルビー・バーンヒルが抜擢されています。彼女はこれまでテレビシリーズには出演してきましたが、映画出演は今回が初めてでした。
ちなみに日本語吹き替え版のソフィーの声は人気子役の本田望結さんが演じています。
その他にもレベッカ・ホールやレイフ・スポールなどのイギリス出身の実力派俳優がキャストに名を連ねています。
美しい映像を作り出すスタッフ
ファンタジー映画である「BFG」の見どころの一つは、やはり美しい映像にあります。
撮影は、スピールバーグと「シンドラーのリスト」や「戦火の馬」などの作品でコンビを組んできたヤヌス・カミンスキーが担当しています。
そしてビジュアル・エフェクツ・スーパーバイザーは、「アバター」や「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズでも視覚効果を担当したジョー・レッテリが担当していています。
ヤヌス・カミンスキーもジョー・レッテリも過去にアカデミー賞を受賞したことがあるスペシャリストなので、彼らが作り出す映像にも注目です。
監督のスピルバーグが映画「BFG」に込めた思いとは
2000年代以降は「ミュンヘン」や「リンカーン」などのシリアスな映画を撮ることが多かったスピルバーグが、久々のファンタジー映画である「BFG」を監督しました。
この映画の脚本は映画「E.T.」でも脚本を書いたメリッサ・マシスンが担当していて、「BFG」は彼女の遺作にあたります。
「E.T.」でも宇宙人と人間の少年交流を描きましたが、「BFG」でも人間のソフィーと巨人のBFGという、異なるもの同士の交流が描かれ、設定は多少違いますが
「E.T.」と共通のテーマを持っています。
監督のスピルバーグは、映画「BFG」で、「違うもの同士がお互いの違いを認めることで、争いがなくなる」というメッセージを表現しました。
参考元
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