『アメイジング スパイダーマン』これが世界的スーパーヒーローだ！

ひとりの平凡な青年がスーパーヒーローになるまでを描いたアメコミが原作

『アメイジング・スパイダーマン』は2012年に公開された、マーベルコミック原作の最強ヒーロー・スパイダーマンの誕生を描いた作品である。

2002年に公開された『スパイダーマン』のリブート作品であり、原作に沿ったストーリーで展開されている。

ひとりの青年が父の死の真相を探るため、科学研究所に忍び込む。そこで特殊な蜘蛛に噛まれた翌日、体に異常を感じる。

やがて聴覚が過敏になり、高い身体能力も手に入れる。彼はこの能力を使って社会に貢献していくのだが、逆に犯罪者として見られてしまう。

普通の青年だった主人公の活躍やヒーローとしての苦悩、一方でラブ・ストーリーも展開されていく。

監督は『（500）日のサマー』のマーク・ウェブ

『アメイジング・スパイダーマン』の監督を務めたのは、ゴールデングローブ賞にノミネートされた『500日のサマー』のマーク・ウェブ。

過去、数多くのミュージックビデオの監督を務めた実力者だ。

恋愛映画とアメコミのアクションものという全く違ったふたつの要素を、ウェブ監督は実にわかりやすくまとめている。

新生ピーターパーカー役はアンドリュー・ガーフィールド

主人公を務めているのは、『ソーシャル・ネットワーク』で数多くの助演男優賞を受賞・ノミネートされたアンドリュー・ガーフィールド。

前作でピーター・パーカー役を演じたトビー・マグワイアとは違ったヒーロー像を見せてくれる。

2007年に出演した『大いなる陰謀』で演技力が認められ、同年『BOY A』で主人公を演じ英国アカデミー賞主演男優賞を受賞している。

トビーが演じたピーターのように控えめではなく、自分の道を真っすぐ歩くような、現代風のピーターを作り上げた。

『スパイダーマン』と『アメイジング スパイダーマン』の違い

監督と性格の違い/ストーリー展開は？

『スパイダーマン』と『アメイジング・スパイダーマン』の違いは何か。まずは双方を手がけた監督が違う。

前作まではカルト映画の名匠サム・ライミが監督を務めたが、アメイジングではマーク・ウェブが務めている。

これだけでも映像に差が出るが、ストーリーも同じようで少し違っていたり、主人公の性格やスパイダーマンの衣装の色も違ったりしている。

基本的なストーリーは、アメイジングが原作よりとなっているので、コミックファンはアメイジングの方が入りやすいのではないだろうか。

主人公の性格と蜘蛛の糸の違い

主人公の性格は二人とも文学の才能があるが、アメイジングのピーターのほうが体育会系、という点がプラスされている。

前回のピーターはどちらかというと運動は苦手で、かなり控えめでおとなしい文学青年という印象である。一方アメイジングのピーターは、かなり積極的。

また、腕から出す蜘蛛の糸も前回はピーターの手首からでているが、アメイジングの方ではピーターが作った腕輪から出るようになっている。

どちらが等身大のヒーローかというと、前作のスパイダーマンではあるかもしれないが、人によって好みも別れるだろう。

スーパーヒーローには美女とのラブストーリーだってつきもの

突然スパイダーマンになったピーターだが、ヒーローとしての顔だけではなく普通の青年として恋もしている。

ヒーローにも、美女とのラブ・ストーリーはあるのだ。ピーターの恋人グウェン・ステイシー役を演じたのはエマ・ストーン。

エマは2016年『ラ・ラ・ランド』でゴールデン・グローブ賞主演女優賞を受賞した実力派女優である。

前作のヒロインM.Jよりもっと勝気な女性である。双方ともスパイダーマンを支える美しいパートナーだ。

観るならどっちがオススメ？

『スパイダーマン』と『アメイジング・スパイダーマン』観るならどっちか。

等身大のヒーローが好みなら『スパイダーマン』で、アメコミヒーローとして観たいなら『アメイジング・スパイダーマン』である。

これはあくまでも好みの問題であるが、両者は同じような作品であっても、ある意味別物と考えればいいのではないだろうか。

また2014年には続編『アメイジング・スパイダーマン2』も公開されるため、市民に受け入れられるヒーローとなったスパイダーマンの姿が見られる。