日本でも大ヒット中の映画「美女と野獣」の中で、ヒロインのベルと野獣の恋の行く手を妨害する悪役のガストン役で注目されているのがルーク・エヴァンスです。この作品でも美声と端正な顔立ちで存在感を発揮する彼の出演作の中から5作品を紹介します。
凛々しくのアラミスを演じた「三銃士/王妃の首飾りとダ・ヴィンチの飛行船」!
元々はウェストエンドのミュージカル作品で活躍していたルーク・エヴァンスが映画でも注目されたのが「三銃士/王妃の首飾りとダ・ヴィンチの飛行船」のアラミス役です。
アラミスはポルトス、アトスと並ぶ三銃士の中の1人で、三銃士の中でも特に女性にモテるセクシーな役柄で登場します。
そうした役柄を演じるルーク・エヴァンスですが、この作品ではワイルドな色気を出しています。
筋肉質でガッチリ体型の彼は、アクションシーンでもその実力を十分に発揮して、華麗な剣さばきを披露しています。
この映画のアラミスを見てルーク・エヴァンスの魅力に気づいたファンも多いでしょう。
冷酷非情な悪役オーウェン・ショウを演じた「ワイルド・スピード EURO MISSION」!
三銃士のアラミスから一転して、「ワイルド・スピード EURO MISSION」でルーク・エヴァンスは冷酷非情な悪役のオーウェン・ショウを演じます。
オーウェン・ショウはロンドンを中心に世界各国で暗躍する犯罪組織のリーダーであり、元英国特殊部隊出身で格闘術でも圧倒的な力を見せます。
短くカットしたヘアスタイルで視線をギラつかせているルーク・エヴァンスは、いかにも元軍人的なキビキビとした部分を巧みに表現しています。
頭脳派でもあるオーウェン・ショウは、様々な場所にスパイとして自分の部下を送り込むなど、策士としての顔を持っています。
このように頭脳と肉体の両方を駆使する悪役を見事に演じきって、ルーク・エヴァンスはさらに役者としての存在感が増していきました。
ちなみに、この映画の続編である2つの作品でもルーク・エヴァンスはオーウェン・ショウとして出演しています。
勇者バルドで雄々しく演じた「ホビット 竜に奪われた王国」・「ホビット 決戦のゆくえ」!
「ホビット」三部作の中で第2部「ホビット 竜に奪われた王国」、第3部「ホビット 決戦のゆくえ」でルーク・エヴァンスは弓の名手・バルド役で出演しています。
バルドの家系は“谷間の国”の領主の子孫ですが、邪悪なドラゴンのスマウグに滅ぼされ、落ちぶれて暮らしています。
しかし、バルドは高貴な家柄の誇りを持って生きています。
この映画の中でのバルドの見せ場は、かつての一族の誇りと栄光を取り戻すため、再び街を炎の海で焼き尽くすスマウグに挑む場面です。
邪悪なドラゴンと対決するという典型的なヒーローを演じるルーク・エヴァンスですが、神経を研ぎ澄ましてスマウグに矢を向ける表情は、まさに勇者のような威厳に満ちています。
歴史劇で見られるような長髪に、口元に髭を生やすワイルドで男らしいスタイルも似合っていて、そうした姿だからこそ、彼の魅力が発揮されています。
善と悪両方の要素を持つ主人公を演じた「ドラキュラZERO」!
エヴァンスが、”串刺し公”の異名を持ち、ブラム・ストーカーの小説「ドラキュラ」のモデルとなったワラキア公国君主のヴラド3世を演じたのが「ドラキュラZERO」です。
この作品の中で、ヴラド3世は迫り来る敵のオスマン帝国大軍から国と家族を守るために、悪しき力に頼ることになります。
敵を倒すことには成功しても、悪しき力を得たために人間的な部分を失ってしまうヴラド3世の人間的な苦悩を、ルーク・エヴァンスは表現豊かに演じています。
ルーク・エヴァンスは正義の戦士もできれば悪役もこなす俳優です。
この映画の善悪両方の要素を持つダークヒーロー役はまさに彼にうってつけで、彼の良さが最大限に生かされた役だと言えます。
悪役ガストンで存在感を見せた「美女と野獣」!
「美女と野獣」でルーク・エヴァンスはガストン役で登場しています。
このガストンはどんな女も自分のことが好きになると考える自信過剰の自惚れ屋で、ヒロインのベルに告白しますが、人の内面を見ようとする彼女にはあっさり振られてしまいます。
そうした自惚れ屋でも人間としての優しさがあるのなら良いのですが、ベルの父親を狼の出没する森に置き去りにするなど、ガストンは人間的にも最低なキャラクターとして描かれています。
どこまでも憎たらしいキャラのガストンを、ルーク・エヴァンスは陽気かつ豪快に演じています。
このように典型的な悪役のガストンですが、憎めない部分もあります。
特にガストンの子分と言えるル・フウとの掛け合いは上質な漫才を見るように息が合っていて、ユーモアたっぷりで笑えることでしょう。
ガストンはル・フウと絡むことでコメディーリリーフ
的な役割を果たします。
まさに、作品の中に笑いのアクセントを与えるキャラでもあります。
そして、ルーク・エヴァンスの演技には演技の重厚さというよりも、コミカルな軽さがあるのがわかる役柄でした。
舞台仕込みの美声も発揮するルーク・エヴァンス!
映画の中でガストンが魅力を発揮するのが「強いぞ、ガストン」の歌唱場面です。
この場面はベルに振られて自信をなくしていたガストンを勇気付けるためにル・フウが歌い出すと、周りも歌い出したのにつられてガストンも歌い出すというシーンです。
ルーク・エヴァンスのお腹の奥から響くような低音のボリュームある歌声を楽しめます。
いかにも男性的な厚みのあるルーク・エヴァンスの美声をこの作品で聞くことができるのも、彼のファンなら嬉しいポイントだと言えます。
まとめ
舞台仕込みの美声も彼の魅力で、舞台版の「美女と野獣」でガストンを演じたことのあるヒュー・ジャックマンとWガストンで歌声を披露したこともあります。
そんなルーク・エヴァンスですが、実はゲイであることをカミングアウトしています。
ルーク・エヴァンスは、正義のヒーロー役でも悪役でも、男性的なワイルドな魅力を発揮する役柄にとにかくハマる俳優です。
そうした意味で、公開中の「美女と野獣」ガストン役も彼のピッタリな役柄と言えるでしょう。
参考元
- ・参照リンク:ルーク・エバンス - 映画.com
- ・参照リンク:ルーク・エヴァンズ - Wikipedia
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