キャプテン・アメリカ三部作の最後を飾る、『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』。マーベルシリーズ「アベンジャーズ」メンバーの内部抗争を描いた今作の登場キャラクターやその心情、あらすじを、ネタバレありでMARVELオタクの筆者がわかりやすく解説します!
2008年に公開された『アイアンマン』からスタートしたMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)。
そのメインキャラクターは、皆さんご存知のキャプテン・アメリカです。
彼の単独映画3作目にして完結編『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』が、2016年に劇場公開されました。
本作は、ファンが1番見たくなかったであろう、スーパーヒーローチームの内部抗争がテーマということで話題となりました。
チーム内で人を率いていく才能があふれる、キャプテン・アメリカとアイアンマン。
2人の意見が対立し、登場人物だけでなく、鑑賞者までも苦しめられる内容となっています。
そんなストーリーや人間関係が複雑な『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』の登場人物を、分かりやすく解説していきます。
『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』の登場人物を解説!
物語の冒頭、アベンジャーズがナイジェリアのラゴスで黒いマスクとボディアーマーで身を包んだ敵「クロス・ボーンズ」と戦い、大勢の市民が巻き添えに。それが世界的な問題へと発展します。
普通とは違った特殊戦闘能力を持った彼らは危険とみなされ、アベンジャーズのメンバーを国連の管理下に置くため、世界170前後の国が、ある取り決めを採択します。
それが「ソコヴィア協定」です。
今作の登場人物を賛成派・反対派に分けて紹介していきます。
協定賛成派
アイアンマン/トニー・スターク(ロバート・ダウニーJr.)
億万長者の天才社長。
アイアンマンスーツを自ら開発し、ヒーロー・アイアンマンとして活躍しています。
今作では、東欧ソコヴィアで勃発した人口知能ウルトロンとの戦いで犠牲になった少年の母親に責められたこともあり「ソコヴィア協定」に署名する決意をします。
作品の終盤で、彼の両親が亡くなった原因が明らかになりますが、
これも更なる悲しい結末の一端となってしまい…。
ブラック・ウィドウ/ナターシャ・ロマノフ(スカーレット・ヨハンソン)
S.H.I.E.L.D.に雇われていた元KGB(ロシアの諜報機関)の女スパイ。暗殺者として肉体改造を受けているという過去があります。
最初は賛成派でしたが、後にキャプテン・アメリカを守るため、反対派へ身を投じます。
ウォーマシン/ジェームズ・“ローディ”・ローズ(ドン・チードル)
トニー・スタークの友人でアメリカ空軍大佐。
国防や軍の任務のために出動し、危険な敵との戦いにおいて、アイアンマンと運命をともにしてきました。
トニーの理解者でもある彼は、協定の意義を軍人として賛成と捉えます。
ブラック・パンサー/ティ・チャラ(チャドウィック・ボーズマン)
ワカンダ王国の皇太子で、今作のキーパーソンのひとり。最後には誤解も解けてキャプテン・アメリカたちを匿います。
ヴィジョン(ポール・ベタニー)
強力で異なるパワーを秘めた6色の石からなる「インフィニティ・ストーン」の中のマインド・ストーン、トニーが開発した人工知能ジャービスとウルトロンが準備していた究極の人造ボディが融合して生まれたヒーロー。
自身の強大な力の所以がわからないため、賛成派に入ります。
スパイダーマン/ピーター・パーカー(トム・ホランド)
youtubeでアップしていたその特殊能力をトニーに買われ、協定賛成派にスカウトされ、加入することに。
協定反対派
キャプテン・アメリカ/スティーブ・ロジャース(クリス・エヴァンス)
第二次世界大戦中の極秘実験で肉体を強化した兵士。
長らく仮死状態だったところ、現代で蘇生。盾を使う守りのヒーローとして第一線で活躍します。
本作の主人公キャプテン・アメリカはソコヴィア協定反対派の中核。
「自分の行動に対する責任は自分自身が持つべきだし、出動すべきでない事件にも行かざるを得なくなるから嫌だ」と語ります。
彼が忠誠を誓うのはあくまでアメリカの「自由・平等・博愛」の三原則と、そこに生きる人々であるからこその信念なのでしょう。
ウィンター・ソルジャー/ジェームズ・ブキャナン・バーンズ(セバスチャン・スタン)
通称 “バッキー”。今作のキーパーソンで、スティーブの第二次世界大戦からの親友。
戦死したと思われていましたが、悪の組織ヒドラにより洗脳され、暗殺者として蘇りました。
『キャプテン・アメリカ』シリーズ2作目の『キャプテン・アメリカ/ウィンターソルジャー』後に、スティーブとの記憶を取り戻しますが、今作ではやってもいないことで指名手配を受けてしまいます。
また、ヒドラが彼にしたとんでもない改造が更なる悲劇を呼ぶことになります。
ホーク・アイ/クリント・バートン(ジェレミー・レナー)
神級の弓の使い手。S.H.I.E.L.D.の仕事もしていましたが、隠居生活を送っていました。
信頼するキャプテン・アメリカの頼みを受け、賛成派に加入します。
ファルコン/サム・ウィルソン(アンソニー・マッキー)
元アメリカ軍パラシュート部隊でキャプテンの友人。
過去の友人への強い想いを抱くキャプテンを尊敬し、彼に最後まで味方をします。
スカーレットウィッチ/ワンダ・マキシモフ(エリザベス・オルセン)
ソコヴィア出身。テレキネシス能力があります。
前作では敵対視していましたが、今ではアベンジャーズのメンバーとしてその能力を発揮しますが、ラゴスの事件が原因で、軟禁状態を強いられることになります。
アントマン/スコット・ラング(ポール・ラッド)
ピム博士(元S.H.I.E.L.D.)が作ったスーツを受け継ぎ、二代目アントマンとして活躍。
体の大きさを自由に変えることができます。ファルコンとアベンジャーズ基地で対峙したことがきっかけで、今回の戦いに加入します。
『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』特にこの人物に注目!
ここからは、本作が初登場となるキャラクターや、初めてアベンジャーズ入りしたキャラクターなど、特に注目の登場人物をご紹介していきます。
本作はもちろん、単独作品も公開されている人気キャラなので、要チェックです!
『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』で初登場! 謎の皇太子「ブラックパンサー」
俊敏な身のこなしで、鋭利な爪を持ち、さらに弾丸をはじく真っ黒なスーツを身にまとった猫の様なこの新ヒーロー。
ブラックパンサーは、今作から登場する新たなヒーローキャラです!
何とその正体は、アフリカの小国にして特殊金属ヴィヴラニウムの産地で、最新鋭のテクノロジーを有するワカンダ国の王子にして超人的な戦士のティ・チャラ!
本作では、協定賛成派のアイアンマン側につきますが、アイアンマンに従うことはなく、父親への復讐のためにアベンジャーズを利用し、指名手配犯ウィンター・ソルジャーを追いつめていきます。
このように、アベンジャーズが二手に分かれる中で、どちら側にもつかない第三者として新たに投入されたと言っても過言ではありません。
前作『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』でヴィヴラニウムを製造・密売している工場があるワカンダでのバトルが繰り広げられていますが、そのワカンダからの新ヒーローが参戦! 大変興味深いですよね。
なんと、ヴィヴラニウムは彼のスーツに使用されており、またキャプテン・アメリカの武器にも使われているんですよ!
キャストはチャドウィック・ボーズマン!
そんなブラックパンサーを演じたのは、映画『42~世界を変えた男~』でハリウッドの注目を集めた俳優、チャドウィック・ボーズマン。
彼はインタビュー映像で、「ブラックパンサーは、彼なりのやるべきことがあるんだ。自分が守らなければならない世界だったり、王族としての義務を果たすことだったり」と、自分の考えを話すことのない、謎に包まれたこのキャラクターのバックグランドを解説しています。
役作りについては、ファンがずっと待ち望んでいたキャラクターだからこそ「コミックに忠実であることをまず第一に考えた」といいます。
さらに「コミックにはないアフリカの文化を頭に置きながら演じた」と、彼自身のオリジナリティを追加したことを明かしています。
実際、コスチュームにはアフリカをイメージさせる装飾がされているので、一見シンプルな猫型スーツの造形は、大変見ごたえがあります。
MCUでは本作で初登場ですが、2018年3月1日にブラックパンサーとワカンダを舞台にした『ブラック・パンサー』が公開されました。
『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』リバイバル登場! 軽快口調の新しいスパイダーマン
協定賛成派のチーム「アイアンマン」の一員として、皆さんご存知のスパイダーマンも参戦しています!
2002年に公開された「スパイダーマン」以降、スパイダーマンが実写映画で他作品のキャラクターと競演を果たすのは、なんと今作が初なんです!
これまで、スパイダーマンは2シリーズ作成されましたが、今まで単体で映画化されたものはリセットされ、新たなスパイダーマン像がここから誕生しています。
これまでのスパイダーマンとは一線を介し、より少年らしく、さらにアントマンと並ぶ軽快なギャグ担当として絶妙に笑いを取ってくれるキャラクターへと大幅変更されています。
衝撃なのは、なんと学校帰りのスパイダーマンをトニーがスカウトしに行く初登場シーン!
今回、トニーがキャプテン・アメリカたち協定反対派を、蜘蛛の糸で傷つけることなく確保するためにスカウトをしに行くのです。
また、後半でも記載しますが、今回の登場は自身のスピンオフ作品『スパイダーマン』への伏線と繋がります。
新しいスパイダーマンの歴史がここから始まりますので、活躍に期待大です!
キャストはトム・ホランド!
そんな新しいスパイダーマンを演じるのは、19歳の新星トム・ホランド。
作中では15歳のピーター・パーカーを演じています。
ミュージカル『ビリー・エリオット』で子役デビューを果たし、その後『捕鯨との闘い』などに出演、そして、スパイダーマン役に抜擢されました。
注目の若手俳優が作り上げる、全く新しいスパイダーマンの初お披露目作にもなっています!
『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』にアントマンが帰ってきた!
なんとあの「アントマン」ことスコット・ラングの参戦もあります!
かつてS.H.I.E.L.D.に在籍していた天才科学者パンク・ヒム博士が作った、身長が1.5cmまで縮むことができるスーツを彼から譲り受け、二代目「アントマン」となったスコット。
前作『アントマン』では、娘にとってのよき父として、ヒーローとして悪と戦ってきました。
その中で、ファルコンと一戦を交えるシーンがありましたが、それがきっかけでファルコンからスカウトを受け、今回参戦するに至った模様です。
本作のメガホンを取ったジョー・ルッソ監督によれば「アントマンは反アイアンマンだから、キャプテン・アメリカ側につくのも当たり前」とのことです。
それもそのはず、『アントマン』の劇中でもあったように、ピム博士は「アントマンのスーツはアイアンマンのとは違うんだ!」と、アイアンマンに対して敵意をむき出しにしている描写や、ハワードと因縁の仲であることも過去の回想で明らかとなっています。
更に、ハワードの息子であるトニー・スタークも信用せず、彼が所属するアベンジャーズへの協力依頼の提案を却下するなど、頑固な顔も見せています。
それを聞かされていたアントマンも、反アイアンマンになっていったのでは、と推測できます。
ピム博士からの話を聞かされていたスコットは、アイアンマンが嫌いという理由で、キャプテン・アメリカ側につくことになったのです。
キャプテン・アメリカはそれを知ってか知らずか、彼を秘密兵器としてチームに参戦させたのではないかとも言われています。
そんな「アントマン」は、今回はでっかくなって、空港で大暴れ! ちっちゃくなってのホークアイとの連携バトルも必見です。
キャストはポール・ラッド!
演じるポール・ラッドは、『クルーレス』で注目を浴び、その後テレビドラマ『フレンズ』に出演。
『アントマン』でスコット・ラング役を射止め大ブレイク。
なんと、『アントマン』と『アントマン&ワスプ』では脚本も担当しています。
大金持ちや天才外科医、皇太子などの肩書きを持つ他のヒーローたちと比べて、一般的な人物に近いアントマンを本作でも演じています。
『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』登場人物まとめ
『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』の登場人物をご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか?
これまでの『アベンジャーズ』シリーズでも、天才敏腕社長でありながら、破天荒かつその協調性のなさ、歯に衣着せぬ言動など、相変わらずなトニー・スタークに違和感を抱くスティーブ・ロジャーズが噛み付いてしまうなど、性格面で折が合わない一面もあった二人。
本作では、そんな二人が真っ向から衝突し、アベンジャーズを二分してしまいます。
それぞれの過去や背負っているもの、信念がよく現れている今作は、ストーリーの流れはもちろん、登場人物たちの心情などをより楽しめる作品になっています。
また、本作からアベンジャーズ初加入となるキャラクターもいますので、彼らの今後の活躍を予想しながらお楽しみください!
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