海外では既に公開され、大好評のミュージカル映画「ラ・ラ・ランド」。 ゴールデングローブ賞には七部門でノミネートされ、先日、その全七部門を受賞するという史上最多の快挙を成し遂げました。 トム・ハンクスなどの海外の著名人も大絶賛のこの映画が日本で上映される前の予習に、受賞した七部門の項目にあわせて、監督や主要キャストについてまとめて紹介してみました。 映画館に足を運ぶ前にぜひ、チェック!
ラ・ラ・ランドってどんな映画?
「ラ・ラ・ランド」はデミアン・チャゼル監督の二作目の音楽映画。
今回はミュージカルラブコメディーです。
そのあらすじはこちら。
ミア(エマ・ストーン)はロサンゼルスで女優を目指すカフェの店員。
夢に向かって何度もオーディションを受けますがすぐに落とされ、全く結果を出せずにいました。
そんなある日、彼女は町はずれの店でピアノを演奏する男(ライアン・ゴスリング)に惹かれます。
彼の名はセバスチャンといい、ジャズが大好きなピアノ弾きの青年です。
セバスチャンはセブと呼ばれており、自分の店を出して思う存分ジャズを引くという夢を持っていました。
自分と同じ、夢に向かって進もうと足掻いている仲間。
いつしか二人の関係は仲間から恋人へと変わります。
ところが、セブが店を作る資金を集めるために加入したバンドが成功してしまいます。
本当に愛するジャズではなく、バンドとして売れてしまったセブ。
この事から、二人の心は少しずつすれ違いはじめてしまいます。
ゴールデングローブ賞七部門受賞!
栄えある賞、ゴールデングローブ賞で七部門もの賞を総なめにした今作品。
これは史上最多の記録です。
受賞したのは監督賞、脚本賞、作品賞、主演男優賞、主演女優賞、主題歌賞、作曲賞。
ストーリーも俳優陣も、劇中歌もBGMも素晴らしい!と評価されていることになります。
また、ベネチア国際映画祭ではエマ・ストーンが女優賞を受賞し、トロント国際映画祭ではこの作品自体が観客賞を受賞しています。
期待が高まりますね!
デミアン・チャゼル
監督賞、脚本賞、作品賞受賞
若くして様々な賞を総なめにしているデミアン・チャゼル監督。
1985年1月19日生まれの31歳で、若き天才と話題の監督です。
自分で作った映画は「セッション」に続き、これが二本目。
共同製作作品のものを合わせてもまだ六作目である「La La land」が高い評価を受けていることは、かなりすごい!こと。
ちなみに一作目の「セッション」でも凄まじい才能をみせつけていて、アカデミー賞では助演男優賞、編集賞、録音賞を受賞。
映画批評家協会賞では24もの地域やジャンルで助演男優賞を受賞、様々な国でも評価を受け、大きな話題を呼びました。
彼の映画の作り方は、「自分の好きなものを詰め込むこと」。
ミュージカルやJazzが好きなデミアン監督にとって、この映画は夢をたくさん詰め込んだ作品であるようです。
ゴールデングローブ賞の舞台では、
「クルーや撮影監督などのメンバー、高速道路を使った大がかりな撮影に協力していただいたこと、そして、三歳の時からの、映画を作りたいという夢をかなえさせてくれた家族に感謝しています。」
といったコメントを残しました。
ライアン・ゴズリング
主演男優賞受賞
バイオレンスでハードな内容が話題となった映画、「Drive」の主人公を演じていたのがライアン・ゴズリング。
1980年11月12日生まれの36歳です。
その狂気的な演技から危ないイメージがあった彼ですが、この映画では繊細なピアノと甘い歌声を披露しています。
ジャズピアニストを演じる彼は、三か月の特訓の末、全て自分で演奏することを実現させたそうです。
ゴールデングローブ賞の授賞式では、「(同式に出席している俳優の)ライアン・レイノルズとよく間違えられるけど、まあしかたないよね!」と冗談交じりに笑いながらスピーチを始めた、少しおちゃめな一面のあるライアン。
「この賞(男優賞)は、(自分の力だけではなく)三人の賞です。」
とコメントしています。
エマ・ストーン
主演女優賞受賞
「アメイジングスパイダーマンシリーズ」で、主人公ピーター・パーカーの彼女であるグウェン・ステイシー役を務めたのが彼女でした。
1988年11月6日生まれの、現在28歳。
「バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)」では薬物依存から回復したばかりの娘を演じ、その存在を映画の中でしっかりと残しました。
彼女自身もオーディションをたくさん受け、受かり、落ち、色んな経験をしてきた女優さんで、彼女の人生にはミアと被るところがあるような気がします。
そんな彼女の、初めての受賞作となりました。
「この作品は、夢に向かい、敗れ、それでもまた立ち向かう人に捧げます。」
とコメントしていました。
ジャスティン・ハーウィッツ
音楽賞、歌曲賞受賞
デミアン監督の前作、「セッション」でも耳に残るジャズのメロディーを作曲していたジャスティン・ハーウィッツ。
作中のBGMも、セブとミアが歌う主題歌も、彼が手がけました。
彼の作る曲はとにかく耳に残ります。
映画を観た後の数時間は、まだ彼のメロディに合わせて生活しているような、映画の住民になったような心地になります。
現実に徐々に戻っていっても、まだ数日間はそのメロディが頭に流れています。
今回の「ラ・ラ・ランド」の劇中歌、「City of stars」は、思わず口笛を吹いてしまいたくなり、そして口ずさんでハモってくれる相手に会いたくなるような、切なく甘い、美しいメロディです。
主張が激しい訳でもなく、彼の曲は、何でもないようなときに流していても素敵です。
日本でももうすぐ公開!
2017年2月24日公開予定
才能に満ち溢れたクルーメンバーが作り上げた、極上のミュージカル・エンターテイメント、「ラ・ラ・ランド」。
ライアン・ゴズリングとエマ・ストーンの授賞式での何気ない自然な会話から伺える、仲の良さそうな様子も微笑ましく、この映画で培った絆のようなものを感じました。
まあその授賞式にて……
ライアン・ゴスリングが受賞した際にその後ろで、何故だかデットプール役で有名なライアン・レイノルズとスパイダーマン役で有名なアンドリュー・ガーフィールドが更に仲良しな行動をしていましたが……。
ともかく、今回の受賞で「絶対に見たい!」感のあがった「ラ・ラ・ランド」。
「ラ・ラ・ランド」という単語には三つ意味があります。
①ロサンゼルス、主にハリウッド地域の愛称。
②陶酔し、ハイになる状態を表す。
③ 夢の国。
日本での公開が待ち遠しいですね。
ぜひ、会場で、
いや、「ラ・ラ・ランド」で!
恋に落ちてみてはいかがでしょうか。
参考元
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