『エヴァンゲリオン』全シリーズで使用された楽曲を紹介。どのような音楽が起用されたのか、ぜひチェックしてみてください。
『エヴァンゲリオン』の歴代主題歌
出典:amazonどの作品においても、物語を盛り上げるのは音楽です。『エヴァンゲリオン』で使用された音楽は、アニメソングを知らない人にすら歌われるほど高い人気を誇っています。
『新世紀エヴァンゲリオン』OP曲:残酷な天使のテーゼ
出典:amazon言わずと知れたアニソンであり、カラオケで盛り上がる曲としても知られている高橋洋子さんの『残酷な天使のテーゼ』。TVアニメ版のオープニング曲で、誰もが歌える曲ではないでしょうか?
冒頭の歌い出しから神秘的な始まりを予感させ、サビへと向かうにつれても物語の壮大さを感じさせます。なによりもサビの最後にある「少年よ神話になれ」という歌詞は、物語とリンクしている部分です。
すでに20年以上経っているにもかかわらず、いまだにカラオケでは多くの世代が「残酷な天使のテーゼ」を歌っています。もはや知らない人はいないといっても過言ではないでしょう。
『新世紀エヴァンゲリオン』ED曲:FLY ME TO THE MOON
出典:amazonTVアニメ版『新世紀エヴァンゲリオン』のエンディング曲が、「FLY ME TO THEMOON」。オリジナル曲ではなく、ジャズのカバー曲になります。
基本的にCLAIRE(クレア・リトリー)が歌っているものが使用されていますが、回によって綾波レイ役の林原めぐみさんが歌うものや、高橋洋子さんが歌うバージョンが流されました。
また、初めてCDがリリースされたのは1995年10月25日になっており、その後、OP曲「残酷な天使のテーゼ」との両A面シングルとして、2003年に再発売されています。
『新世紀エヴァンゲリオン劇場版 シト新生』主題歌:魂のルフラン
出典:amazon『新世紀エヴァンゲリオン劇場版シト新生』の主題歌として起用されたのが、高橋洋子さんが歌う「魂のルフラン」です。実際に流されたのは、後編である「REBIRTH」編のエンディングでした。
「私に還りなさい」という印象的な歌い出しから始まり、その後一気に急展開するのが印象的。それもそのはずで、歌詞は輪廻転生をイメージして作ったと高橋洋子さんが語っていました。
当初は「魂のリフレイン」というタイトルでしたが、「リフレイン」の部分に気持ちの悪さを感じたとのこと。そこでフランス語に置きかえ、現在の「魂のルフラン」になったというエピソードがあります。
『新世紀エヴァンゲリオン劇場版 Air/まごころを、君に』主題歌:THANATOS -IF I CAN'T BE YOURS-
出典:amazon『新世紀エヴァンゲリオン劇場版 Air/まごころを、君に』において、第25話「Air」のエンディングで流れたのが、「THANATOS -IF I CAN'T BEYOURS-」です。
実際には主題歌として起用されていますが、本来は作曲した鷲巣詩郎が自主的に作ったものだそうです。しかし監督の庵野秀明が聞いたところ、即決で主題歌に採用したというエピソードがあります。
歌詞は前編英語で書かれていますが、内容が男女の切ない別れを描いています。最後の部分は「What am I, if I can't be yours」とループしていますが、これの意味は「あなたのものになれないなら、私は存在する価値もない」というもの。
なお、オリコンチャートでは最高2位を記録しており、『エヴァンゲリオン』関連の楽曲では最高記録となっています。
『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序』テーマソング:Beautiful World
出典:amazon『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序』と『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』の主題歌として起用されているのが、宇多田ヒカルさんの「Beautiful World」です。
宇多田ヒカルさんが大のエヴァンゲリオンファンということもあり、庵野秀明からのオファーを快諾して作られました。実際に『新世紀エヴァンゲリオン』を見たうえで作曲されており、相当なプレッシャーもあったと語っています。
神秘的な印象が強かった楽曲ばかりでしたが、「Beautiful World」に関しては、既存の曲とは異なる雰囲気を持っています。「Beautiful」や「願い」というワードが強く引っかかり、それでいて優しい雰囲気を感じずにはいられません。
『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』テーマソング:桜流し
出典:amazon2010年から無期限の活動休止を発表していた宇多田ヒカルさんでしたが、制作スタッフから熱烈なオファーを受けたこと、なにより『エヴァンゲリオン』への強い思いがあったため、制作され完成したのが「桜流し」です。
『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』のために作られた新曲は、劇場公開がスタートするまで完全に伏せられていました。そして公開日初日の0時に、公式ツイッターで初めて「桜流し」が主題歌として起用されることが発表されます。
監督の庵野秀明は、宇多田ヒカルさんに「今思うことを歌にしてほしい」と伝えており、映画の台本などは一切見ずに制作したと言います。
そして宇多田ヒカルさんの久しぶりの新曲ということもあってか、約3時間後にはiTunesでトップソングチャート1位に。さらに11月17・18日の2日間で10万ダウンロード以上がされるなど、初動から多くの人に聞かれた音楽となります。
『エヴァンゲリオン』の挿入歌にも注目! クラシックや民謡などが豊富に盛り込まれている!
出典:amazon『エヴァンゲリオン』の物語を盛り上げているのは、OP曲やED曲だけではありません。作中では様々なクラシックや民謡が流れており、どれも印象的なシーンを作るのに一躍買ってくれています。
そこで『エヴァンゲリオン』で使用された有名なクラシック曲や民謡について紹介。誰もが耳にしたことのある曲ですので、チェックしてみてください。
ヘンデル 『メサイア』より「Hallelujah(第二部終曲)」
出典:amazon冒頭から「ハ~レルヤ」のというコーラスが繰り返されているのが、ヘンデルの『メサイア』より「Hallelujah」という曲。「Hallelujah」
は全3部構成の中盤を終幕させるもので、讃美歌としても知られています。
TVアニメ第22話「せめて、人間らしく」で流れており、物語上ではアスカが使徒の攻撃によって精神汚染されてしまう部分となります。
とても有名な曲で、音楽の授業で耳にしたことがある人が多いでしょう。しかし精神汚染を受けるアスカと讃美歌という対比があって、しばし印象的で忘れられない人も多くいるかもしれません。
ベートーヴェン 交響曲第9番第4楽章「歓喜の歌」
出典:amazon「第九」と親しみを込めて呼ばれているのが、ベートーヴェン交響曲第9番第4楽章「歓喜の歌」。こちらもあまりに有名で、『エヴァンゲリオン』のみならず、他の作品でも使用されているケースが見受けられます。
TVアニメ第24話「最後のシ者」で流れており、初号機に乗ったシンジが渚カヲルという最後の使徒を握り潰すシーンが印象的。使徒を全て倒した喜びなのか、それとも他の意味があるのかは分かりません。
こちらもやはり印象的なシーンで流れているため、「第九」を聞くとトラウマのように思い出す人がいるのではないでしょうか。「Hallelujah」と同じく、シーンと音楽が対照的で強く脳裏に刻まれてしまいます。
三百六十五歩のマーチ
出典:amazon「幸せは歩いてこない~」というフレーズが印象的な「三百六十五歩のマーチ」。『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』において、仮設5号機に搭乗したマリが歌っています。
「三百六十五歩のマーチ」もまた有名な民謡で、TVCMなどに起用されたことがあるため、耳にしたことがある人が多いでしょう。
タイトルにもあるように一歩ずつゆっくりと進むという内容で、マイペースに生きているマリらしい曲と言えるでしょう。しかし軽快にエヴァンゲリオンを操縦しているため、やはり対照的なシーンとなっています。
『エヴァンゲリオン』の歴代主題歌まとめ
『エヴァンゲリオン』の歴代主題歌や挿入歌についてご紹介してきました。
挿入歌は今回ご紹介した楽曲以外にもさまざまな曲が登場しています。ぜひアニメを見る際に楽曲にも注目して楽しんでいただけたらと思います。
登場人物についてはこちらの記事をご覧ください。
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