『進撃の巨人』最後の敵?!「獣の巨人」の正体とは？能力や目的、アニメの声優まで徹底解剖！【ネタバレ】

『進撃の巨人』獣の巨人の正体

「獣の巨人」の正体はジーク・イェーガーで、別名「驚異の子」と呼ばれています。

season3第47話「友人」ではじめて人間の姿を現し、ライナーたちからはジーク戦士長と呼ばれていること、エレンの父であるグリシャと似た顔立ちから、エレンとの関係性が噂されています。

「獣の巨人」ジーク・イェーガーはどのようなキャラクターなのか、その素性や人間関係について詳しく解説していきます。

「獣の巨人」ジークはライナーたちの仲間？

「獣の巨人」ジークは、ライナーたちの仲間で戦士長と呼ばれています。

『進撃の巨人』season3までの物語のなかで、エレンたち調査兵団の前に立ちはだかった知性を持った巨人の正体が、

鎧の巨人/ライナー・ブラウン
超大型巨人/ベルトルト・フーバー
女型の巨人/アニ・レオンハート

であり、壁の外にある国マーレからきた戦士であることが明らかになりました。

「獣の巨人」ジークもマーレ出身であり、作戦どおりに進んでいないライナーたちの始祖奪還作戦を支援するという名目で、マーレ本国から「車力の巨人」とともに派遣されます。

派遣された当初はライナーたちとは別に独自に行動しており、ミケ分隊長が持っていた立体起動装置に興味を示して話しかけたり、ウトガルド城に立てこもる調査兵団を襲撃するなど、正体がわからない兵士たちを畏怖させています。

その後、ライナーたちと合流し、ウォールマリアを奪還しようと奮戦する調査兵団と壮絶な戦いを繰り広げます。

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「獣の巨人」ジークとエレンの父グリシャとの関係は？

ジークはエレンの父グリシャの母親違いの息子です。

劇中で語られたグリシャの過去のエピソードで、もともとマーレに暮らしていたグリシャと妻のダイナの息子として、その存在が明らかになります。

マーレでエルディア人の権威の復興という目的のため、活動していたグリシャですが、息子ジークの裏切りによって政府に密告されて、巨人が支配するパラディ島へ送られてしまいます。

そこで、マーレにエルディア復権派のスパイとして潜入していたフクロウと出会い、「進撃の巨人」の力を継承して生き延びたグリシャは壁のなかで暮らしはじめ、エレンの母親カルラと出会い、エレンが生まれます。

そのため、エレンとは異母兄弟という関係でもあり、今後の物語の展開の注目となるポイントです。

ジークは「獣の巨人」の能力をどうやって継承した？

ジークが持つ「獣の巨人」の力は、前任の継承者トム・クサヴァーからその力を継承する形で受け継がれました。

クサヴァーはマーレで巨人科学を研究している研究者のひとりで、始祖の巨人が持つ力の謎を解明するなどの功績を残している人物。

ジークとは幼少のころに出会ってから、キャッチボールをして話をする間柄となり、ジークも「クサヴァーさん」と呼んで、徐々に慕うようになっていきます。

ジークにエルディア復権派である、両親の秘密をマーレ政府に密告するように助言し、現在「獣の巨人」として戦うジークにある目的を与えるなど、大きな影響を及ぼした人物でもあります。

ジークが掛けているメガネは、かつてクサヴァーが掛けていたものと同じもので、ジークにとって思い入れのあるものとなっています。

『進撃の巨人』獣の巨人の強さの秘密?!３つの能力

「獣の巨人」は、体長17メートルほどで、猿のような見た目と全身を覆う体毛と長い手足が特徴的な巨人。

劇中では、ほかの「無垢の巨人」を操ることができたほか、「鎧の巨人」ライナーを相手にして一方的に戦闘不能にするなど、強力な力を示していました。

そんな「獣の巨人」の強さの秘密である3つの能力を詳しく解説していきます。

獣の巨人の能力①長い腕を活かした投石による攻撃

「獣の巨人」のメインの攻撃手段となるのが、この投石による攻撃。

その長い腕のリーチによって投げられた岩や瓦礫は、人間であれば即死級の破壊力を秘めています。

また、「獣の巨人」の本体であるジークが、幼少のころからキャッチボールを趣味としていたこともあり、投石の狙いも正確で、遠距離から狙われた場合は絶望的な状況に。

もともと「獣の巨人」は、単に運動能力が優れた巨人としかマーレは見ておらず、戦争の役には立たないと思われていましたが、ジークが継承したことで新たな戦い方を見出し、強力な力を持つ巨人の一体となりました。

獣の巨人の能力②ユミルの民を巨人化させることができる

「獣の巨人」ジークの脊髄液を摂取した、ユミルの民と呼ばれるエルディア人を叫び声によって「無垢の巨人」へと強制的に変身させることができます。

変身した「無垢の巨人」はジークの意志で自在に操ることができ、その力は戦争で使用された際には一晩で敵の首都を攻め落とすほど。

劇中では、調査兵団の一員であるコニーの故郷ラカゴ村の住人がジークの脊髄液を含んだガスによって巨人化させられて、ウトガルド城への攻撃に利用されています。

この人間を巨人化させる能力は、歴代の「獣の巨人」の継承者は持っていなかった力で、王家の血を引いているジークが、巨人の力を継承したから使える特異なものとなっています。

獣の巨人の能力③人の言葉を話すことができる

通常エレンなど人間が巨人化した状態では叫び声をあげるなどでしか、言葉を発することができませんが、「獣の巨人」は流暢に人の言葉を話すことができます。

調査兵団のミケ分隊長と遭遇した際には立体起動装置に興味を持ち、「腰に付けた飛び回るやつ、その武器はなんていうんですか？」と質問し、戦闘中にも声をあげて戦っています。

巨人の状態でここまで流暢に話すことができるので、戦闘中の作戦の指示を明確に出すことができるなど相当のメリットがある能力。

マーレの戦士長であるジークが持つことによって、巨人化した際の指揮能力の低下を防ぎ、チームでの戦闘を行う上で欠かせない力となっています。

獣の巨人の弱点は？接近戦に弱い?!

投石による遠距離攻撃、巨人を操る力と最強の巨人と思われる「獣の巨人」ですが、接近戦には弱いという弱点があります。

「獣の巨人」はその長い手足のリーチを活かして、戦う戦法を得意としていますが、接近戦に持ち込まれてしまうと、逆にそのリーチが仇となり、攻撃を当てることが困難になってしまうからです。

劇中では、リヴァイ兵長と壮絶な一騎打ちを繰り広げますが、立体機動装置によって接近戦へと持ち込まれた「獣の巨人」はあっけなくやられてしまっています。

『進撃の巨人』獣の巨人のアニメでの登場シーンは？劇中での活躍をご紹介！

圧倒的な力とインパクトを持つ「獣の巨人」ですが、実はアニメ『進撃の巨人』での登場シーンは少なめ。

現在season3まで放送されているアニメのなかで、「獣の巨人」が活躍したシーンを話数別にあらすじとともに、ご紹介していきます。

第26話「獣の巨人」獣の巨人が初登場！

「女型の巨人」をエレンたちが倒す12時間前。

ウォール・ローゼ内に多数の巨人が出現した、と報告を受けた分隊長のミケは仲間から巨人を引き離すため囮となりますが、そこで見たこともない「獣の巨人」と遭遇することに…。

「獣の巨人」の初登場は、タイトルにもなっているseason2の第26話「獣の巨人」からです。

はじめて遭遇したのは、調査兵団でリヴァイ兵長に次ぐ実力を持つと言われていたミケ分隊長でしたが、「無垢の巨人」を操る「獣の巨人」に捕まり、立体機動装置を奪われて捕食されてしまいます。

ミケ分隊長に話しかける「獣の巨人」の姿に、得体のしれない不気味さが感じられる初登場シーンです。

第53話「完全試合」獣の巨人の攻撃であのキャラクターが死亡?!

ウォールマリア奪還のため、シガンシナ区の壁の外で「獣の巨人」と戦うエルヴィンやリヴァイたち。

遠距離からの投石攻撃によって部隊が壊滅状態となるなか、エルヴィンは自身を囮にしたある作戦をリヴァイに伝える…。
調査兵団と戦う「獣の巨人」の圧倒的破壊力の投石攻撃が見どころのエピソード。

兵士らが囮となって、騎馬突撃をするシーンで「獣の巨人」が投げた投石が団長エルヴィンを無慈悲に貫くシーンは圧倒的な絶望感があります。

兵士たちをゲーム感覚で殺す「獣の巨人」の残忍さが伝わってきます。

第54話「勇者」獣の巨人VSリヴァイ season3最大の一騎打ち！

「獣の巨人」に突撃し、強力な投石攻撃の前に命を落としていった兵士たち。

その一瞬の隙をついて、「獣の巨人」に接近することに成功したリヴァイは奇襲を仕掛けるが…。

最強の敵「獣の巨人」と人類最強の兵士リヴァイが、一騎打ちを繰り広げるエピソード。

エルヴィン団長をはじめ、多くの兵士たちの決死の囮作戦で「獣の巨人」に接近することができたリヴァイと「獣の巨人」の鬼気迫る攻防戦は見どころ満載です。

第55話「白夜」獣の巨人ジークがエレンに向けたセリフに注目！

アルミンの犠牲によって「超大型巨人」を倒すことに成功したエレン。

瀕死のアルミンの前に立ち尽くすエレンの前に、「獣の巨人」ジークが姿を表すが…。

ジークとエレンが初めて出会う場面が描かれたエピソード。

ジークはエレンのことを知っており、

「お前はあの父親の被害者」
「エレン いつかお前を救い出してやるからな」

という、気になる言葉を残してその場を去ります。

これまで『獣の巨人」として残忍さが目立っていたジークですが、エレンに対しては特別な感情を抱いていることが明らかになるシーンには注目。

今後のジークとエレン、2人の関係が気になるところです。

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『進撃の巨人』獣の巨人の目的とは？漫画の情報もとに考察！【ネタバレあり】

マーレの戦士長として「獣の巨人」の力を使い、幾度も調査兵団の前に立ちはだかった強敵ジーク。

祖国のために戦う冷酷な兵士としての姿が印象的でしたが、異母兄弟であるエレンと出会った際にはエレンのことを気にかけている素振りを見せるなど、その目的は謎に包まれています。

そこで、「獣の巨人」ジークの目的や今後の展開がどうなっていくのかを、2019年9月現在、発売されている最新の単行本29巻までの情報をもとに考察していきます。

物語のネタバレを含んでいますので、ご注意ください。

「獣の巨人」ジークの目的はエルディア人の安楽死計画?!

ジークの最大の目的は「エルディア人の安楽死計画」といわれる計画の実行。

これはジークがクサヴァーとの出会いで知った、「始祖の巨人」の持つエルディア人の体の構造を書き換えるという力を使って、ユミルの民から子供が生まれないようにするというものです。

なぜジークがこのような計画を行おうとしているのか、という根底にはかつて父であるグリシャの脅迫的なエルディア復権に向けた教育がトラウマとしてあるからだと推測できます。

また、計画をともに考えたクサヴァー自身もエルディア人であることが原因で、妻と子どもを亡くしており、こういった要因もジークにエルディア人は存在することが罪であるという認識を生み出したのかもしれません。

今後の物語のなかで、このジークの計画がどのような結末を迎えるのかは注目すべき点です。

「獣の巨人」ジークが祖国マーレを裏切り味方に?!

自身の両親であったグリシャとダイナをマーレに密告するなど、祖国マーレへの忠誠心を示していたジーク。

しかし、それは偽りの忠誠であり、エレンとの出会いによって「安楽死計画」を実行するためマーレを裏切り、エレンたちのいるパラディ島へ亡命します。

今まで強敵であった『獣の巨人」が味方となる衝撃の展開ですが、これまで真意を隠してきたジーク。

裏切ったと思わせて、エレンの持つ始祖の力である、「座標の力」を手に入れるために行動しているのかもしれません。

「獣の巨人」ジークは最後に死ぬことになる?!

知性を持った巨人である「九つの巨人」は始祖ユミルの呪いによって、その力を継承してから13年しか生きることができないというルールがあります。

詳しい寿命は本編で明らかになっていませんが、物語の展開から計算すると「獣の巨人」をジークが継承してから少なくても10年以上の年月が経っていますので、ユミルの呪いが近づいていることが予想できます。

代々巨人の力の保有者は、次の継承者へ力を渡して死んでいますが、気になるのは「獣の巨人」の力は誰が受け継ぐのかという点。

ジークの故郷マーレでは次の継承方法者の候補が出てきましたが、現在ジークはマーレを裏切り、パラディ島へ亡命しています。

このことから、「獣の巨人」の力はジークの身近に居て、信頼している人物であるエレンに継承されるのではないかと考えられます。

エレンは「九つの巨人」の力のうち、

進撃の巨人
始祖の巨人
戦鎚の巨人

の3つの力を手にしています。

「獣の巨人」の力を継承したとき、新たな力が発現する可能性もあり、『進撃の巨人』の結末に大きく関わってくるのではないでしょうか。

『進撃の巨人』獣の巨人を演じる声優の名前は？

「獣の巨人」ジーク・イェーガーの声は、子安武人さんが担当しています。

子安さんは1967年5月5日生まれの男性声優で、1988年に声優としてデビューして以来、30年以上も活動されているベテランです。

アニメや洋画、海外ドラマの吹き替えのほか、ラジオのパーソナリティもされるなど、マルチにお仕事をされています。

また、今では当たり前となった声優ユニットの音楽活動の先駆者でもあり、原案を務めた「ヴァイスクロイツ」のユニットは女性ファンを多く獲得し、大人気となりました。

低音のセクシーな声の持ち主で、その声は一度聞いたら忘れないほどの特徴があり、主役から脇役まで幅広いキャラクターを演じています。

そのなかでも、癖のある悪役の演技はとても好評で、

・「銀魂」高杉晋助
・「ジョジョの奇妙な冒険」ディオ・ブランドー
・「∀ガンダム」ギム･ギンガナム

など、演じているのは有名な悪役ばかりです。

『進撃の巨人』に登場する「獣の巨人」も、調査兵団の前に立ちはだかる強力な悪役ですので、子安さんの声と演技が相まって、より印象的なキャラクターとして感じられれます。

『進撃の巨人』獣の巨人について徹底解剖！まとめ

『進撃の巨人』に登場する「獣の巨人」について、ご紹介してきました。

「獣の巨人」であるジークは、『進撃の巨人』のなかでも、過去と現在をつなぐ重要な位置づけのキャラクターであり、もうひとりの主人公と言える人物です。

ジークの素性や過去を知ってから、あらためて『進撃の巨人』を見直して見ると、また違った感想を持つ作品として見えてくるはずです。

物語のクライマックスへと進む、その結末に期待しながらもう一度作品を見直してみましょう。